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作家で十年いきのびる方法



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作家で十年いきのびる方法

作家で十年いきのびる方法の評価: 3.67/5点 レビュー 6件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.67pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

純文学志望者は、どうしたらよいのでしょうか?

苦節17年、執念でデビューを果たした著者による、10年に渡る虚実綯い交ぜの作家延命記。

 作品、作家、出版社など、次々に実名で登場。
 1998~2007年まで、その年に起こった重大事件を引きながら、作品を生み出した経緯、編集者との遣り取り、簡単な解説、奥さんとの会話などを、平易な文章で、テンポよく綴っている。
 巻末に2015年6月までの著作リスト付き。

 楽しく、すらすらと読めて、それなりに、はらはらもする。
 編集者と二人三脚で作業を進める、小説の登場人物と作家の顔が重なるので写真は出さない、随筆、解説は書かない、締切厳守など、著者の矜持が窺える。

 純文学、中間小説、エンタメという分け方には、かねてより疑問があったが、本書を読むと、歴然たるものを感じざるを得ない。
 最早、当たり前の話ではあるが、純文学で生計を立てられる作家は、極々一部の幸福な方々で、エッセイ、講演、大学の非常勤講師、小説セミナーの先生とかを細々と続けて糊塗を凌ぐしかないのだと、つくづく思い知らされる一冊。

 P229、“たぶん前代未聞の仕掛けだろう。読者が犯人パターンの新トリック・・・・・・。”とある、『パラドックス学園』。
 中井英夫の『虚無への供物』、高原伸安の『予告された殺人の記録』、篠田秀幸の『蝶たちの迷宮』、辻真先の『仮題・中学殺人事件』等と読み比べてみるのも一興だと思われます。
作家で十年いきのびる方法Amazon書評・レビュー:作家で十年いきのびる方法より
4334910319

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