いまさら翼といわれても
評判
いまさら翼といわれてもの評価:
4.38/5点 レビュー 155件。 A ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全169件 81〜100 5/9ページ
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いまさら翼といわれてもの評価:
4.38/5点 レビュー 155件。 A ランク
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謎になっていた伊原摩耶花が漫研を退部する部分が描かれたストーリー。
ギクシャクが更に酷くなって辞めたんだろう程度に思っていた自分が浅はかだった。いつもの推理要素は非常に少ない話だが、そんな事どーでも良くなるくらい深く染み込む内容だった。最後は柄にもなく泣いた。
アニメ版で河内先輩の事を人間性的に嫌いなタイプだと思っていたが、今回の話を読んで見方が180度変わった。と言うか、今でも学園祭時点の河内先輩と出会えば、この人嫌いなタイプだと感じるだろう。ただ、学園祭当時から見え隠れしていた彼女の努力と悲痛。そう言った経験の中から、最終的に導き出される河内先輩の生き方の答えが、今回変化したことにより、嫌いな人からイキナリ大好きな人になった。
そして、そういう意味で言えば伊原に対しても、私は同じ感情を抱いていた事に気づかされた。伊原は主人公サイドなのでマイナスに描かれる事が少なく、また人間性として尊敬できる存在なので、私自身自覚できていなかった。しかし、伊原に対しても、漫画を描きたいだけだと超然的な事を思いながら、漫研を辞めるでもなく漫研を変えるでもない姿勢に擬かしさや苛立ちに近いものを感じていた。それが、今回一足先に変わった河内先輩によって、伊原も変わり、私の中でグッと好きになった。更に言えば、河内先輩を一足先に変えたのが、無自覚ながら伊原だという点にも感動した。
この「わたしたちの伝説の一冊」を読んで、今の段階で「この人嫌いなタイプだな」と思った相手が、明日もそうとは限らないんだと気付かされた。そして、伊原が河内先輩を変え、河内先輩が伊原を変えたように、自分が嫌いだった誰かを大好きな人に変えることもあるのだ。勿論、河内先輩や伊原が漫研の人達を見捨てたように、全ての人に対してそんな努力をする必要もないし、自分が好む人間が全てにおいて正しいなんて思うほど傲慢じゃない。ただ、学園祭の頃の河内先輩や伊原のように、「今の君は好きじゃない。それでも、君には何か感じる物がある。」そんな相手とは、例え苦手だと感じていても、関係を持っていくようにしたいと思う。
そして、本当に大事な事を見据え、つまらない人間関係に囚われて人生を無駄にするのは止めようと思う。
今回も素敵な話をありがとう。