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iの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 21~40 2/3ページ
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近代以降のあらゆる芸術作品は、アイデンティティーを根源的なテーマにしていると言っても、そう乱暴ではなかろう。 この作品は、アイデンティティーの問題と真正面から取り組んでいる。 これまでの西加奈子作品の魅力の1つは、ストーリー展開にあった。 しかし、この作品は、ストーリー展開ではなく、存在と心理描写で読ませる作品だと思った。 それは、作者の筆力がないと成り立たない。そして、西加奈子の圧倒的な筆力が遺憾無く発揮されている。 実の親を知らない、養父母と肌の異なる主人公の、自己存在への懐疑と葛藤。 私が最も凄みを感じたのは、主人公が子を産むことによってではなく、産まない結果を受容するなかで、自己を獲得していく点だ。 それによって、この作品は、普遍性を確固たるものにしたと言えよう。 称賛に値する小説だ。 | ||||
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出自に関わらず、身の置き所のなさがついて回る感を持ってる人にはあるあるだろう描写多数。あんまり深く掘り下げて書いてるとは言えないし、親友に巡り会えたのは僥倖だろう。会えないんだよね、ふつう。いや、それなりに社会に溶け込み、家族も友達もいるんだけど。 いろいろ「ご都合」で話が進むからあっという間に読めるよ。なんか最後ちょっと残念だけど、西加奈子自身はやっぱりどうにもならない孤独を抱えてて、ひとつ答えを形にしたくて書いてみた、ような違和感がありました。とってつけたみたい。 | ||||
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「i」とは何かを探す旅です。 自分は誰か?どこから来たのか?どこへ行くのか? 愛とは人間関係であることが分かる一冊です。 | ||||
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直木賞作家の本を読んでみようと思い購入しました。とても良い商品を購入出来ました。 | ||||
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妻のために購入しました。 とても面白くて大満足だったようです。 | ||||
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初めて西加奈子さんの本を読みました。 面白くて、読みやすくて、一気に読みました。 感想としては、第一に、あんまり、というか全然数学関係なかったなぁでした。物語にとって数学は、iが存在しないっていうフレーズだけに必要なファクターで、そのフレーズの重要さを増すために主人公が数学が好きって設定にした感じがしました。てっきり読み始めは数学が彼女を救うのかと思いましたが、iはアイ自身であり、自分を指すIであり、愛であるという文系感があふれる感じのオチでした。(別にいいんですが)。 またアイ、ユウ、ミナというわかりやすい名前も少し気になってしまいました。アイってカタカナの名前に最初びっくりしましたが、彼氏のユウにはさらにびっくりしました。ネーミングには、わかりやすいような意図的なような安直なような適当なような印象を抱いてしまいました。 あとは、登場人物たちの性格が似てて、そりゃ優しくて内向的な人ばっかりだし、内面の変化も起こりにくいわな、って思ってしまいました。本心を中々表さない、慮る、繊細で多感、それで内向的。なんとなくみながこんな感じの印象でした。色ならパステルカラーみたいな優しい性格の人ばっかりです。 でも主人公がずっと悩んでる感じはよくわかったし、私だったらどう感じるんだろうとか、色々考えさせられながら読めて、それは面白かったし、よかったです。 アイは結局、アイは存在しない、という言葉が自分にまとわりついていること、自分自身でいることへの不安や罪悪感などは誰にも共有せずに終わりました。まだ一人の世界にいるのかなと思いましたが、そこはまた読み直して考えたいです。 また感動もあり、ストーリーとは関係ない表面的なところに若干ひっかかってしまいましたが、トータルとしては読んでよかったなぁという感じでした。再読してみたいです。 他の作品も面白そうなのがあるので、また読んでみようと思います。 | ||||
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著者はもう対象ではないが、無名作家のこういう作品が選ばれれば芥川賞批判も減るのでは。 | ||||
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主人公の「アイ」が「私」として産まれるまでの過程を描いた物語。 誰かを想うこと、誰かに想われることの尊さが詰まっています。 心理描写の上手さは圧巻。 | ||||
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ここに書かれていたのは私だった。 戦争を経験した祖父が亡くなったことによって、現在起きている戦争、過去に日本が起こした戦争についてぐるぐると考えていた。 また、20代でも不妊治療が定着しつつある今、20代の不妊治療を声にする本がないな、と思っていたところ思わぬ形で出会いました。 社会や家族からの孤独感、数値化だけされる成績にのめり込んでしまった学生時代…心当たりあることばかりで作者に感謝の気持ちを伝えたい。 時間の都合で途中で読むのを中断しなければならないとき、その後も感情を引きずってしまった。 最後は一気に読んだ。読書は習慣になっているが、全速力で読んだ本は久しぶりだ。 『テヘランでロリータを読む』が新装版で発売されているよう。このタイミングは良すぎる…と思ってしまったが、きっと読んでしまうだろう。 | ||||
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白いしるし、サラバ、ふくわらい、円卓に続き、西加奈子の書作を読むのは5冊目になる。著者の本は共通して主人公が奇抜な性格。その性格が、ある本では理解し難かったり、可愛らしくあったり、うらやましかったりした。そして、どうしようもない性格であっても、その人に転換期が訪れ、見事に成長(克服・自分を受け止める)していくのである。私は感情移入こそできないが、それらの過程に感動を覚えている。 本作においての主人公は、性格はこれまでになく控えめであったが、出自が特異であった。この奇抜過ぎない人と違う一面生に私は共感でき、これまでの西加奈子の作品の中で最も物語に入り込むことができた。 コンビニ人間(村田沙耶香)でもそうだったが、近年は「普通」でいることを強制させる一般人の"多数の力(ポピュリズム)"をひどく強く感じる。だからこそ自分の存在を否定してはいけない。人と違っても私はここにいてもいいんだという実感こそ必要なんだと諭してくれた。人間万事塞翁が馬、今起こっていることをありのまま受け止め、生を大切にしたいと強く思わせてくれた一冊であった。 | ||||
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帰国子女が主人公である点や、母親の外見描写はサラバと共通性があります。 主人公が外国生活を経ているが故の視点の特殊性も同じですが、今回はシリア人養女であるがための、自己の幸福・安全に対する罪悪感が、全編を貫くわかりやすい主題となっています。 虚数「i」や漢字「生」の使い方が著者ならではで、一番印象に残りました。 ただ、私にとって、著者は子供と老人を書かせたら一級なのだけど、なぜか思春期以降になった登場人物にはあまり魅力を感じません。 退屈せずに一気に読めたのですが、今回はお年寄りも登場せず、過去の著作を超える驚きは得られませんでした。 | ||||
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秀逸です。高校生の娘にも勧めているのですが、初めの部分で止まってしまったようです。衝撃が強いとのことです。でも、普通に読書の習慣のある人なら、この作品の素晴らしさを感じ取れると思います。 | ||||
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''命が脅かされることのないこの夜は、まぎれもなく奇跡だ。'' この一文の威力を圧倒的な力で後押しするために、凄い熱量で書かれた何百ページもが存在するような作品。 この一文だけは、本当に文字が浮き上がって見えました。 わたしは、西さんのどこか湿っぽくて自信なさげで、でも譲れない思いの秘められた文章は、あまり好みではないのですが…それでもこの人の作品を読み続けるのは、作者や作品がまるごと体当たりで読者に語りかけるからだと思います。そういう気持ち良さが魅力なのかな、と。 | ||||
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「自分とは何か」ということに、潔く焦点をあてて、付き合った作品です。 古典的テーマではありますが、世界の悲惨な出来事と自分との関係を考え続けているという観点を追及している点で、「個人の問題」と「大きな問題」とを合致させようという力強い視点を感じました。 辿りついた答え(のようなもの)も、理屈っぽくなくて、感覚的に共感できました。 とても誠実で真っ直ぐな作品だと思いましたが、「i」=「アイ」=「I」というような言葉合わせは、どうでしょうか。 さらに、後半で心を分かち合うパートナーが「ユウ」(=you?)となると……。 アイの方は、まだ数学を志すという点で必然性もありましたが、ユウの方は必要なかったかと。 | ||||
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読み始め、なぜか少しイライラ。 読み進めると、胸がジーンと温かく。 私の中では新しい感覚でした。 恵まれた若い人の新しい感性を感じました。 時代は変わる。うん、おもしろい。 | ||||
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「この世界にアイは存在しません。」どっこい虚ろな i は愛の力で私になるのさ。i は虚数と呼ばれるが、すべての数字は想像した瞬間に存在する。格差、戦争、自然災害、テロ、難民、原発事故 … 残酷で不平等で理不尽な世界の中に自分の存在の居場所を渇望する西加奈子の叫び声が聞こえる。 | ||||
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「私は生きている」、、、 作品中のこんなにシンプルなことばに 激しく胸を打たれます。 「私は墓場ではない。空っぽの墓場なんかではない。」、、、 星5つでは到底足りないほど感動しました。 | ||||
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僕は、西さんの表現する「愛」にすごくひかれました。 一人一人の登場人物の、相手への慮り方が、すごく心打たれました。ああ、俺はそんなことできてないなーと。つまり、愛って、受け入れることなんだなーって。この作品では、ほとんどお互いに正義を主張しません。どこか、曖昧なまま、話が進んでいくイメージです。その点、読者は様々な考えを張り巡らせながら読むことになります。 最近、愛をテーマにした本や映画って物凄く多いと思います。それらは、どれもヒットしているようです。 相手の身分、育ち、生まれた場所、境遇、学歴、金。いつのまにか、僕たちって相手を利害関係で考えて接してしまったりしているのかもしれません。そんなつもりはなくても。愛とはかけ離れた場所へ、大人になるにつれて進んでしまっているのかも。 例えば愛する家族が金がなくなろうと、肩書きがなくなろうと、愛することには代わりがないはず。愛って、本来何年たっても変わったり、揺らいだりしないものなのじゃないか。 でも、とりわけ、この主人公である「アイ」には、そうした確固たるものがない。むしろ、恵まれた家庭に育ってしまった。そうした自分の環境に常に疑心暗鬼にさらされながら生きていく姿は、最後のクライマックスに向けて感動へと変わっていきます。 最近とりあげられるニュースは芸能人の不倫、ゴシップネタばかり…あげく、ネットの世界では正義をふりかざす人が増え、お互いに向ける想像力が欠落してきたように思います。 私たちが想像すべきことは、そのような低いレベルのことで良いのでしょうか? 本当に考えなければならないことを気づかされる作品です。 | ||||
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西加奈子さん、ありがとう。 この本に出逢えて幸せです。 今こうして生きていることが奇跡で、幸せな事なんだと、深く想う。 世界にアイは、、、 | ||||
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この本を読み、私が思い悩んでた事を作品として書き上げてくれた事を「ありがとうございます」と著者の西加奈子さんに言いたいです。 世界での悲惨なニュース。私は中々観られませんでした。正直今も観られない時があります。その事に目を背けても生きていられる自分。考えなくても何も困らない環境。私は、なぜ生きていられるのか?こういう事を考える時間があるのもまた恵まれてるのかetc そんな自分を、どう結論づけたのか、あまり考えると心が苦しく生きられなくなります。なので、少しだけ考えて気持ちをなるべく切り替えるしかありませんでした。以前、カカオ農園で強制労働を強いられている子供達の話を聞きました。 有名なガーナチョコレート。このチョコレートを食べた事がないアフリカの子供が中にはいます。この事を考えながら、チョコレートを食べる人が、どのぐらいの人数いるでしょうか?綺麗ごとだと思われるかもしれませんが、その事を少し考えるだけでも私には意味があった気がします。自分とまったく違った国や環境で暮らしている人達の事を考える。自分が幸せになりたいと思う気持ちと知らない誰かの事を考え思いやる気持は、どちらもiで、イコールなのではと思いました。 この世界に「アイ」はあります。 今回、本の中で震災についても書かれてましたが、それとは別に、ここ最近日本では、原発いじめのニュースが頻繁にメディアに取り上げられています。なぜ、そんなイジメがあるのか…私は、大声て叫びたいです。考えて想像して下さい。自分が生まれ育った故郷が汚染され、友達とも別れそこから離れなきゃいけない人のことを。想像して下さい。大切な人が亡くなった人もいることを。想像して下さい。もしそれが自分の大切な人や自分自身だったらと | ||||
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