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オーデュボンの祈り
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オーデュボンの祈りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全53件 21~40 2/3ページ
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これまで、伊坂作品を「ゴールデンスランバー」「終末のフール」「陽気なギャングが地球を回す」「重力ピエロ」と読んできて、デビュー作の本作品を読んだが、また趣きの異なる作品だった。 趣きが異なる、というのは主に2点において。 1点目。この小説は現実世界では起き得ない登場人物を扱っているという意味で、ファンタジーに近い。 上述の既読4作品では、現実離れした偶然はあっても、現実に有り得ない登場人物はなかったように思う。 であるから、この作品を読むときは、多少、物語世界を第三者的立場から覗いている感覚がすることは否めない。 2点目。この小説は確かにミステリーだ。 上述の既読4作品では、謎解きは主眼ではない、と私は思っている。 しかし、本作品は謎解きが主眼といって良い、と私は思う。 それは、単に、謎がはっきりしている、ということであり、謎解き以外の部分が抑えられている、というバランスのためでもある。 一方では、伊坂作品の特徴は変わらず出ている。 どんどん読み進めたくなる捻った会話、寓意の感じられるエピソードの重積、罪の酷さに比して不思議に軽い文章、現実世界の豆知識、何気なく散りばめられた伏線とその見事な回収。 本作品では、伏線の何気なさが特に見事。 一度読み終わった後に読み返してみると、あれもこれも伏線だったのか、と驚かされる。 しかし、最後の答えが「あれ」であることを必然とする、何らかの心情的な伏線が欲しかった。 個人的には、登場人物のリアリティが無いため(と謎解きに重きがあるため?)、ひとつひとつのエピソードが弱く感じられ、それが残念なので星3つ。 | ||||
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物語の設定など、ユニークで良かったです。 でも、ちょっと残念な部分が。 みんなの拠り所でもある、喋るかかし。 そのかかしのからくりの説明が中途半端だったかな、と。 科学的にそれはありえるかも、と思えるまで徹底的に理論付けるか、あるいはもう一切そこはに触れないか。 | ||||
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読みました、デビュー作。読み終えた感想…答えはおしゃれだったか。まぁ、らしいと言えば、らしい。 「理由になっていない」…この言葉、現時点でのマイブームです。 | ||||
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一応ミステリーという部類に入るようだけど、王道ミステリーではなく、ファンタジー色の強い作品。デビュー作なので「伊坂色」はまだ薄いけれど、伊坂さんらしい、ふわりと柔らかく、軽快な文章がステキ。 「悪」は「悪」として描かれているので深く読み解く必要もなく、すらすら読める。ただ、事件の真相が分かった所で「だから何なの?」と思ってしまう冷めた自分がいることも否めない。最後に都合よく話がまとまってしまうので、色々とギモンは残るけれど、まぁいいか、と許せてしまうのはきっと、伊坂さんの文章が好きだから。 個人的には、この作品よりも「重力ピエロ」をオススメします。 | ||||
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伊坂ファンなので読めたという感じがします。 無名の人だったら読んでなかったかも。とくに設定がぶっ飛んでるから。 のちの作品とリンクしてるのでファンは読んどいた方が いいとは思います。 | ||||
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コンビニ強盗に失敗した伊藤が気がつくと、そこは島だった。 江戸時代から外界との交流をほとんど遮断したその島には妙な人々が住んでいる。 その中でも異質なのが「喋る案山子」の優午だった。 その優午がある朝殺されてしまう。 未来が見える優午がどうして…… おかしなミステリだ、と思う。 伊坂幸太郎さんの作品はいくつか読んでいるが、デビュー作のこちらは読んでいませんでした。 島に住む者は伊藤(=読者)にとってとても奇妙で、島で会う人が、島で起こる一つ一つの出来事の理屈が分かりません。 一人一人の登場人物の個性と、島を巡る伊藤の淡々としたストーリーの中に、「なぜ」が積み重なっていくのですが、その一つ一つはそれほど重大そうに見えなくて。 案山子の死をきっかけに、その「なぜ」「分からない」が一つずつパズルのピースを埋めていくように分かっていく過程が巧くて、気持ちよく読み進めることができました。 「喋る案山子」を筆頭に、おかしな話ではあるのですが、読み終える頃には案山子の優午に思いをはせるようになってしまいます。 おかしなミステリだとやっぱり思います。 | ||||
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独特の世界観、舞台設定。これを正当化するための説明が冗長に感じました。 ばらまくだけばらまいたパズルのピースを、どう回収するのかと期待して読み進めました。 普通のミステリならば、『ご都合主義的な事態の収束であり、確率が低いながらもたまたま起こり得た事』となるでしょう。 しかし、ここに一本の案山子を置くことによって、すんなり納得している自分がいます。 爽快感をどういうモノか心得ている作者だけに、エンディングにかけて、読者の期待どうりに運んでくれます。表紙のワンポイントもお洒落で僕好みです。 日比野が僕に教えてくれた事。『田中が心からかなえて欲しいと願う事、すでに俺はかなっている』 なんてことはない自分という存在も、違う視点でみれば奇跡的であるということ。日々に感謝しながら生きていこうと思いました。 ありがとう伊坂。 ありがとう日比野。 | ||||
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伊坂作品は、ゴールデンスランバーに続き2作目です。ゴールデン…もなんですが、読んでる最中に飽きるんですよね(笑)なのに気になるっていう不思議な作品。ミステリーを読みたい方には不向きです。色々な伏線が張られラストは全て解決されていきますが、うん、そっか…という感じ。 ゴールデン…ほど登場人物に愛着も感じられないし、この作品全体から何を伝えたいのかは解りづらい。 ただ言えるのは、要所要所ではっとしたり考えさせられる。 そして何だかんだで次の作品を手に取りたくなる! 不思議な作品なのです。 | ||||
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伊坂幸太郎の最初の作品ということで読んでみました。 独特な設定でしたが、入りやすかったですし、サクサク読めました。 ただ期待してた分、内容はとても面白い!とまではいかなかったので星3つで。 あと作中の人物は、何か無駄に美男子という設定が多かった気がしました… | ||||
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コンビニ強盗に失敗し逃走していた主人公は、気づくと見知らぬ島にいた。江戸時代以来隔絶された島には妙な人間ばかりが住んでいた。或る事柄によって生じるる罪と罰、そして償いあるいは祈り…。 「人生ってのはエスカレーターでさ。自分はとまっていても、いつのまにか進んでるんだ。乗った時から進んでいる。到着するところは決まっていてさ、勝手にそいつに向かっているんだ。だけど、みんな気がつかねえんだ。自分の行る場所だけはエスカレーターじゃないって思ってんだよ。」 | ||||
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不思議ワールド。 今まで読んだ伊坂作品とはちょっと違う世界が広がる。 それでもオ―デュポンやリョコウバトといった今までの自分の世界では見聞きしたことがなかった言葉を目にして、とても興味深く読んだ。 愚かなる人間の悲喜交々、人間の心に必要不可欠なもの、カカシが100年以上待っていたものの存在は確かに人には必要なものだろう。 そして伊藤のばあちゃんの言葉や日比野の何気ない言葉は心にガツンときた。 | ||||
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私にはどうしてもこの作者の作品は理解できないようだ。 やはり頭が固くなっているのだろう。 これだけたくさんの読者から支持されているのだから、素晴らしい何かがあるに違いない。 中年以降の方で読んで私と同じ感想を抱いたのなら、脳のストレッチが必要かもしれない。 | ||||
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妙にリアルで妙にファンタジー。 カカシがしゃべると言うだけで絵空事とは分かるものの、集団心理とか妙にリアル。もしかしてこの島は存在するのかもしれないと思ってしまうところが怖い。 カカシを殺したのは誰か?という謎解きもあるが、この島の不思議な雰囲気を楽しむのが正しい読み方かも。 ちょっととらえどころが無い小説であるが、なかなかの出来栄え。 | ||||
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設定に若干無理があった感は否めないが、それでも物語を十分に楽しむことができた。 まず、感じたことは会話が面白い。 いちいち面白い。 城山が凶悪すぎて、適当なホラー映画よりよっぽど恐かった。 ただ、全体的に平淡すぎな印象。 終盤にもっとインパクトが欲しかった。 | ||||
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ミステリーと言うよりは叙情詩って感じ。 村上春樹の「羊を巡る冒険」を彷彿させる不思議感のあるストーリー。 なんかフワフワした感じなんだけど飽きのこないストーリー展開で惹き込まれます。 でも最後がなんだかすっきりしないんだよねー。 ■読んで欲しい人 ・文明社会に毒された人 ・おばーちゃんの言う事を聞けない人 | ||||
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・内容について 文章が読みやすく、ストーリーが進むにつれ ぐいぐいと小説の世界観に引き込まれていきました。 「この島にかけているものは何か?」この言葉が、小説の中で何度も繰り替えされる度 いろいろと思案を巡らせる事が楽しみのひとつでもあります。 終盤に近づくたび、島で起こった出来事の真実や登場人物の本質 が明らかになっていきます。 ・感想 センチメンタルな表題だったので 個人的にはハートフルストーリーを期待していたのですが・・・ ミステリーとしてあれこれ考えながら話を読めるともっと楽しかったのかな と思いました。 | ||||
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2000年に出た単行本の文庫化。 私がこれを書いている時点で、カスタマーレビューの数が116件というのに驚いた。そんなに読まれている本なのか。 本書が実質的なデビュー作ということだが、まあ、そういう位置づけの本だろう。欠点も多いが、圧倒的な将来性を感じさせる。 欠点としては、物語・キャラクター・テーマの強弱などにおける、バランスの悪さが感じられた。しかし、こういうのは慣れで解決できる問題だろう。 今後に期待。 | ||||
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正直、読み始めた当初は、少々退屈であった。一癖ある登場人物が、次々と登場して、意味不明な行動を取る。そんな調子がしばらく続き、少々うんざり。しかし、物語の後半、結末に向かって早足になったころ、この意味不明と思えた行動の意味が急に見えてくる。ここら辺まできて、ようやく、本作品の面白さを感じた。 「結末へ向けてのまとめ方」という観点で本作品を評価すれば、文句なしに星五つであろう。しかし、前半が冗長で少々退屈する。ということで星三つ。 | ||||
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表紙の「オーデュポンの祈り」というタイトルの下の著者名がprayer(祈る人) isaka koutaro というところにやられました。内容はあらすじでは図れない構造になっていて、あらすじで受ける印象よりずっと面白いです。荒唐無稽な登場人物に現実味を感じないと言ってしまえばそれまでですが主人公の伊藤も現実か夢かを捉え損ねているので同じ目線で読めると思います。伊坂幸太郎の作品にはタイトルが非常に内容を指し示していることが多いです。「オーデュポンの祈り」についても考えさせられます。話中で重要な「この島に足りない物」と掲げられている謎が真ん中あたりで分かってしまったので評価は星3つあたりではないかと思います。 | ||||
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深く考えずに読めば楽しめると思います。城山と桜はスカッとはしますがあっさり過ぎる気もしましたが。(城山の書き込みが足りなくステレオタイプです)既にご指摘されている方もいらっしゃいましたが、この作品は他の作品と比べて「鼻につく村上春樹のにおい」が少ないので許せます。デビュー作としては評価できるのではないでしょうか。伊坂作品を読むならまずこの作品から読み始める事をお勧めします。 | ||||
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