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銃・病原菌・鉄



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銃・病原菌・鉄の評価: 4.05/5点 レビュー 465件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.05pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全347件 201~220 11/18ページ
No.147:
(5pt)

ミスプリ

P235 一行目「命を奪って」は「命を守って」ではないでしょうか。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎Amazon書評・レビュー:銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.146:
(5pt)

ここには、西洋人の先進性を謳ったこれまでの世界史を根本から覆す、斬新な切り口が存在する。

西洋人にとっての人類史の探求とは、西洋人が他民族を支配する大義名分、つまり遺伝子や文明における優位性を証明する目的だった、という衝撃から始まる。幸い、無事失敗に終わったようだ(汗)。西洋人学者たちは「おお神よ!」と叫びたくなっただろう。が、アジア人としての自分が、今、感謝をもって同じセリフを叫びたい(笑)。

この本、売れているらしい。世界史という固いテーマでこの分厚さで、というのが不思議だったが、読んで納得、面白い!

ここには、西洋人の先進性を謳ったこれまでの世界史を根本から覆す、斬新な切り口が存在する。

「なぜ西洋人は他民族を征服できたのか?」
(ピサロ率いるスペイン人はたった168人で8万人のインカ帝国を滅亡させた)

その答えが表題だ。銃・病原菌・鉄

狩猟民族が農耕をおぼえて集団化し、資産を蓄積し、軍人を生んで他民族を侵略し、武器職人や僧侶などを生んで戦争をさらに継続させる。同時に家畜を増やし、そこから病原菌に感染し、体内に免疫を育てながらそれが他民族にうつって壊滅させる。

そして、ユーラシア大陸人が有利だったのは、優良な作物や家畜種が存在したことと、南北に長いアメリカやアフリカと違って東西に長い陸地だった故に、気候が似ていて伝播のスピードが早かったこと。

つまり、西洋人に遺伝子や文明上の優位性があったかどうか、についてはこうなる。
歴史上では、アフリカ人や東洋人やポリネシア人の方の文明が進んでいた時期もあった。西洋人が現代文明を築いたのは、たまたま環境条件がそろったから、であって、同じ環境下に置いた上でどちらに優位性があるか、は証明できない。

アジア人として深い共感を覚えつつ、学究人として大いに好奇心をそそられるものである。

目からウロコとはまさにこのこと。下巻も楽しみっ!
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎Amazon書評・レビュー:銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.145:
(5pt)

彼のロジックを日本にあてはめると?だが、巨視的な視点提示に価値あり

下巻では文字の発明、技術面での発明、社会の大規模化の過程が説明され、その後は各論として世界の特定地域に関する分析が述べられています。基本的な主張は上巻と同じで、食糧生産を早く進めた地域が大きなアドバンテージを得たということになります。またユーラシア大陸のように東西に長い大陸は食糧伝搬が早いのに対して、南北に長い北中南米大陸とアフリカ大陸では、大陸内の気候の差が激しい、あるいは地形的な問題で食糧や技術、文字の伝搬がきわめて遅かったという分析がなされています。

 他の方々が述べられているように、ところどころ納得しがたい点はあるものの、全体を通してみれば筋が通っているという印象は持ちました。エピローグには欧州と中国の比較分析をして、なぜ中国が世界の覇者になれなかったか、というのを政治システム面と地政学的側面から述べているのはなかなか面白かったです。というよりもエピローグではなくもっと早く本編でしっかり分析して欲しかったと思いました。

 しかし最後までわからなかったのは、彼のロジックを日本に当てはめるとどうなるのか、という点です。巨砲を備えたアメリカ軍艦が幕末に日本に来た後に、なぜ日本はインカ帝国のようにならなかったのか。なぜ日本は超スピードで欧米に迫るキャッチアップができたのか(インカ帝国はキャッチアップできなかったのか、病原菌のせい?)。しかし全体的にはなかなか読み応えがあって知的好奇心を満たしてくれましたので大満足ではあります。
銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎Amazon書評・レビュー:銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.144:
(5pt)

先史時代からの人類の歴史を、農業(&病原菌)、鉄器などの発生と伝搬、世界の地理・地形的特徴などから解説した良書

人類の歴史を、ホモサピエンス・サピエンスの出現、農業や野生動物の家畜化の技術習得の時期とその地域的不均一性、それら技術の伝搬とその速度などを大陸の形や地形などから解説している。農業習得と集団の住む地理的特徴から、社会形態とその発展時期に差が生じ、それが民族の繁栄と絶滅という運命の差を決定したとある。農業は人口密度を増加させ、人の集合に、政治と階層や専門化(武装集団など)を備えた、”社会”を発生させる。農業の次に鉄器の発展が重要で、必然的に鉄は武器に用いられる。南米のインカ帝国の数万の軍を相手に、スペイン、ピサロ軍が征服出来たのは、銃とキリスト教で武装していたからと説く(この部分は他書にもある)。このような世界の歴史を、深部から解説した全く新しい本だと思う。
 買われた方は先ず、第二章のマオリ族によるモリオリ族皆殺しの物語を読まれることを勧めます。人間の価値感も歴史の進展とともに変化します。今日問題になっている従軍慰安婦を考える上でも参考になる良書だと思います。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎Amazon書評・レビュー:銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.143:
(5pt)

今の歴史は、勝者が振り返っての歴史に思える

しかし、この本は観点を全く変えての人類の歴史をひも解いている部分がすごい
銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎Amazon書評・レビュー:銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.142:
(4pt)

想像力を触発する壮大な仮説

本著全体に「注」がなく、ハードカバー版には参考文献が掲載されていないので、叙述の情報源が不明である。それもあって事実確認が甘いなどの批判を浴びることにもなっていると思う。しかし、本著を壮大な仮説として読むといいのではないだろうか。時間的には人類誕生以前から、空間的には人類が住める地球全体の地域に渡って述べられていて、私たちをはるか昔の時代、はるか遠くの地域に連れて行ってくれる。高校生や大学生が本著を読んで、想像力を触発され、人類学、歴史学、生態学、疫病学などの分野に関心を持つようになってほしい。そして、この壮大な仮説を科学的に検証し、これらの学問がさらに科学性を増すために貢献できる人に育ってほしいと思う。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎Amazon書評・レビュー:銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.141:
(5pt)

人間の能力は人種別に異なっていなかった

生き物として人種別に能力が異なるわけではなく、植物、動物、気候などの環境がユーラシア大陸に優位性をもたらした。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎Amazon書評・レビュー:銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.140:
(4pt)

知識欲を刺激

人の生い立ち・これからを考えさせてくれました。 ダイアモンドさんの作品は他も読んでいますが、やはりこれが原点です。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎Amazon書評・レビュー:銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.139:
(5pt)

白人支配に生物としての優位性はない、単に環境による幸運でしかないとの証明!ありがとう!

【内容(ネタバレ禁止!)】
結果的に白人支配となった人類史、その正当性を問う、という意欲的な本。

【ささった言葉】
・十九世紀の知識人は、歴史を、野蛮人から文明人への進化の過程と考えていた。
・南北アメリカ大陸においても、中米の一部のごく狭い地域を除いて、文字を持つようになったのはヨーロッパ人の植民地支配が確立
されてからのことである。文字の使用地域が世界的に極端に限定されていたことから、自分たちを文明人と思い込んでいた人々は、文字
を使える能力こそ、「野蛮人」や「未開人」に対する「文明人」の優越性を示すもっとも顕著なちがいだと考えていた。
・食糧生産を行わない狩猟採集民たちは、農耕民たちのように余剰食糧というものを持たず、文字の読み書きを専門とする書記を養う
ゆとりが社会的になかったからである。
・定住生活のはじまりは、持ち運べない所有物をため込むことを可能にしたことにおいて、技術の受容性を決定的に変化させた。
野営地から野営地に移動して暮らす狩猟採集民は、持ち運べる物しか所有できない。しょっちゅう移動する狩猟採集民が、車や荷役動物
なしに持ち運べるものは、赤ん坊、武器、それに最低限の必需品ぐらいである。
・キリスト教徒やイスラム教徒を征服戦争に駆り立てた狂信主義は、首長社会や国家が6000年前に誕生するまで、どこにも存在しなかった
のではないかと思われる。
・ニュージーランドに入植したマオリ族や、ニューギニアのカリムイ盆地に入植したトゥダーウェ族といった、ポリネシアやニューギニアの
狩猟採集民や農耕民の例で見ると、彼らはなじみのない環境に移住してから一世紀足らずのうちに、その土地でもっても有用な自然石を見つけ、
有用な動植物と有害な動植物とを区別できるようになっていたと思われる。
・中央アメリカを原産地とするトウモロコシは、たかだか700マイル(約1100キロ)の距離を北上してメキシコから合衆国に伝わるのに3000年
の歳月を、インゲンマメは4000年の歳月を要している。
・食料の生産が究極の要因となって、人々は高密度の人口を支えられるようになったからである。細菌に対する免疫を発達させ、さまざまな
発明や技術革新や、政治機構などを創りだしたからである。しかも、食料を生産できたのは、それが可能な土地にたまたま居合わせたり、
食料の生産技術をたまたま継承できたりした人々であった。そして、これらの人々はそうした土地でたまたま誕生したという地理的偶然によって、
そうした自然環境や遺産をたまたま継承できなかったり、ほんの少ししか継承できなかった土地に誕生した人々の居住地に拡散していき、
彼らのまわりを取り囲み、彼らを吞み込み、圧倒してしまうことができたのである。
(訳者あとがき)
・「歴史は、民族によって異なる経路をたどったが、それは居住環境の差異によるものであって、民族間の生物学的な差異によるものではない」
ダイアモンド博士

【教訓】
上下巻で千ページに近い大作をようやく読みきった。
論点は、白人には生物としての遺伝子の優位性がある、と証明できるかどうか?
これは、多くの白人学者が取り組み、いまだ証明できていないわけだが、この本では逆に、歴史学・社会学の観点から、ではなぜ白人支配が達成されたか? その逆でなかった理由は何なのか? を探究している。
結論としては、たまたま白人がユーラシア大陸という恵まれた環境に生まれたおかげで発展したのだ、という、環境こそに優位性が認められるのであって、生物学的な優位性は認められない、というものです。良かったー! そうでしょう、そうでしょう、人種差別に、正当な理由など、ないのです。
しかも、その証明がすこぶる興味深い。
ユーラシア大陸の優位性とは、東西に長い形をしていること。東西に長ければ、自然環境が似ているため、農業など社会的大規模化が起こりやすい。逆に南北に長い他の大陸は、南北に伝播させようとしても、気候の違いにより伝播しづらい。そして、島国などは、海で伝播が止まってしまうため、文明の交流や、社会の大規模化が起こりづらい。目からウロコの新説で、また世界の謎が一つ解けた!なんだかうれしい。
銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎Amazon書評・レビュー:銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.138:
(4pt)

知識欲を刺激

人の生い立ち・これからを考えさせてくれました。 ダイアモンドさんの作品は他も読んでいますが、やはりこれが原点です。
銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎Amazon書評・レビュー:銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.137:
(4pt)

科学的な内容でありながら小難しい点はなく

[なぜ、ヨーロッパ人はアメリカ先住民を倒し、アメリカを征服できたのだろうか?その逆のことはなぜ起きなかったのだろうか?][富と権力は、なぜ今の不均衡な形に分散したのだろう?]といった疑問を、銃、病原菌、鉄をキーワードに、各大陸における15000年前からの人類の進化を追うことで解き明かした書。 科学的、学術的な内容でありながら小難しい点はなく、非常に読みやすかった。 人類や国際社会がどうして今のような姿になっているかを、人類学的な観点から知りたい教養に、憧れている人にお勧め。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎Amazon書評・レビュー:銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.136:
(5pt)

人類史への思索

なぜ西欧が世界を支配する社会が出来上がったのかを、 人類誕生までさかのぼって、考察する内容です。 好奇心を刺激してくれる最高の本です!
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎Amazon書評・レビュー:銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.135:
(5pt)

少し難しすぎたかも

内容はとても良かったですが、子供に理解させるには少し難がありました。 下巻と同時購入でしたが、持っていて損の無い本です。
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No.134:
(5pt)

少し難しすぎたかも

内容はとても良かったですが、子供に理解させるには少し難がありました。 上巻と同時購入でしたが、持っていて損の無い本です。
銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎Amazon書評・レビュー:銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.133:
(4pt)

非常に秀逸なロジックだが、詳細すぎるのが辛い

著者は世界的に著名な進化生物学者であり、彼は「何故世界は、富と権力が現在のような不均衡な状態になったのか?」という質問に答えるためにこの本を書いた。それは、もっと突っ込むと「何故この世は白人が支配する世界になったのか」「白人が黄色人種や黒人よりも生物的に優れているからなのか、それとも他の理由があるのか」という素朴な疑問に答えるための考察である。そしてその答えが、本書のタイトルになる「銃・病原菌・鉄」である。

結論からいうと、世界が現在のような形になったのは、それぞれの人種の生物学的な優劣によるものではなく、それぞれの人種が何万年と過ごしてきた環境の違いからくるものである(環境決定論)というのが本書の主張だ。そしてその環境の違いから生まれた要因の中でも特に重要なものが、「銃・病原菌・鉄」なのである。その主張の根拠として著者は、様々な時代の様々な地域の様々な人種について緻密な調査結果を論じており、そこから一般化される洞察には非常に鋭いものがあるが、読書対象としてはあまりに細かすぎてとても読みにくいというのが正直な感想である。可能であれば1/10程度にまとめた要約版を一般向けに出し、本書はその詳細な根拠を知りたい人向けに読んでもらえればと思う。

ちなみに先の「環境の違い」をもう少し説明すると、「現代において覇権を握っている人種は、他の人種よりも食料生産と定住生活を早い段階で達成したことによって現在の地位を得ている」ということになる。太古、世界中の大陸に散らばった人間たちは、それぞれが狩猟生活を営みそれほど文化的に違いは無かった。ところが、ある理由から一部の人種がいち早く食料生産をはじめ、それによって定住生活が始まり、人口密度が爆発的に増加し、集権化が進み、分業が生まれ、文字の発明により知識が伝播し、それらが組み合わさって文化レベルが一気に進んだ。それが、ヨーロッパ人だった。そしてヨーロッパの進歩が他よりも先んじていた理由は、一言で言うと「ユーラシア大陸が横に長く広い大陸であったから」であり、「南北アメリカ大陸やアフリカ大陸は縦長であったから」となる。

これはどういうことかというと、地球上において横の移動は緯度が変わらず環境の違いも少ないため、家畜や栽培、技術の伝搬が非常に容易であるのに対して、縦の移動は天候や降雨量、気温といった環境が大きく違い、また砂漠や山脈といった障害物も多く伝搬が起こりにくかったということだ。ユーラシア大陸は地球最大の大陸であり、そこにはもとから様々な人種が存在しており、また人間が栽培しやすい植物、家畜化しやすい動物が多かったため食料生産が早くから始まり、定住生活をするようになってからも他の社会との交流が活発であったため文化レベルの進歩が早かったのだ。それに対し南北アメリカ大陸やアフリカ大陸は栽培できる植物や家畜化でいる動物が少なく、また上記の理由から異なる社会同士の交流が少なかったため、文化レベルの進歩が遅かったということになる。そして、技術は自己触媒的にさらなる技術の向上を生むため、このような最初の一歩の違いが、年を経るにつれてさらに大きな違いとなってユーラシアとアメリカ、アフリカに住む人種に文化レベルの違いを生み、現代のようにヨーロッパ人に大きなアドバンテージを与える結果になったのである。

何故ユーラシアの中でも特にヨーロッパだったのかというと、元々は「肥沃な三日月地帯」で興った最初の先進的な社会が、その後の環境の変化から西へ西へと移動したからだと説明されている。「肥沃な三日月地帯」はもっとも初期に食料生産が行われた場所であるが、その後人間社会が急速な成長を見せるにつれて土地が痩せてしまったため、より豊かで再生スピードの早い西へと文化の中心が移ったということである。

ざっくり説明すると以上が「何故世界は、富と権力が現在のような不均衡な状態になったのか?」「何故この世は白人が支配する世界になったのか」という問いに対する答えになる。これを読んで疑問を持った人には、是非本書を読んでもらいたいと思う。
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No.132:
(5pt)

人類史に興味ある人の必読の書

農業がいつどのように始まったか?地域によって、民族によって異なるが、それは民族の能力の差ではないことがよく解る。
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4794210051
No.131:
(5pt)

知的好奇心を満足させます。

知的好奇心を刺激するとともに満足させます。 この本を見た友人の内3名が本屋へ走りました。
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No.130:
(5pt)

人類史の最高傑作

歴史に興味ある人の必読の書。 民族に優劣の無いことが明確に理解できる。
銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎Amazon書評・レビュー:銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.129:
(5pt)

歴史を学ぶというよりは歴史の見方を広げる本です。

本書は他のレビューでも書かれているとおり歴史本です。 ただ世界史の教科書のような内容ではありません。 なぜスペイン人が南米を制することができたのか、なぜ食料を生産することが可能となったのか、なぜ病原菌が伝播するのか、とこれまで発想したことがないテーマを論じており、非常に興味深かったです。 歴史の知識を増やすというよりは発想を広げるには非常に良いのではないかと感じました。 世界史に興味がある人はもちろん新たな発想を得たい人にはオススメです。
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No.128:
(4pt)

しかし進化論は間違っている & 昔から変わらず未来においても「中東が世界の中心」

著者は生理学博士で医学部教授、分子生理学者で進化生物学者でもあり、分子生物学、遺伝子学、生物地理学、環境地理学、考古学、人類学、言語学と幅広い研究による知識を持つ博学者です。多くの関連文献を紐解き研究されたその博識さと多様な方面・分野から、人類史の謎を解いています。
 その内、特に専門にしている進化生物学により、進化論によって紀元前700万年のアフリカでの人間の誕生を説いています。しかし、進化論は間違いです。多様な生物にはそれぞれ固有の種が存在し、種と種の間の壁を破って通る事は出来ません。遺伝の法則によってチンパンジーはいつまでもチンパンジー、人間はいつまでも人間であり続けるのです。その事はメンデルが証明しました。もしもチンパンジーやサルから人間が進化したのなら、他の生物よりも卓越した「知性」が与えられた人間の生命の尊厳は無くなってしまいます。また進化論を肯定する場合、創造主である唯一神を否定している事にもなります。故に、進化論はサタニズム(悪魔主義・悪魔崇拝)であるとも解釈出来ます。
 旧約聖書・創世記1章24〜25節「ついで神は、『地は、その種類にしたがって、生き物、家畜や、はうもの、その種類にしたがって野の獣を生ぜよ』と仰せられた。するとそのようになった。神は、その種類にしたがって野の獣、その種類にしたがって家畜、その種類にしたがって地のすべてのはうものを造られた。神は見て、それをよしとされた。」。
 同1章26〜27節「そして神は、『われわれに似る様に、われわれのかたちに、人を造ろう。そして彼らに、海の魚、空の鳥、家畜、地のすべてのもの、地をはうすべてのものを支配させよう。』と仰せられた。神はこのように、人をご自身のかたちに創造された。神のかたちに彼を創造し、男と女とに彼らを創造された。」。
 同1章28節「神はまた、彼らを祝福し、このように神は彼らに仰せられた。『生めよ。ふえよ。地を満たせ。地を従えよ。海の魚、空の鳥、地をはうすべての生き物を支配せよ。』」。
 人間社会の展開に影響を与えたものの一つとして、植物の栽培化と動物の家畜化の食糧生産が在り、余剰食物の蓄積・貯蔵から非生産者階級が生まれ、人口稠密な大規模集団と集権的社会の形成に繋がり、技術、政治、軍事等の発達に繋がったとしています。そしてタイトルにある兵器である銃や鉄、原住民が対抗する免疫力をまだ持っていない種類の病原菌を運ぶ事によって、侵略、民族の遷移、勢力拡大に繋がったとしています。
 その食糧生産がB.C.8500年〜B.C.7000年以前から最初に始まったのは、メソポタミア地方の「肥沃三日月地帯」であるとし、小麦、エンドウ、オリーブ、羊等が栽培飼育されていたとしています。
 現在の中東地域であるメソポタミア地方は砂漠化していますが、昔は土地が肥えて緑豊かでありました。そして世界最初の文明が誕生し、食糧生産から都市や文字の誕生、そして帝国の誕生へと繋がりました。
 文字はB.C.3000年頃にシュメール人によって作り出され、食糧の収支報告・記録の必要性から、文字のシステム化へと繋げました。
 現在においても、其々「旧約聖書」を根拠とするキリスト教・イスラム教・ユダヤ教の世界三大宗教の聖地の存在する所であり、イスラエル建国が原因であるパレスチナ問題によって世界の火薬庫となっている事、世界有数の石油産出地域、地理的にも大陸の交わる要であり、人の誕生から現代、そして未来においても、中東地域は様々な面において、世界の中心でありつづけるのです。
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