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スギハラ・ダラー



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【この小説が収録されている参考書籍】
スギハラ・ダラー
スギハラ・サバイバル (新潮文庫)

スギハラ・ダラーの評価: 3.84/5点 レビュー 44件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.84pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全29件 21~29 2/2ページ
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No.9:
(5pt)

善意としか思っていなかった史実の裏側にあるドラマ

第二次大戦前外交官として大勢のユダヤ人を救った英雄という杉原千畝 今まではその面だけを見て尊敬していましたが その裏にあるいろいろなインテリジェンスというドラマがきめ細かく描かれていて大変面白い作品です。
スギハラ・ダラーAmazon書評・レビュー:スギハラ・ダラーより
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No.8:
(4pt)

衝撃の1冊

こんなに世界の広い、
こんなに背景の廣い
こんなに造詣の深い
本を見たことがない。
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No.7:
(5pt)

興味を持って知るために面白い本

日々の経済や政治のニュースなどは、
やはり難しくどうもきちんと理解をしようと思えません。
そんな人には、まず「真実」を受け止める前に、
この小説を読んでみると「真実が知りたくなる」かも。
実際の911の現場や世界の動きを見てきた著者だからこそ、
書けるインテリジェンス小説です。
自分の目で見たり体験することのできない世界、
存在することすら知らなかった世界だからこそ、
小説を読む意義があると思いました。
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No.6:
(4pt)

面白くて一気読み!

インテリジェンス小説は、佐藤優氏の定義に従えば近未来に起こる出来事を描いているということになりますが、このスギハラダラーは近未来の何を示唆しているのでしょうか。人民元がそのうち変動相場制に組み入れられるということでしょうか。そこまでは行かなくても、元の切上げは近い将来起こってもおかしくないと思います。
それ以外にもいくつか読んでいて思いつくことがありました。たとえば機関投資家が売りを浴びせる事態が再び訪れるということ。もうひとつは、怖くて口に出来ません。
杉原千畝のビザによってアメリカへ逃れたアンドレイは、シカゴ・マーカンタイル取引所を傘下にもつCMEグループの名誉会長レオ・メラメッドがモデルです。金融先物市場の父と称され、フリードマンの流れをくむ、人によっては悪の枢軸のように言う人物なのに、本書では全体主義から命からがら逃れて自由主義を貫く人物として、好意的に描かれています。
911に関しても、主犯はあっさりアルカイダとして話を進めています。アルカイダの背後に、為替操作で巨利を稼ぐ本当の首謀者がいるのかとドキドキしながら読み進みましたが、そうはならなくてちょっとがっかりしました。あくまでもテロの情報を事前に掴んで便乗して儲ける人たちがいるという描き方です。
作中のいくつかの点で、造りすぎてあざとい、といった類の批評を複数の評論家から受けたようですが、手嶋氏の講演を拝聴したところ、そういう箇所に限って、ありのままだそうです。逆に、これは本当にありえるんだろうな、というところが創作を加えていたりして。そういったことを探りながら読み進むのもまた楽しいものです。ちなみに、スティーブンが日本語を習った大谷学校、それに白洲次郎のくだり、そのまんまだそうですよ。
この作品を読んで、第二次大戦中、日本とポーランドの間で諜報をめぐる深い協力関係があったことを知りました。ネットで調べましたが、いろいろな文献がそれを証明しています。でも、どんなにすばらしいインテリジェンスオフィサーがいても、情報をもらって判断する人間が優れていないと、なんにもなりませんよね。
 ところで、本作を映画化したらどうでしょう。日本映画じゃなくて、ハリウッド大作で。そうすると、松雷はもう、北野たけし以外にないですね。涼子は、万人が認める美人じゃないといけないから、個性派は駄目。檀れいさんなんていかがでしょう。ぴったりだと思うのですが。スティーブンとマイケルのキャスティングは、外国のイケメン好きな方にお任せします。
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No.5:
(5pt)

隠されたインテリジェンスを追え

前作「ウルトラ・ダラー」は某国と偽札等の関係や日本人にも身近である拉致、またそれにまつわる関係各省庁の動きとインテリジェンスを題材に、著者の熱や気持ちが伝わる小説の名を借りた暴露本のような感じでとても興味深く読めた。
前作に登場する人物はなんとなく、ああ、あの人なんだろうなと想像もできた。

本著はユダヤ迫害の直中にあるポーランドで、日本からの大使「杉原千畝」の発行するビザで命からがら逃げおおせたユダヤ人達「スギハラ・サバイバル」の民が、歴史上においてドル・ユーロと密接に関わり、独自のインテリジェンス組織が世界の金融市場を左右しているという説に基づいて物語が進んでいく。

私自身も為替差益取引を遊びがてらやっているため、その世界でまことしやかに語られている金融とユダヤ世界の組織の関係等も本書で触れられており非常に興味をそそられた部分だ。

例えばS&P500はスタンダード&プアーズが算出している株価指数であるが、これは確かに株式指数先物取引の一つでシカゴ・マーカンタイルにて取引されている。
とするとこのS&P社長があの人なのかな〜とか憶測するのもまた楽しいものである。
そしてS&Pはマグロウヒルの子会社、そのマグロウヒルはあのロックフェラー・センターに本社がある!!
なんて深読みしていくとわくわくしてしまう。
やはり世界を支配しているのは「スギハラ・ダラー」=ユダヤマネーなのだろうか・・・・

この先「元」が横行するであろう世界経済、機軸をどこにするのかユダヤの民はどのようにコントロールしていくのか興味深いところでもある。
これにもユダヤのインテリジェンス組織が深くかかわってくるのだろう。

この小説に出てくるキーワードを追っていくと裏のインテリジェンスが見えてくる。

著者はこの小説を通じてもっともっといろんな事が言いたかったのかもしれない。
私としてはユダヤのインテリジェンスの秘密なんかをもっと詳しく知りたいと思った。
本当に言いたかった真のインテリジェンスをこの小説から読み解いていくのも著者が書く小説の醍醐味なのではないだろうか。

読み手にもある程度のインテリジェンスがないと面白みが半減するだろう。
かくいう私もこのインテリジェンスの一端しか見えてないのかもしれない。

読みなおそう・・・・
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No.4:
(4pt)

事実の中に虚構を作り上げるプロットは見事

手嶋龍一氏の小説第2弾だ。

前作の"ウルトラダラー”もそうであったが、物語の基本の背景はすべて外交的な事実からなっている。

フィクションと事実をうまく織り交ぜて物語りは進んでいく。

スギハラダラーのスギハラは、もちろん杉原千畝氏のことだ。

彼からビザを発行されたユダヤ人は、シベリア鉄道を経由して日本に入り、あるものはアメリカ、あるものは、上海に行った。

その中の人物たちが織り成す物語だ。

それに現在のブラックマンデイや、9.11テロ、リーマンショックなどを絡めていく。

主人公は日本人ではなく日本の心をもったイギリス人諜報部員スティーブンだ。

日本人以上に日本を愛して、物事に精通している。ただ情報に対しては人一倍敏感だ。

日本人が主人公だと、成立しない物語だと思う。

前作はアクション中心だったが、今回は静かに謎解きが進む。

細かい描写にちょっとしたインテリジェンスを感じる作品だ。

前作ウルトラダラーに感じられた文章の稚拙さについては本作ではそれほど感じない。

読み出したらとめることのできないよい作品だと思う。
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No.3:
(4pt)

きらりと光る小ネタが随所にちりばめられている。

ちりばめられた小ネタをひろっていくだけでも楽しめる。緻密さでは「ウルトラ・ダラー」よりもやや大味。各組織の質感の違いなどがもっと読者に伝わればより一層楽しめるはず。また、本書ではイギリス人が主人公だが、このような情勢下で試行錯誤する日本人主人公にも今後機会があったらお目にかかりたいと思う。
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No.2:
(4pt)

何とも言えぬ違和感。

手島龍一氏の新著ということで待望の一冊だったのですが、
「ウルトラダラー」に続く小説としては、少々期待を裏切られたような気がしました。

いや、面白かったのは、面白かったのです。
土日の二日で一気に読みきったのですから。

それでも、やはり全体的に作り物っぽい違和感を感じてしまったのは、
少々残念な感じをぬぐえませんでした。
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No.1:
(5pt)

国際インテリジェンスの世界に入り込む面白さ!

最高に面白かった!
期待を裏切らない手嶋龍一氏である。

あらためて手嶋氏の情報力の凄さを実感した。

彼でなければこれを書けなかったであろう。

杉原千畝と金融インテリジェンスを結びつける発想力。

一度でいいから、手嶋氏と酒を飲み語り合いたい。
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