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とうへんぼくで、ばかったれ



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【この小説が収録されている参考書籍】
とうへんぼくで、ばかったれ

とうへんぼくで、ばかったれの評価: 4.00/5点 レビュー 4件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

読み終わるのが惜しくなる佳作

二十三歳、道産子、生娘の語り手が一目惚れしたのは見かけはパッとしないが彼女には仙人のようにも見える四十代の独身男。地元でストーカー(もどき)を繰り返し、彼の会社が潰れて伝手を頼って上京すると、すかさず彼女も親を口説いて上京した。そして己の存在さえもまったく知られていないところから追っかけの恋路が始まった。
「金瓜」四十代独身男の章。生活時空が語られる。
「寝よだれ」最愛のゴールデンハムスターと別離し、独り東京へ向かう彼女。最初のバイト先でいきなり彼に遭遇し……
「あからさま」彼の勤める教育文化センターに図書を借りに行く彼女の日々。そして……
「じゃばら」十日に一度の彼との居酒屋デート(食事?)を彼女は手に入れて……
「ばかたれ」彼の友だちと彼女の成り行きの同居人4人で行ったダブルデートのその後に……
「けだし君かと」『馬の音のとどともすれば松蔭に出でてぞ見つるけだし君かと』の心境を噛み締める彼女……
「すごろく」現実と理想のギャップ。そんなことわかっているさ。『あがり』は何処(いずこ)?
「はしばしの」弟が出来婚をして親が二世帯住宅を作るも、そこに彼女の居場所はないのであった。
「麝香」四十代の独身男の章。彼の側からの彼女の感慨が描かれる。
 総じて金瓜の匂いをさせていた若い生娘がいつしか男に麝香の匂いを感じさせるようになるまでの物語。が、それを好まない男もいるのだ、一意専心過ぎて…… 読み終わるのが惜しくなるような、それでいて色々と残念な(でも悪い意味じゃない)佳作。朝倉さんの諺趣味が生きている。
とうへんぼくで、ばかったれAmazon書評・レビュー:とうへんぼくで、ばかったれより
4103323418

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