うそつき、うそつき
評判
うそつき、うそつきの評価:
3.07/5点 レビュー 14件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1〜5 1/1ページ
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うそつき、うそつきの評価:
3.07/5点 レビュー 14件。 D ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
まさに息が詰まるというのか,灰色にくすんだ人々や街,閉塞感がじわじわと伝わって,
その重苦しさに重なる抑え気味の文章,そしてカバー絵がその空気をうまく表しています.
物語はその首輪の除去を生業とし,裏社会で生きる少年の現在と過去が交互に進み,
依頼者,つまりは嘘を必要とする人たちの背景に,その是非を考えることが多い印象.
そこから社会の仕組みや少年の出自などへ転がり,様々な情報(嘘)が飛び交う様子は,
嘘に傷つけられ,失望を繰り返しながら,どう向き合っていくのかが問われているようで,
結局,どうしたところで人間は嘘をつく生き物,というのが唯一の真理なのかもしれません.
また,向き合えば嘘発見器のランプに怯え,電話になればそれが見えずに不安になってと,
相手の顔を見ない,そこに人が存在しない彼らのやり取りは,何とも滑稽で皮肉に映ります.
一方,自分こそがと言い張った発言の真偽,さらには多くの素性も曖昧で終わりますが,
嘘に翻弄をされ続ける世界だっただけに,こういう煙に巻かれる感じも悪くはありません.
ただ,とにかく救いがなく,個々のエピソードだけでも『しんどく』なるものばかりなのに,
そこへとどめを刺すかのような最後の流れは,淡々と閉じられる分,なおさら胸を抉られます.