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疾走
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疾走の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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おだやかでピースフルな作品を続けて読んだので、少しバイオレントなものをと思い手にしてみた作品です。私はどうも日本のバイオレントアクションノベルが苦手です。どうも嘘っぽいなという感じがしてじっくり読み続けられないのです。この作品もシリーズなのだそうですから固定ファンもいるのでしょうが、私には荒唐無稽すぎてついていくのに苦労しました。 北海道の核廃棄物処理場で苛酷な労働就役に耐え切れなくなった外国人労働者が反乱を起こし、施設側は銃器を用いて暴力的にこれを鎮圧しようとするのですが、その時に地元への懐柔策として招待した小学生達にその現場を見られてしまいます。この小学生達をバス事故を装って全員殺してしまうのです。いくら創作とはいえ、ちょっと乱暴すぎる舞台設定ではないでしょうか。お話はその時、難を逃れた二人の小学生を主人公の榊原健三さんが、二人を抹殺しようと執拗に追いかけてくる追っ手から護ってやるストーリーなのですが、平気でバスごと小学生を殺してしまう連中ですから健三さんがどうやってこの二人の安全を確保するのかがヤマでこのあたりは結構、読ませます。逃避行の途中で健三さんが見せるプロフェッショナルなタフガイぶりもまあまあです。しかしこの二人のうちの男の子の母親が健三さんのかっての恋人だったことが健三さんを命がけの活躍をさせる理由だという割りには、あまり納得できるいきさつの説明もありませんし(どうやらシリーズの前作でとりあげられているらしいです)、またこれだけの大事件なのですから、この施設や施設側の人間達へのその後の社会的な制裁は相当なものになることが想定できますが、それもあっさり片付けられてしまっています。 小説ですから奇想天外な設定があってもよいのですが、やはりそれなりに現実感が演出されていないと、マンガを読んでいるようなもので読者側になんの緊迫感も生まれてこないなという印象でした。 | ||||
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