日本アパッチ族

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評判

日本アパッチ族の評価:

4.47/5点 レビュー 34件。 E ランク

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平均点4.47pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全168件 121〜140 7/9ページ
No.48
(5pt)

小松左京さんの長篇デヴュー作です!!!

小松左京さんの長編デヴュー作です。私は確か中学生の時、親父のカッパ・ノベルスを盗み読みしました。それ以来ですから、およそ50年ぶりの再読です。
 物語は一種のパラレル・ワールドもので、1960年代の別の日本が舞台になっています。そして、主人公の木田福一の手記という体裁をとっています。その頃、日本では死刑が廃止され、その代わり悪質な犯罪者は何ヶ所か定められた地に追放されることになっています。当然再軍備されて、原爆を持った軍隊が存在します。木田は会社を首になり3ヶ月間以内に再就職先を見つけられなかったため、大阪砲兵工廠(軍需工場です)跡に設けられた地に追放されます。そこは荒れ放題のまま放置されている場所で、当然、食料、水、などはありません。野犬がうろついていて、あわや野犬に食べられそうになったとき、政治犯で追放された山田捻に助けられます。そして2人でこの地からの脱出をはかりますが、寸前のところで、山田は憤死、1人遺された木田は、アパッチたちに助けられます。このアパッチ族は、官憲に討伐されたくず鉄拾いが生き延び、ふとしたことで、鉄を常食とするようになり、常人よりはるかに強くなった人たち?です。このアパッチ族は、くず鉄を朝鮮人のスクラップ業者に売って生計を立てていましたが、ある日、その業者たちが一斉に連行され、遂にアパッチ族壊滅作戦が実施されようとしていました。それに対し、アパッチの酋長、二毛次朗(ジェロニモ)が敢然と立ち上がりました・・・
 アパッチ族は本当にいました(ただし鉄は食いませんが)。場所は私のオフィスの近くで、荒れたまま放置されていた砲兵工廠のくず鉄、スクラップを盗んで、運河を渡り、その売買で生計を立てていました。砲兵工廠跡は今では再開発され、大阪ビジネス・パークになっています。アパッチたちのいた場所も綺麗になり昔の面影は全くなくなりました。小松さんは、このアパッチたちのバイタリティーにヒントを得て、本作を物にされたのだと思います。木田福一、山田捻は、各々、小松さんの盟友、福田紀一(高校時代個人的に歴史を教わりました)、山田稔のもじりであることは、言うまでもありません。蛇足ですが、アパッチ族を題材にした日本三文オペラ、新なにわ金融道・・どちらも秀作です・・があることを付け加えておきます。
日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)より
4041308011
No.47
(5pt)

小松左京さんの長篇デヴュー作です!!!

小松左京さんの長編デヴュー作です。私は確か中学生の時、親父のカッパ・ノベルスを盗み読みしました。それ以来ですから、およそ50年ぶりの再読です。
 物語は一種のパラレル・ワールドもので、1960年代の別の日本が舞台になっています。そして、主人公の木田福一の手記という体裁をとっています。その頃、日本では死刑が廃止され、その代わり悪質な犯罪者は何ヶ所か定められた地に追放されることになっています。当然再軍備されて、原爆を持った軍隊が存在します。木田は会社を首になり3ヶ月間以内に再就職先を見つけられなかったため、大阪砲兵工廠(軍需工場です)跡に設けられた地に追放されます。そこは荒れ放題のまま放置されている場所で、当然、食料、水、などはありません。野犬がうろついていて、あわや野犬に食べられそうになったとき、政治犯で追放された山田捻に助けられます。そして2人でこの地からの脱出をはかりますが、寸前のところで、山田は憤死、1人遺された木田は、アパッチたちに助けられます。このアパッチ族は、官憲に討伐されたくず鉄拾いが生き延び、ふとしたことで、鉄を常食とするようになり、常人よりはるかに強くなった人たち?です。このアパッチ族は、くず鉄を朝鮮人のスクラップ業者に売って生計を立てていましたが、ある日、その業者たちが一斉に連行され、遂にアパッチ族壊滅作戦が実施されようとしていました。それに対し、アパッチの酋長、二毛次朗(ジェロニモ)が敢然と立ち上がりました・・・
 アパッチ族は本当にいました(ただし鉄は食いませんが)。場所は私のオフィスの近くで、荒れたまま放置されていた砲兵工廠のくず鉄、スクラップを盗んで、運河を渡り、その売買で生計を立てていました。砲兵工廠跡は今では再開発され、大阪ビジネス・パークになっています。アパッチたちのいた場所も綺麗になり昔の面影は全くなくなりました。小松さんは、このアパッチたちのバイタリティーにヒントを得て、本作を物にされたのだと思います。木田福一、山田捻は、各々、小松さんの盟友、福田紀一(高校時代個人的に歴史を教わりました)、山田稔のもじりであることは、言うまでもありません。蛇足ですが、アパッチ族を題材にした日本三文オペラ、新なにわ金融道・・どちらも秀作です・・があることを付け加えておきます。
日本アパッチ族 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族 (光文社文庫)より
4334728693
No.46
(5pt)

小松左京さんの長篇デヴュー作です!!!

小松左京さんの長編デヴュー作です。私は確か中学生の時、親父のカッパ・ノベルスを盗み読みしました。それ以来ですから、およそ50年ぶりの再読です。
 物語は一種のパラレル・ワールドもので、1960年代の別の日本が舞台になっています。そして、主人公の木田福一の手記という体裁をとっています。その頃、日本では死刑が廃止され、その代わり悪質な犯罪者は何ヶ所か定められた地に追放されることになっています。当然再軍備されて、原爆を持った軍隊が存在します。木田は会社を首になり3ヶ月間以内に再就職先を見つけられなかったため、大阪砲兵工廠(軍需工場です)跡に設けられた地に追放されます。そこは荒れ放題のまま放置されている場所で、当然、食料、水、などはありません。野犬がうろついていて、あわや野犬に食べられそうになったとき、政治犯で追放された山田捻に助けられます。そして2人でこの地からの脱出をはかりますが、寸前のところで、山田は憤死、1人遺された木田は、アパッチたちに助けられます。このアパッチ族は、官憲に討伐されたくず鉄拾いが生き延び、ふとしたことで、鉄を常食とするようになり、常人よりはるかに強くなった人たち?です。このアパッチ族は、くず鉄を朝鮮人のスクラップ業者に売って生計を立てていましたが、ある日、その業者たちが一斉に連行され、遂にアパッチ族壊滅作戦が実施されようとしていました。それに対し、アパッチの酋長、二毛次朗(ジェロニモ)が敢然と立ち上がりました・・・
 アパッチ族は本当にいました(ただし鉄は食いませんが)。場所は私のオフィスの近くで、荒れたまま放置されていた砲兵工廠のくず鉄、スクラップを盗んで、運河を渡り、その売買で生計を立てていました。砲兵工廠跡は今では再開発され、大阪ビジネス・パークになっています。アパッチたちのいた場所も綺麗になり昔の面影は全くなくなりました。小松さんは、このアパッチたちのバイタリティーにヒントを得て、本作を物にされたのだと思います。木田福一、山田捻は、各々、小松さんの盟友、福田紀一(高校時代個人的に歴史を教わりました)、山田稔のもじりであることは、言うまでもありません。蛇足ですが、アパッチ族を題材にした日本三文オペラ、新なにわ金融道・・どちらも秀作です・・があることを付け加えておきます。
日本アパッチ族 (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族 (ハルキ文庫)より
4758436908
No.45
(4pt)

先行きが心配で心配でついページを繰ってしまう

巨匠・小松左京の処女長編SF。縁がなくて読んでいなかったのだが、たまたまハルキ文庫で平積みされているのが目に付いて購入。小松左京といえば「日本沈没」だの「復活の日」だのが出目な印象だが、こんなのが処女長編というのがなかなかびっくりである。

内容はというと、SFとはいっても、話のベースになる荒唐無稽なところがサイエンスというよりファンタジーなので、そこのところでかなり引っかかった。登場人物のセリフがこてこての大阪弁なのも最初のうちちょっと読みづらい。しかしこれを読み進めていくと、人類がなぞの進化(?)を遂げたり、ローカルな社会組織や外部交易あたりのちまちま物語から一気に舞台が転換し、政治、産業、はたまた国家を巻き込んだ大掛かりなストーリへと変貌するのだ。きわめて小松左京的といえばそれまでだが、いったいこの話はどこまでいってしまうのか、心配で心配でついページを繰ってしまう。

事実上すでに古典になりつつあることもあり、まぁ一度は読んでおくべきだろうか。
日本アパッチ族―SF長編小説 (1964年) (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族―SF長編小説 (1964年) (カッパ・ノベルス)より
B000JAGHJE
No.44
(4pt)

先行きが心配で心配でついページを繰ってしまう

巨匠・小松左京の処女長編SF。縁がなくて読んでいなかったのだが、たまたまハルキ文庫で平積みされているのが目に付いて購入。小松左京といえば「日本沈没」だの「復活の日」だのが出目な印象だが、こんなのが処女長編というのがなかなかびっくりである。

内容はというと、SFとはいっても、話のベースになる荒唐無稽なところがサイエンスというよりファンタジーなので、そこのところでかなり引っかかった。登場人物のセリフがこてこての大阪弁なのも最初のうちちょっと読みづらい。しかしこれを読み進めていくと、人類がなぞの進化(?)を遂げたり、ローカルな社会組織や外部交易あたりのちまちま物語から一気に舞台が転換し、政治、産業、はたまた国家を巻き込んだ大掛かりなストーリへと変貌するのだ。きわめて小松左京的といえばそれまでだが、いったいこの話はどこまでいってしまうのか、心配で心配でついページを繰ってしまう。

事実上すでに古典になりつつあることもあり、まぁ一度は読んでおくべきだろうか。
日本アパッチ族 Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族より
4334020623
No.43
(4pt)

先行きが心配で心配でついページを繰ってしまう

巨匠・小松左京の処女長編SF。縁がなくて読んでいなかったのだが、たまたまハルキ文庫で平積みされているのが目に付いて購入。小松左京といえば「日本沈没」だの「復活の日」だのが出目な印象だが、こんなのが処女長編というのがなかなかびっくりである。

内容はというと、SFとはいっても、話のベースになる荒唐無稽なところがサイエンスというよりファンタジーなので、そこのところでかなり引っかかった。登場人物のセリフがこてこての大阪弁なのも最初のうちちょっと読みづらい。しかしこれを読み進めていくと、人類がなぞの進化(?)を遂げたり、ローカルな社会組織や外部交易あたりのちまちま物語から一気に舞台が転換し、政治、産業、はたまた国家を巻き込んだ大掛かりなストーリへと変貌するのだ。きわめて小松左京的といえばそれまでだが、いったいこの話はどこまでいってしまうのか、心配で心配でついページを繰ってしまう。

事実上すでに古典になりつつあることもあり、まぁ一度は読んでおくべきだろうか。
日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)より
4041308011
No.42
(4pt)

先行きが心配で心配でついページを繰ってしまう

巨匠・小松左京の処女長編SF。縁がなくて読んでいなかったのだが、たまたまハルキ文庫で平積みされているのが目に付いて購入。小松左京といえば「日本沈没」だの「復活の日」だのが出目な印象だが、こんなのが処女長編というのがなかなかびっくりである。

内容はというと、SFとはいっても、話のベースになる荒唐無稽なところがサイエンスというよりファンタジーなので、そこのところでかなり引っかかった。登場人物のセリフがこてこての大阪弁なのも最初のうちちょっと読みづらい。しかしこれを読み進めていくと、人類がなぞの進化(?)を遂げたり、ローカルな社会組織や外部交易あたりのちまちま物語から一気に舞台が転換し、政治、産業、はたまた国家を巻き込んだ大掛かりなストーリへと変貌するのだ。きわめて小松左京的といえばそれまでだが、いったいこの話はどこまでいってしまうのか、心配で心配でついページを繰ってしまう。

事実上すでに古典になりつつあることもあり、まぁ一度は読んでおくべきだろうか。
日本アパッチ族 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族 (光文社文庫)より
4334728693
No.41
(4pt)

先行きが心配で心配でついページを繰ってしまう

巨匠・小松左京の処女長編SF。縁がなくて読んでいなかったのだが、たまたまハルキ文庫で平積みされているのが目に付いて購入。小松左京といえば「日本沈没」だの「復活の日」だのが出目な印象だが、こんなのが処女長編というのがなかなかびっくりである。

内容はというと、SFとはいっても、話のベースになる荒唐無稽なところがサイエンスというよりファンタジーなので、そこのところでかなり引っかかった。登場人物のセリフがこてこての大阪弁なのも最初のうちちょっと読みづらい。しかしこれを読み進めていくと、人類がなぞの進化(?)を遂げたり、ローカルな社会組織や外部交易あたりのちまちま物語から一気に舞台が転換し、政治、産業、はたまた国家を巻き込んだ大掛かりなストーリへと変貌するのだ。きわめて小松左京的といえばそれまでだが、いったいこの話はどこまでいってしまうのか、心配で心配でついページを繰ってしまう。

事実上すでに古典になりつつあることもあり、まぁ一度は読んでおくべきだろうか。
日本アパッチ族 (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族 (ハルキ文庫)より
4758436908
No.40
(5pt)

ニゲジロウ 二毛次郎 次郎二毛 ジロウニモウ ジェロニモ

表題の二毛次郎は日本アパッチ族の大酋長の名前です。

2012年1月20日に刊行された梅棹忠夫の「人類の未来」で加藤秀俊が1963年から1964年にかけて
米国に居たために帰国後、日本の事情に疎くなり知友の誰彼を捕まえては、いったい何を読むべきか訪ねてまわった。
すると多田道太郎、山田稔、それにあの謹厳な高橋和己までが異口同音に、必読の書は小松左京という人物の
「日本アパッチ族」であるという。という文章を読み、初めて本作品で小松左京を読みました。
推理小説やSF小説に全く興味がなかった私は若い頃は松本清張と小松左京の区別がつきませんでした。
驚きました。

60年代はこんなに勢いのあるストレートで元気な小説があったのですね。
大人の寓話です。
スタートは大阪が舞台なので大阪弁で語られ、地方の登場人物はその地の方言で語ります。
死刑制度が廃止され、大阪城近くに「追放区」が設置され、そこに追放された主人公木田福一の手記の形をとります。
更に100年後に歴史を見直すために史料編纂部「木田手記」発行小委員会が刊行したと言う設定です。
前半は抱腹絶倒後半は変調しシリアスに展開します。
全てのセンテンスが二重の意味を持ち、筋立ても歴史と政治を徹底的に皮肉っています。

前半に主人公ががれきの山を這い上がり逃避するシーンがあります。
ここで一言主人公はつぶやきます。
「この登攀には新聞社の後援があるわけではない。」
前後して小松と親交を結ぶことになる梅棹忠夫が全精力を費やしたマナスル遠征をもしっかり捻っています。
私は図書館で借りましたが、再版して欲しい本の一つです。
日本アパッチ族―SF長編小説 (1964年) (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族―SF長編小説 (1964年) (カッパ・ノベルス)より
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No.39
(5pt)

ニゲジロウ 二毛次郎 次郎二毛 ジロウニモウ ジェロニモ

表題の二毛次郎は日本アパッチ族の大酋長の名前です。

2012年1月20日に刊行された梅棹忠夫の「人類の未来」で加藤秀俊が1963年から1964年にかけて
米国に居たために帰国後、日本の事情に疎くなり知友の誰彼を捕まえては、いったい何を読むべきか訪ねてまわった。
すると多田道太郎、山田稔、それにあの謹厳な高橋和己までが異口同音に、必読の書は小松左京という人物の
「日本アパッチ族」であるという。という文章を読み、初めて本作品で小松左京を読みました。
推理小説やSF小説に全く興味がなかった私は若い頃は松本清張と小松左京の区別がつきませんでした。
驚きました。

60年代はこんなに勢いのあるストレートで元気な小説があったのですね。
大人の寓話です。
スタートは大阪が舞台なので大阪弁で語られ、地方の登場人物はその地の方言で語ります。
死刑制度が廃止され、大阪城近くに「追放区」が設置され、そこに追放された主人公木田福一の手記の形をとります。
更に100年後に歴史を見直すために史料編纂部「木田手記」発行小委員会が刊行したと言う設定です。
前半は抱腹絶倒後半は変調しシリアスに展開します。
全てのセンテンスが二重の意味を持ち、筋立ても歴史と政治を徹底的に皮肉っています。

前半に主人公ががれきの山を這い上がり逃避するシーンがあります。
ここで一言主人公はつぶやきます。
「この登攀には新聞社の後援があるわけではない。」
前後して小松と親交を結ぶことになる梅棹忠夫が全精力を費やしたマナスル遠征をもしっかり捻っています。
私は図書館で借りましたが、再版して欲しい本の一つです。
日本アパッチ族 Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族より
4334020623
No.38
(5pt)

ニゲジロウ 二毛次郎 次郎二毛 ジロウニモウ ジェロニモ

表題の二毛次郎は日本アパッチ族の大酋長の名前です。

2012年1月20日に刊行された梅棹忠夫の「人類の未来」で加藤秀俊が1963年から1964年にかけて
米国に居たために帰国後、日本の事情に疎くなり知友の誰彼を捕まえては、いったい何を読むべきか訪ねてまわった。
すると多田道太郎、山田稔、それにあの謹厳な高橋和己までが異口同音に、必読の書は小松左京という人物の
「日本アパッチ族」であるという。という文章を読み、初めて本作品で小松左京を読みました。
推理小説やSF小説に全く興味がなかった私は若い頃は松本清張と小松左京の区別がつきませんでした。
驚きました。

60年代はこんなに勢いのあるストレートで元気な小説があったのですね。
大人の寓話です。
スタートは大阪が舞台なので大阪弁で語られ、地方の登場人物はその地の方言で語ります。
死刑制度が廃止され、大阪城近くに「追放区」が設置され、そこに追放された主人公木田福一の手記の形をとります。
更に100年後に歴史を見直すために史料編纂部「木田手記」発行小委員会が刊行したと言う設定です。
前半は抱腹絶倒後半は変調しシリアスに展開します。
全てのセンテンスが二重の意味を持ち、筋立ても歴史と政治を徹底的に皮肉っています。

前半に主人公ががれきの山を這い上がり逃避するシーンがあります。
ここで一言主人公はつぶやきます。
「この登攀には新聞社の後援があるわけではない。」
前後して小松と親交を結ぶことになる梅棹忠夫が全精力を費やしたマナスル遠征をもしっかり捻っています。
私は図書館で借りましたが、再版して欲しい本の一つです。
日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)より
4041308011
No.37
(5pt)

ニゲジロウ 二毛次郎 次郎二毛 ジロウニモウ ジェロニモ

表題の二毛次郎は日本アパッチ族の大酋長の名前です。

2012年1月20日に刊行された梅棹忠夫の「人類の未来」で加藤秀俊が1963年から1964年にかけて
米国に居たために帰国後、日本の事情に疎くなり知友の誰彼を捕まえては、いったい何を読むべきか訪ねてまわった。
すると多田道太郎、山田稔、それにあの謹厳な高橋和己までが異口同音に、必読の書は小松左京という人物の
「日本アパッチ族」であるという。という文章を読み、初めて本作品で小松左京を読みました。
推理小説やSF小説に全く興味がなかった私は若い頃は松本清張と小松左京の区別がつきませんでした。
驚きました。

60年代はこんなに勢いのあるストレートで元気な小説があったのですね。
大人の寓話です。
スタートは大阪が舞台なので大阪弁で語られ、地方の登場人物はその地の方言で語ります。
死刑制度が廃止され、大阪城近くに「追放区」が設置され、そこに追放された主人公木田福一の手記の形をとります。
更に100年後に歴史を見直すために史料編纂部「木田手記」発行小委員会が刊行したと言う設定です。
前半は抱腹絶倒後半は変調しシリアスに展開します。
全てのセンテンスが二重の意味を持ち、筋立ても歴史と政治を徹底的に皮肉っています。

前半に主人公ががれきの山を這い上がり逃避するシーンがあります。
ここで一言主人公はつぶやきます。
「この登攀には新聞社の後援があるわけではない。」
前後して小松と親交を結ぶことになる梅棹忠夫が全精力を費やしたマナスル遠征をもしっかり捻っています。
私は図書館で借りましたが、再版して欲しい本の一つです。
日本アパッチ族 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族 (光文社文庫)より
4334728693
No.36
(5pt)

ニゲジロウ 二毛次郎 次郎二毛 ジロウニモウ ジェロニモ

表題の二毛次郎は日本アパッチ族の大酋長の名前です。

2012年1月20日に刊行された梅棹忠夫の「人類の未来」で加藤秀俊が1963年から1964年にかけて
米国に居たために帰国後、日本の事情に疎くなり知友の誰彼を捕まえては、いったい何を読むべきか訪ねてまわった。
すると多田道太郎、山田稔、それにあの謹厳な高橋和己までが異口同音に、必読の書は小松左京という人物の
「日本アパッチ族」であるという。という文章を読み、初めて本作品で小松左京を読みました。
推理小説やSF小説に全く興味がなかった私は若い頃は松本清張と小松左京の区別がつきませんでした。
驚きました。

60年代はこんなに勢いのあるストレートで元気な小説があったのですね。
大人の寓話です。
スタートは大阪が舞台なので大阪弁で語られ、地方の登場人物はその地の方言で語ります。
死刑制度が廃止され、大阪城近くに「追放区」が設置され、そこに追放された主人公木田福一の手記の形をとります。
更に100年後に歴史を見直すために史料編纂部「木田手記」発行小委員会が刊行したと言う設定です。
前半は抱腹絶倒後半は変調しシリアスに展開します。
全てのセンテンスが二重の意味を持ち、筋立ても歴史と政治を徹底的に皮肉っています。

前半に主人公ががれきの山を這い上がり逃避するシーンがあります。
ここで一言主人公はつぶやきます。
「この登攀には新聞社の後援があるわけではない。」
前後して小松と親交を結ぶことになる梅棹忠夫が全精力を費やしたマナスル遠征をもしっかり捻っています。
私は図書館で借りましたが、再版して欲しい本の一つです。
日本アパッチ族 (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族 (ハルキ文庫)より
4758436908
No.35
(5pt)

小松左京の最高傑作

「ほんまに、日本てええ国やったなあ。わいかて好きやった。ちっこうて、かわいいて、やさしいて・・・ずっと昔、飛田で買うた、初見世の女郎みたいやった・・・」
日本も世界も宇宙も、何度となく滅ぼしてきた小松左京だが、結局、この処女長編が最高傑作ということになるのではないか。セミファシズム化した近未来(発表当時の1964年から見たパラレルワールド的要素も加味されており、おそらくは1950年代末に憲法改正され、かつ旧軍需工場跡廃墟が存続した“もうひとつの日本”の1960年代末あたり)日本を舞台に出現した食鉄人の物語は、徹底的にリアルに、精密に描かれながら、たとえば咀嚼や消化についてなど重要な説明をスコーンと省いていることによって、異様な幻想性、ナンセンス色を帯び、読み出したら止めらない面白さである。小松長編は、一度通読したあとは、適当にめくった任意の箇所を数十ページ拾い読みするだけで何十回でも楽しめるという特性を持つが、本書はそのもっともたるもので、これまで多分百数十回は「部分再読」をしているだろう。冷然たるエピローグもすばらしい。
日本アパッチ族―SF長編小説 (1964年) (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族―SF長編小説 (1964年) (カッパ・ノベルス)より
B000JAGHJE
No.34
(5pt)

小松左京の最高傑作

「ほんまに、日本てええ国やったなあ。 わいかて好きやった。 ちっこうて、かわいいて、やさしいて・・・ずっと昔、飛田で買うた、初見世の女郎みたいやった・・・」 日本も世界も宇宙も、何度となく滅ぼしてきた小松左京だが、結局、この処女長編が最高傑作ということになるのではないか。 憲法改正下でセミファシズム化した近未来(といっても1963年当時から見て)日本を舞台に出現した食鉄人の物語は、徹底的にリアルに、精密に描かれながら、たとえば咀嚼や消化についてなど重要な説明をスコーンと省いていることによって、異様な幻想性を帯び、読み出したら止めらない面白さである。 冷然たるエピローグもすばらしい。
日本アパッチ族 Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族より
4334020623
No.33
(5pt)

小松左京の最高傑作

「ほんまに、日本てええ国やったなあ。 わいかて好きやった。 ちっこうて、かわいいて、やさしいて・・・ずっと昔、飛田で買うた、初見世の女郎みたいやった・・・」 日本も世界も宇宙も、何度となく滅ぼしてきた小松左京だが、結局、この処女長編が最高傑作ということになるのではないか。 憲法改正下でセミファシズム化した近未来(といっても1963年当時から見て)日本を舞台に出現した食鉄人の物語は、徹底的にリアルに、精密に描かれながら、たとえば咀嚼や消化についてなど重要な説明をスコーンと省いていることによって、異様な幻想性を帯び、読み出したら止めらない面白さである。 冷然たるエピローグもすばらしい。
日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)より
4041308011
No.32
(5pt)

小松左京の最高傑作

「ほんまに、日本てええ国やったなあ。 わいかて好きやった。 ちっこうて、かわいいて、やさしいて・・・ずっと昔、飛田で買うた、初見世の女郎みたいやった・・・」 日本も世界も宇宙も、何度となく滅ぼしてきた小松左京だが、結局、この処女長編が最高傑作ということになるのではないか。 憲法改正下でセミファシズム化した近未来(といっても1963年当時から見て)日本を舞台に出現した食鉄人の物語は、徹底的にリアルに、精密に描かれながら、たとえば咀嚼や消化についてなど重要な説明をスコーンと省いていることによって、異様な幻想性を帯び、読み出したら止めらない面白さである。 冷然たるエピローグもすばらしい。
日本アパッチ族 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族 (光文社文庫)より
4334728693
No.31
(5pt)

小松左京の最高傑作

「ほんまに、日本てええ国やったなあ。 わいかて好きやった。 ちっこうて、かわいいて、やさしいて・・・ずっと昔、飛田で買うた、初見世の女郎みたいやった・・・」 日本も世界も宇宙も、何度となく滅ぼしてきた小松左京だが、結局、この処女長編が最高傑作ということになるのではないか。 憲法改正下でセミファシズム化した近未来(といっても1963年当時から見て)日本を舞台に出現した食鉄人の物語は、徹底的にリアルに、精密に描かれながら、たとえば咀嚼や消化についてなど重要な説明をスコーンと省いていることによって、異様な幻想性を帯び、読み出したら止めらない面白さである。 冷然たるエピローグもすばらしい。
日本アパッチ族 (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族 (ハルキ文庫)より
4758436908
No.30
(5pt)

小松左京氏の最高傑作

というと言い過ぎでありましょうが、そう評したい。

舞台は1960年代の日本で、史実とは違う社会体制が舞台。権利が抑圧され再軍備がされている。すなわち、「帝国」陸海空軍がいるのである。

主人公は、会社をクビになり、一定期間内に再就職できなかった罪で砲兵工廠跡地に追放。

飢えで死にそうなところを、謎の男たちに救われる。彼らこそ、アパッチ族。突然変異か何の力がはたらいたのか、鉄を食う。とうぜん通常の人間より強い腕力を発揮。二毛次郎(ジェロニモ)大酋長の下で団結し、権力に対する反抗を始める。ここらはアメリカに対する揶揄か?

主人公もアパッチに入団。ところが、ある日アパッチの交易相手の朝鮮人のスクラップ業者が警察に逮捕される。それを機に国家がアパッチ殲滅作戦に着手。

大阪アパッチと軍の対峙。その後、同じ環境条件を持つ各地の工業地帯にも同じ体質の人間が次々と出現。全国全共闘的な連携が始まる。いっぽう、軍部はクーデターで権力を掌握。アパッチ対軍。この国家を巻き込む対立軸のゆくえは?.....

傑作であります。
日本アパッチ族―SF長編小説 (1964年) (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族―SF長編小説 (1964年) (カッパ・ノベルス)より
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No.29
(5pt)

小松左京氏の最高傑作

というと言い過ぎでありましょうが、そう評したい。

舞台は1960年代の日本で、史実とは違う社会体制が舞台。権利が抑圧され再軍備がされている。すなわち、「帝国」陸海空軍がいるのである。

主人公は、会社をクビになり、一定期間内に再就職できなかった罪で砲兵工廠跡地に追放。

飢えで死にそうなところを、謎の男たちに救われる。彼らこそ、アパッチ族。突然変異か何の力がはたらいたのか、鉄を食う。とうぜん通常の人間より強い腕力を発揮。二毛次郎(ジェロニモ)大酋長の下で団結し、権力に対する反抗を始める。ここらはアメリカに対する揶揄か?

主人公もアパッチに入団。ところが、ある日アパッチの交易相手の朝鮮人のスクラップ業者が警察に逮捕される。それを機に国家がアパッチ殲滅作戦に着手。

大阪アパッチと軍の対峙。その後、同じ環境条件を持つ各地の工業地帯にも同じ体質の人間が次々と出現。全国全共闘的な連携が始まる。いっぽう、軍部はクーデターで権力を掌握。アパッチ対軍。この国家を巻き込む対立軸のゆくえは?.....

傑作であります。
日本アパッチ族 Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族より
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