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イヴの七人の娘たち



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イヴの七人の娘たちの評価: 4.37/5点 レビュー 43件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.37pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全43件 21~40 2/3ページ
No.23:
(5pt)

通りすがりのバイオ研究者

比較的専門的な内容にも関わらず、分子生物学・進化学的な事項をわかり易く記述していると思う。 7人のイヴが発見されるプロセスが詳細に記述されているし、研究の日常的場面の臨場感が活き活きと描かれている印象をうける。 この本を読むと、人種という区別は如何に意味がないものであるかを改めて考えさせられる。
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No.22:
(5pt)

ミトコンドリアから読み解く人類の歴史に驚く

法律関係なので、ミトコンドリアDNA鑑定を理解するために読みました。 しかしミトコンドリアDNAから読み解けるのは、「個人識別」どころでなく、壮大な人類の歴史であり、これは本当に驚きでした。 終章は「七人の娘」の姿を想像で描きます。 余り科学者らしくないと思いつつも、彼女らの短く苦難に満ちた人生に思わず笑いと共感を覚えます。 突然変異型から先祖を探り出す推論過程は、十分に蓋然性が高いと思いました。 とりわけ、ポリネシア人の物語が面白く感じられました。
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No.21:
(5pt)

どんどん面白くなる

遺伝子の話なので理解するのに難しい個所もあるが、第10章あたりから俄然面白くなってくる。現代欧米人の先祖は採集狩猟民の末裔なのか、それとも近東からの農民なのか・・・。
このような具体的なテーマを解明していくための過程がつづられていく。
過去の事は現代からの目で見てこれがその時代の姿である、と言い切れない。そこに実際いたわけでなないので、残されている物からの推測でしかないのだけれど、新しい発見や技術の進歩でいままで言われていたこととは、別の世界が開けることもある。
DNAやミトコンドリアDNAなどもそこに貢献している。今回の7人の母にたどり着くことができたのもDNA採取ができるようになったおかげだし、1万年も前の人の歯の化石からDNAが取れた、と言うのは確かにそこで私たちと同じ人が生きていたと言うこと。一気に時間が縮まる思いだ。
昔3大文明についての話を授業で聞いたけれどあまりピンと来るものがなかった。ところが自分の持っているDNAをだどって行く方法で過去にさかのぼると、そこにも私と変わらない毎日の生活があり、文明にしても急に起こったのではなく、自然の流れの中での選択の結果であったという当たり前の事がすんなり入ってくるし、頭に残る。歴史の勉強もこういうアプローチの仕方があるんだなと思う。
母系名をミドルネームに持つ、と言うアイディアは面白い。全く見ず知らずの人が実は遠い親戚だとわかると親近感を覚えるだろうな。現実にはならないだろうけれど。今住んでいる場所ではない、全く行ったことのない所に自分のスタートがあると考えると楽しい。そんな気分にしてくれる内容だ。
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No.20:
(5pt)

知的好奇心を満たしてくれる本

この本には、オックスフォード大学で遺伝学の教授を務める著者が、人生と名誉をかけて研究してきた“ミトコンドリアDNA”についての驚くべき発見が世に広まり、反論を掲げていた他の学者達からも認められるに至った経緯と理論が熱く、解り易く書かれています。

DNA核内にある膨大な量の配列を解読し、個人個人の比較データを取るという事は気の遠くなる作業となります。 しかし著者ブライアン・サイクス氏は、母からのみ遺伝されるという“ミトコンドリアDNA”の小規模で組み換えが行われないという特性を持つ配列を解読することにより、人間(ホモ・サピエンス)のルーツがどこで生まれてどう世界に移動していったのかという疑問に対して、遺伝子学の見地から解答の糸口を掴みます。 

これまでに発見された人骨化石やミイラなどから採取されたミトコンドリアDNAと現代人のそれとは、ほぼ変わらない配列を持っていたからです。

更には、母方の祖先を辿っていくとピラミッド型に直属の先祖を絞っていくことができ、6億5000万人にものぼるヨーロッパ系人種の母系先祖は七人の女性に帰属するという発表に至りました。

この七人の女性達は同年代に生きていたのではなく、ネアンデルタール人と呼ばれる集団であった4万5千年前に生きた一人から、クロマニョン人時代に突入していた6千年前に生きた一人まで年代には差があります。 もちろんその時代の女性が彼女達だけだったわけではなく、他にも女性はたくさんいたのですが、七人の彼女達だけが先祖で有り得る条件としては、彼女達が二人以上の女児を生んでいたこと、そして各々の女児達が成長して子孫を残し、その子孫がさらに子孫を残し続けている結果なのだとしています。

個人的にはブライアン氏の飽くなき探究心と論理の立て方にとても惹き込まれ勉強にもなりました。 また、科学者達が学会や名誉ある研究誌などで定説を覆し、新論を掲げることの達成感や度を越えたストレスがよく伝わる本でもありました。

全くその分野には素人な私にも解るように書かれていて、とても好奇心が満たされました。 日本人のルーツと母系先祖についても記載されています。

この本の後半には七人の女性達の生活模様が、当時の地理的状況や気候、食料としていたであろう動植物などが加味されて描かれており、遠すぎる過去に確かに生きていた彼女達を、より身近な存在として想像できました。 

これまでの遺伝子学的な論調から一転し(読者の気分の柔軟性が求められますが)、動物との命を懸けた駆引きを前にした緊張感や、大自然の中を通り抜ける風を感じるようでした。

読み応えのある一冊です。単行本で出版されたので更にお薦めです。
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No.19:
(4pt)

人類みな兄弟を実感させる良書

ダーウィン以来、理論的進化論は遅々として進まず決定打が出ない(「ドーキンスvsグールド」のような本がある)が、一方DNA解析に基づいた研究は進んでいて、人類の共通祖先が現在の東アフリカで発生したことはほぼ定説になっている。更にミトコンドリアDNAは母系にしか伝わらないので、遡ることが比較的容易である。著者はこの手法を用いてヨーロッパに7つの系統があることを示し、それぞれの共通祖先を「イブの七人の娘」と呼んだ。著者は実際に彼女らを見たかのように話を作って読者を楽しませるが、これはサービスであろう。しかし、こうやって共通祖先の話を身近に読むと、人種間の争いなど虚しいとしか言いようが無い。科学が実際の生活の平和に繋がれば良いなと願うのは私1人ではない筈である。
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No.18:
(4pt)

力技やな・・・

一時話題になったミトコンドリアDNAについて書かれた本なのですが、内容はもとより、読後「世界の、見知らぬどこかで・・・」とか「かつて時の彼方では・・・」などと読者の想像力に翼を与え広大無辺な平野を飛び回っているような気にさせてくれる、いかにも良い本だなぁと思わせてくれる一品です。

特に文系の(こういう括りは嫌いなのですが)わたしが膝を打って感心したのはネアンデルタール人とクロマニョン人についての仮説のくだり。他人の着想なのに思わず「ユリイカ!」と叫んでしまいました。

ただ、科学の光を当てることで古代史のなぞが明らかにされるのは良いことなのではあるでしょうが、ユニークで想像力豊かな古代史学説が「これ遺伝学的にはナシだからぁ」なんてにべもなく否定されるようにもなるんだろうなぁと思うと、やはり文系(ホントは嫌いなんですよ、こういう括り)のわたしなんかはちょっと頭を掻くような思いがしたりもします。
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No.17:
(4pt)

福音

ゲノム、について詳しく書かれており、面白かった。 7人の娘がどのように暮らしていたのか、というエピソードはあまり必要が無いように感じたが、まあ、ページを稼ぐ為に仕方がないだろうと思う。 遺伝子について専攻していない人にもわかりやすく書いているために、読みやすいと思うし、学者同士の争いについてもわかる。
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No.16:
(5pt)

思わず「自分はどこから来た?」と思うでしょう

日本人の95%は9人の母親から生まれているそうだ。 いきなり驚くが、ミトコンドリアDNAをたどるとそういうことになる。 自分と同じミトコンドリアDNAをもった人を訪ねる天海ゆきさんをTVで見た。 彼女の場合、モンゴルと中国とバイカル湖近くに同じ塩基配列の人がいたようだ。 読んだ後で、さて、自分はいったいどこから来たんだろうか?と妙にワクワクしたものを感じた。 そして、何千年、何万年前は同じ母親から生まれたかもしれないと思うと、人間同士が殺しあうことの愚かさも感じた。
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No.15:
(5pt)

とにかく面白い本です

オックスフォード大学教授にして、ミトコンドリアDNAを利用した時代測定の大家の書いた本。とにかく構成がうまい。 アンフェアなほどうまい。そのために、DNAの突然変異が生じる確率が1000年-2000年に1度という粒度の荒い話を前提にして推論しているにもかかわらず絶対的な真実のように思わせるところが有る。 対立仮説よりも説明性が強かったと言う事と考えるべきだろう。
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No.14:
(4pt)

科学本か小説か…

ミトコンドリア研究の部分はとても興味深くわくわくしながら読みましたが、7人の娘の部分は当然フィクション。 その時代背景はあっているのでしょうが、せっかくの研究の興奮が、小説の部分で、少々というかだいぶ興ざめしてしまいました。 7人の娘については作者の想像を膨らませた物語風にせず、時代背景を述べるにとどめていれば最高の一冊になったと思うのですが、いかがでしょう。
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No.13:
(4pt)

もう一度、「科学はロマンだ!」と思い出せる

ヨーロッパを調査対象にした「私は何処から来た」を発掘する科学ノンフィクション。 残念ながらアジアのことはまだ書かれていない。 でもおもしろい。 途中、学会の内輪もめなどが書かれているが、それもまた教授の研究に現実味を加えている。 最後の7人の女性を描く部分は秀逸、私たちのだれもが彼女らの子孫であることを思い出させて、科学がざらついた数値のものだけではないことを教えてくれる。 この部分だけでも、中高生の科学や生物の時間に、もしくは現代社会、地理の授業で取り上げたら、何かが広がっていくんじゃないかな、と思う。
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No.12:
(5pt)

DNA

DNAという言葉は知っていても、普通の人どんなものか説明できる人少ない。 この本を読は、専門家ではない私たちに優しくDNA・祖先の事を教えてくれる本だと思う。 人間がなぜ現在に生きているのか! 昔の生活がどんなものだったのか、どんな顔をしていたのか想像するしか今の私たちには無いけれど、祖先が残してくれたDNAは昔から変わらず命の線を結んでくれてる。
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No.11:
(5pt)

命は奇跡・・・

人間としてだけではなく、地球上の全ての命のつながりを強く感じました。過去のどんなに小さな出来事が無くても、ここに私はいなかったのだと感じ、涙が溢れました。自然や動物達にも神秘を感じずにはいられません。私は日本と名のついた土地に生まれて、こうしてこの素晴らしい本と出会えました。私は日本人として枠組みされるけれど、存在としてはみんな地球人なんだと、今まで以上に実感できました。初めから決められていたことなんて何一つなかったということが、地球人の未来に光りを当ててくれます。人間は頭が賢い分、恐れや不安をたくさん抱えているので、不確かだったこと(生命の誕生の謎や人種・男女差別につながる神話等)を想像、もしくは自分達の都合に合わせて真実として創り上げてきたと私は感じています。どの神話も、その存在があったからこそ、今の私達が生きる現代があることは確かですが、どんなに緻密に作り上げられた神話よりも遥かに、ミトコンドリアDNAが伝えてくれる真実は温かいものでした。私は女の子が生まれたら母名をつけます。男の子が生まれてもです。女性と男性はどちらが優位かなんて、ほんとに小さなことだと思います。答えなんて存在するはずありません。女性と男性の違いは、お互いの為にその必要があったからこそ存在しています。この本を読んで女性と男性がいかに強い絆で結ばれているか、過酷な環境の中でも互いに協力し合い、愛し合い、共に命のランナーとしてバトンをつなぎ続けてくれたことを知りました。私も愛するパートナーと一緒に、未来の子供達に温かい奇跡の贈物を届けたいと思います。
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No.10:
(5pt)

人類のルーツ

この本は、著者の研究である、ミトコンドリアDNAを用いる人類の歴史の解明についての本である。

軽い気持ちで読める本をと思って手にしたし、実際面白くてスラスラ読んでいけたのだが、その一方で、著者の研究内容について、またヒトのルーツについて、わかりやすくそして詳しく知ることができとても勉強になった。

それに、著者が研究を進めていった内容、学問の流れの内容を時系列で追体験していったので、著者と同じようなスリルでドキドキしながら読み進めることができた。著者が求めていた結果が出て喜んだこと、その分野の確立された知見に挑戦したときの緊迫したやりとり、ミトコンドリアDNAの信頼性が揺るがされたときの不安感、学会の場において、激しいやりとりののち、その信頼性を回復したこと。そして、著者の主張するヨーロッパ人のルーツは大半が狩猟民族だったという説が反対派からも指示されたとき・・・。そういったドラマがこの本からは伝わってきた。研究者の人生を知るものとしても面白かった。

しかし、ずっと気になっていたのだが、現代人にネアンデルタール人の母方直系が残っていないということは、彼らが交わらなかったということを示しているわけではないのでは・・・、とか、直系の残っている割合が、他の遺伝子の交わり具合も正確に反映しているのか?とか、そもそも7人の母ってどうやって決めたんだ?その7人もたどれば、さらに共通祖先に行き着くのに・・・とか、重要な点で疑問が残ったのは、その分が邦訳で削除されたからなのだろうか。

また、7人の娘が生きていた時代や、地域の様子を具体的に描写してみたのはとても面白い試みだと思うのだが、例えば、ネアンデルタール人とは交戦しなかったとか、そういうところまで具体的にしてしまっているので、どこまで確かなのか読んでて不安だった。
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No.9:
(4pt)

人類みな兄弟!?

人間の祖先に関するロマンがあります。 科学的な事実に対しての脚色がとても興味深い1冊です。 科学者が太古に想いをはせながら研究している姿が目に浮かびました。 共通のDNAを持つ人間たちは分かり合える存在だということを気づいた1冊でもあります。
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No.8:
(5pt)

コスモポリタン的発想につながる科学的根拠

「人類みなå...„弟」なã‚"て陳è...ãªã‚¯ãƒªã‚·ã‚§ã«å¿ƒå‹•かされる単ç'"な人はいないと思うが、ä¸-界中のあらゆる人種にå...±é€šã®ç¥-ã‚'特定のDNAデータã‚'使って遡及探ç'¢ã-ていã"うなã‚"ていう壮大な話ã‚'聞かされたæ-¥ã«ã¯ä¸¹ç"°ãŒç-¼ã„て堪らない。アフリカ大陸に端ã‚'発ã-たであろうと目されるイãƒ'の末è£"は、次第に枝分かれと空é-"移動ã‚'繰りè¿"ã-ながら地球上のあちらã"ちらに散らばっていった。その分岐点上に存在ã-た数十人の女性のうち、ヨーロッãƒ'に根ã‚'下ろã-た七人がすなわち本書のタイトルである「イãƒ'の七人の娘たち」なのだ。ã"の本ã‚'読むと、æ°'æ-ã ã¨ã‹å›½ç±ã ã¨ã‹ãƒ•レームに捕われてモノã‚'考えてã-まう自分たちがちっぽã'でæƒ...ã'なく思えてã-まう。なぜ母系ã‚'辿るのか(父親ではだめなのか)、なぜ解読指標とã-てミトコンã!ƒ‰ãƒªã‚¢ã®DNAã‚'使うのか、については読ã‚"でのお楽ã-み。知的興奮に満ちた発見とç "究の足跡ã‚'追うとともに、己の遠いç¥-å...ˆã«ã¤ã„て思いã‚'馳せるのもまた一興。
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No.7:
(5pt)

感動間違いなしのサイエンス本

この本は、基本的には科学者によって書かれた人類の遺伝の話である。 しかし、この本を読んで単に科学的興味を引き立てられただけでなく、心の底から感動を覚えた。 数万年前に、密かに生まれそして死んでいった一人の女性、それは、自分の母親の母親の母親の...その母親の母親であるが、彼女の特定の遺伝子(ミトコンドリアDNA)を自分も受け継いでいるのだ。 その証拠が自分の体内にある。 自分の彼女がいなかったら自分もいなかったのだ。 彼女はどんな生活をしていたのだろう?
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No.6:
(4pt)

遺伝子と人類

「アイスマン」を筆頭にして、DNAの解説やその他のトピックスへと話は飛ぶ。 遺伝子を中心にしたいろいろな出来事や研究などは面白かった。 七人の娘の物語になったときは少し面食らったが、小休止としてや当時の生活を知るぶんにはいいだろう。 最後には人種に対する提言がのべられている。 ただ訳者は専門的な記述をはぶいてしまったようだ。 私としては物足りなかったので残念だった。
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No.5:
(4pt)

読みやすい科学系ノンフィクション

科学系のノンフィクションとしては非常に読みやすい。科学系の本は翻訳のせいで読みにくいことも多々あるが、これは例外。作者も訳者も素人が読むことを意識してくれている様子。
 「事実は小説より...」とはよく言ったもので、下手なミステリーよりも"物語"の醍醐味がある。DNAという謎に満ちた物質を手がかりに途方も無い時間を遡っていく過程には、真実を読み解く楽しさ以上に冒険的な面白さがあった。後半で娘たちの生活を想定してフィクションにしているが、かえってこの部分は色あせて見える。真実に勝るものなしということか。「餅は餅屋」の域を外れてたことでの失敗との印象。
 素人にはこれが学説としてどれ程のものか判断はつかないが、こういう世界やこういう考え方があることを気軽に読めるのがうれしい。「それにしても、7人の娘たちにとってはこんな未来にこんな風に自分達のことが読まれているとは想像を絶する話だろうな」と妙な感覚まで浮かんでしまう。
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4789717593
No.4:
(3pt)

作者の自慢話の部分が不要

DNAをたどって行けば、自分たちの祖先にたどり着くとの発見は極めて刺激的であり、とてもおもしろいです。 ただし、前半、著者がどのようにして、それを発見していくかという話は、自慢話的で面白くない。
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4789717593

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