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流転の海
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流転の海の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 41~49 3/3ページ
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この自伝的大河小説「流転の海」は、まだ連載中である。本になっているのは 4巻まで。当初は5巻で終わるはずが、どうもこのままだと7巻ぐらいまで行きそうだ。 第一巻である「流転の海」は、伸仁(宮本輝)が生まれた昭和22年から始まる。 父である熊吾は、個性の固まりのような男だ。 決して学はないのに、はっとするようなことを口にする。 宮本文学の真骨頂である「警句」にあふれた文章に、私は何度もうなった。 たしかに熱心な創価学会員である宮本輝の文学は、 意地悪な味方をすれば「創価学会思想のプロパガンダ」だと言えなくもない。 しかし、共産主義には共産主義の文学があり、キリスト教にはキリスト教の文学がある。 私は公明党も創価学会も好きではないが、 そういう好き嫌いを超越したものが、宮本文学にはあると思う。 第二巻以降、熊吾は幼い伸仁に、いろいろと語りかける。 それはある時は掛け合い漫才のようでもあるが、 人間の本質をズバリと突いた言葉に、雑音抜きでうなずいてしまう。 人間の生き様を考えさせられる好著である。 | ||||
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熊吾の親。熊吾の子。人として大切なこと。親として大切なこと。本当に大切だったことを、全ての日本人の血の記憶の中に甦らせて欲しい。親を想いながら子が、子を想いながら親が読むべき国民課題図書。 | ||||
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宮本輝さんの作品はたくさん読みましたが、私にとってはNO.1の作品です! 人物描写がとてもしっかりしているので、物語の中に引き込まれます。 熊吾はもちろん、熊吾を取り巻く周囲の人間も個性的で魅力的な人たちばかり。 続編が楽しみです。 | ||||
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敗戦から2年目、裸一貫になった松坂熊吾というおっさんが、再起を図る物語である。 このおっさんは強烈だ。やっぱりこういう人がビッグになるんだろうなと思う。 このやり手の事業家から飛び出す愛媛弁には、思わず笑ってしまう。 五十歳にして初めて子宝を授かるのだが、産まれてくる信仁という子供がまた抜けていて良い。 熊吾が出会う人それぞれのキャラクターの描写がとてもすばらしい。 大好きな本だ。 | ||||
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まず登場人物のキャラクターがとってもくっきりとしています。主人公の松坂熊吾が非常に魅力的です。恐らく脇役であろうその他の人々が熊吾と触れ合う時間は非常に短いものですが、それ自体がショートストーリーのようになっていて、しかも未来への連関性(この人また出てくるな!という予感)を感じさせます。根幹となる物語が非常に壮大で、「いったいどうなるんだろう?」と思いながらお話に一回幕が引かれます。現在4部まで出ているようですが、私も早く2部を読みたい気持ちでいっぱいです。決して短くないですが、恐らく読むのにそんなに時間はかかりません(非常にリズムのいい書き方です)オススメの一冊です。 | ||||
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男として生を受けたからには、出世や名声に対して大変な欲を感じることは当然のことと思います。その中で、自分可愛さのため人を騙してのし上がる人もいれば、正義を貫き通した結果人に騙されて落ちていく人もいます。人間の生き方、特に男の生き方とは如何にあるべきかを、親子、夫婦、恋人、愛人との関係を取り混ぜながら真正面から捕らえた力作です。 | ||||
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宮本輝、渾身の大河小説の第一部をさきほど読み終えた。冒頭、熊吾が大阪駅のプラットフォームに佇んでいる場面から、胸ぐらをつかまれたように豊穣な物語の世界に没入していくことになった。だいたいにおいてぼくの場合はスロースターターのきらいがあって、徐々にその小説が持っているリズムに感応していき集中力が増しペースも速まる。それでは何がほかの小説と異なるのか? 図抜けたほどの圧倒的な伸仁の父親、熊吾の存在感である。鋭い眼力がありながら、いろんな人たちに裏切られ、途方もないやさしさに満ち溢れながら、傍若無人のふるまいをする。相矛盾する人間が持っているあらゆる要素を結晶化させて持っている人物なのである。破天荒なほどすごいではないか! このジャイアントな父親に翻弄されるように読者ははやる気持ちを押さえながら、興奮にふるえる指先でページを次から次に捲っていくことになるのだ。 | ||||
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ふとしたきっかけで出会った本なのですが、私の中で最高の出会いの一つでした。力強い生命の躍動、そして日常の中の輝きや悲しみを感じ取れる一冊。宮本輝氏の表現力の素晴らしさを再認識しました。 | ||||
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私自身人に勧められて読んだ本なのだが、心に響くものがある。時代を感じさせるノスタルジックさ、熊吾の生き方の壮絶さ、落ち着かないストーリー展開。どれをとっても完璧だと思う。この本を読んで以来、宮本輝のファンになった。 | ||||
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