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ぼくのキャノン



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【この小説が収録されている参考書籍】
ぼくのキャノン (文春文庫)
ぼくのキャノン (角川文庫)

ぼくのキャノンの評価: 4.10/5点 レビュー 20件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.10pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全20件 1~20 1/1ページ
No.20:
(4pt)

漫画で読むようなリズムとビジュアルは最高

ビジュアル感満載の作者らしいもの。惜しむらくは、沖縄陥落前に輸送機が迷い込むのが有り得ない所。戦争の模様や機材などの詳細な記述があるだけちぐはぐ。ありえそうなぶっ飛び感がここだけ霞む。
ぼくのキャノン (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ぼくのキャノン (角川文庫)より
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No.19:
(2pt)

残念

評価が良かったので楽しみにして読みましたが、残念な感じでした。
ハチャメチャものは嫌いではないのですが、その中にも伝えるものがあるべきなのに無いというか、丁寧でないというか。特に最後は無理やり終わらせた感を強く感じました。
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No.18:
(5pt)

最高のエンターテイメント

最高のエンターテイメント。映画的な進行。映画的に十分なクライマックス。
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No.17:
(1pt)

正直、面白くない……

「パガージマヌパナス」と「風車祭」はもちろん、読者レビューの評価が微妙な「レキオス」でさえ、僕には面白かった。本を閉じる時、読み終えてしまったことが、せつなく感じてしまったぐらいに面白かった。

なのに、この「ぼくのキャノン」だけは、正直、全く面白くない。ぜんぜん、楽しめない。
感じ方は人それぞれと解っていながら、「高評価つけている人、なんなの?釣りなの?」と、ヤツ当たりしたくなるほど面白くなかった(あくまで比喩で、高評価付けている方々への悪意ではありませんので、ご容赦ください)し、最後まで諦めずに読むことが苦痛でした。途中、何度本を放り投げてしまおうと思ったことか。

その理由は、「ことぶき♪(実際はハートマーク)」です。

ハイレグ水着の美女六人「ことぶき隊」が、並んで“組体操のクジャク”を作ると、そのセクシーさでもって、(主に敵組織の)男どもが骨抜きになって、何でも言いなりになってしまうという……「ことぶきフラッシュ!」みたいな「超」技……一発ギャグならまだしも、これが、話の要所要所(主人公たちは、このピンチをどう乗り切るんだろう?……うそだろ?また「ことぶき♪」かよ!みたいな)で出てきます。あまりにばかばかしくてorz。

セクシー美女軍団です。しかし、「ことぶき隊」というと、おばあちゃん戦隊を想像してしまうのですが、どうでしょう?「還暦レッド」「白寿ホワイト」他、喜寿と(黄寿とあてて)イエローで、米寿がベージュみたいな。

もちろん、この話自体、スケールの非常に大きい話を小さな沖縄の村で展開させるので、それをまとめるには、このような非日常的で強引なキャラクターも必要になってくるのは理解できますが……それにしても寒すぎませんか?

この「ことぶき隊」が面白いと思えるか、許せるかどうかで、評価が大きく変わってくると思います。

他、ライバルの社長令嬢、身長より長いターバン布をなびかせて走り回る男衆(忍者か月光仮面ですか?)、義手が某ガンダムのように伸びる刺客(漁師)、キャッツアイやルパンも顔負けのオバァ……キャラクターがどうもピンとこなかったです。

話の本筋が悪いとは、思いません。筋立ては十分に面白いものだったと思います。
しかし、本筋以外の小ネタが寒すぎて、最後に壮大な秘密を知っても、何の感動もしませんでした。
「ああ、やっと終わった」と思っただけ。

お金を出して買った以上、損をすまいと最後まで読みましたが、読み終えて時間を浪費した以外、何の得も無かった。
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No.16:
(4pt)

ベタに感動した

正直展開はベタで先は読める。
だけど少年たちの真っ直ぐさと成長物語に素直に感動できた。
余計な勘繰りをせずに少年たちの成長を願うオバァたちと同じ気持ちでいられる物語ですがすがしい。
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No.15:
(5pt)

稀有なファンタジスタ

実は、ずっと読みたかったんだけど、単行本を買おうとした矢先に文庫化のうわさを聞いて、待っていた。すごく面白い。マジカルだな。

彼の作品は、『レキオス』、『シャングリ・ラ』しか読んでないけど、沖縄ものというだけでなく、豊かな想像力、単純な善悪を超えた倫理観、卓抜なストーリーテリング、を備えている。

あっという間に読み終えた。沖縄の歴史の重み、戦争の悲惨さなんて、重苦しくなりがちな話を明るくユーモラスに描く。

ファンタジスタ、なんて称号は小説家にはないのかもしれないけど、彼の描く小説は、ファンタジーだ。
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No.14:
(5pt)

心地の良い読後感

沖縄を舞台に途中までは不可解で、ギャグ小説かとも思ってしまう。本書では「ことぶき♡」などはその最たるものだろう。それでいてその設定の中で最後にはすべてが氷解して「ああ、よかった」というのが、この著者のパターンであり、だから好き。

本書もこのパターンを踏襲していて、どのように展開していくのか、読者の方が心配したくらいでしたが、しっかりとまとめられ、心地の良い読後感を提供してくれます。
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No.13:
(5pt)

何度も読みたい本

池上永一の作品はどれも秀逸だが、自分の中ではこれがナンバーワン。単行本も持っているが文庫本も待ちわびていました!!楽しくて少し切なくて、自分の大切なものは何だったかと思い出させられます。何度も読みたい本、池上作品初めての人は「バカージマヌパナス」か「僕のキャノン」からが読みやすいと思いますよ。
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No.12:
(3pt)

『沖縄戦』と書かれているけれど

作者が沖縄の出身と知ってすぐに買ったのですが・・・
小説ですし、とくにファンタジーとなれば、歴史を踏襲している必要はないですが、
沖縄戦そのものがファンタジーになっているとは思わず、
読み終わったあと複雑な気分になりました。
沖縄にはなかった大砲がストーリーの中心なのは、ファンタジーの象徴だと思いますが、
『沖縄戦』と表現するのは、誤解をまねくのではないかと思います。
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No.11:
(4pt)

沖縄の「陰」

ストーリーの展開は比較的テンポ良く、読みやすい作品だ。
けれども、この作品に描かれている背景には観光と開発、基地と経済、沖縄戦と不発弾などといった構図がある。それは、ある意味で戦後から今日に至るまでの沖縄が内包し、直面してきた問題でもある。
加えて、グスク(ウタキ)とシマ(ムラ)という関係は沖縄の人でなければ、理解しづらいものなのかも知れない。そういった意味では、沖縄に住んでいる人、もしくは住んでいたことのある人こそ一読すべきだろう。
一方、そうでない人にとっても、昨今の沖縄ブームにおいては見過ごされがちな沖縄の「陰」について、改めて考えさせてくれる作品になっていると思う。
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No.10:
(5pt)

田舎に憧れます~

都会での近所付き合いなんてもちろん皆無のマンション暮らしの私にとってはこの村の人達がうらやましかったです。(でも団体行動は苦手;)自分の生まれ育った土地を愛するって素敵です。また、あの事件の背景にはこんなことがあったのかー!?っていう無茶な設定も楽しめました。お気に入りの登場人物は樹王です♪別にとくに思い入れがあるわけではなく便利だから都会に住んで、もし何かあれば引っ越せばいいやという感じの人に読んでみて欲しいです。
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No.9:
(5pt)

楽しいけど、考えちゃったワ~!

これは、空想のお話だけど、六十年前には沖縄各地で本当にあったであろう事が書かれていると思います。私たちが戦争を知らないでいられるのは、先人の苦労があっての事だと改めて感謝しました。作品全体は通常の奇想天外なスピード感溢れる、エネルギーに満ちた楽しい(戦争に触れておきながら楽しいなんて書いてすみません。戦争は勿論楽しくありません)お話です。一生懸命やることや、考えることと小馬鹿にするきらいのある私達世代にフッと「歴史」を省みる事をさせてくれる作品だと思いました。
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4043647107
No.8:
(5pt)

沖縄の歴史が凝縮されている一冊(覚悟して読めよ)

恐らく、最後の血なまぐさい場面には面食らう読者が多いでしょう。ここに出てくる日本軍による沖縄人虐殺や、米軍上陸に伴う大混乱、大量の民間人の戦死、その後の接収など、沖縄の人にとってはあたりまえの知識がないヤマトの読者には(特にファンタジーを期待した読者には)、重すぎる読後感なのかもしれません。
 沖縄が日本史の中でどういう位置を占めるのか、村(クニ)を守るとはどういうことなのか、軍隊とはなにか、読者は色々なことを考えさせられるでしょう。それが著者が本書を書いた目的でもある訳で、沖縄が独立した国であったなら、どんな国になっただろうか、と思いを馳せています。
 でも金貨のところはちょっと苦しいかも。
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No.7:
(4pt)

ワクワクした

人物一人一人が生き生きしていて、生きる力をもらえる。
著者の過去の作品もそうだけれど、この開放感・疾走感は舞台が沖縄だからこそなのか、いつも爽快な気持ちになる。
マカトや寿隊が活躍してくれると嬉しいし、紫織が負けずに賢く強いと応援したくなる。女性の強さが小気味よい。
また、博志と樹王の2人の話には涙してしまった。「夏化粧」の親子愛と同様、キュンとさせられた。
しかし武器が多用されていて、血なまぐさい。正当防衛といわれるのかもしれない、しかしそこが気になった。
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No.6:
(4pt)

レビューを読みすぎてしまったが故…

完読しました。池上氏の作品では「カジマヤー」に傾倒している私にしては、少~しだけ物足りない気がしました。物語の中に出てくる「コトブキ隊」にド肝を抜かれ、おばぁの経営する駄菓子屋なども“懐かしい雰囲気・匂い”を覚えました。盗人+オークションで稼ぐ女性にも脱帽。敵方・紫織のたったひとつの魂を込める貝殻の存在にも圧倒されました。(←この人物配置は流石、池上氏!拍手!!)ーしかしこの村を守り育てていく三人の生い立ちを読むにつれ、村を守るとはどういうことか、又この守るという気概が本土の大和人(ヤマトンチュ)に伝わるのかどうか…とても気になる所でした。挿絵は、「素晴らしい」の一言に尽きます。カラーで観たかった…。本の出版を記念して展覧会などが開かれると良いな、と思いました。
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No.5:
(5pt)

うまいっ。

彼の作品を読んでから沖縄に遊びに行くと、景色が幾重にも深く見えて来ます。
沖縄戦という重いテーマを下敷きにして、これほど色彩の豊かな世界を見せてくれる作品は無かったと思います。
内地人には贖罪を、沖縄人には勇気を与える今年最高のファンタジーです。
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No.4:
(5pt)

現代神話

すげえ。読み終えて神話の場に立ち会った気分。正義も悪もすべて融合されている。沖縄戦という悲惨な歴史からこんなに爽やかな物語が生まれるなんて、信じられない。村を愛する主人公たちの気持ち、村を開発する紫織の気持ち、双方がぶつかり合ってそれらを高い空から俯瞰している感じがした。戦争反対とか、人権とか、そんな薄っぺらい言葉なんて、この物語の前では消し飛んでしまう。生ぬるい正義で頭がぼんやりしていたところに、はっとさせられた。大切なものを守るために、人は
どんなことだってやる。それが常識はずれだとしても。読んでいて、この村で生きてみたいと切に思った。それくらい美しい村だった。
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No.3:
(5pt)

エクセレント!

マジ感動した。てっきり暗い話かと思ったらなんの。ゲラゲラ笑うし泣くしでどっぷり浸った。村を守るマカトの思いに胸が熱くなった。その孫たちが迷い、苦しみながら大人へと駆け上がっていく、爽やかな物語。大人になるってのは、きれいごとだけではすまされない。ときには汚れ、ときには怒り、それでも大事なものを守るために必死になることだ。これは少年文学の傑作だ。
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No.2:
(5pt)

沖縄の空

私の大好きな沖縄。それを美しく書いてくれる作家の池上永一さん。
今回は、戦争という複雑なテーマながら爽やかに描いてくれました。感動しました。特に博志が憧れのおじいを見ながら、逞しく成長していく姿に涙がこぼれました。甘ったるいファンタジーじゃないのがいい。一種の理想郷の村ですがその中でも厳しい現実がある。その中で主人公が懸命に生きていく姿がとても愛おしかった。夢のような世界なのに、痛みがあってリアル。ずっと心に残りそうな予感。
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No.1:
(1pt)

・・・

なんで?なんでこんな小説になっちゃったんだろう?
僕は「風車祭」を読んで池上永一さんの虜になりました。
あの目に浮かんでくるような沖縄の風景の描写、現実とファンタジーを
織り交ぜた壮大かつ爽快なストーリー。そしてオバァを筆頭に何度も笑わせてくれる登場人物たち・・・。あれは本当にどうしようもなく良い作品でした。ところが・・・。あの池上さんの新作が出版されると聞いて、どんな内容なのかも見ずに早速予約しました。発売日の次の日に家に届き、表紙の帯を見るとどうやら沖縄戦を書いた作品のようでした。「復帰世代が初めて書く沖縄戦」というフレーズに強く惹かれ、期待しながら読み進めてみると・・・、思わず何なんだこれは?という気持ちになりました。60年前の戦争の遺物、キャノン砲を神と崇める村人たち、大きくなったら島にリゾートやブランド店を建てたいという主人公たちの夢、そして村の秘密を守るためなら何人殺しても構わないという思想・・・。本当にウンザリです。後半でなにか展開が変わるのかな?という希望をもって最後まで読みましたが、結局は全て肯定して終わってしまいます。戦争自体を肯定しているわけではないけれど、主人公が誇らしげにキャノン砲を操縦するシーンなどを読んでいると著者が何を考えているのか分からなくなり、寒気まで覚えました。「風車祭」や「復活、へび女」を書いた著者はどこにいってしまったんだろう?あんなに暖かくて楽しい本を書いた著者はどこに・・?この本を読んだ人なら分かってくれると思います。まだまだ言いたいことはありますが、全て上げるときりがないのでこのへんで。とにかく最悪です。著者の前作を読んだ人で期待を裏切られたいなら読んでみるのもいいかもしれません。本当は星0個にしたいところなのですが、しかたないので1つです。
ぼくのキャノン (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ぼくのキャノン (角川文庫)より
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