かけおちる

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かけおちるの評価:

4.80/5点 レビュー 15件。 B ランク

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平均点4.80pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全32件 21〜32 2/2ページ
No.12
(5pt)

人間性が美しくて

氏の小説を読むのは、最初に鬼、次に白樺、そして「かけおちる」は3冊目になります。
どの作品も、主人公と、主人公を取り巻く人々がみんな美しいのです。
この人を切ったら、きっと赤い血が流れるのではなく、
清らかな湧き水が出てくるんじゃないかと思うくらいに皆美しい。
こんな風に美しく生きたいと思うけれど、こんな風に美しく生きるのは辛いのではないかと思います。
こんなに頑張らなくてもいい、もう少し楽に考えてよって、本の中に声をかけたくなるくらい。
それが辛い結末になったり、寂しくなったりするのですが、
本作は幸せに満ちた終わり方で良かったです。

あとがきに、食べるために書いたと書かれていましたが、買いますのでたくさん作品書いてください。
お願いします。
登場人物だけでなく、文章がすごく清潔感にあふれ、とても好きです。
もっともっと、たくさん読ませてください。
かけおちる Amazon書評・レビュー: かけおちるより
4163814302
No.11
(5pt)

人間性が美しくて

氏の小説を読むのは、最初に鬼、次に白樺、そして「かけおちる」は3冊目になります。
どの作品も、主人公と、主人公を取り巻く人々がみんな美しいのです。
この人を切ったら、きっと赤い血が流れるのではなく、
清らかな湧き水が出てくるんじゃないかと思うくらいに皆美しい。
こんな風に美しく生きたいと思うけれど、こんな風に美しく生きるのは辛いのではないかと思います。
こんなに頑張らなくてもいい、もう少し楽に考えてよって、本の中に声をかけたくなるくらい。
それが辛い結末になったり、寂しくなったりするのですが、
本作は幸せに満ちた終わり方で良かったです。

あとがきに、食べるために書いたと書かれていましたが、買いますのでたくさん作品書いてください。
お願いします。
登場人物だけでなく、文章がすごく清潔感にあふれ、とても好きです。
もっともっと、たくさん読ませてください。
かけおちる (文春文庫) Amazon書評・レビュー: かけおちる (文春文庫)より
4167903342
No.10
(5pt)

言葉に出来ない思い

言葉を生業とする小説家が言葉にならない思いをテーマに書いた作品であることがおもしろい!と思う。人工的に鮭の産卵場を作る策や誰でも本を読める文庫を作って人材を集めたり、人が集まることによって地方を経済的に潤そうとするなどの興産の工夫や努力は、現代の地方起こしなどを想像させて興味深い。後半はストーリー展開のテンポが速く、一気に読んだ。作者は男性なので、理津や民江は自分の理想の女性象なのでは?リアルな女性は男性よりしたたかで、民江や理津のように自分の身を捨てても男の恩と愛情に報おうとはしない。が、言葉ではなく、言葉に出来ないがゆえになおさら真摯に自分の思いを貫こうとする心のありようは同じ女という性に生まれた者として共感できる。直木賞作家の書いた本という興味で読んでみたが、思いのほか(失礼)おもしろく、とても得をした気分。
かけおちる Amazon書評・レビュー: かけおちるより
4163814302
No.9
(5pt)

言葉に出来ない思い

言葉を生業とする小説家が言葉にならない思いをテーマに書いた作品であることがおもしろい!と思う。人工的に鮭の産卵場を作る策や誰でも本を読める文庫を作って人材を集めたり、人が集まることによって地方を経済的に潤そうとするなどの興産の工夫や努力は、現代の地方起こしなどを想像させて興味深い。後半はストーリー展開のテンポが速く、一気に読んだ。作者は男性なので、理津や民江は自分の理想の女性象なのでは?リアルな女性は男性よりしたたかで、民江や理津のように自分の身を捨てても男の恩と愛情に報おうとはしない。が、言葉ではなく、言葉に出来ないがゆえになおさら真摯に自分の思いを貫こうとする心のありようは同じ女という性に生まれた者として共感できる。直木賞作家の書いた本という興味で読んでみたが、思いのほか(失礼)おもしろく、とても得をした気分。
かけおちる (文春文庫) Amazon書評・レビュー: かけおちる (文春文庫)より
4167903342
No.8
(5pt)

言葉に出来ない思い

言葉を生業とする小説家が言葉にならない思いをテーマに書いた作品であることがおもしろい!と思う。人工的に鮭の産卵場を作る策や誰でも本を読める文庫を作って人材を集めたり、人が集まることによって地方を経済的に潤そうとするなどの興産の工夫や努力は、現代の地方起こしなどを想像させて興味深い。後半はストーリー展開のテンポが速く、一気に読んだ。作者は男性なので、理津や民江は自分の理想の女性象なのでは?リアルな女性は男性よりしたたかで、民江や理津のように自分の身を捨てても男の恩と愛情に報おうとはしない。が、言葉ではなく、言葉に出来ないがゆえになおさら真摯に自分の思いを貫こうとする心のありようは同じ女という性に生まれた者として共感できる。直木賞作家の書いた本という興味で読んでみたが、思いのほか(失礼)おもしろく、とても得をした気分。
かけおちる (文春文庫) Amazon書評・レビュー: かけおちる (文春文庫)より
4167903342
No.7
(5pt)

言葉に出来ない思い

言葉を生業とする小説家が言葉にならない思いをテーマに書いた作品であることがおもしろい!と思う。人工的に鮭の産卵場を作る策や誰でも本を読める文庫を作って人材を集めたり、人が集まることによって地方を経済的に潤そうとするなどの興産の工夫や努力は、現代の地方起こしなどを想像させて興味深い。後半はストーリー展開のテンポが速く、一気に読んだ。作者は男性なので、理津や民江は自分の理想の女性象なのでは?リアルな女性は男性よりしたたかで、民江や理津のように自分の身を捨てても男の恩と愛情に報おうとはしない。が、言葉ではなく、言葉に出来ないがゆえになおさら真摯に自分の思いを貫こうとする心のありようは同じ女という性に生まれた者として共感できる。直木賞作家の書いた本という興味で読んでみたが、思いのほか(失礼)おもしろく、とても得をした気分。
かけおちる Amazon書評・レビュー: かけおちるより
4163814302
No.6
(5pt)

藤沢周平の亜流ではないが

藤沢周平の亜流っぽい匂い。だか、それでも、亜流と言い切れるなら大したもの。新潟、山形方面の話で鮭の人口遡上を促す取り組みの結果の成功から始まっている。藤沢周平が、もっぱらコメの話だったので、これは少し新しい。本草学、荻生徂徠などの名の下に村上鮭に迫る産業を起こそうとする。干物を作る手順の試行錯誤が描写される。思わず、荻生徂徠の著作を帰りの書店で探してしまう。そのような、畳み掛けるリアリティーがある。とりわけ、興産の場所に芭蕉碑のある地域を選択するというのは、キット作者苦労の発見だろう。
しかし、後半、問題の駆け落ちの場面、やはり女は、話し方や内容が現代的すぎる。裏表紙の惹き区をみて危惧していたことだ。いくら、時代を借りて今を語る小説と言っても、これでは、興産の部分がぶち壊しではないだろうか?それでも、一度生かした老いた妻を切る場面で、ともにかけおちるという展開は、映像であれば、思わぬどんでん返しと映るだろう。
そして、最後に本当のどんでん返しがやってくる。ちょっと出来過ぎとも読めるが、ユーモア感を残すまとめは、誰かが映像化したくなるだろう。また、映像作品になる場合、あまりキャストを選り好みせずとも魅せるものになると確信する。
この小説というか、文庫本に一つの難点があるとすれば、解説氏が欠け落ち問題しか、語っていない事だ。時代小説としては、そこはどうでも良いことだ。中心は、興産の話にある。ネタバレを気にしているのか?そうも思えないが。
かけおちる Amazon書評・レビュー: かけおちるより
4163814302
No.5
(5pt)

藤沢周平の亜流ではないが

藤沢周平の亜流っぽい匂い。だか、それでも、亜流と言い切れるなら大したもの。新潟、山形方面の話で鮭の人口遡上を促す取り組みの結果の成功から始まっている。藤沢周平が、もっぱらコメの話だったので、これは少し新しい。本草学、荻生徂徠などの名の下に村上鮭に迫る産業を起こそうとする。干物を作る手順の試行錯誤が描写される。思わず、荻生徂徠の著作を帰りの書店で探してしまう。そのような、畳み掛けるリアリティーがある。とりわけ、興産の場所に芭蕉碑のある地域を選択するというのは、キット作者苦労の発見だろう。
しかし、後半、問題の駆け落ちの場面、やはり女は、話し方や内容が現代的すぎる。裏表紙の惹き区をみて危惧していたことだ。いくら、時代を借りて今を語る小説と言っても、これでは、興産の部分がぶち壊しではないだろうか?それでも、一度生かした老いた妻を切る場面で、ともにかけおちるという展開は、映像であれば、思わぬどんでん返しと映るだろう。
そして、最後に本当のどんでん返しがやってくる。ちょっと出来過ぎとも読めるが、ユーモア感を残すまとめは、誰かが映像化したくなるだろう。また、映像作品になる場合、あまりキャストを選り好みせずとも魅せるものになると確信する。
この小説というか、文庫本に一つの難点があるとすれば、解説氏が欠け落ち問題しか、語っていない事だ。時代小説としては、そこはどうでも良いことだ。中心は、興産の話にある。ネタバレを気にしているのか?そうも思えないが。
かけおちる (文春文庫) Amazon書評・レビュー: かけおちる (文春文庫)より
4167903342
No.4
(5pt)

やられました

読後感が気持ちいい、久しぶりにやられたという感じでしょうか。 この時代の女性が持つ夫へのひたむきな愛の表現。 うちのかみさんに望むべくもございませんが、爪の垢でも煎じて飲ませたい・・と、これを言ったら「あんたにこそ飲ませたい」とつっこまれそうですが・・。 興産掛というはじめて知ったお役目といい、鮭や蚕のお話、そして迫力ある立ち会いなど、なかなか読者を放しません。 国(藩)のために私財を投じても信じる道を行く、現在の役人にもここまでとはいいませんが、少しは見習ってもらいたい。 彼らのような先達がいたからこそ今の日本があるのだと、あらためて納得した次第です。
かけおちる Amazon書評・レビュー: かけおちるより
4163814302
No.3
(5pt)

やられました

読後感が気持ちいい、久しぶりにやられたという感じでしょうか。 この時代の女性が持つ夫へのひたむきな愛の表現。 うちのかみさんに望むべくもございませんが、爪の垢でも煎じて飲ませたい・・と、これを言ったら「あんたにこそ飲ませたい」とつっこまれそうですが・・。 興産掛というはじめて知ったお役目といい、鮭や蚕のお話、そして迫力ある立ち会いなど、なかなか読者を放しません。 国(藩)のために私財を投じても信じる道を行く、現在の役人にもここまでとはいいませんが、少しは見習ってもらいたい。 彼らのような先達がいたからこそ今の日本があるのだと、あらためて納得した次第です。
かけおちる (文春文庫) Amazon書評・レビュー: かけおちる (文春文庫)より
4167903342
No.2
(5pt)

リアルな新感覚の時代小説だ

2011年、松本清張賞を受賞した作家の長編2作目。農政の実務に強い執政の父。窮乏する藩の興産係として日々藩の将来を考える長男(わずか七ヵ月で取立免状取得の伝説の剣士でもある)。藩のために惜しみなく力を発揮しようとする次男。鮭の孵化事業、本草学、文庫、養蚕など興産へのそれぞれの必死な思い。そこに妻と娘の成り行きが絡んでゆく。玄猪稽古、蕎麦、小茄子、磨利市天など江戸の匂いや情景がいきいきと伝わってくる文章・文体の洗練度は素晴らしい。「かけおちる」にはこんな背景があったのかと、天明の時代に引き込まれつつ1行の文の重みを楽しむ本でもある。無駄のない吟味された内容はこれが江戸・天明か!!と思わせるほどリアルな新感覚の時代小説だ。短編でいいからもっともっと読ませてほしい、そしていつか映像になったものも見てみたい。
かけおちる Amazon書評・レビュー: かけおちるより
4163814302
No.1
(5pt)

リアルな新感覚の時代小説だ

2011年、松本清張賞を受賞した作家の長編2作目。農政の実務に強い執政の父。窮乏する藩の興産係として日々藩の将来を考える長男(わずか七ヵ月で取立免状取得の伝説の剣士でもある)。藩のために惜しみなく力を発揮しようとする次男。鮭の孵化事業、本草学、文庫、養蚕など興産へのそれぞれの必死な思い。そこに妻と娘の成り行きが絡んでゆく。玄猪稽古、蕎麦、小茄子、磨利市天など江戸の匂いや情景がいきいきと伝わってくる文章・文体の洗練度は素晴らしい。「かけおちる」にはこんな背景があったのかと、天明の時代に引き込まれつつ1行の文の重みを楽しむ本でもある。無駄のない吟味された内容はこれが江戸・天明か!!と思わせるほどリアルな新感覚の時代小説だ。短編でいいからもっともっと読ませてほしい、そしていつか映像になったものも見てみたい。
かけおちる (文春文庫) Amazon書評・レビュー: かけおちる (文春文庫)より
4167903342