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ふくわらい
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ふくわらいの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全41件 21~40 2/3ページ
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| 文庫本で読みました。 描写力が本当にすごすぎます。こんなに描写力がすごいのに、設定がとんでもない作品が多いのはどうしてだろう。 読み手側もスッキリする嘔吐物を吐くシーンというのは初めてです。 とても素直な人たちが登場する、気が軽くなる小説でした。 表題の箇所は誤植なのか?? しかしこんなわかりやすいミスを見逃すものだろうか? | ||||
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| 他人の顔を福笑いに見立てていじらずにはいられない編集者。言葉を紡がずにいられないプロレスラー。破天荒でどこまでもエゴイストの盲人。いずれもエキセントリックにみられてしまうが、外界や他人とのずれを否応なく抱え込んでいる登場人物たちにもたらされる救いの物語。 ふくわらいというタイトルの無邪気な二次元のお遊びの陰に隠された、どうしようもないまでに生理的な身体感覚が、生命を取り戻していく。日常生活を描きながら、身体と精神のつながりについてこれほど洞察に満ちた小説を書いてしまう西加奈子の力量たるやおそるべし。 | ||||
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| 初めの方は読むのに少々苦労しましたが、途中から物語に入り込み一気に読み進みました。主人公が清純な誠実な優しい心で、すべての人と接しているのに感動しました。他の登場人物も皆誠実に精一杯生きていて、自分の生き方を反省させられました。 | ||||
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| 西さんの作品初めて読みました。エロかったりグロかったりの表現も多く、苦手な人がいるのもうなずけます。 登場人物も変わっている人が多いですね。でも、エログロと言われる言葉は捉えようで、見方を変えればとても素直なものです。エログロはその言葉自身ではなく、それを捉える人の心に生まれるものです。 バイソンや武智と定の会話では、そのような表現がたくさん出てきますが、エロく感じないんですよね。素直に入ってきます。 人間も獣であり臭いものです。だから儚く美しく、そして強いのですね。 私は私であり、他の誰でもない。唯一無二の存在であることに気づかされます。 物語の後半は、心が洗われるようでした。 登場人物の素直な心からの言葉、定の成長と心の開放はちょっぴり切なくも清々しいものです。 ラストシーンは理解し難いという声も多いですが、定が殻を破り、恥じることなく全てをさらけ出すシーンでとても好きです。 とても美しい作品でした。 | ||||
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| 河合隼雄物語賞受賞とあり期待が膨らみました。「ふくわらい」という題名も何かが隠されているような気がして自分の想いに見事答えてくれるであろうと表紙絵をみて確信しました。ハードルを高くした状態で表紙をめくりスタートしましたが、暗闇でふくわらいが9ページに登場した時、この後の展開を心配しました。守口廃尊や武智次郎といった常識メーターを振り切った位の個性派が霞む程の奇奇怪怪なエピソードを持つ定に自分が並大抵な人間であると正面きって言い切られました。これは衝撃でしたが怒りはありませんでした。 | ||||
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| 男前な文章で、エキセントリックな主人公の気づきを描く、西加奈子さんらしい小説でした。 あまり評価が良くないようですけど、私は凄く良かったです! 直球な文体が、心にズンときます。特に、守口廃尊が自殺未遂のあと、自分の本音をさらけ出す所にホロリときました。 盲目の恋人の、ストレートな求愛にも心揺さぶられます。 人の肉を食べるとか、そういうちょっとグロい部分は、少し気持ち悪かったですが(苦笑) あと、ラストシーンがあまりにも不思議ワールドなので、好みじゃない人には「?」だと思います^^; 西さんのファンの方なら、きっと楽しめる一冊です。 | ||||
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| さすが、西加奈子さんだと、思いました、直木賞を取る前からのファンですが、 いつもながら、大阪弁が、心地よく、面白かったです 内容を全部書くと、まだ、呼んでない人が、残念だと思うので、あえて、控えますが、良かったです 福笑いの意味が、また、面白かったです | ||||
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| 思わず吐き気を催すエログロとも下品とも言える言葉が溢れているマルキ・ド・サドをもじって名づけられた、 書籍編集者の鳴木戸定。彼女は幼い頃、紀行作家の父に連れられていった旅先で、 誰もが目を覆うような特異な体験☆食をした気持ち悪くことが記載されてる | ||||
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| まぁまぁ面白かった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 | ||||
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| 稀代の紀行作家の父のもとに生まれた、主人公、鳴木戸定のものがたり。 ふくわらい、のように、顔のパーツを、想像の中でつい解体してみる。 父の奇妙なコレクションや旅先での行動に、不思議と魅力を感じてしまう。 (そして、普通ならばきっと受け入れられないであろう行動をすんなりと受け入れる)。 奇人変人揃いの作家陣と、淡々と、渡り合っていく。 どれもこれも、定ならではの個性が映し出す、ストーリーだ。 彼女の、目、なのか、口、なのか、指なのか肌なのか全体なのか 個別単独に存在するようでいてくっついて離れない、全体としての定。 のいる世界、そこに映し出される世界観に、強く惹かれた。 いい話?といわれると、答えにこまるのだが、 「読んでよかった」。なぜだかそんな気持ちになれる。 | ||||
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| 賛否が割れるのは仕方がないかもしれない。あのラストに、異論を唱える気持ちも解らなくもないが、元々が突き抜けた設定、共感などしにくいだろうし求めてもいないだろう。 読者の望むラスト、展開の作品が良い作品なのだろうか? であれば、その辺のエンタメや漫画だけ読んでいればいいのだ(エンタメ、漫画批判ではありません)。'共感' 出来るか出来ないかではなく、単に物語を '共有' すればいいのだ。作中の "鳴木戸" や登場人物がそうであったではないか。 日常生活に於いても共感で人、物事を判断しないようにしたい。好き嫌いで断じてはいけない。いや、人である以上、それが難しいことなのだが‥。先っちょだけで、その人全部? 全部でもない? んー、考せられる。 あのラスト、私は『ほっ!やりおったな西加奈子っ』と思った。 本作はファンはもちろん、幅広い読書をされる方にはオススメ出来ると思う。 | ||||
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| 言葉の表現の仕方が今までにない感じで、独特の世界観があって、大変面白かったです! | ||||
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| ドラスチックな筆致。 鮮烈な言葉が頭にこびりついて離れない。 希有な言語感覚を備えた作家だと思う。 作品に射しこむ光はまぶしいほどに強い。影は濃くて、真っ黒だ。 難しい言葉、凝った表現など、小説には必ずしも必要でないことに気づかされる。 弱点を見つけるのは容易だが、才能がそれを上回っている。 | ||||
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| 西加奈子さんの明るさが満載。 『鳴木戸 定』さんが主人公。 お分かりになると思うが、マルキ・ド・サドをもじっている名前。 このあたりから、もうすでに、西加奈子の世界が展開。 風変わりな父親。 その父親とは23歳も年の離れた母は、定が5歳の時亡くなった。 母の死後、定は、紀行作家の父とともに旅をし、その際人肉を食べる経験をする。 こんな、変わった育てられ方をした定が、25歳になった。 ほんとに変な人ばかりが出てくるので、むしろ、普通の人に見えてくる。 むしろ、それが、私たちの世界なんだろうな。気づいていないだけで。 見ていないだけで。わかっていないだけで。 最後のシーンは、何を言いたいのかわからない。 けれど、こんなことはできないと思うが、したくなる人がいてもおかしくないのかもね。 表紙の絵、見返しの絵は、西加奈子さんの絵。 楽しみながら、描いたのだろうな。 いい絵です。この絵、というか、表紙に☆を1個つけました。 なので、満点の☆5つです。 | ||||
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| 西さんの本を初めて読みました。イランはテヘラン生まれという作者の珍しい経歴と、キノベス1位の称号に惹かれてつい手を伸ばしました。個性豊かな登場人物がたくさん出てきて、それぞれに愛着がわき、読んでいてとても楽しかったです。個人的に、森口廃尊のモデルはプロレスラーの高山善廣さんではないかと思いました。途中がそんな風に楽しかっただけに、それだけに最後のオチがちょっと…。なぜそうなったのかよくわからず、腑に落ちない印象で残念でした。ハッピーエンドなんだろうけど、何だか無理やり終わった感がします。 表紙のカラフルな絵は西さん作だそうです。1つ1つが主人公・定の体に刻まれているタトゥーの模様で、読み進めながら、「あ、今この絵柄を入れたんだな」と確認するのも楽しかったです。 | ||||
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| 人は社会で経験を重ねると物事を頭でばかり考えて、ありのままを体感することを忘れてしまう。 本文に出てくるようにプロレスというものは十代までに観戦しないと「体感」できない、と言う。 しかし終盤、26歳の主人公はプロレスを「体感」するのである。 若き頃の経験は体に宿り、社会人となってからの経験は頭に宿るというようなものか。しかし、大人になってからも体感することは、主人公のようにちょっと変わった人種でなくとも「頭のネジを緩めれば」可能である。そして、これができることによって、面白い魅力的な大人に近づけるのかもしれない。 そんなことを思いました。 | ||||
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| エログロとも下品とも言える言葉が溢れているのに、登場人物達に対する切なさと愛しさを感じる。 この、グロさを受け入れられるかどうかで、好悪がわかれるだろうが。 読まないと感じることができない、西ワールドで溢れている。 変わり者と呼ばれる人達を軸に、周囲に壁を作っていた主人公・定が、“その人をその人たらしめているもの”感じることができるまで。 「漁港の肉子ちゃん」にはあと少し及ばないものの、輝きと愛しさを感じた作品だった。 | ||||
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| 不器用な人たちが、それでもそれぞれのやり方で懸命に生き、必死につながっていく物語です。 西さん独特の表現で、けっこうしばしば笑ったり、ギョッとしたりさせてもらえますが、 やはり最後まで読んで残るのは、じんわりした温かさ(あとちょっぴり涙)。 痛みをかかえ、穴ぼこだらけの心を持っているのに、 懸命に人とつながろうとしている切なさ。必死さ。 愛すべき人たちが大勢出てきます。 くじけそうになったとき、思い出したい仲間たちです。 何度でも読み返したいな、と思いました。おすすめです。 | ||||
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| 「ふくわらい」読みました!読んでよかった。最近はついつい自己啓発な本を読んでいたけど・・やっぱり「物語=ふくわらい=小説」って読んだひとにしか味わえない世界を感じられる。当たりなことだけど、生きていること、生きていくことって、自分の周囲に起る出来事のすべてを、受け入れていくことなんだ!と実感できたかな。 | ||||
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| 書籍編集者の“鳴木戸定(なるきどさだ)、Marquis de Sadeのもじり)は、幼い頃、紀行作家の父に伴って秘境の地で特異な体験を重ねた。その経験は彼女自身の心にも大きな影響を与え、自分と外世界とを意識過剰ともいえる程の壁を意識して育つ。そして、彼女は自分の存在理由を確認するために、或ることをします(本著でお読みください)。彼女の稀な感性は編集業に生かされはするが、25歳の定は・・・友情、恋愛、人を想うというのはどういう感情であるのか、なぞることさえ知らなかった。 しかし、さまざまな無理難題をいう作家たちとの仕事の中で・・・出会った個性的(どんな個性?読んでね)プロレスラーとの交流を通して、定の精神世界に変化が見られてゆく・・・。 変人・父親の記述も、定の経験も唯一の趣味も、“ふくわらい”の意味も・・・実際に読んで情動で感じてください。たまには若い作家の作品も好い。 | ||||
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