■スポンサードリンク


(短編集)

ちんぷんかん



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
ちんぷんかん
ちんぷんかん (新潮文庫)

ちんぷんかんの評価: 4.37/5点 レビュー 30件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.37pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全30件 21~30 2/2ページ
<<12
No.10:
(5pt)

切なく、少し上を見る。

一瞬の生にくる終わりを、もがいても止めることはできない。 初めてかもしれない、若だんなが人を見送ったこと。 一緒になって少し上を見ました。 鳴家はあい変わらず、というか前にもまして可愛い。 本当にいてほしい。
ちんぷんかん (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ちんぷんかん (新潮文庫)より
4101461260
No.9:
(4pt)

切ない別れ。

今回は、しょっぱなからいきなり死にかける若だんな。 若だんなの瀕死騒動から始まった兄松の助の縁談を軸に、短編が描かれています。 身体の弱い若だんなは、いつも取り残されてしまう。 散りゆくサクラのように、あっという間に別れは訪れる。 若だんなは別れの悲しさと、置いていくものの気持ちを知って。 今回は全体的にいくつか別れが示唆されて、切なくてきゅっとするおはなし達だった。 唯一若だんな目線じゃないお話、妖退治で登場した広徳寺の寛朝の弟子、秋英が主役の一編は、妖との算段勝負などもあり面白かったです♪二人のやりとりも良い感じなので、また出てきて欲しいと思いました☆
ちんぷんかん (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ちんぷんかん (新潮文庫)より
4101461260
No.8:
(5pt)

ますます加速!

シリーズ6作目、全体的に「せつなさ」が際立つ作品ばかりです。
若だんなは妖の血を引いているとは言え人間で、誰しも訪れる「死」はいつかは迎える。
しかし、長い年月を生きる妖達にとって「死」は人間ほど身近ではない。
限られた命が少しずつ消えて行くのを目の前で見ている若だんな。
それに対し、妖達が静かに、ある案を伝える様子は実に清閑。
読んでいる間、周りの音が聞こえなくなる程せつなく、静かな場面でした。
ですが、このシーンに「しゃばけ」シリーズの伝えたい部分が詰まっているように感じました。
毎回、器用に病にかかり、コミカルに描かれることの多いシーンがあってこそ、このシーンがより際立つものになり、心に突き刺さりました。

しゃばけシリーズはどこから読んでも大丈夫ですが、「はるがいくよ」を読むにあたっては、これまでの話を読んでからの方がより楽しめると思います。
ちんぷんかん (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ちんぷんかん (新潮文庫)より
4101461260
No.7:
(3pt)

面白いだけじゃない!

火事の煙を吸い込んだ若だんなの一太郎。気づいたのは三途の
川の河原!「死んでしまったのだろうか?」だが、一緒について
きた鳴家まで死なせるわけにはいかない。はたして、現世に戻って
こられるのか?「鬼と子鬼」を含む5編を収録。おなじみの
「しゃばけ」シリーズ第6弾。

おなじみの面々に出会うとほっとする。一太郎の体の弱さは
相変わらずで、今回は三途の川まで行ってしまった・・・。
「鬼と子鬼」の話の中に出てくる三途の川の河原で石を積み
上げる子供たちの姿には、ホロリとくるものがあった。また、
最後に収められている「はるがいくよ」は、生と死を切なく
描いていて、この作品の中で一番印象に残った。誰も、生と死を
司ることはできない。寿命の長さで、その人の幸や不幸を測れ
ない。ただおのれの運命に従うのみ。そのことが痛いくらいに
伝わってくる。このことで、一太郎もぐっと成長したような気が
する。面白いだけではなく、人の命や生と死についてもじっくりと
描かれていて、深みのある作品になっていると思う。
ちんぷんかん (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ちんぷんかん (新潮文庫)より
4101461260
No.6:
(5pt)

「しゃばけ」シリーズ第六弾

1作目の「しゃばけ」から若だんなの病弱ぶりは変わらないけど、今回は三途の川まで行ってしまった!頼れる兄や達がいないけれど、若だんなはそこでも知恵を働かせ、鳴家たちを元の世界に戻そうと奔走します。生き返っても病弱は変わらず、そんな病弱な若だんなだけど、少しずつ大人になっていくのかな。この作品は短編ですが、1短編ごとに少しずつ時が動いているのを感じます。兄・松乃助の縁談話は数編にわったて続きますが、若だんなは素直に喜べません。出会いがあって別れがあり、特に最後の「はるがいくよ」では生と死、別れがくるということを知った若だんなに泣けます。
タイトルにもなった「ちんぷんかん」は、広徳寺の寛朝の弟子・秋英のお話。もちろん若だんなも登場しますが、この話では脇役といったところでしょうか。しかし妖も出てきて、秋英が妖と勝負をしたりと、ちゃんと「しゃばけ」シリーズのお話になっていて面白いです。
「今昔」では陰陽師が登場したり、「男ぶり」ではおっかさんの恋話が明かされたりと、今作も笑いあり、涙ありでどの話も面白いです。
ちんぷんかん (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ちんぷんかん (新潮文庫)より
4101461260
No.5:
(4pt)

切ない

生と死に向かい合っている話題が多く、切ない感じです。 特に、小紅の話は切なかったです。 本編の流れにあるのではなく、付属でついているような話ですが、 生と死と、残すものと残されるものの気持ちがテーマで、 切ないお話です。 ちょっとホロっときました。 生の重みを、他の生き物と比べることはできないし、 他の生き物が長生きだからといって、それにあわせて不老長寿になりたいとも思わない。 人が、何かに「もっと生きてほしい」と思うのはエゴかもしれない。 共感できる部分もあり、考えさせられる部分もあり、泣ける部分もあり、 おすすめです。
ちんぷんかん (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ちんぷんかん (新潮文庫)より
4101461260
No.4:
(4pt)

成長する若旦那

レギュラーのキャラクターも増え、「しゃばけ」ワールドもどんどん 広がってきた。 なかでも、「妖(あやかし)」の血をひく病弱だけれど優しくて 聡明な若旦那はとても魅力的。 素直に共感できて、じんわりと 暖かい気持ちになれる。 一方で、このシリーズでは、いつものシチュエーションの中に若旦那の成長が しっかりと描かれていて、切ない気持ちにもさせられる。 今後のシリーズの展開が楽しみな一作だと思う。
ちんぷんかん (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ちんぷんかん (新潮文庫)より
4101461260
No.3:
(5pt)

佳作

「しゃばけ」シリーズ6作目となる本作品。 シリーズ共通の長所として随所に若旦那や妖達の生い立ち・エピソードが散りばめられ、初めての読者も容易に「しゃばけ」の世界へ入って行けます。 また本作は表題「ちんぷんかん」を含む短編集の構成になっているので、時間が無い方にもお薦めと思います。 今回の若旦那はこれまでに輪をかけて病弱ですが、死にかけている(死んでいる?)時さえ、他人をいたわる優しさを忘れません。 また「ちんぷんかん」では妖との算術合戦もあり、シリーズファンも飽きさせない内容です。
ちんぷんかん (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ちんぷんかん (新潮文庫)より
4101461260
No.2:
(3pt)

なんだかしんみり

「しゃばけ」シリーズ最新刊!第六作めになります。今回は短編形式で、とうとう三途の川まで行ってしまった若だんなは、袂に鳴家を入れてきてしまったことに気づき...若だんなは無事に鳴家を連れて帰れるのか?「鬼と小鬼」、妖退治で有名な広徳寺の寛朝の弟子、秋英の話「ちんぷんかん」、若だんなの両親にまつわる恋話「男ぶり」、長崎屋に式神が現れた?陰陽師退治になぜか若だんなの兄、松之助の縁談話もからんで...「今昔」、桜の花びらの精である妖と若だんなのふれあい「はるがいくよ」の5編です。

お話も六作目ということで、若だんなも若だんなの周囲の人々にも変化が訪れ始めます。若だんなの兄の松之助への縁談や、幼馴染である三春屋の栄吉、そして...。今回は、若だんなと周囲の人々の成長と別れがテーマなのでは。人と比べて長い長い時を生きる妖たちと違い、人は、若だんなも含め、いずれ死んでいく存在です。病になれきった病人である若だんなといえども、「死」はまた別物。今回一つの決断をする若だんなですが...なんだかしんみりしてしまう作品でした。
ちんぷんかん (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ちんぷんかん (新潮文庫)より
4101461260
No.1:
(4pt)

のんびりゆったり読んで欲しい

「しゃばけ」シリーズのファンですので、この本が出てすぐ購入しものすごく期待して一気に読みました・・・・そのとき感じたのは「こんなものか」だったのです。
そして何ヶ月が過ぎた今日、ふと再読してみたらこれが・・・・・「おもしろかった」のです。
そうそう、この作家の本には「焦り」や「過剰な期待」を持って挑んではいけないのでした。
一太郎のようにいつも平常心で、のんびりゆったりした気分でこの本を読みますと「なんだか、いいなぁ・・・おもしろい」としみじみ感じられるのです。
お江戸のど真ん中の物語でありながら、ちっとも「粋」や「勢い」が出てこないこの小説は、主人公一太郎の気質と同様、穏やかにゆっくりゆっくり読んでこそ、その真価がわかるのだと思います。
私は家の座敷で横になって読みました。
ほんわかと気持ちのいい読書ができて、じわじわ幸せでした。
ちんぷんかん (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ちんぷんかん (新潮文庫)より
4101461260

スポンサードリンク

  



<<12
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!