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アノマリー: 水鏡推理4
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アノマリー: 水鏡推理4の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全50件 21~40 2/3ページ
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このシリーズも、ついに気象というスケール感のあるテーマにまで到達した。 だが、読み進めると、結局は小さなひとりひとりの人間ドラマであり、不正のカラクリも シンプルで、その着地点に安堵をおぼえた。 登場人物が親子関係を語る部分は、妙に共感できて心に響いた作品だった。 | ||||
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水鏡推理シリーズも4作目ですがマンネリ化などは一切なく、いつでも新鮮な気持ちで読むことができます。Qシリーズが終わりとても残念でしたが、Qシリーズにも負けないぐらい楽しめる作品でした。4作目も読んでいるうちにどんどんと世界に吸い込まれ、一度読み始めたら止まりませんでした!5作目も今から楽しみです! | ||||
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この小説をちょうど読み終えたその日、津波訴訟の判決が出ました。 そのあまりのタイムリーさに、ゾクッとしてしまったほどです。 地震、津波、台風、ゲリラ豪雨・・・。降りかかる災害を確実に予報してもらえたらどんなにいいかと思いますが、確実な予報を提供することによる気象庁への弊害があったとは!まったく思ってもいませんでした。 読み進めていきながら「じゃあ、正確に予報できていたとしても、そういう弊害があるかもしれないから100%の予報はしないってこと??」などど憤慨してみたり、家族(特に親子)のあり方について考えさせられてしまったり…。 それにしても、これからの気象予報ってどうなっていくんでしょうか。 気象について、もっともっと知りたくなってしまった小説でした。 次回作も楽しみです。 | ||||
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水鏡推理シリーズの4作目、松岡圭佑といえば、探偵の探偵、万能鑑定士Qの両シリーズが有名ですが、この2作品が完結したので、松岡圭佑の看板を背負ったシリーズとなりました。副題のアノマリーとはなんぞやと思いながら読み進めていったわけですが、冒頭の4人の少女の更生支援プロジェクトによる富士登山、民間天気予報会社プレシアンス社的中率の秘密、水鏡瑞希の上司浅村の失踪など、何の関係があるのかなと思っているエピソードが最後には、つながり、こんな展開になるのかとまさに感嘆いたしました。 | ||||
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今回は、女子少年院の少女たちと、関係性に問題のあるその親たちとの重苦しい話が柱の一つでした。同じ親としては理解できないし、少女たちの今後の親との関係を思うと、苦しくなります。 気象予報についての疑惑が中心となる話だったので、素人の私にはなかなかわかりにくい話ではありましたが、推理しながら読むというよりも理解しながら読むという感覚で、それはそれで楽しめました。 今回の相棒は主に二人で、どちらもストーリーに大切な人物なのですが、次回作には多分出てこないのだろうなぁと思うと、毎回ですが惜しい気がします。 この話が終わってしまうのは嫌ですが、最終話は文科省など周囲の人物が総出だと嬉しいです。 | ||||
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今回、単行本版で初めて読みましたが、家でじっくり読むにはオススメです! 今回は「気象」が関わっているんですが、今までより身近な内容なので読んでいて「そうなのか!」と思ったり、自分は当たり前だと思っていたことが当たり前じゃないかもしれないんだなと気付いたりもして、すごく面白かったです♪ | ||||
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読み物としては面白いけど、不満はあります 毎回登場人物が総入れ替え 松岡圭祐氏の作品に出てくる登場人物の名前は変わった名前が多くて 覚えずらいので、読み進めていくと、途中で誰が何だか分からなくなる 今作品は、文科省の官僚、一般職、気象庁の人、女子少年院の関係者と 少女達の身内とか、いろんな変わった名前の人が大量に登場するので、 何度も数ページ戻って、この人は誰だっけ?と確認しなければならない せめて覚えやすい名前にしてもらいたいものだ このシリーズの登場人物総入れ替えは、この先ずっと続くのだろうか? そう思うと、ちょっとうんざりする 水鏡瑞希を探偵の鑑定とか万能鑑定士Qの最終章に登場させたのだから こっちにもあっちの登場人物を登場させてもいいのでは? 凜田莉子や浅倉絢奈や紗崎玲奈をピンポイントでも登場させるのも 悪くないと思う 本作品に限って言うと、終わり方が気に入らない 4人が、その後どうなったかか?読者が一番気にするところには まったく触れられていなくて、水鏡瑞希と父親との関係だけで 幕を下ろしているのが残念である このシリーズは、やはり、万能鑑定士Qや探偵の探偵シリーズに 比べると、かなり落ちる 松岡圭祐も、そろそろ落ち目の時期に入ったか・・・ | ||||
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水鏡推理シリーズで一番面白かったです。 前作で少し難しく感じていて今回はどうだろうかと読み始めましたが、あの少女達の冒頭から引き込まれました。 気象に関する内容もかなり分かりやすく、今回は本当にのめり込んで一気読みでした。 浅村さん、あの少女達の今後が気になります。 ラストの瑞希とお父さんとのパンケーキの部分が心が暖まるシーンです。 次回作も期待しています。 | ||||
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このシリーズは2巻目以降から少しずつ難しくしていて、対象年齢も上げて行っている気がしました。 特に2巻から3巻が顕著だったのですが、4巻目になると水鏡瑞希も分別を持っていて、 文科省や霞が関、教育機関等の設定に社会性が重視され、以前のような軽さと決別しているのが判ります。 また今作はきちんとしたミステリとしての形を成しており、内容面でも既に軽い物を読みたがっている人向けには書かれていない事が 判ります。 著者の別シリーズでは、このシリーズへの宣伝の為、水鏡瑞希が登場しますが、この「水鏡推理」の方には、 他シリーズへのリンクはありません。「パレイドリア・フェイス」で波照間島にいた事が少し触れてありますが、 こっちのシリーズのみを読んでいる人には気づかれない程度です。 要するにQシリーズ・探偵の探偵シリーズとはもう決別しており、リンクする気がない事が明瞭に示されています。 またこのシリーズは、シリーズの括りとして「人が死なない」とは謳っていないのも特徴です。 1作目は「殺人のないミステリ」と帯にありますが、これは震災で祖母らが亡くなっているため、厳密に「人の死がない」わけではないからと思われます。 2作目は「人の死なないミステリ」と帯にありますが、本編はシリーズ中唯一、祖母らの死についてまったく言及がありません。 そこまで読んでこそ真の読者ですが、判らずともこれを勝手にQ同様のライトミステリ、人の死なないミステリと決めつける浅知恵さえなければ、 このシリーズの狙いやオリジナリティが理解できてくる物と思います。 本作は人間関係や社会性の描写が奥深く、もうQだの何だの言う人たちを、極端な話切り捨てにかかってるなと思いました。 親子の情愛をテーマに絞り、天気(きょう11月3日、文化の日は見事な晴れ日です。なんのことか読んだ人にはわかります)のミステリを絡め、 秀逸なエンタメ・ミステリに成り得ていると思いました。著者は少々子供っぽすぎる作風を求められてきた所がありますから、この路線で行ってもらいたいです。 | ||||
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人が死なないミステリーの水鏡推理シリーズの第4作。今回は、女子少年刑務所に入所している少女達の登山を取り入れた更生プログラムが始まり。登山の際に確認した天気予報が気象庁発表のものではなく高い的中率で急成長する民間気象会社の予報であった。その予報を総合職の浅村と共に調査を始めた一般職末席事務官の水鏡瑞希。残業中に眠ってしまった瑞希。目覚めるとそこに浅村の姿は無かった…。 今回は科学技術の裏を暴くことはもとより、女子少年を通じて瑞希自身が感じた親の愛情がテーマになっています。読み進めるうちに女子少年、浅村、瑞希のそれぞれが抱える闇の原因があきらかに。読み始めると、先が気になり、本当に一気に読み進めてしまいます。 | ||||
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‟凜田莉子からバトンを渡された”と感じた水鏡瑞希。その意気込みを試すかのような難解な事件。松岡ワールドの中の、莉子とはまた一味違う、もう一人のヒロインの人生が、確かに躍動しています。タイトルの‟アノマリー”(説明不能な事象)は気象予報において不正を働いた側が着眼したポイントでしたが、真実を映し出し、不正を暴く彼女の存在こそが、彼らにとってまさに‟アノマリー‟だったのではないでしょうか。 この水鏡推理第4弾のテーマの一つである‟天気”。天気に関しては、松岡さんの過去作品である「千里眼」の新シリーズで取り上げられています(ご存知の方も多いでしょう)。昔のテーマも今に息づき、さらに新たな作品へと昇華させているところはさすがです。 今回のストーリーにおいて、女子少年院の少女4名の登山による更生プログラムと、気象庁vs民間予報会社(依存してもいるが)の構図の組み合わせには、新しいものを感じました。それを可能にしたのは‟判例”の問題だと思います。これが両者の媒介になっています。ここに気づく作者は、やはり社会問題に慧眼を持っているようですね。 冒頭のシーンが一見妙にカッチリ説明的に描かれていると思いましたが、それは作者の技、ミスリード。読んでいくうちに、散りばめられたキーワードと膨大な栄養ある情報に気を取られ、気づくころにはラストのどんでん返しの大舞台。松岡さんはマジシャンのようでもあります。(「マジシャン」という作品もあります。) 水鏡推理は瑞希を支える人々(両親以外)が毎回変わります。それは作者が自らに課した‟しばり”だとおもわれますが、それが逆に、あたかも映像の中で、瑞希を残して背景だけが流れ去るような効果を生み、戦いの中で力強く生きる彼女の姿を浮かび上がらせます。 とはいえ作者が一番描きたいのは、瑞希の心の揺れと成長でしょう。今作では、ゆがんだ親の心とその継承の対極に、、瑞希とその父、勇司の修復された関係を置くことで、明暗を強調して見せています。 ゆがんだ心があるなら、まっすぐなこころがあるはずです。多様性に寛容な社会において、声高に正しさや真実を言うのが難しいこともありますが、正しさはあると思うし信じたい、瑞希はそれを物語の中の行動で示してくれています。 親と子の関係は、瑞希がラストで示した行動、あれでいいんだとつくづく実感させられました。 天気の気を、人の気持、心と解するなら、女心と秋の空といって瑞希に一蹴された藤川(今回かなり活躍します、次回はいないと思いますが・・)のように 恋模様でもよかったわけですが、今作は親のゆがんだ心ということで、重い内容になっています。 でも読んで損のない作品です。 秋の夜長の一冊にどうぞ・・・。 | ||||
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前回に引き続き自然現象、しかも人口降雨を題材にしており冒頭から自然に物語に入っていけました。読む前は主人公が文部科学省のヒラ事務官で人は絶対死なない、しかも4作目、流石の松岡圭祐もマンネリ感がとも思ってましたが、後半に出てくる親子関係の描写と瑞希が知識を駆使しトリックを見破り悪を一網打尽《たとえが古い》にする家庭と結果に分かっていても喝采を送らずにはいられません。次回作も楽しみです。 | ||||
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このシリーズは、毎回、主人公以外の登場人物が総入れ替えとなるのが特徴ですが、今回も主人公・瑞希の周りは異動があり、例によって総合職との関係をうまく構築できず、仕事に対しても疑問を持ち始める。そんな中、初めて尊敬できる上司と出会えたのも、つかの間、その上司が行方不明になり、世間に注目される事件の渦中の人となってしまう… それぞれに、関係がありそうなのに、繋がらない謎の答えを求めて、必死にあがく瑞希、最後にすべての謎が繋がり、結末を迎えた時には、いろいろな意味でスカッとすること間違いなし。そして、最後にほっこりとした気分になれます。 | ||||
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水鏡瑞希のいつもの活躍もさることながら、総合職国家公務員が気象予報を舞台に予算獲得競争に明け暮れる姿も描き、官僚機構の実態を覗かせてくれます。すべての人がこのような動機で勤めていないと信じていますが、気象予報の民間活力導入の背景などもわかり、大いに考えさせられる一冊です。 | ||||
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全作 読んでます その中で 最高に面白かったです 次回作も 期待します | ||||
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昔は、天気予報と言えば「当たらないもの」の代名詞だった。今は、天気予報が大きくはずれることは、そうはない。気象衛星のお蔭なのだろうと漠然とは思っていたが、詳しいシステムについては調べたこともなかったので、本書を読んで得るところが大きかった。 さて今回は、気象予報の謎であるが、少女たちの遭難やコンペの不正がどこでどう繋がるのか、終盤まで全く読めなかった.相変わらずのストーリーテリングだ。 結末はいつもの如く痛快であるが、少女たちのこれからの人生には暗澹たるものを想像せざるを得ず、ある意味救いのない終わり方でもある。だが、これが現実の姿だろうし、むしろハッピーエンドでは絵空事になってしまう。しかし作者は、最後に瑞希と父親の物語を描くことによって、少女たちの未来にも小さな希望の光を残してくれた。 | ||||
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前半は専門的な知識(それでも作者はだいぶ噛み砕いて説明してくださっているが)でだれますが、真実がわかったときが頂点、そこから一気に物語は"人の死なないミステリ"の謎の解明へ走って行きます。 前半のあの描写や人間関係が、こうつながってくるのかと、毎回楽しみでなりません。 そして今作は"気象ミステリ"という大きな謎の他に、もうひとつ隠されたテーマがありました。それは親子愛です。 字面だけ見ると、なにかハートフルな物語を想像しがちですが、しかし違います。歪んでいるのです。その歪みに強烈に引き寄せられてしまいました。思春期の反抗期とは別の、親への反抗心、しかし出来ることは限られている。そのなかで必死に自分を表現しようとする女子少年に好感すら持ちました。 女子少年登山プロジェクトなるものに、四人の少女が選抜。しかしその裏では、歪んだ親子関係のせいで、社会的にも不利益を被る、いささか寂しいお話でもありました。 個人的にも、僕にも当てはまるな、と思ったので、共感もしました。そう、親子の形は千差万別。こんなふうでしか愛せない家族もいれば、最後まで支えてくれる家族もいる。そんな決して純真ではないけど、人の心を掴んで離さない文章力がそこにありました。 このさき少女たちは、一体どんな人生を歩んでいくのだろうと、"生き方"についても考えさせられる物語だったと思います。 是非ご一読あれ。オススメです。 もう松岡圭祐さんのファンになって10年になりますが、いまだこんな颯爽と痛快な、それでいて優しい物語を描く作家を、僕は知りません。ぜひ読んでください。 | ||||
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今回も総合職官僚の醜さがどのように展開するのか楽しみにしていたら、全く感じられなくて、むしろ頭の切れる気持ちいい上司が登場しましたね。反対に瑞希の素直になれない子供っぽい処が新鮮でした。冒頭、少女非行の異常な行動描写には驚きました。どんな展開になるのか想像もつきませんでした。いったいどうやってスッキリさせてくれるのか全く予想しなかったです。浅村さんが自分の親子関係を元に、少女達とやり取りする処が、最も気に入りました。そのばの瑞希の心の変化が、勇司と心が溶け合う最後の場面に繋がっています。謎解きも魅力ですが、今回の作品は少女達が救われるかどうかが見ものでした。次回の作品楽しみにしてます。 | ||||
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女子少年の更生、登山プロジェクト、天気予報の的中率… 三つが複雑にからみあう謎に、一般職事務官、水鏡瑞希が立ち向かう!! 知恵と体力を総動員し、偶然を必然に変えていく姿に、時間を忘れて、ページをめくりました!!! | ||||
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女子少年院に入院中の少女が富士登山に行くところから始まる本作は一見瑞希とはあまり関係がないような始まり方をします。しかし、その裏では大人達の子供への裏切り行為と気象予報の不正行為で大きくのしあがってきた民間気象予報の会社が複雑に絡んできて少女達と瑞希を窮地に追いやります。ですが、私が衝撃を受けたのは後半の浅村の一言でした。歪んだ情操教育。「母と距離をおこうとすると罪の意識にさいなまれるんだ。親を見捨てるなんてとんでもないって。多分それも、母が刷り込んだ観念なんだろうけど」この辺りの会話が全て私に当てはまり、心のなかを見られているようでした。 これから少しずつでも親との適切な距離の取り方を考えないといけないと強く感じました。 スリリングな描写や政治の世界の闇に鋭く描写はさることながら、社会の闇に鋭くメスをいれるこのシリーズはやはり一気読み確実の私のお気に入りの一つです。 | ||||
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