(短編集)

殺人出産

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評判

殺人出産の評価:

3.48/5点 レビュー 80件。 C ランク

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平均点3.48pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全26件 21〜26 2/2ページ
No.6
(1pt)

これはディストピアではない

村田沙耶香はいまの日本の作家のなかでも傑出した才能の持ち主だと認めているが、
この殺人出産に限っては、失敗作だと言わざるをえない。はっきり言って面白くないどころか
ラストは胸糞悪い。管理・統制的な社会がしっかりと描き切れておらず、まったくディストピアになっていない。
殺人出産 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人出産 (講談社文庫)より
4062934779
No.5
(1pt)

「出産」とあるけれど…

この作品は「出産」が「殺人のための手段」でしかない。「殺人」が正当化された世界を描いている。だから、出産における意味がまったくちがうものになる。ただの苦痛を伴う、子供を産み出すという、苦痛とともに少子化の世界における子供増加を助長する手段でしかない。
「出産」に「自分の赤ん坊を手に入れる」というプロセスがなくなってしまっているため、出産する母親像は消滅してしまっている。
この小説では最後にこの世界が正しいんだと自覚して小説が閉じられるが、この世界観自身が色々と矛盾があったり、穴があって好きになれなかった。
殺人出産 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人出産 (講談社文庫)より
4062934779
No.4
(2pt)

設定小説

表題作を含めた4編とも、特異な設定で読ませる小説である。

その特異な設定と言うのは、(一部では融解しつつあるものの)現代西側先進国で主流派となっている価値観や規範に挑戦するようなものある。
短編と言うこともあり、それほどおおきなプロットのひねりはない。結末も含めて、それぞれの短編のプロットのほぼすべてが最初の設定で規定され、その枠内をはみ出ることなく展開してゆく。

というわけで、はらはらしながらプロットの行き着く先を求めて読む、という種類の、読書の楽しみを感じることはできなかった。
読者によっては、この特異な設定が楽しい、と言う人もいるのだろうが、評者にしてみれば、小説って設定だけ面白ければいいってもんじゃないだろうと言いたい。
殺人出産 Amazon書評・レビュー: 殺人出産より
406219046X
No.3
(2pt)

雰囲気小説

表題作について。(ラストまでネタバレします)

10人の子供を産んだら1人を殺せる、というキャッチフレーズにてっきり産んだ子供のうちの一人かと思って読むと、これは違うんですね。殺せる相手は赤の他人や我が子以外の身内のようです。
で、なんでそれが許可されているかというと少子化のため。ブラックコメディとかの世界ならありかなと思う設定ですが、これを大真面目に物語の前提に敷いているのが大きな欠陥というか、簡単に言うと無理があるというか…。
男性ですら出産できるほどの医学が発達した未来において、なんで「人が人を産む」という一点には一切の科学的発展がみられていないのかと。浅学な自分でも、試験管でとかクローン人間の腹を借りてとか、もっとましな方法が発見されてると思うんですよね。
それをなあなあで話を進めている時点でもう乗り切れない。

主人公の姉は殺人衝動があり(おそらく快楽殺人者の気があるのかと)その衝動を(合法的に?)果たすため、産み人として10人の子どもを産む。その果てについに得た人を一人殺す権利。姉は殺す相手は誰でもいいので、たまたま出会ったにすぎない、この世界のシステムに反対している組織の女性を選ぶことになります。(この世界で生きるのは可哀想という理由です
殺意とは何かとか世界の正常など所詮は不安定なものとか、なんとなく言いたいことはわからないでもないけど、土台がふわわわんとしているので、そういう主張もふわふわ漂っているだけで、なんにも響いてこない。雰囲気小説だなあ、これと。

特によくないのはラスト。姉とそれにくっついて主人公が殺人を果たすわけですが、殺される相手は薬か何かでまったくの無抵抗、意識もない。そんで臓器切り開いたり血がどばどば出てきたりで主人公と姉はうっとり涙ぐむというわけなんですが、これはもう解剖フェチくらいのレベルでしかないんじゃないかなあと。これも雰囲気殺人なんですよね。
正直このテーマで書くなら、相手の意識はしっかりあって自分は今から殺されると絶望的に突きつけられ、それでも子どものため獣のように暴れ罵り懇願し絶望しそれでも腹の子どもだけでも守ろうと諦めきれず必死な相手、そういうすべてを受けて手にかけるべきだと。(そんなもの断じて読みたいわけではないですが)

過去の正常な世界と現在の正常な世界の対決がまったくないまま、雰囲気だけで結論出して終わった。
他のテーマならまだ雰囲気でもいいでしょう。しかし、殺意と殺人を描く以上は、雰囲気で片づけちゃいけないものがあったと思います。
殺人出産 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人出産 (講談社文庫)より
4062934779
No.2
(1pt)

クレイジーさやか

「コンビニ人間」を読んで面白い作家だなあと思ってこれを読むとがっかりするだろう。まあ未来ものSFといってもそれなりにリアリティがなければならないが、表題作はあまりにそれがない。特にこの小説中で最初に殺されるのが、父親に恨みがあるので殺されるのだというのはえらく気分が悪い。新人作家が持ち込んだら断られるレベル。あるいは総理大臣や政治家、芸能人やスポーツ選手などの有名人が殺されたらどうなるのか。詰めが甘い。
 あと三つ短編が入っているが、講談社文庫版では初出が記されていない。昔は作家年譜も充実していた文庫なのにこの杜撰さは何だろう。念のため記しておくと、2014年1月「余命」すばる、2月「トリプル」 群像、  「清潔な結婚」GRANTA JAPAN with 早稲田文学01、5月「殺人出産」群像、である。いずれも死やセックスをめぐる、大人向け星新一みたいなもの。ところで「トリプル」で「圭太のペニスからとろとろと白い液体が流れ出た」というのを読んで、もしや作者は射精を見たことがないのではないか(ビデオでも)と思った。
殺人出産 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 殺人出産 (講談社文庫)より
4062934779
No.1
(1pt)

つ、つまらん……

あまり頭を使わず寓話として読む分にはいいんじゃないでしょうか
なんとなくですけど、湊かなえが好きな層にウケそうですね
「これが人間の心の闇……ヾ(*'∀`*)ノキャッキャ」みたいな
殺人出産 Amazon書評・レビュー: 殺人出産より
406219046X