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銃・病原菌・鉄
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【この小説が収録されている参考書籍】
銃・病原菌・鉄の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全347件 101~120 6/18ページ
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どの章からでも読めて、良い内容です | ||||
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なぜ、ヨーロッパ人が南北アメリカ大陸・アフリカ大陸を征服できたのか、なぜその逆ではなかったのか。それはヨーロッパ人が南北アメリカ大陸先住民より人種的に優れてるからではなく、ユーラシア大陸が地球上の大陸で一番大きく、東西に長くて、食料生産技術・家畜・文化・文字の伝播が容易だったからである。そしてそれに付随する銃・病原菌・鉄によって、少数のヨーロッパ人だけで南北アメリカ大陸先住民を征服できた。 超絶簡単にいうとこんな感じで、あとはそれを地理・家畜・食料生産などの成り立ちを洗い出すことによって検証するスタイルである。だが、その検証がいちいち疑問を呈する形式で説明が長いので、とても読んでいて疲れる。なので読破するには根気が必要だ。中・高校生は教科書を読んだ方が効率的だ。 一つ興味深いところを上げるとしたら、スペインの征服者ピサロがインカ皇帝アタワルパを捕虜にする話の描写だ。欧州人の、いや人間の残虐性たるや、悪魔そのものだね。 | ||||
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いいものだった | ||||
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人類史という新たな知識を得たという意味で、大変勉強になったの一言です。 | ||||
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なかなか読み応えのある内容であった。まさに今見えないものとの闘い。 | ||||
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アメリカ先住民は、欧州人との戦い以前に多数の命を落とした。 アステカ人は、スペインとの戦死者以上に死亡した。 原因は病原菌である。そして 「ユーラシア大陸を起源とする集団感染症の病原菌は (家畜化された)動物が持っていた病原菌が変化して誕生した」という。 これが欧州を経由して、アステカ人やアメリカ先住民を激減させた。 パンデミック 人類史上、何度もどこでも起こっている。 2020年のコロナウイルスも ユーラシア大陸の動物説が囁かれている。 もしそうならば、免疫を持たない地域の民にとっては 「とんでもない贈り物」である。 真意は分からないが、病原菌は殺人兵器だ。戦争以上の力を持つ。 | ||||
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やっと読むことができました。コロナで家から出れない今、読んで欲しいと思います。 | ||||
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どうして今の世界は、欧米を中心とする先進国とその他の発展途上国というように、生活水準や富の分布が不均衡なのだろうか。そうした疑問への答えがここにある。なんとそれは、大陸が南北に伸びているか、東西に伸びているかの違いだという。それが1万数千年のときを経て今の格差につながったのだ。 北アフリカを含めたユーラシア大陸には、その他の大陸と比べて最も多くの野生動物と植物に恵まれていた。種の多様性はそのまま家畜化できる動物の多さ、栽培できる植物の多さにつながっていく。ユーラシア大陸では馬、鳥、牛、羊といった動物を家畜化することができ、栄養分が豊かな植物を使って営農することができたが、南北アメリカや南アフリカ、オーストラリア等では動植物の多様性がユーラシアほど豊かでなかった。現在のアフリカのサバンナは動物の楽園といわれるが、それらの動物はみな飼いならすことは困難な動物ばかりだ。 また、動植物は同じ気候なことが多い東西へは拡散することができたが、南北へは熱帯・亜熱帯・温帯・寒冷というように次々に気候が変化するため、数百年前まで人為的に行うまで移動が不可能だった。 どれだけ早く農耕・家畜を始められたかということが、各地域における文明の発展度を決める上で重要になった。農耕によって得た余剰生産物により、農業以外に従事する支配者、官吏、神官、戦士、書記、鍛冶、文字、銃、鉄器といった技術や職業等を生み出していく。どれだけたんぱく質等の栄養分が豊富な農作物を効率的に栽培できるかが、どれだけ多くの人口を抱えられるかにつながっていく。家畜によって、例えば騎馬を使って戦車を操り、荷物を高速で運び、水牛に犂を耕させることで、生産効率や戦闘力を向上させられた。 また、家畜やその糞尿等と密に暮らすことによって、数々の伝染病に苦しめられることとなった。しかしそうして伝染病への耐性を身に着けた結果、旧大陸の人間が、新たな大陸・地域に進出したとき、持ち込んだ病原菌により土着の先住民は50-100%!死亡したという。 病原菌は、旧大陸の人間が南北アメリカ、オーストラリア等の新大陸や地域の先住民が支配する地域に進出して本格的に戦火を交える前に、先住民の文明はほぼ病原菌により壊滅していたのだった。そして、高度な文明を築き、多くの戦士を抱えかつ鉄器や戦車等で高度に武装した農耕民にとって、栽培できる農作物もなく、家畜化できる動物もいないが故に原始時代と同じ生活を送る狩猟採集民族は敵ではなかった。 | ||||
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昨今のコロナ自粛に合わせ、「病原菌」の部分に特に興味を持ち読了。 ・世界の不均衡は遺伝的差異のせいではなく、環境的要因のせい ・主に、作物の育ちやすさ、家畜の育てやすさ等による ・更に、大陸が東西に広がっている方が、環境の変異が少なく、作物や家畜の伝搬に有利 ・家畜の広がりにより、病原菌が広がり、それによって抗体を持ったヨーロッパ系がアメリカ先住民を蹂躙 … 大陸の広がりによる論の進め方はダイナミックで面白いし、複雑な世界を1つのシステムにまとめてもらっている事に脳の快楽が繋がっている気がするけれど、もちろん批判も持つべきである。 Webで上がっている「日本の地理学者は銃病原菌鉄をいかに語るか」等の批判も合わせて読むと、盲信せずに1歩引いた目線で読むことができる そもそも、原著には「日本人について」の章がありつつも訳書ではまるごと削除されているらしい。理由は「日本人が読むとその論考の間違いにより知的興奮が冷めてしまうから」詳しい批判は上記Webにて。 この種の本も一種の娯楽本、宗教書の類だと思って読み進めるべきだと思わされる | ||||
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とても知的好奇心を満足させてくれる本でした。やや、くどい部分もありますが、詳細な検証により、説得力が増しており、それほど苦にはならなかったです。 | ||||
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高名な学者らしく、つい先日も、日経新聞一面で、コロナウイルスに、関してのインタビューがでていた。 学術書ではないが、人類史において地域によって、何故おおくの 文化の差がでているのかという問いを解明しようとする。 それらを、丹念に、事実の積み重ねで、科学的方法で解きあかそうとするが、聖書では神が決めたことであり、 私的には、偶然ということであるが、学者として何故を突き止めようとする。 おもに、植物の分布と動物の分布と、動物由来の疫病の 3分割してある。 アメリカ先住民の滅亡や、インカやアステカ帝国の滅亡は、 旧大陸からの病原菌が、要因だったというのは、 驚きだった。 | ||||
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地図帳を片手に読了。無骨なタイトルに反し、著者個人のエピソードや思いも散りばめられていて、各時代の動植物の像が活き活きと立ち上がってくる感覚があった。ヒトが狩猟採集から食糧生産に移行したのははぜ?家畜化された動物とされなかった動物の違いは?現代で先住民族が点在して住んでいる理由は?偉人て何がすごいの?「言われてみれば確かに!」な疑問を提示して、早めにサクサクと説明してくれるので読み進めやすいです。あと、"小さな島”の一つである日本がほぼ登場しない感じもクる。世界の見方が変わります。 | ||||
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火薬、印刷技術、航海術等でヨーロッパに先んじていた中国が何故ヨーロッパに遅れを取ったか。 その原因は、中国が早くに統一されたことにあったようだ。 あろうことか、中国の支配者は船団による他国への航海を禁じた。 産業革命の礎になりうる機械や技術からも手を引いた。 中国は内と過去に引きこもったのだ。 文明が停滞するのは当然だ。 中国が統一されたのことには、比較的滑らかな海岸線にも原因があった。 一方、大きな半島が多いヨーロッパは海岸線が複雑に入り組んでいる。 台湾や海南島より大きなイギリスやアイルランドという大きな島もある。 だから、多い時で、1000を超える諸侯が対立した。 諸侯は技術を競った。 はやり、進歩は競うことから生まれるのだ。 内向きで保守的な統一は集団を衰退させる。 これは個人にも言えるだろう。 | ||||
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全体を通して、考古学的な発見に対して意味づけをすることで13,000年に何があったのかを意味づけていく手法はすごいなと思いました。 人類の歴史に生まれた差異は、大陸が縦に長いか横に長いかの違いであること、という結論、その違いによって生まれる農業に適した動植物の有無、病原菌の違い、鉄の使用有無という差異ができて、一方的なほどの差が生まれたということ、人種そのもの・文化そのものが要因ではなかったことなど、壮大な話が見事に説明されていました。 著者が世界各地を調査して、様々な地域にフォーカスしたテーマ・話題も載っていて楽しかったです。 この本でジャレド・ダイアモンド氏の大ファンになりました。 ※上下巻通してのレビューです | ||||
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全体を通して、考古学的な発見に対して意味づけをすることで13,000年に何があったのかを意味づけていく手法はすごいなと思いました。 人類の歴史に生まれた差異は、大陸が縦に長いか横に長いかの違いであること、という結論、その違いによって生まれる農業に適した動植物の有無、病原菌の違い、鉄の使用有無という差異ができて、一方的なほどの差が生まれたということ、人種そのもの・文化そのものが要因ではなかったことなど、壮大な話が見事に説明されていました。 著者が世界各地を調査して、様々な地域にフォーカスしたテーマ・話題も載っていて楽しかったです。 この本でジャレド・ダイアモンド氏の大ファンになりました。 ※上下巻通してのレビューです | ||||
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新型コロナ対策で休校となり2週間が過ぎました。 感染症の社会的意味、世界史的意義をとらえる上で、第11章「家畜がくれた死の贈り物」は、ここだけ読んでもわかりやすいかと思います。 この章の知識だけでも、いろいろなことが見えたり、想定しなければならないことが思いついたりできると思います。 ベストセラーのようなので持っている人は多い。ぜひ読み返して認識を広げ、少しでもはやい収束につながることを願います。 | ||||
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第3のチンパンジーで出てきたことが、詳しく書かれています。 ぜひお読みください。 | ||||
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お勧めです、ぜひお読みください。 第3のチンパンジー、で少しでてきていることが詳しく書かれています。 | ||||
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リアルに何故、欧米が世界をリードしたのかが残酷な話も交えて書かれている本。だがそのリアルさゆえに、納得させられる事も多い。もう少しコンパクトに書かれても良かったとは思うが、人文科学系の本が好きな人にはたまらない本だろう。 | ||||
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ジャレド・ダイアモンド(米国・1937年~)は、生物学者、地理学者、進化生物学者、更には歴史学者。現・カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)教授。その専門的かつ学際的な研究から、二つの脳の持ち主とも、三つの才能を重ねる人とも言われる。 本書は、1997年に原書が出版され、1998年の ピューリッツァー賞(一般ノンフィクション部門)を受賞し、著者の名前を一躍世界的に有名にした。日本でも、2000年に出版され(2012年文庫化)、朝日新聞「ゼロ年代の50冊」1位に選ばれるなどした。 本書は、著者が33年間に亘りフィールドワークを行ってきたニューギニアで、1970年代のある夏に現地の有力者から「なぜヨーロッパ人がニューギニア人を征服し、ニューギニア人がヨーロッパ人を征服することにならなかったのか?」と尋ねられ(そのときには答えられなかった)、その後30年の研究に基づく1つの答えとして書かれたものである。 そして、著者による結論は次のようになる。「歴史は、異なる人びとによって異なる経緯をたどったが、それは、人びとのおかれた環境の差異によるものであって、人びとの生物学的な差異によるものではない」 【以下、下巻について】 論旨は概ね以下である。 ◆文字については、それを独自に作り出した社会も、早いうちに取り入れた社会も、納税の記録や国王の布告を表す必要性がある複雑で集権化された社会であり、また、文字の読み書きを専門とする官吏を養う余剰食糧を持ち得る社会であった。 ◆技術を発達させた社会も、農耕による食糧生産が可能になり、余剰食糧の蓄積が非生産者階級の専門職を養うゆとりを生み出した社会である。基本的には、人口が多く、競合する社会の多い地域において、技術は最も早く発達する。 ◆農業生産性が高い集団のみが、多数の市民を支えることができ、ひいては国家を形成することができた。 ◆考察すべき今後の課題としては、同じユーラシア大陸の中で、なぜ、肥沃三日月地帯や中国ではなく、ヨーロッパが主導権を握るようになったのか、がある。最初の一歩を最も早く踏み出した肥沃三日月地帯がその圧倒的なリードを失った理由は、古代において森林に覆われていた同地域が、その後の気候変動により砂漠地帯や灌木地帯に変わってしまったことである。中国については、地理的障壁が少ないという特性から古代から政治的統一性が高く、当時の絶対的支配者が(たまたま)海外への大航海を禁じ、それが徹底されたことが原因である。それに対し、ヨーロッパは地理的障壁が多く、政治的に分裂していたために、小国家が競い合い、その延長で大航海を行ったことが、結果的に覇権を握る要因となった。 ◆歴史研究は、実験的に操作して再現試験を行うことができず、構成要素が非常に多岐にわたる複雑な分野であり、個々がユニークであるために、普遍的な法則を導くことが困難な分野である。それでも、人間科学としての歴史研究が、今後さらに科学的行われるであろうし、何が現代社会を形作り、何が未来を形作るかを教えてくれるという有益な成果をもたらしてくれるだろう。 本作品における主たる研究・分析の結果は、上巻を読めば概ね把握することができるが、元来の生物学者である著者がなぜ歴史研究に傾倒し、それによって何を明らかにしようとしているのかはエピローグで語られている。 出版から20余年を経て、主な主張は既に何らかの形で耳にしているとはいえ、一度は直に触れておきたい大著である。 (2020年2月了) | ||||
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