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(短編集)
角の生えた帽子
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角の生えた帽子の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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最初「悪魔の帽子」から始まって「赤い薊(あざみ)」「空の旅」と、登場人物の怨念ややりきれない感情がじわじわくる話ばかりで、うまいんだけどしんどくなってきたなあ、このまま最後まで続くんだろうか・・と思い始めたところに「城山界隈奇譚」が一服の清涼剤になりました。 この話は著者の故郷、四国の松山を舞台にしたもので、そのためか城がある丘や大学、クラシックな図書館、路面電車が走る街などの描写に臨場感があり引き込まれました。結局どういうことだったかは明かされないのですが、正統派の怪奇譚で雰囲気がとても好きです。これが一番気に入りました。 「夏休みのケイカク」も図書館が舞台です。著者は図書館の深々とした静謐な雰囲気を海にたとえていらっしゃいますが、同じ表現が大島弓子先生の漫画にあったことを思い出しました。自分が10代の時図書館に通っていて、同じような安らぐ感覚を感じたことを思い出します。 この作品も「赤い薊」「みどりの吐息」「犬嫌い」も「縁切り」もそうですが、理不尽に抑圧された思いが噴き出す瞬間のどす暗さが怖いです。 もうひとつの特徴は、山や森、植物が出てくるものが多いことです。「城山界隈奇譚」の大学をめぐる森、「花うつけ」の食虫植物の巨大なウツボカヅラと咲き誇るバラ園、「みどりの吐息」の樹木怪談、「縁切り」では家の背後に広がる竹藪など。 著者の長編で四国山中の怪異を描いた「入らずの森」を思い出しました。 私もミソジニーは違うと思います。まず著者は女性ですからそんなことは書かれないでしょう。イヤ・ミスならぬ嫌なホラーと言えると思いますが、1作1作がよくできていると思います。 | ||||
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どの話も短いのに、読後にずしりと胸に残る感情は、長編作品にも負けていない重量感がある。 こんなに密度の濃い短編集は初めてかも。 | ||||
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日本人男性には家父長制の名残か女性を蔑ろにする傾向があるが、最近は大人になれない男が増えたせいか家庭における居場所を無くし、妻に蔑ろにされる夫も増えてきたように思える。そんな現代社会の歪さを下敷きに殺意、復讐、悪意、執念、執着、男の身勝手、トラウマ、逃避、依存、女の身勝手、偏見を描く…各々のストーリーは凡庸さを感じさせるほどに完成されているがこれは厭な人間味の標本箱だ。 | ||||
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別のアンソロジーに載ってた『夏休みのケイカク』が面白かったので、それも収録されてる短編集を読んでみました。 普通の人間ドラマと思って読んでたら後半ガラッと話が反転したり意外な結末になる話が多くて、ミステリ風味が感じられて面白かったです。 ミソジニーとか書いてる人もいるけど、別に女性を見下す描写があるわけじゃなく、虐げられても声を上げにくいという現実の女性が置かれてる状況を書いてるだけのような? | ||||
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好みの本ではなかった。 | ||||
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るんびにも合わなくて80%読んでたにも関わらず返却した本だったんよな~(Kindleね) これも返却しそう だってとにかくつまらないんだもの 一話目はありきたりだし なんかオチとかいらない派なんだけど、怖い描写もないしダラダラと… 図書館司書の話もなにそれ、と… 実話怪談のが面白いよ、これなら | ||||
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どの短編も小気味よく話が進み、きちんとヤマがあり止まらずに読んでしまいました。 | ||||
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評価がそこそこよかったので期待して購入しましたが今まで読んだ中で一番不快な文章でした。 長々設定だか導入だかを読まされた割に本質みたいなものには全く関係がないという蛇足というか無駄な描写が多すぎて頭に入ってきません。 アイデアというかモチーフ自体は悪くないのにいらないトッピング(女性蔑視)(無関係な描写)をたっぷり盛り付けて最後にたっぷりスパイス(不倫)(DV)(レイプ)をかけて完成!って感じです。 時には主人公の存在すら必要なさそうな話もあって短編集なのに読むのに気が進まず1か月もかかりました。 まさかここの星1レビューが一番的を射ていたとは思いませんでした。 臭みがすごいです。 | ||||
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不倫、家庭内暴力、働かない夫、児童虐待、不倫、不倫、犬がかわいそう、不倫...って感じです。 週刊SPA+宮部みゆきって感じ。 まんじりともせずクソな環境を受け入れてる女とクズ男ばっかりでとっても嫌な気持ちになりました。 | ||||
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クオリティが結構まばらですが 総じて,嫌な感じの気持ち悪さが漂う,作者らしい短編集です | ||||
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ほぼ全部の話で出てくるミソジニー的表現が多く気になりました。 | ||||
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きれいな状態で届きました。 | ||||
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あーはいはいこういう話ね〜 って読んででいつも衝撃を喰らう。 短編で読みやすい。 タイトルの「角の生えた帽子」は、30ページもないくらいだったかな。にも関わらず、内容は濃い。 この作家さんに出会えて良かった。 | ||||
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宇佐美まことさん 初読みです。 9話収録の短編集 どの物語も淡々と進んで行きますが、じわじわと背中に恐怖が近づいて来て 心がざわざわするような感覚に陥ります。 「あなたの望み通りのものを」は「世にも奇妙な物語」の原作になりそうな予感。 印象に残ったのは「悪魔の帽子」「夏休みのケイカク」「左利きの鬼」 おどろおどろしいホラーではなく、不穏な空気感の中に訪れる静かな恐怖を感じました。 1957年生まれの女性作家さんと言う事ですが他の作品も読みたくなりました。 | ||||
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