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ぼくのキャノン



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【この小説が収録されている参考書籍】
ぼくのキャノン (文春文庫)
ぼくのキャノン (角川文庫)

ぼくのキャノンの評価: 4.10/5点 レビュー 20件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.10pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全16件 1~16 1/1ページ
No.16:
(4pt)

漫画で読むようなリズムとビジュアルは最高

ビジュアル感満載の作者らしいもの。惜しむらくは、沖縄陥落前に輸送機が迷い込むのが有り得ない所。戦争の模様や機材などの詳細な記述があるだけちぐはぐ。ありえそうなぶっ飛び感がここだけ霞む。
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No.15:
(5pt)

最高のエンターテイメント

最高のエンターテイメント。映画的な進行。映画的に十分なクライマックス。
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No.14:
(4pt)

ベタに感動した

正直展開はベタで先は読める。
だけど少年たちの真っ直ぐさと成長物語に素直に感動できた。
余計な勘繰りをせずに少年たちの成長を願うオバァたちと同じ気持ちでいられる物語ですがすがしい。
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No.13:
(5pt)

稀有なファンタジスタ

実は、ずっと読みたかったんだけど、単行本を買おうとした矢先に文庫化のうわさを聞いて、待っていた。すごく面白い。マジカルだな。

彼の作品は、『レキオス』、『シャングリ・ラ』しか読んでないけど、沖縄ものというだけでなく、豊かな想像力、単純な善悪を超えた倫理観、卓抜なストーリーテリング、を備えている。

あっという間に読み終えた。沖縄の歴史の重み、戦争の悲惨さなんて、重苦しくなりがちな話を明るくユーモラスに描く。

ファンタジスタ、なんて称号は小説家にはないのかもしれないけど、彼の描く小説は、ファンタジーだ。
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No.12:
(5pt)

心地の良い読後感

沖縄を舞台に途中までは不可解で、ギャグ小説かとも思ってしまう。本書では「ことぶき♡」などはその最たるものだろう。それでいてその設定の中で最後にはすべてが氷解して「ああ、よかった」というのが、この著者のパターンであり、だから好き。

本書もこのパターンを踏襲していて、どのように展開していくのか、読者の方が心配したくらいでしたが、しっかりとまとめられ、心地の良い読後感を提供してくれます。
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No.11:
(5pt)

何度も読みたい本

池上永一の作品はどれも秀逸だが、自分の中ではこれがナンバーワン。単行本も持っているが文庫本も待ちわびていました!!楽しくて少し切なくて、自分の大切なものは何だったかと思い出させられます。何度も読みたい本、池上作品初めての人は「バカージマヌパナス」か「僕のキャノン」からが読みやすいと思いますよ。
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No.10:
(4pt)

沖縄の「陰」

ストーリーの展開は比較的テンポ良く、読みやすい作品だ。
けれども、この作品に描かれている背景には観光と開発、基地と経済、沖縄戦と不発弾などといった構図がある。それは、ある意味で戦後から今日に至るまでの沖縄が内包し、直面してきた問題でもある。
加えて、グスク(ウタキ)とシマ(ムラ)という関係は沖縄の人でなければ、理解しづらいものなのかも知れない。そういった意味では、沖縄に住んでいる人、もしくは住んでいたことのある人こそ一読すべきだろう。
一方、そうでない人にとっても、昨今の沖縄ブームにおいては見過ごされがちな沖縄の「陰」について、改めて考えさせてくれる作品になっていると思う。
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No.9:
(5pt)

田舎に憧れます~

都会での近所付き合いなんてもちろん皆無のマンション暮らしの私にとってはこの村の人達がうらやましかったです。(でも団体行動は苦手;)自分の生まれ育った土地を愛するって素敵です。また、あの事件の背景にはこんなことがあったのかー!?っていう無茶な設定も楽しめました。お気に入りの登場人物は樹王です♪別にとくに思い入れがあるわけではなく便利だから都会に住んで、もし何かあれば引っ越せばいいやという感じの人に読んでみて欲しいです。
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No.8:
(5pt)

楽しいけど、考えちゃったワ~!

これは、空想のお話だけど、六十年前には沖縄各地で本当にあったであろう事が書かれていると思います。私たちが戦争を知らないでいられるのは、先人の苦労があっての事だと改めて感謝しました。作品全体は通常の奇想天外なスピード感溢れる、エネルギーに満ちた楽しい(戦争に触れておきながら楽しいなんて書いてすみません。戦争は勿論楽しくありません)お話です。一生懸命やることや、考えることと小馬鹿にするきらいのある私達世代にフッと「歴史」を省みる事をさせてくれる作品だと思いました。
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No.7:
(5pt)

沖縄の歴史が凝縮されている一冊(覚悟して読めよ)

恐らく、最後の血なまぐさい場面には面食らう読者が多いでしょう。ここに出てくる日本軍による沖縄人虐殺や、米軍上陸に伴う大混乱、大量の民間人の戦死、その後の接収など、沖縄の人にとってはあたりまえの知識がないヤマトの読者には(特にファンタジーを期待した読者には)、重すぎる読後感なのかもしれません。
 沖縄が日本史の中でどういう位置を占めるのか、村(クニ)を守るとはどういうことなのか、軍隊とはなにか、読者は色々なことを考えさせられるでしょう。それが著者が本書を書いた目的でもある訳で、沖縄が独立した国であったなら、どんな国になっただろうか、と思いを馳せています。
 でも金貨のところはちょっと苦しいかも。
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No.6:
(4pt)

ワクワクした

人物一人一人が生き生きしていて、生きる力をもらえる。
著者の過去の作品もそうだけれど、この開放感・疾走感は舞台が沖縄だからこそなのか、いつも爽快な気持ちになる。
マカトや寿隊が活躍してくれると嬉しいし、紫織が負けずに賢く強いと応援したくなる。女性の強さが小気味よい。
また、博志と樹王の2人の話には涙してしまった。「夏化粧」の親子愛と同様、キュンとさせられた。
しかし武器が多用されていて、血なまぐさい。正当防衛といわれるのかもしれない、しかしそこが気になった。
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No.5:
(4pt)

レビューを読みすぎてしまったが故…

完読しました。池上氏の作品では「カジマヤー」に傾倒している私にしては、少~しだけ物足りない気がしました。物語の中に出てくる「コトブキ隊」にド肝を抜かれ、おばぁの経営する駄菓子屋なども“懐かしい雰囲気・匂い”を覚えました。盗人+オークションで稼ぐ女性にも脱帽。敵方・紫織のたったひとつの魂を込める貝殻の存在にも圧倒されました。(←この人物配置は流石、池上氏!拍手!!)ーしかしこの村を守り育てていく三人の生い立ちを読むにつれ、村を守るとはどういうことか、又この守るという気概が本土の大和人(ヤマトンチュ)に伝わるのかどうか…とても気になる所でした。挿絵は、「素晴らしい」の一言に尽きます。カラーで観たかった…。本の出版を記念して展覧会などが開かれると良いな、と思いました。
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No.4:
(5pt)

うまいっ。

彼の作品を読んでから沖縄に遊びに行くと、景色が幾重にも深く見えて来ます。
沖縄戦という重いテーマを下敷きにして、これほど色彩の豊かな世界を見せてくれる作品は無かったと思います。
内地人には贖罪を、沖縄人には勇気を与える今年最高のファンタジーです。
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No.3:
(5pt)

現代神話

すげえ。読み終えて神話の場に立ち会った気分。正義も悪もすべて融合されている。沖縄戦という悲惨な歴史からこんなに爽やかな物語が生まれるなんて、信じられない。村を愛する主人公たちの気持ち、村を開発する紫織の気持ち、双方がぶつかり合ってそれらを高い空から俯瞰している感じがした。戦争反対とか、人権とか、そんな薄っぺらい言葉なんて、この物語の前では消し飛んでしまう。生ぬるい正義で頭がぼんやりしていたところに、はっとさせられた。大切なものを守るために、人は
どんなことだってやる。それが常識はずれだとしても。読んでいて、この村で生きてみたいと切に思った。それくらい美しい村だった。
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No.2:
(5pt)

エクセレント!

マジ感動した。てっきり暗い話かと思ったらなんの。ゲラゲラ笑うし泣くしでどっぷり浸った。村を守るマカトの思いに胸が熱くなった。その孫たちが迷い、苦しみながら大人へと駆け上がっていく、爽やかな物語。大人になるってのは、きれいごとだけではすまされない。ときには汚れ、ときには怒り、それでも大事なものを守るために必死になることだ。これは少年文学の傑作だ。
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No.1:
(5pt)

沖縄の空

私の大好きな沖縄。それを美しく書いてくれる作家の池上永一さん。
今回は、戦争という複雑なテーマながら爽やかに描いてくれました。感動しました。特に博志が憧れのおじいを見ながら、逞しく成長していく姿に涙がこぼれました。甘ったるいファンタジーじゃないのがいい。一種の理想郷の村ですがその中でも厳しい現実がある。その中で主人公が懸命に生きていく姿がとても愛おしかった。夢のような世界なのに、痛みがあってリアル。ずっと心に残りそうな予感。
ぼくのキャノン (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ぼくのキャノン (角川文庫)より
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