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闇の子供たち
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闇の子供たちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全85件 81~85 5/5ページ
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この本はキツイよ、残酷シーンのオンパレード、正直、読んでて辛かった。タイの幼児売買、幼児売春、幼児臓器売買について書かれた本。だけどこれが日本にいては分からない世界のリアルだと思いました。現実を正面からビシッと見つめたい人にはいいかも。ヤンソギル初心者はやはり夜を賭けて、血と骨、Z,あたりがおすすめです。心臓の強い人は闇の子供たちを読んでください。悲惨だが価値はあります。 | ||||
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かなり評判になっていた本書をやっと手に入れて読んでみました。 貧困や暴力、差別など世界中にはこんなにあるんだな、と 改めて実感させられました。 本書に登場する子供たちに比べれば、日本の子供はなんて恵まれて いるのでしょうか? 中学生や高校生の方にもぜひ読んで欲しいと思います。 途中、冗長な部分があり星は4個にしましたが、子供たちの悲惨さを あますところなく表現している作者の表現力には脱帽しました。 読んでいて、思わず手が震えるほどのおぞましさと言ってよいでしょうか? 平和な日本で暮らす子供たちや、親たちに読んで欲しい作品だと思います。 | ||||
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海外には、貧しい人々がたくさんいるらしい。 貧しい人=お金がない人。 そんな認識しかなかった。でも違った。彼らは、 何一つとしてもってはいない。絶望すら持ってはいない。 なぜなら絶望とは希望があって初めて成立するものだからだ。 売られた子供はなにもわからぬまま、外国人の性の奴隷として訓練され、使えなくなったらゴミ収集車にポイ。 政府警察 裏でニヤニヤ私腹を肥やす。 | ||||
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梁石日にしては珍しく物語の舞台はほとんど全面的にタイ。北部山岳地帯の貧村から買ってきた幼児を売買するマフィアのルートと、これに対抗するボランティア組織の社会福祉センターのスタッフがスラムで日々幼児売買と闘う。 ニュースでも雑誌でもしばしば取り上げられる売買→売買春→臓器売買といったこの世における最も悪魔的な所業である闇のシステムに真っ向から挑んだのが本書。ノンフィクションではなくいつもながらの非情極まりないタッチで梁石日が今回抉ってみせたのは、子供たちの生ける地獄の数々。 不毛なタイの土壌の上に泥まみれ、糞尿まみれで飼育され、売買される子供たち。腎臓を売って小金を稼ぐ親たち。センターの協力者に紛れ込むマフィアの手先。薬物漬けになって子供を弄ぶ幼児性愛者たち。 所詮、外国のことではあるのだが、我が子の心臓移植のために臓器売買組織に大金を払って生きたままのタイの幼児から心臓を買おうとする日本人夫婦の拝金主義のエゴは異常に恐ろしく見えてくる。 さまざまな本で幼児虐待や売買については取り上げられているものの、本書では梁石日が有無を言わせぬ描写力でリアルなむご過ぎる部分をも世に照射してみせる。目を背けたくなるほどの地獄のページの数々。闘うボランティアたちが血に染まって倒れてゆく姿には、救いのなさ以外感じることができない。 それでも命を顧みずに不毛な闘いを挑み続ける国際ボランティアスタッフたちの闘志だけが、生きる上での絶対条件のように本の中で唯一の弱いが、それでも光であり輝きである。 悲惨さが目立つのもいつものこと。他のやり方ではこの本は書き切れなかっただろう。ノワールと言われる作風だからこそ、妥協のない現実の悲惨に梁石日は真っ向、立ち向かい得ているのだと思う。 | ||||
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前半の貧困、暴力、悲惨な子供の末路は、読んでいて苦しくなるのどの内容だ。そして、このような絶望的な状況はを解決できることはできるだろうか?と不安になりつつ、引き込まれて、どんどん読み進むことができた。 このような、状況は長いスパンでは解決できると思う。しかし、その“解決”とはいわゆる“グローバル化”と呼ばれるもので、(経済的に)悲惨さを広く薄くばら撒くもので、その“解決”が広がっていく最前線にはやはり常に、悲惨さが伴うものと思う。そして、そのスパンは数十年で、悲惨な短い一生を終える子供の生涯よりも明らかに長いものであることも、私たちは知っており、時間軸を考慮すると、現在の個々の子供たちにとっては、実際には解決策は無いことを理解できてしまう、本であった。こういった子供の状況は環境破壊(公害輸出等)とまったく同じ構図であることも、衝撃的であった。 | ||||
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