嘘の木

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評判

嘘の木の評価:

4.30/5点 レビュー 20件。 B ランク

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平均点4.30pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全40件 21〜40 2/2ページ
No.20
(5pt)

ファンタジー、ミステリー、ホラー要素もあり、素晴らしい児童文学でもある…最後まで読めば腑に落ちます。

19世紀ヴィクトリア朝のイギリスが舞台の物語。
主人公フェイスは博物学者の父を崇拝し、自身も博物学に関心を持つ、賢い14歳の女の子。
けれど、この時代女性が知識を持つと疎まれる。社会的にも経済的にも女性の立場は弱く、主人公の忸怩たる思いや、閉塞感で前半を読む時は胸が痛かった。
嘘の木が登場してからは、その重苦しさは変わらないが、主人公の賢さや行動力の高さが本領発揮されて面白い。
嘘の木の禍々しい魅力、謎めいた怪しさ、怖さ、そして事件の真相が気になり、ページをめくる手が止まらなかった。
読後感も良い。最初は子ども向けではないと思ったけど、しっかりと児童文学でした。おすすめです。
嘘の木 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 嘘の木 (創元推理文庫)より
4488151078
No.19
(5pt)

ファンタジー、ミステリー、ホラー要素もあり、素晴らしい児童文学でもある…最後まで読めば腑に落ちます。

19世紀ヴィクトリア朝のイギリスが舞台の物語。
主人公フェイスは博物学者の父を崇拝し、自身も博物学に関心を持つ、賢い14歳の女の子。
けれど、この時代女性が知識を持つと疎まれる。社会的にも経済的にも女性の立場は弱く、主人公の忸怩たる思いや、閉塞感で前半を読む時は胸が痛かった。
嘘の木が登場してからは、その重苦しさは変わらないが、主人公の賢さや行動力の高さが本領発揮されて面白い。
嘘の木の禍々しい魅力、謎めいた怪しさ、怖さ、そして事件の真相が気になり、ページをめくる手が止まらなかった。
読後感も良い。最初は子ども向けではないと思ったけど、しっかりと児童文学でした。おすすめです。
嘘の木 Amazon書評・レビュー: 嘘の木より
4488010733
No.18
(2pt)

自分が『悪』だと気づいていないもっともドス黒い『悪』

主人公の女の子の性格が悪すぎる。冒頭からことある毎にグチグチとネガティブすぎる愚痴がこれでもかと続いて感情移入できない。お父さんにも非があるのに、犯人たちを燃やしたり目をピストルで撃ち抜いたりして引いた。サイコパスだろ
嘘の木 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 嘘の木 (創元推理文庫)より
4488151078
No.17
(2pt)

自分が『悪』だと気づいていないもっともドス黒い『悪』

主人公の女の子の性格が悪すぎる。冒頭からことある毎にグチグチとネガティブすぎる愚痴がこれでもかと続いて感情移入できない。お父さんにも非があるのに、犯人たちを燃やしたり目をピストルで撃ち抜いたりして引いた。サイコパスだろ
嘘の木 Amazon書評・レビュー: 嘘の木より
4488010733
No.16
(3pt)

面白いけれど・・

面白かったけど、宣伝ほどではなかった。ファンタジー要素は少ない。
嘘の木 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 嘘の木 (創元推理文庫)より
4488151078
No.15
(3pt)

面白いけれど・・

面白かったけど、宣伝ほどではなかった。ファンタジー要素は少ない。
嘘の木 Amazon書評・レビュー: 嘘の木より
4488010733
No.14
(5pt)

嘘の木に隠れている人々

1800年代後半の、イギリスが舞台。
著名な博物学者である父の、化石捏造事件をきっかけに、
追い立てられるように一家は島に移住する。
その中で、父が、自殺のような死に方をする。
父の死を疑問に思った娘フェイスが、女性の活動が制限されている社会で、
密かに、探りを入れて行く、、という話。
父が大事に育てていた、”嘘の木”を使って、、。

フェイスがいいですね。知恵を絞って、色々な人を操って、
島の世論を操作し、怪しい人を炙りだしていく過程も。
フェイス自身が、周囲の女性をつまらない、頭の悪い存在と思っていたのが、
男の影に隠れて、意外としたたかで、賢いということも、悟って行く過程も。

おすすめです。
嘘の木 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 嘘の木 (創元推理文庫)より
4488151078
No.13
(5pt)

嘘の木に隠れている人々

1800年代後半の、イギリスが舞台。
著名な博物学者である父の、化石捏造事件をきっかけに、
追い立てられるように一家は島に移住する。
その中で、父が、自殺のような死に方をする。
父の死を疑問に思った娘フェイスが、女性の活動が制限されている社会で、
密かに、探りを入れて行く、、という話。
父が大事に育てていた、”嘘の木”を使って、、。

フェイスがいいですね。知恵を絞って、色々な人を操って、
島の世論を操作し、怪しい人を炙りだしていく過程も。
フェイス自身が、周囲の女性をつまらない、頭の悪い存在と思っていたのが、
男の影に隠れて、意外としたたかで、賢いということも、悟って行く過程も。

おすすめです。
嘘の木 Amazon書評・レビュー: 嘘の木より
4488010733
No.12
(5pt)

19世紀のイギリス。少女が父を通して考えていく姿、謎に挑んでいく様がまぶしい。YA小説にしておくのはもったいない。

19世紀、少女フェイスは向学心を持ちつつも女性が学ぶということを許さない世の中の慣習に従ってひっそりと過ごしていた。
牧師の父は自然科学に深い興味をもっていたが、スキャンダルにより、一家は、小さな島へと転居することになる。
転居早々に、父が亡くなる。
自殺ではないかと思われるが、状況は謎に満ちており、フェイスはその謎を探り始める。
何もできない小さな女の子と思われていたフェイスが、少しずつ成長し、さまざまな事態を乗り越えていく姿は感動的だ。
女性の社会進出など、現代では当たり前に考えられているが、その時代、女性は男性には劣ると考えられており、宗教的にも女性が社会で活動していくことには大きな壁ばかりだった。
終盤の展開がよかった。
YA小説の枠だけでなく、大人も読んで楽しめる素晴らしい小説だった。
この作家の作品は、本作が初めての日本語訳らしいが、このほかの本も読みたいと思う。
嘘の木 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 嘘の木 (創元推理文庫)より
4488151078
No.11
(5pt)

19世紀のイギリス。少女が父を通して考えていく姿、謎に挑んでいく様がまぶしい。YA小説にしておくのはもったいない。

19世紀、少女フェイスは向学心を持ちつつも女性が学ぶということを許さない世の中の慣習に従ってひっそりと過ごしていた。
牧師の父は自然科学に深い興味をもっていたが、スキャンダルにより、一家は、小さな島へと転居することになる。
転居早々に、父が亡くなる。
自殺ではないかと思われるが、状況は謎に満ちており、フェイスはその謎を探り始める。
何もできない小さな女の子と思われていたフェイスが、少しずつ成長し、さまざまな事態を乗り越えていく姿は感動的だ。
女性の社会進出など、現代では当たり前に考えられているが、その時代、女性は男性には劣ると考えられており、宗教的にも女性が社会で活動していくことには大きな壁ばかりだった。
終盤の展開がよかった。
YA小説の枠だけでなく、大人も読んで楽しめる素晴らしい小説だった。
この作家の作品は、本作が初めての日本語訳らしいが、このほかの本も読みたいと思う。
嘘の木 Amazon書評・レビュー: 嘘の木より
4488010733
No.10
(5pt)

嘘から出た真の実が、真実

「嘘を養分に育ち、食べた者に真実を見せる実のなる不思議な木」(表紙見返し)

ほんとに、そんな木があるの? あるわけない、と半信半疑で読み始めました。

「噓から出た実(まこと)」ということわざを思い出しました。
人を偽るつもりで言ったことが偶然、真実となってしまうことを言うときのことわざです。

この本の「嘘の木」は
「人間が嘘を与えると、その見返りに実をつけて、秘められた真実を伝えるヴィジョンを見せてくれるの」(344頁)とフェイスは言います。

これって、「噓から出た実」じゃん。

主人公で語り手の「わたし」フェイスは、「博物学が好きな十四歳の少女」です。

フェイスの父親は牧師であり博物学者でもあります。
父親は、偽りの化石を海辺にわざと置いた上、偶然を装って、「たまたま真実に行きあたってしまったように」(400頁)無邪気な七歳の娘に発見させたのです。
「その化石は父がつくった偽物だった」(405頁)

あった、あった。何年か前、日本でもノーベル賞クラスの大発見をした可愛い顔の若い女性がつくった偽の科学論文事件。
お父さんのような年齢の、やさしく指導してくれた大先生はなぜか自殺してしまいましたが。

さて、この物語では、そんな嘘つきの父親でしたが、娘のフェイスは次第に博物学に興味を示すようになります。
父親と同じ博物学者になろうと決意し、その決意を母親に伝える場面で終わります。

母親はそんな娘のことを「このまま自然科学の道を志すのなら、女の身では一生からかわれ、軽んじられ、ばかにされ、無視されるようになるだろう」(408頁)とただただ心配するだけ。娘は「進化」というものが、父親が感じていたような恐ろしいものではない、といいます。
母親は娘が「なにをいっているのか、ちっともわからない」

読者は想像します。娘のいっていることは、ダーウィンの時代に生きた人々の信仰と科学の真実の問題なのではないのかな、と。
主人公フェイスの名は、英語でFaith(信仰)。科学の真実は、Truth。韻をふんでます。Faith とTruthの間の問題。当時の英国のキリスト教世界では天地を揺るがす大問題だったようです。

この本には、嘘と偽りと真実についていろいろ書かれていて、考えさせられました。

「真実はね、お父さまがわたしたちを見捨てたということなのよ」(322頁)と、母親の真実は悲しい。
「やさしい嘘がある。きみはいまもきれいだよ。愛してる。あなたを許すわ」(345頁) 嘘も方便。
「半分だけの嘘、そして真実があるべき場所につきまとう緊迫した沈黙」(346頁) 黙秘権。
「愛おしくて、胸が苦しくなるような嘘」(395頁) ただただ苦しいです。

なんという人間らしい噓でしょう。愛すべき噓。憎むべき噓。
そして、嘘つきの噓が真実に変わるときの魔法のような感動。ゼロ×ゼロ=∞(無限)という実在の出現のよう。

この本には、嘘の木の他にも、偽りの木(166頁)や知恵の木(389頁)も出て来ます。

偽りの「木に噓をささやきかけ、その噓を世間に広めるのだという答えが返ってきた。噓が重要な事柄であればあるほど、信じる人が多ければ多いほど、大きな実がなるという」(166頁)

これって、見る人が多ければ多いほど、投稿者に大きな広告報酬が入って来るというSNSのフェイク・ニュースみたい。
真偽を超えた信仰? 見たいものを見る、信じたいものを信じる。

フェイスの父親の秘密の日記のような書類には、
「インドで情報屋として身を立てていた人物」が「にせの情報を買い手に流して実を育て、ほかの人に実を売ったり、高値がつきそうな秘密を手に入れたりしている」(167頁)オランダ人のことが記されています。

あるある。秘密の植物(かぶ)情報。

「いろいろ問題はあるにせよ、自分の噓が島じゅうを揺るがし、尊大な敵をあわてさせてネコのように争わせていると考えると、心からうれしくなった。誇りと力がみなぎってくる。わたしは噓がうまい……しかもどんどんうまくなっている」(272頁)とフェイス。

「わたしは悪い例になりたいの」(409頁)とフェイス。 だいじょうぶ? あぶないフェイス。

「もしかすると、わたしの”幽霊“は噓の木に養分を与える以上のことをしたのかもしれない。殺人者を震えあがらせたのかもしれない」(275頁)とフェイス。 うわー!

いよいよ、この物語はミステリー・サスペンスの盛り上がりに突入していきます。

そして最後は、洞窟の中の「嘘の木はあとかたもなく消え去った。炎にのみこまれ、黒焦げの洞窟の壁と独特のにおいだけが残った」(400頁)

「噓はもういや」(409頁)とフェイスはいいます。「わたしは逃げ隠れしたくない」

「すべてが変わりうるのだ。すべてがよくなりうるのだ。すべてがよくなりつつある。少しずつ少しずつ、目には見えないほどゆっくりとでも。そう考えると強い気持ちになれる」(409頁)とフェイスは母親に自分の決意を伝えます。こうして、この長い物語は終わります。

主人公を取り囲む女性たちの間で、十四歳の少女は「真実」に直面し、ポジティブに成長してゆく物語です。良い本です。噓ではなく。
嘘の木 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 嘘の木 (創元推理文庫)より
4488151078
No.9
(5pt)

嘘から出た真の実が、真実

「嘘を養分に育ち、食べた者に真実を見せる実のなる不思議な木」(表紙見返し)

ほんとに、そんな木があるの? あるわけない、と半信半疑で読み始めました。

「噓から出た実(まこと)」ということわざを思い出しました。
人を偽るつもりで言ったことが偶然、真実となってしまうことを言うときのことわざです。

この本の「嘘の木」は
「人間が嘘を与えると、その見返りに実をつけて、秘められた真実を伝えるヴィジョンを見せてくれるの」(344頁)とフェイスは言います。

これって、「噓から出た実」じゃん。

主人公で語り手の「わたし」フェイスは、「博物学が好きな十四歳の少女」です。

フェイスの父親は牧師であり博物学者でもあります。
父親は、偽りの化石を海辺にわざと置いた上、偶然を装って、「たまたま真実に行きあたってしまったように」(400頁)無邪気な七歳の娘に発見させたのです。
「その化石は父がつくった偽物だった」(405頁)

あった、あった。何年か前、日本でもノーベル賞クラスの大発見をした可愛い顔の若い女性がつくった偽の科学論文事件。
お父さんのような年齢の、やさしく指導してくれた大先生はなぜか自殺してしまいましたが。

さて、この物語では、そんな嘘つきの父親でしたが、娘のフェイスは次第に博物学に興味を示すようになります。
父親と同じ博物学者になろうと決意し、その決意を母親に伝える場面で終わります。

母親はそんな娘のことを「このまま自然科学の道を志すのなら、女の身では一生からかわれ、軽んじられ、ばかにされ、無視されるようになるだろう」(408頁)とただただ心配するだけ。娘は「進化」というものが、父親が感じていたような恐ろしいものではない、といいます。
母親は娘が「なにをいっているのか、ちっともわからない」

読者は想像します。娘のいっていることは、ダーウィンの時代に生きた人々の信仰と科学の真実の問題なのではないのかな、と。
主人公フェイスの名は、英語でFaith(信仰)。科学の真実は、Truth。韻をふんでます。Faith とTruthの間の問題。当時の英国のキリスト教世界では天地を揺るがす大問題だったようです。

この本には、嘘と偽りと真実についていろいろ書かれていて、考えさせられました。

「真実はね、お父さまがわたしたちを見捨てたということなのよ」(322頁)と、母親の真実は悲しい。
「やさしい嘘がある。きみはいまもきれいだよ。愛してる。あなたを許すわ」(345頁) 嘘も方便。
「半分だけの嘘、そして真実があるべき場所につきまとう緊迫した沈黙」(346頁) 黙秘権。
「愛おしくて、胸が苦しくなるような嘘」(395頁) ただただ苦しいです。

なんという人間らしい噓でしょう。愛すべき噓。憎むべき噓。
そして、嘘つきの噓が真実に変わるときの魔法のような感動。ゼロ×ゼロ=∞(無限)という実在の出現のよう。

この本には、嘘の木の他にも、偽りの木(166頁)や知恵の木(389頁)も出て来ます。

偽りの「木に噓をささやきかけ、その噓を世間に広めるのだという答えが返ってきた。噓が重要な事柄であればあるほど、信じる人が多ければ多いほど、大きな実がなるという」(166頁)

これって、見る人が多ければ多いほど、投稿者に大きな広告報酬が入って来るというSNSのフェイク・ニュースみたい。
真偽を超えた信仰? 見たいものを見る、信じたいものを信じる。

フェイスの父親の秘密の日記のような書類には、
「インドで情報屋として身を立てていた人物」が「にせの情報を買い手に流して実を育て、ほかの人に実を売ったり、高値がつきそうな秘密を手に入れたりしている」(167頁)オランダ人のことが記されています。

あるある。秘密の植物(かぶ)情報。

「いろいろ問題はあるにせよ、自分の噓が島じゅうを揺るがし、尊大な敵をあわてさせてネコのように争わせていると考えると、心からうれしくなった。誇りと力がみなぎってくる。わたしは噓がうまい……しかもどんどんうまくなっている」(272頁)とフェイス。

「わたしは悪い例になりたいの」(409頁)とフェイス。 だいじょうぶ? あぶないフェイス。

「もしかすると、わたしの”幽霊“は噓の木に養分を与える以上のことをしたのかもしれない。殺人者を震えあがらせたのかもしれない」(275頁)とフェイス。 うわー!

いよいよ、この物語はミステリー・サスペンスの盛り上がりに突入していきます。

そして最後は、洞窟の中の「嘘の木はあとかたもなく消え去った。炎にのみこまれ、黒焦げの洞窟の壁と独特のにおいだけが残った」(400頁)

「噓はもういや」(409頁)とフェイスはいいます。「わたしは逃げ隠れしたくない」

「すべてが変わりうるのだ。すべてがよくなりうるのだ。すべてがよくなりつつある。少しずつ少しずつ、目には見えないほどゆっくりとでも。そう考えると強い気持ちになれる」(409頁)とフェイスは母親に自分の決意を伝えます。こうして、この長い物語は終わります。

主人公を取り囲む女性たちの間で、十四歳の少女は「真実」に直面し、ポジティブに成長してゆく物語です。良い本です。噓ではなく。
嘘の木 Amazon書評・レビュー: 嘘の木より
4488010733
No.8
(5pt)

ハラハラできます。

「嘘の木」を使って少女は何ができるのか。
最後まで嘘の力で成し遂げた先にあるものは、新しい次代における女性の姿。
一気に読めます。3000円の価値はあるでしょう。すぐに情景が浮かぶ表現も秀逸。
嘘の木 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 嘘の木 (創元推理文庫)より
4488151078
No.7
(5pt)

ハラハラできます。

「嘘の木」を使って少女は何ができるのか。
最後まで嘘の力で成し遂げた先にあるものは、新しい次代における女性の姿。
一気に読めます。3000円の価値はあるでしょう。すぐに情景が浮かぶ表現も秀逸。
嘘の木 Amazon書評・レビュー: 嘘の木より
4488010733
No.6
(5pt)

素晴らしい、終わり方だ。

ダーヴィンの進化論が脅威をもたらしている時代。フェイスたち家族は著名な博物学者である父親サンダリー師とともにヴィエン島へと移住する。サンダリーの発見した翼のある人類の化石が捏造だとの非難を避けるために。
 情報は島まで届き、島民の態度は一変する中、サンダリーが自殺する。が、その死に疑問を抱いたフェイスは調査を開始する。彼女が見つけ出したのは、父親が携えてきた「嘘の木」。それは、人間の嘘を養分にして、嘘を与えた人が知りたい真実を教える木だった。
 フェイスは真実を知るために、島民を恐怖に陥れるような嘘を与え始める。
 と書けば、ダークファンタジー+ミステリーだし、実際そうでもあるのだけれど、この物語の根幹は、女が置かれている立ち位置をあらわにすることにある。
 サンダリーはご多分に漏れず男性至上主義者であり、娘のフェイスにいくら千絵と知識と技術があってもそれを一切認めようとはしない人物だ。にもかかわらず、フェイスは彼を慕う。そこにしか彼女を活かす道がないかのように。母親のマートルはフェイスから見れば、お高くとまっているし、父親が亡くなってからすぐに有力者たちをつきあい始めるし、受け入れがたいのだが、それは夫を自殺で失えば、何もかも失ってしまう当時の女の立場を踏まえて、子どもたちを守るための行動である。そして……。
 結局、女たちにとって、嘘の木とは、男性社会そのものなのだ。
 ラスト、母親を理解したフェイスは、自分の将来に関してこう言う。「悪い例になりたいの」。
 素晴らしい、終わり方だ。
嘘の木 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 嘘の木 (創元推理文庫)より
4488151078
No.5
(5pt)

素晴らしい、終わり方だ。

ダーヴィンの進化論が脅威をもたらしている時代。フェイスたち家族は著名な博物学者である父親サンダリー師とともにヴィエン島へと移住する。サンダリーの発見した翼のある人類の化石が捏造だとの非難を避けるために。
 情報は島まで届き、島民の態度は一変する中、サンダリーが自殺する。が、その死に疑問を抱いたフェイスは調査を開始する。彼女が見つけ出したのは、父親が携えてきた「嘘の木」。それは、人間の嘘を養分にして、嘘を与えた人が知りたい真実を教える木だった。
 フェイスは真実を知るために、島民を恐怖に陥れるような嘘を与え始める。
 と書けば、ダークファンタジー+ミステリーだし、実際そうでもあるのだけれど、この物語の根幹は、女が置かれている立ち位置をあらわにすることにある。
 サンダリーはご多分に漏れず男性至上主義者であり、娘のフェイスにいくら千絵と知識と技術があってもそれを一切認めようとはしない人物だ。にもかかわらず、フェイスは彼を慕う。そこにしか彼女を活かす道がないかのように。母親のマートルはフェイスから見れば、お高くとまっているし、父親が亡くなってからすぐに有力者たちをつきあい始めるし、受け入れがたいのだが、それは夫を自殺で失えば、何もかも失ってしまう当時の女の立場を踏まえて、子どもたちを守るための行動である。そして……。
 結局、女たちにとって、嘘の木とは、男性社会そのものなのだ。
 ラスト、母親を理解したフェイスは、自分の将来に関してこう言う。「悪い例になりたいの」。
 素晴らしい、終わり方だ。
嘘の木 Amazon書評・レビュー: 嘘の木より
4488010733
No.4
(5pt)

とても面白いです

偶然手にした本ですが、ぐんぐん引き込まれ、どんでん返しもあって、一気読み。
嘘の木 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 嘘の木 (創元推理文庫)より
4488151078
No.3
(5pt)

とても面白いです

偶然手にした本ですが、ぐんぐん引き込まれ、どんでん返しもあって、一気読み。
嘘の木 Amazon書評・レビュー: 嘘の木より
4488010733
No.2
(5pt)

善悪の彼岸

YA向けだそうだが、大人にも充分堪能できる内容である。時代は19世紀末、ダーウィンが「種の起源」を発表してまだまもなく、世界は宗教と科学の狭間で未だ混沌としている。嘘を養分として育ち、果実を実らす、嘘の木。その実を食べたものは、ついた嘘に関わることの真実を幻視するという。14歳の少女は、父親の謎の死を解く為に、その嘘の木を使うことを決心する。嘘の木とは何をもたらすものなのか?登場人物は、誰もが善悪で割り切れない複雑さをもっている。ミステリーとしても秀逸だし、ひとつの文学作品としても立派に通用する秀作。ブッカー賞と並ぶ、コスタ賞受賞も頷ける質の高さを誇っている。翻訳も素晴らしく、この著者の他の作品も是非読んでみたいと思わせる。
嘘の木 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 嘘の木 (創元推理文庫)より
4488151078
No.1
(5pt)

善悪の彼岸

YA向けだそうだが、大人にも充分堪能できる内容である。時代は19世紀末、ダーウィンが「種の起源」を発表してまだまもなく、世界は宗教と科学の狭間で未だ混沌としている。嘘を養分として育ち、果実を実らす、嘘の木。その実を食べたものは、ついた嘘に関わることの真実を幻視するという。14歳の少女は、父親の謎の死を解く為に、その嘘の木を使うことを決心する。嘘の木とは何をもたらすものなのか?登場人物は、誰もが善悪で割り切れない複雑さをもっている。ミステリーとしても秀逸だし、ひとつの文学作品としても立派に通用する秀作。ブッカー賞と並ぶ、コスタ賞受賞も頷ける質の高さを誇っている。翻訳も素晴らしく、この著者の他の作品も是非読んでみたいと思わせる。
嘘の木 Amazon書評・レビュー: 嘘の木より
4488010733