神々の乱心

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評判

神々の乱心の評価:

4.29/5点 レビュー 52件。 A ランク

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平均点4.29pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全92件 21〜40 2/5ページ
No.72
(5pt)

思ったより良かった

美本
神々の乱心〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 神々の乱心〈上〉 (文春文庫)より
416710685X
No.71
(4pt)

汚れ無し

本日着きました。特に気になる点もなく大丈夫でした。
有難う御座います。
神々の乱心〈下〉 Amazon書評・レビュー: 神々の乱心〈下〉より
4163634800
No.70
(5pt)

史実を小説とする推理が面白い

NHKで松本清張の番組を放映していて、この本を知りました。事実を推し量り、小説として、膨らます。この時代にどのような事件があったのかをネットで調べながら、その推理力に感服して読みました。未完とはいえ、下巻とたのしみです。
神々の乱心〈上〉 Amazon書評・レビュー: 神々の乱心〈上〉より
4163634703
No.69
(5pt)

思ったより良かった

美本
神々の乱心〈上〉 Amazon書評・レビュー: 神々の乱心〈上〉より
4163634703
No.68
(4pt)

状態が良い

状態が良いが、やはり未完成なだけあって結末がないのが残念である。それがいいのかもしれないが。
神々の乱心〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 神々の乱心〈下〉 (文春文庫)より
4167106868
No.67
(4pt)

状態が良い

状態が良いが、やはり未完成なだけあって結末がないのが残念である。それがいいのかもしれないが。
神々の乱心〈下〉 Amazon書評・レビュー: 神々の乱心〈下〉より
4163634800
No.66
(4pt)

盛り上がる下巻、未完が残念

1997年刊の単行本第二刷で読了、
もし復刊されるなら人名・地名索引、関連各所の組織図、そして日満の地図を付属すべきと思う、
読者の利便と著者の思考反芻のための繰り返し部分も推敲余地ありと思うし、登場人物ならびに情報量が膨大な作品であり、読者の利便を考慮すればぜひ索引等を付けるべきと考える、

下巻は第三章でいったん舞台が満州に飛ぶ、
それも舞台移動と同時に時間も一世代遡って当時が語られる、
以後、連続殺人事件解決に向けた情報がふんだんに読者に提供されるために物語りは大団円に向けた勢いを増してゆく、
巨大なクライマックスを予感させながら未完のピリオドを見るのはなかなか切ないものがある、

以下蛇足、

連続殺人に付随する何らかの政治的陰謀も下巻後半で姿を現し始め、「神々の乱心」が殺人事件を端緒としたミステリを装いながらも、実は政治スリラー的クライマックスを迎えるだろうことも読了以前に容易に推察できる、
もし完結すれば、おそらく515・226と続いた軍部内共産主義者によるクーデター計画とは(一部の人員が重複するのだろうが)別系統の宮廷内派閥掌握によるクーデターが直前に露見し、特高による一斉検挙と、大本教弾圧にならった月辰会神殿の破壊棄却がダイナミックに描写されたのだと思う、
上巻読了時には映像化には向かないだろうと思ったが、もし上記のようなクライマックスなら、やはり本作も松本清張作品らしく実は映像化に向いているのだと思う、

清張は本書の最後まで特高刑事を愛情深く丁寧に描写している、
つまり特高警察には大義があるという姿勢が長編を通じて揺らいでいないことに21世紀のわれわれは注目しなければならないと思う、
特高に大義を認めているから華族層の一部が共産主義かぶれした史実も著者は冷徹に批判している、

同じく、現在でも大日本帝国と帝国陸軍批判を目的として語られることがある満州国のアヘン政策も、ここで著者は満州国ならびに周辺に日本進出以前から蔓延していたアヘン吸引習慣の廃止に向けた当然の政策としてまったく批判的に語っていない、
当時世界最大の事業体のひとつであった帝国陸軍だから、アヘン利権に群がる貪欲な有象無象によって現役軍人・官僚を交えて繰り広げられた政治スキャンダルのワンノブとして冷静に語っていることも同じく注目すべきである、

上巻に続いて満州で仕入れた神懸りする女を基礎とした新興宗教創業も詳しく語られる、
道教系統のいわゆるシャーマン・シャーマニズムが満州において北方系のシャーマニズムと混交し、大正・昭和前期の不穏な時代を生きる日本人の一部を引き付けてゆく様も詳しく描写されてゆく、
ここで清張の筆致はきわめて重厚であり、同じシャーマンを語りながらも本書には幼稚なアニメーション系統でネタにされるようなシャーマンは登場しない、
人には、特に女子には、体質として憑依しやすいキャラクタが実在し、行為としての憑依が使いようによっては宗教上の商売道具化する胡散臭さを冷静に描写してしまう、

以上の二点、憑依を認めながらもそこに商売が絡む胡散臭さ、そして特高警察を悪人扱いしない冷静な歴史評価が、じつは晩年の伊丹十三が感じていたと思われる思考と瓜二つに近い事実からわれわれは何を読み取ればいいのか?
興味深い偶然だと思う、

そして、515・226事件も、おそらく未完部分で描かれただろうクーデターでも同じだが、大日本帝国憲法下の日本において、特に英邁な昭和天皇が現役の昭和前期には、どれほどの政治的混乱を引き起こそうとも軍事的クーデターは失敗するしかなかったのである、

もし未完部分の最終ページに、1938年(昭和13年)、近衛文麿の首相就任による国家総動員法成立によって日本は事実上の準社会主義国家として完成した、軍事優先を偽装した準社会主義化による世の中の暗黒は昭和20年8月15日まで続いた、と松本清張は書けたかどうか、

本書に記されたとおり、昭和初期の華族層の一部が共産主義にかぶれてしまいスキャンダル化したことは史実、
近衛文麿は生涯にわたり隠れ共産主義者として生き、戦後GHQの逮捕直前に自殺する、
GHQの追求に持ちこたえられない実は虚弱なボンボンとしての正体を隠すための自殺だろうが、近衛の自殺前後の不明朗な人の動きは、同じく当時の隠れ共産党員により意を含められた暗殺に近い自殺だった可能性はまだ否定できない(結論は今後の研究に持ち越されている)、
著者の特高刑事に対する愛ある描写から、そんな妄想を抱きながら読了した、
神々の乱心〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 神々の乱心〈下〉 (文春文庫)より
4167106868
No.65
(4pt)

盛り上がる下巻、未完が残念

1997年刊の単行本第二刷で読了、
もし復刊されるなら人名・地名索引、関連各所の組織図、そして日満の地図を付属すべきと思う、
読者の利便と著者の思考反芻のための繰り返し部分も推敲余地ありと思うし、登場人物ならびに情報量が膨大な作品であり、読者の利便を考慮すればぜひ索引等を付けるべきと考える、

下巻は第三章でいったん舞台が満州に飛ぶ、
それも舞台移動と同時に時間も一世代遡って当時が語られる、
以後、連続殺人事件解決に向けた情報がふんだんに読者に提供されるために物語りは大団円に向けた勢いを増してゆく、
巨大なクライマックスを予感させながら未完のピリオドを見るのはなかなか切ないものがある、

以下蛇足、

連続殺人に付随する何らかの政治的陰謀も下巻後半で姿を現し始め、「神々の乱心」が殺人事件を端緒としたミステリを装いながらも、実は政治スリラー的クライマックスを迎えるだろうことも読了以前に容易に推察できる、
もし完結すれば、おそらく515・226と続いた軍部内共産主義者によるクーデター計画とは(一部の人員が重複するのだろうが)別系統の宮廷内派閥掌握によるクーデターが直前に露見し、特高による一斉検挙と、大本教弾圧にならった月辰会神殿の破壊棄却がダイナミックに描写されたのだと思う、
上巻読了時には映像化には向かないだろうと思ったが、もし上記のようなクライマックスなら、やはり本作も松本清張作品らしく実は映像化に向いているのだと思う、

清張は本書の最後まで特高刑事を愛情深く丁寧に描写している、
つまり特高警察には大義があるという姿勢が長編を通じて揺らいでいないことに21世紀のわれわれは注目しなければならないと思う、
特高に大義を認めているから華族層の一部が共産主義かぶれした史実も著者は冷徹に批判している、

同じく、現在でも大日本帝国と帝国陸軍批判を目的として語られることがある満州国のアヘン政策も、ここで著者は満州国ならびに周辺に日本進出以前から蔓延していたアヘン吸引習慣の廃止に向けた当然の政策としてまったく批判的に語っていない、
当時世界最大の事業体のひとつであった帝国陸軍だから、アヘン利権に群がる貪欲な有象無象によって現役軍人・官僚を交えて繰り広げられた政治スキャンダルのワンノブとして冷静に語っていることも同じく注目すべきである、

上巻に続いて満州で仕入れた神懸りする女を基礎とした新興宗教創業も詳しく語られる、
道教系統のいわゆるシャーマン・シャーマニズムが満州において北方系のシャーマニズムと混交し、大正・昭和前期の不穏な時代を生きる日本人の一部を引き付けてゆく様も詳しく描写されてゆく、
ここで清張の筆致はきわめて重厚であり、同じシャーマンを語りながらも本書には幼稚なアニメーション系統でネタにされるようなシャーマンは登場しない、
人には、特に女子には、体質として憑依しやすいキャラクタが実在し、行為としての憑依が使いようによっては宗教上の商売道具化する胡散臭さを冷静に描写してしまう、

以上の二点、憑依を認めながらもそこに商売が絡む胡散臭さ、そして特高警察を悪人扱いしない冷静な歴史評価が、じつは晩年の伊丹十三が感じていたと思われる思考と瓜二つに近い事実からわれわれは何を読み取ればいいのか?
興味深い偶然だと思う、

そして、515・226事件も、おそらく未完部分で描かれただろうクーデターでも同じだが、大日本帝国憲法下の日本において、特に英邁な昭和天皇が現役の昭和前期には、どれほどの政治的混乱を引き起こそうとも軍事的クーデターは失敗するしかなかったのである、

もし未完部分の最終ページに、1938年(昭和13年)、近衛文麿の首相就任による国家総動員法成立によって日本は事実上の準社会主義国家として完成した、軍事優先を偽装した準社会主義化による世の中の暗黒は昭和20年8月15日まで続いた、と松本清張は書けたかどうか、

本書に記されたとおり、昭和初期の華族層の一部が共産主義にかぶれてしまいスキャンダル化したことは史実、
近衛文麿は生涯にわたり隠れ共産主義者として生き、戦後GHQの逮捕直前に自殺する、
GHQの追求に持ちこたえられない実は虚弱なボンボンとしての正体を隠すための自殺だろうが、近衛の自殺前後の不明朗な人の動きは、同じく当時の隠れ共産党員により意を含められた暗殺に近い自殺だった可能性はまだ否定できない(結論は今後の研究に持ち越されている)、
著者の特高刑事に対する愛ある描写から、そんな妄想を抱きながら読了した、
神々の乱心〈下〉 Amazon書評・レビュー: 神々の乱心〈下〉より
4163634800
No.64
(4pt)

これは映像化はむりか

著者晩年の作品ということもあってか文章が安定しており、とても読みやすい、
全盛期の口述筆記作品のような読んでいてはなはだしい煩わしさを感じる繰り返しがない点も読みやすさに貢献している、
ただし作者の癖だろうし、ミステリ風味なので読者側の事実確認を容易にするためもあってか、省略してもよい文章はかなりの量であるが、
で、単行本で読んだが、登場人物紹介の一覧を付けるべきと思う、
もちろん未完の本作は”オチがない、伏線が回収されていない”と物語にクレームするタイプの読者はぜったいに読んではいけない書籍である、

物語は昭和十年前後を舞台に、515から226、満州国建国そしてかつての大本教弾圧などおどろおどろしい事象を巧妙にパッチワークした一種の探偵小説、
著者が選択した歴史事象以上に当時の歴史を知っている読者には、とくに目新しさのようなものはないかと思うが、それを補って本書の娯楽性を高めているのが、調査の行き届いた当時を活写した風俗小説としての面白さだ、
この点は荷風断腸亭に通じる興趣だと思う、
主人公の一人は特別高等警察の刑事である、
共産党系イデオロギ評価では必ず極悪人として登場する特高の組織も刑事もここでは著者はそれなりの愛情を持って造形している、
松本清張がさまざまなデータ提供を日本共産党から得ていたことはいまでは史実だが、もともと何のイデオロギも信じていなかっただろう清張が晩年にいたり主人公に特高刑事を選ぶ妙のようなものも感じしまった、
神々の乱心〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 神々の乱心〈上〉 (文春文庫)より
416710685X
No.63
(4pt)

これは映像化はむりか

著者晩年の作品ということもあってか文章が安定しており、とても読みやすい、
全盛期の口述筆記作品のような読んでいてはなはだしい煩わしさを感じる繰り返しがない点も読みやすさに貢献している、
ただし作者の癖だろうし、ミステリ風味なので読者側の事実確認を容易にするためもあってか、省略してもよい文章はかなりの量であるが、
で、単行本で読んだが、登場人物紹介の一覧を付けるべきと思う、
もちろん未完の本作は”オチがない、伏線が回収されていない”と物語にクレームするタイプの読者はぜったいに読んではいけない書籍である、

物語は昭和十年前後を舞台に、515から226、満州国建国そしてかつての大本教弾圧などおどろおどろしい事象を巧妙にパッチワークした一種の探偵小説、
著者が選択した歴史事象以上に当時の歴史を知っている読者には、とくに目新しさのようなものはないかと思うが、それを補って本書の娯楽性を高めているのが、調査の行き届いた当時を活写した風俗小説としての面白さだ、
この点は荷風断腸亭に通じる興趣だと思う、
主人公の一人は特別高等警察の刑事である、
共産党系イデオロギ評価では必ず極悪人として登場する特高の組織も刑事もここでは著者はそれなりの愛情を持って造形している、
松本清張がさまざまなデータ提供を日本共産党から得ていたことはいまでは史実だが、もともと何のイデオロギも信じていなかっただろう清張が晩年にいたり主人公に特高刑事を選ぶ妙のようなものも感じしまった、
神々の乱心〈上〉 Amazon書評・レビュー: 神々の乱心〈上〉より
4163634703
No.62
(4pt)

令和元年、昭和の大御所の作品を読もう✨

清張先生の筆は、流れるように進む。
それでいて、骨太✨
神々の乱心〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 神々の乱心〈上〉 (文春文庫)より
416710685X
No.61
(4pt)

令和元年、昭和の大御所の作品を読もう✨

清張先生の筆は、流れるように進む。
それでいて、骨太✨
神々の乱心〈上〉 Amazon書評・レビュー: 神々の乱心〈上〉より
4163634703
No.60
(5pt)

完結を急いだか?

かなり構想の大きな作品なのに、終盤あまりに簡単に種明かしして完結を急いだ感がある。著者は生前編集部に「連載はあと十回も要らないよ」と言っていたそうだ。著者は平成4年4月脳出血で倒れるが、その後肝臓がんであることがわかって8月に死去する。実際は倒れる数か月前から体調が思わしくなく、かなり無理をして執筆を続けていたのではないか? 月辰会が当時の軍部や右翼に深く食い込んで、日本の運命を左右するくらいまで話を広げて欲しかった。
神々の乱心〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 神々の乱心〈下〉 (文春文庫)より
4167106868
No.59
(5pt)

最後の、凸版による、活版印刷本のすごさ

これほどすばらしい装丁、印字、の本を読んだことがない。しかも、何と、古本。活字が、でこぼこして、昔、こうした活版の本を読んでいたなあと、懐かしく思う反面、こういう文化財の本がどの印刷屋も作らなくなってしまったと聞いた。30年くらい前に、印刷屋はみんな、鉛の、あの3センチくらいの、印字を捨てたのだそうだ。今は、プレミアムとか行って名刺にこの印刷法を売りにしているところがあると聞いたけど、清張のこの上下本は、宝物だよ。内容も、未完に終わってしまったものの、清張の博覧強記ぶりが躍動していて、読んでて着ることがない。脱帽。
神々の乱心〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 神々の乱心〈下〉 (文春文庫)より
4167106868
No.58
(5pt)

最高の内容を、最高の印刷で、しかも、古本で!

97年2月発行の2刷、なのに、何と、活版印刷されたもの。文春に問い合わせたら、まだその頃は凸版印刷では活版を使う時があったという。僕にとってはこの活字のでこぼこ感は涙が出るほど懐かしく嬉しい。内容は、もう圧巻というしかないほど、昭和の軍国主義時代の人間像が俯瞰されていて、細かい事実も、興味津々。日本の暗黒部が、ただし、さらっとした印象を残すように、淡々と描かれる。人名、お香、服装、皇室の慣習、もうこれでもかとばかりに、細密画のような描写が続く。それに僕は酔っている。良いなあ清張は。粗製濫造のミステリーとは大違い。
神々の乱心〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 神々の乱心〈上〉 (文春文庫)より
416710685X
No.57
(5pt)

完結を急いだか?

かなり構想の大きな作品なのに、終盤あまりに簡単に種明かしして完結を急いだ感がある。著者は生前編集部に「連載はあと十回も要らないよ」と言っていたそうだ。著者は平成4年4月脳出血で倒れるが、その後肝臓がんであることがわかって8月に死去する。実際は倒れる数か月前から体調が思わしくなく、かなり無理をして執筆を続けていたのではないか? 月辰会が当時の軍部や右翼に深く食い込んで、日本の運命を左右するくらいまで話を広げて欲しかった。
神々の乱心〈下〉 Amazon書評・レビュー: 神々の乱心〈下〉より
4163634800
No.56
(5pt)

最後の、凸版による、活版印刷本のすごさ

これほどすばらしい装丁、印字、の本を読んだことがない。しかも、何と、古本。活字が、でこぼこして、昔、こうした活版の本を読んでいたなあと、懐かしく思う反面、こういう文化財の本がどの印刷屋も作らなくなってしまったと聞いた。30年くらい前に、印刷屋はみんな、鉛の、あの3センチくらいの、印字を捨てたのだそうだ。今は、プレミアムとか行って名刺にこの印刷法を売りにしているところがあると聞いたけど、清張のこの上下本は、宝物だよ。内容も、未完に終わってしまったものの、清張の博覧強記ぶりが躍動していて、読んでて着ることがない。脱帽。
神々の乱心〈下〉 Amazon書評・レビュー: 神々の乱心〈下〉より
4163634800
No.55
(5pt)

最高の内容を、最高の印刷で、しかも、古本で!

97年2月発行の2刷、なのに、何と、活版印刷されたもの。文春に問い合わせたら、まだその頃は凸版印刷では活版を使う時があったという。僕にとってはこの活字のでこぼこ感は涙が出るほど懐かしく嬉しい。内容は、もう圧巻というしかないほど、昭和の軍国主義時代の人間像が俯瞰されていて、細かい事実も、興味津々。日本の暗黒部が、ただし、さらっとした印象を残すように、淡々と描かれる。人名、お香、服装、皇室の慣習、もうこれでもかとばかりに、細密画のような描写が続く。それに僕は酔っている。良いなあ清張は。粗製濫造のミステリーとは大違い。
神々の乱心〈上〉 Amazon書評・レビュー: 神々の乱心〈上〉より
4163634703
No.54
(4pt)

著者の雄大だった構想

上巻では埼玉県特高警察課第一係長警部の吉屋謙介と華次倶楽部幹事の萩園泰之とのからみに終始するが、469頁ものボリュウムがありながら未だ事件の輪郭さえ見えてこない。著者はそれほど大きな構想をこの作品では考えていたわけで、執筆を始めて2年後に亡くなってしまったのは著者自身としても意外だったろう。
満州、支那での阿片売買が陸軍の裏資金に流用されていたことは知られており、陸軍が支那からの撤兵を最後まで拒んだのも金づるがなくなることを恐れたためともいわれている。「大連阿片事件」という架空の事件を設定してこれからどんどん面白くなりそうなのだが・・・。
神々の乱心〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 神々の乱心〈上〉 (文春文庫)より
416710685X
No.53
(4pt)

著者の雄大だった構想

上巻では埼玉県特高警察課第一係長警部の吉屋謙介と華次倶楽部幹事の萩園泰之とのからみに終始するが、469頁ものボリュウムがありながら未だ事件の輪郭さえ見えてこない。著者はそれほど大きな構想をこの作品では考えていたわけで、執筆を始めて2年後に亡くなってしまったのは著者自身としても意外だったろう。
満州、支那での阿片売買が陸軍の裏資金に流用されていたことは知られており、陸軍が支那からの撤兵を最後まで拒んだのも金づるがなくなることを恐れたためともいわれている。「大連阿片事件」という架空の事件を設定してこれからどんどん面白くなりそうなのだが・・・。
神々の乱心〈上〉 Amazon書評・レビュー: 神々の乱心〈上〉より
4163634703