(短編集)

起終点駅(ターミナル)

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

起終点駅(ターミナル)の評価:

3.82/5点 レビュー 57件。 C ランク

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平均点3.82pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全87件 61〜80 4/5ページ
No.27
(4pt)

荒涼とした侘しい短編集

起終点駅 ターミナルの映画を視てからの原本を読むことになった。
この本には、六編の短編小説すべてが北海道を舞台としている。
瀬戸内に住む自分は北海道を決して陰鬱な地とイメージしない。
陰鬱なイメージを持つ地は、冬の日本海沿線だ。
薄幸な無縁社会がこの六編全ての共通のテーマだ。
侘しい、本当に侘しい殺伐とした作品の数々。
私はそんなに小説を読む方ではないが、直木賞受賞作家の表現力、構成力には脱帽したい。
起終点駅(ターミナル) Amazon書評・レビュー: 起終点駅(ターミナル)より
4093863180
No.26
(4pt)

いずれの短編も心を豊かにしてくれます

どの短編もずっしりと、読後残る何かがあります。
ただ、表題作は期待したほどではなかった。
起終点駅(ターミナル) (小学館文庫) Amazon書評・レビュー: 起終点駅(ターミナル) (小学館文庫)より
4094061363
No.25
(4pt)

女性の逞しさ

映画「起終点駅 ターミナル」を観て,感激したので,原作を読んでみた。タイトル名と同じ短編を含む6編の短編集であり,いずれも北海道が舞台になっているが,共通しているテーマは,「女性の逞しさと,男性のナイーブさ(=幼稚さ)」という辺りだろうか。
 天塩町が舞台の「潮風の家」で,30年ぶりに故郷に帰ってきた千鶴子に語るたみ子の言葉が,胸に染みた。「売れるもん売ってなぁにが悪い。ワシもお前のおっ母さんも,みんな同じだ。泥棒してきたわけでもねぇ。あるもん売ったんだべよ。金でなくたって,なんかもらったら同じだ。そんなことしたことねぇ女がどこの世界にいるってよ,千鶴子。体は壊さなけりゃ好きに使えや」

 元判事で,現在は釧路で弁護士をしている完治を主人公にした「起終点駅 ターミナル」は,映画で見たときは,完治を愛している冴子がなぜ頑なに身を引こうとするのか,今一つ理解できなかった。これは,小説を読んでも必ずしもすっきりはしないのであるが,6編全体を読んでみると,それほど違和感を感じなくなった。
 ラストシーンも,おそらく映画版より小説版の方がすっきりいい感じに仕上がっていたように思う。
起終点駅(ターミナル) (小学館文庫) Amazon書評・レビュー: 起終点駅(ターミナル) (小学館文庫)より
4094061363
No.24
(4pt)

無言の遺言

いずれも話も「死」がテーマとなっています。近親者の死、かつての恋人の死、取材対象の死など。
その「死」をきっかけに、その亡くなった人間に近しい様々な人間の生き様が浮かびあがる仕掛けなっています。

それは、死んだ者からの近親者に突き付けられた無言の遺言のようなものです。

死をきっかけに自分の人生が大きく狂ってしまった人物の再生、死者の過去の言動からわ読み解くことで、いまを生きる自分の人生を変えようとする人間、また多くの謎を残して逝った人物から送られる将来へのメッセージなどが6つの短編で表されます。
いずれも最終的に残された人間が自分を大きく変えようという肯定的な方向に終わっているのが救いです。

好きな話としては最終話「潮風(かぜ)の家」。人間が映像として浮かびます。
また、道東新聞に入社した新人記者・山岸里和が登場する2つの話。彼女の登場する一連の話は今後も続きが読みたいと思わせるものを持っています。
どなたか?彼女の登場する他の話があったら教えて下さい。

映画化された「起終点駅(ターミナル)」ですが、観ていないのに生意気ですが、本田翼さん(好きです)のイメージと
登場人物の椎名敦子は合わない気がします。
起終点駅(ターミナル) (小学館文庫) Amazon書評・レビュー: 起終点駅(ターミナル) (小学館文庫)より
4094061363
No.23
(5pt)

映画とあわせて

映画を見る前に原作を読むために購入しました。
原作により、設定や登場人物の心情をある程度頭に入れたことで、
映画を数倍楽しめたと思います。
これから映画を見るという方にお勧めします。
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4094061363
No.22
(1pt)

主人公に全く共感できなかった

映画化された表題作については、正直、最悪でした。
今まで読んだどんな小説よりも内容がなかったです。

主人公が勝手に自責の念に悩んでいるようにしか思えなかったです。
どうしてこんな小説が映画化されるのか、さっぱり分かりません。

何の希望もない「終点駅」というタイトルなら納得の内容ですが、
起点になる要素は全くないと感じました。
起終点駅(ターミナル) (小学館文庫) Amazon書評・レビュー: 起終点駅(ターミナル) (小学館文庫)より
4094061363
No.21
(4pt)

小品ながら珠玉の名編である。

桜木紫乃は2013年、「ホテルローヤル」で直木賞を取ったが、それ以上の情報は私にはなく、読もうと思ったのは直木賞という魔力がそうさせたに他ならない。同じ2013年に「月下上海」で松本清張賞を取った山口恵以子が、いつぞやテレビで直木賞取りに執念を燃やしていると語っていて、その理由は読者の拡がりが格段に違うからと述べていたのを思い出すと、この私も実際、桜木紫乃の作品を読もうとしているのだから、改めて直木賞とは凄いものだなと思う。

さて本書は6作品所収の短編集で、特に寂寥感が通奏低音となっている。
「かたちのないもの」 万引社員の点描はその後の展開がなかった分、蛇足の感がする。
「海鳥の行方」 記者魂への葛藤が丁寧に描かれ、成程、これが桜木紫乃なのかと思わせる。
「起終点駅」 全体の流れ、寂寥感のトーン。話も自然ながら、極めて秀逸。
「スクラップ・ロード」 タイトルの似ている芥川受賞作「スクラップ・アンド・ビルド」より、断然こっち。
「たたかいやぶれて咲けよ」 「海鳥の行方」に続いての里和さん登場。歌人と小説家。読ませる。
「潮風の家」 何と言ってもタッコちゃん。「年寄りが年寄りと一緒に折り紙折って、なぁに楽しいってよ」には苦笑した。この作品が一番印象深い。

総じて小品ながら珠玉の名編である。だからよけいに「かたちのないもの」 での万引社員の点描が気になった。点が線になって新たな展開があると思ったのだ。もう一度読んだが、蛇足感は消えなかった。
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4094061363
No.20
(5pt)

ここより先のない場所

「ラブレス」「ホテルローヤル」へと続いていく力作。全6編の短編集。
北海道は、観光に行ったり食べ物を楽しみに旅行したりするには素晴らしい土地だが、やはり住むには厳しい場所だと感じる。
十数年ぶりに実家に帰った時、家屋が朽ち果てて雑草が生い茂っていたらどんな気分だろう。それを見て涙一つこぼさない生き方を寒々しく描き切った。
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4094061363
No.19
(4pt)

さらさらー、時々ずん

いずれも良作で、さすが桜木先生。私も北海道出身なので、どんより重いのにぐぅんと包まれるような空や、寒く乾いてて突き抜けた空の風景が目の前に広がる感じが好きです。とにかく文章が上手で話の構成というか、持っていきかたも素直についていけて読んでいて気持ちいいです。
ワンモア、誰もいない夜に・・・も読みましたが、それぞれ好きなところが微妙に違います。こちらはさらさら感が強いです。
本作ではいつもどおり、北海道のいろいろな町を舞台にしているのですが、特に浜の話が多く出て、登場人物がえらいなまっていて、会話文を読んでいる自分が心の中でしっかり北海道弁で「なんも、いいっしょー」とかなぞっている。内地の人はどう読んでるのかな?
最初の話「かたちないもの」はいまひとつぴんとこなかったけど、最後の「潮風の家」はじーんときました。おばちゃんの人生の深い孤独とすりあって生きてるさま。演歌というか、シャンソンというか、ファドというか。「海鳥の行方」の中でオスのアキアジは針にかかってもがくも海面近くなるとあっさりぐったりあきらめるけど、メスは全然あきらめないからすごいという話が出てきます。桜木さんのお話の女性はいつもそんな感じだなと思いました。
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4094061363
No.18
(4pt)

ひとつひとつがドラマ

大好きな北海道を舞台にした、孤独に生きる人々を描くのが上手な作家の短編集。各編の主人公たちは、孤独に生きることを選択し、あるいは生きることになってしまった人たちであり、心の奥底に生き辛さを抱いている人たち。他人とのかかわりの中で、行き場のない道の先に光が見えたりする。人は、人とかかわることで生きていけるのだとあらためて作者が問うているような気がします。短編集のタイトルになっている小編は、映画になるようですが、この作品がもっとも道の先の光を感じるものだと思います。
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4094061363
No.17
(3pt)

面白い

私自身も道東出身の為、頭の中に場所のイメージが湧きながら読むことができました。
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4094061363
No.16
(3pt)

孤独は死よりも辛い

当たり前だけれども、人の生き方は千差万別。そして、死に方も。
 短篇6作とも、普遍的テーマ「生と死」を扱っている。
 冒頭の「かたちないもの」に出てくる竹原基樹と、「たたかいにやぶれて咲けよ」で描かれた恋多き歌人・老女中田ミツの生き方、死に方には憧れる。
 他人の目を気にすることなく、やりたいようにやって、生きたいように生き、引き際も自分で決める。
 そんなふうに生き、死ぬことができたら……。
 「孤独は、死よりも辛い」と感じる作品ばかり。
 
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4094061363
No.15
(4pt)

「孤独」に生きる人たち

表題作を含む六篇が収められた短篇集です。
そこに登場する人物は、「海鳥の行方」と「たたかいにやぶれて咲けよ」の二篇が同じ語り手による以外は、全く関係がありません。
ただ、そこには社会から弾かれてしまった人や背を向けてしまった人たちの生き方が語られます。
彼らは、一般の人から見れば「孤独」な暮らしをしています。
その暮らしぶりをどう見るか?
それぞれの作品の語り手は、話が進むにつれて、「優しい」まなざしに代わって行きます。
「孤独」に生きる人たちの生活は傍目にはみじめに見えるかも知れません。
でも、ここに登場する「孤独」な人たちの「心」は豊かな様に見えます。
「孤独」に生きることは、決してみじめな生活をすることではないということでしょう。
それと同時に、こうしたことを理解した語り手たちの成長を感じます。
私たちも、表面上の生活でその人を評価してはいけないという事でしょう。
むしろ、彼らから学ぶところも沢山あることを理解する必要があるのでしょう。
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4094061363
No.14
(4pt)

孤独は恐れるものではなく、愛すべきもの

孤独に生きる人々の心のひだを見事に表現している1冊です。
私自身、独身で子供もなく、将来1人で生きていく身です。
でもそんな孤独を、私は決して嫌いではない。
だからこの小説の登場人物にも心惹かれました。
孤独を恐れている人、一読あれ!
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4094061363
No.13
(5pt)

満足しています。

迅速・丁寧な対応に感謝しております。機会がありましたら、また、利用したいと思います。
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4094061363
No.12
(4pt)

商品とお店の評価

迅速丁寧でした。一気の読み終えることができました。さらに本作者の本を読んでいきます。
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4094061363
No.11
(4pt)

研ぎ澄まされた文章と静かな希望

初めて桜木紫乃さんの作品を読みました。素晴らしい1作です。
1文1文、何度も推敲したのだろうと思わせる研ぎ澄まされた文章が並び、あまりの濃密さに息ができなくなりそうです。
人生のはかなさ・切なさ・やるせなさを存分に描きつつも、どこかに「それでも生きていこう」と思わせる静かな希望があります。
他の作品も読んでみようと思います。
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4094061363
No.10
(4pt)

北海道の風景と生きる人たち

ずっと気になっていた桜木紫乃さんを初めて読みました。
「生きていくこと」がテーマですね。
北海道の小さな街の風景と人生への悲哀が織り交ざり、まさにターミナルでした。

ふらりと、ひまわり畑に行きたくなりました。
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4094061363
No.9
(4pt)

スラスラ読みました

とても読みやすかったです
なかなか色々と考えさせられました
考えたい人にオススメ
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4094061363
No.8
(5pt)

進化の過程を実感できる幸せ

桜木氏の作品は初期のものから、ほぼ全部読んできた。そして進化の過程を実感できる幸せを感じてきた。
この作品集はまさに進化の頂点に達したかのような気がする。
細やかな筆遣いによる人物や情景の描写、さらに読後の余韻や余情、文句のつけようがない。
あまりにもジャンルが違い、時代も違うので賛同してくれる人はいないかもしれないが、山本周五郎の良質の短編を読んだ後のような気落ちを味わえる貴重な作品集である。
起終点駅(ターミナル) (小学館文庫) Amazon書評・レビュー: 起終点駅(ターミナル) (小学館文庫)より
4094061363