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オーデュボンの祈り
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オーデュボンの祈りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全53件 41~53 3/3ページ
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話の設定や世界観、魅せ方はユニークで面白い。 ただ話の内容は若干荒削りでしっくりとパズルのピースが 当てはまらない箇所もいくつかあった。(当てはまるには当てはまるんだけど「それでいいの?」という感覚になる) 個人的には城山や静香、曽根川をもう少し話の中で生かして欲しかった。長くなってもいいから。 特に城山はあっけなさすぎだし、静香の根本的問題も未解決のままなのが・・・; これがデビュー作ということもあって★は3つだけど、今後に期待を抱かせる作品です。 | ||||
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設定のおもしろさ、機知に富んだテンポのいい会話など、たくさんいいところがあるのに、活かしきれていない印象。もう少しキャラクターを絞って書き込んだらこの後の伊坂さんが生み出したたくさんのすばらしいキャラクターたちみたいな存在が生まれたのでは。 とはいえ、これがデビュー作というのはさすがの伊坂さん。この作品そのものは傑作だと思わないが、「一筋縄ではいかない作家かも」という期待を十二分に抱ける作品だと思う | ||||
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現実から切り離された孤島で突如生活するはめになった男と、 島の人々と、現実のミステリ。ミステリそのものよりも、 単純に物語が面白かった。それだけに、この舞台の島だと なんかもっと大きく広いことが出来そうでもったいない気もした。 | ||||
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私はファンタジー好きですが、この話にもメルヘンなところがありました。奇妙な話という点で、私は阿部公房や薄井ゆうじさんも好きですが、阿部公房よりも現代的で読みやすく、薄井さんよりもミステリで面白かったです。構成がしっかりしておりキャラもよかったけど、ストーリー重視の感が否めません。ちょっと説明じみてませんかと思いました。また、主人公の存在が薄く、感情があまり描かれてないように感じました。主人公の伊藤と静香の恋愛が物足りない!日比野と小山田の関係には少し興味深かったけど、なんにしろもう少し淡い恋愛を描いてほしかったです。 | ||||
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なんだか、ぬるーっと少しずつ異世界に入り込んでいくような感じを受ける作品でした。初めて読むような、他にあるようでない不思議な作風。面白かったような、でもそうでもなかったような、感想も上手く言えないような不思議な後味です。ずっと主人公が異世界に対して客人の立場で居つづけたので、読む側も中々異世界に入り込めないような敷居を感じた。風景の描写が少ないからでしょうか。だから、最後まで半分入り込めないような気もした。でも、時々異世界の住人たちが見せる人間臭い感情や行動が、その分やけに印象深く感じられ、感動している自分がいた。それが作者の狙いの一つでもあったのだろうか・・・。 | ||||
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前半9割がファンタジー、残り1割がミステリーという印象。 普通のミステリーを期待して読むと若干戸惑うでしょう。 不思議な世界ではありますが、かなり淡々とつづられていますので、まずここで 好き嫌いが分かれるかもしれません。それを乗り越えればパズルのピース がパチパチと嵌り始め、急展開モードへ。 しかしこの作品以降の伊坂氏は、どんどんうまくなっていますね。とくに井坂 氏を象徴する洒脱な会話文が、本作ではまだまだ発展途上なところなど、 非常に新鮮です。 | ||||
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のどかに進むストーリー。色々と非現実的なことが起こるが、いちいち気にしないで読むのが得策。忘れられた孤島にたどり着く主人公。そこには「喋るカカシ」「殺人が認められている桜」など、日常では考えられない事が起こるが、何も考えず、のんびりと読むのが、この本のペース。通常のミステリーと一緒にしてはいけない。島民は、カカシに頼っている。それは未来がわかるから。犯罪が起きても、カカシに聞けば犯人はわかる。警察の仕事は逮捕するだけ。そんなカカシが突然いなくなったら・・・休日の午後、陽だまりのベランダで読むような本です。 | ||||
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「著者の処女作にはその作家のすべてが盛りこまれている」だれがいったか知りませんがあたっているように思います。 本作のぺージを繰った方ならわかると思いますが、某有名現代の「純文学」作家のマネ?と感じてしまう構成が最初のほうは続きます。でも好きなんですよ、こういう、違ったエピソードをはさみながら物語を知らず知らずに進行させている、というのはたとえて言うなら国際線のフライトで思いのほかよく眠れて、気付いたらもうまもなく目的地に着く、と知らされたような気分、とでも言えばいいのかな? この作者に出会ったのは「重力ピエロ」が最初でした。素晴らしい小説を久しぶりに読んだ感動でしばらくぼぉ~っとしたほどでしたが、本作はまだ、筆者が書きたかったことを描ききるだけの力量が足りないような青臭さを感じます。なにもけなしているのではありません、物語を読んだあとにはさわやかな感じが残る「伊坂ワールド」は現出しているのですから。ただ、悪党が最後にやっつけられるところなんか「え?!」というくらい唐突な感じで、物語の流れがそこだけ分断されたり、エピソードのちりばめ方の配分を間違えてそこだけ冗長になったり、正直最後まで読むのは骨が折れました。でも、彼の作品にはオリジナルな何かを感じるし、違った作品も読みたい、と思います。ただ、『伊坂初心者』にはオススメしないなぁ~。最初は『重力ピエロ』がいいですよ! | ||||
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私が書店で見たときはシュールと言う売りでした。所々ここがそうなのかな?と思っているうちに終わってました。シュールの固定概念を持って読んだ自分が悪いのか、そもそもシュール狙いではないのか、読み方を変えれば感想が変わったかなと思うとちょっと残念です。 | ||||
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全456ページの非現実的な世界平和も悪も、人は受け入れるしかないしかし、よりよい未来であるように祈ることで人に 人生に 奇跡が起こるかもしれないしゃべる案山子「優午」に導かれる、私たちの日常では考えられない常識不思議な荻島での世界と、私たちと同じ常識の世界二つの世界が空間を重ねるとき事件も解決に向かう今後の期待を匂わせるデビュー作の醍醐味を満喫 | ||||
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若くして「重力ピエロ」が直木賞候補となった今注目の作家の処女作ということで、文庫落ちを機に読んでみた。荻島という特異な世界にリアリティや親しみを感じるかどうか。これが、この作品だけでなく、この作家の作品全般を面白いと感じるかどうかを決めてしまうんじゃないかと思う。残念ながら私にはあまりそうしたものは感じられなかった。何せ、ところどころに挿入される本土での城山の行動の方が印象に残ってしまったほどだから。島の雰囲気・歴史的経緯・奇妙な人々(含カカシ)のどれをとっても、どうにも中途半端。これがこの作家の持ち味なのだろうけど。単に私の空想力が乏しいだけかなあ。 | ||||
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一人の男を除いて、外界との接点を持たない島に、一人の男が連れてこられて・・・・一応ミステリーです。 島の言い伝え、喋る案山子、殺人許可を受けている男、嘘しか言わない男。 微妙に非現実的な設定と役の配置がおもしろいので、退屈しません。非現実的な設定が幼稚に映らないのは、作中の登場人物たちがきちんと描かれているから。 伏線の張り方やその収束のしかた、話の流れは少し強引ですが、一生懸命サービスしてくれるな、とポジティブに受け止める気になれるのは、文章の雰囲気とリズムがいいからでしょう。 | ||||
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パトカーから逃げ出した伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。この島、荻島は150年間も外界と隔絶した島なのだという。島民たちは、未来を知る×××、自分の鼓動を憑かれたように聞く少女、犬のように愛に飢えた正直者、嘘しか言わない男、自ら動けぬほど太った美女、マーダー・ライセンスを持つ美青年とどこか奇妙なのだった。そんな島で、殺×××事件が起こり…。 純文学の雰囲気ただよう…たぶん、ミステリ。話はというと、主人公がいきなり奇妙な状況にとりまかれる。いきなりヘンテコな島に迎えられた主人公・伊藤も混乱しているだろうが、彼はまだ自分のことはわかっているのだからマシだ。伊藤のこともロクにわからぬ読者は分が悪い。徐々に主人公の生い立ちや、彼が警察に追われる理由が明かされていくが、どうにも彼の心情を理解することは出来なかった。本土から伊藤を追ってくる警察官、悪意と悪趣味を純粋培養した存在・城山は胸が悪くなるほど卑劣。 そしてこの物語、ミステリ部分があっさりとしている。ホイホイと主人公が謎を解いてしまうのである。その哀しい真相に、カタルシスはない。理屈としてはわかっても、×××の気持ちが納得いかないのだった。ファンタジーのような世界と思いきや、島にも強姦も殺人も、およそ人の行うあらゆる悪徳が存在している。ここはパラダイスではありえないのだ。それでも、我々の現実よりは素朴で真っ直ぐな人々が未来を知る者・優午と島のルール・桜を中心に生きている。そんな荻島は、なかなか素敵なところなのではないかと思う。私だったら、ここから出たくなくなるかもしれない。 「桜」のキャラクターがたいへん魅力的なため(ちょっと優午ともかぶるのだが)、物語の展開★★にプラス1で★★★とした。 | ||||
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