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第五番 無痛Ⅱ
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第五番 無痛Ⅱの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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でも、今回はポロポロと 前作の人が不幸にあうのが何ともいえない ちょっと悲しいです 今作から読む人はもうちょっと 楽しめるかもしれませんが なんとも言えない気分にさせられたので 私的には☆2個です | ||||
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第1作よりさらに荒唐無稽! WHOまで持ち出すとは!第1作で筆を置くべきでした。 | ||||
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注意!! 少々ネタばれの上、前作を読んだ人向けのレビューです。 前作では、現代社会の欺瞞をこれでもかというほどグロテスクに表現していました。 そこにエンタメ性を加えることで、グロさをうまく面白さに変換しながら、作者が問うテーマ性をしっかり提起していたと思います。 今作では、そのテーマをさらに揺さぶって、レベルアップしたエンタテイメントを展開してくれると期待していましたが、少し期待外れでした。 物語は、日本発の新型ウィルス発生と、謎の医師連続殺人事件、そして、前作キャストのその後を織り交ぜながら話は進み、 やがて、主人公の為頼によって、それぞれの事件がある一本の線で繋がれていくというストーリーです。 舞台もウィーン、日本と目まぐるしく展開して、中盤までは非常にワクワクさせてくれますが、終盤の尻つぼみ感が否めません。 物語の風呂敷を広げすぎて、結末への収束が追いついていない感じです。 キャストに関しても、為頼には為頼、白神には白神の正義や葛藤がそれぞれあったはずなのに、勧善懲悪なストーリーの演者として機能するのみです。 イバラとサトミも、ふたりは白神の陰と陽の象徴だと勝手に思っていたので、そこら辺を軸にした活躍を期待していましたが、全然物語の中心にいません。残念です。 また、作品の代名詞ともいえる犯因症は、殺人鬼としての素養の証しなのか、あるいは、人間誰しもが持つ狂気の表出なのか、 人間の暗の部分を考えさせる一つのテーマとなっていたと思うのですが、今作では核心に迫るものはなかったです。 淡々とした中に怖さのある作者独特のグロテスクな描写も今作ではトーンダウンしています。文章全体に毒が抜けてしまった感じで、これも個人的には残念な部分です。 書いているうちに、辛口な批評になってしまいましたが、専門家ならではの緻密な設定や背景、知性をくすぐる表現力はさすがです。 とくに新型ウィルスのくだりは、昨今の健康ブームを皮肉った仕掛けになっており、作者独特のシニカルさがよく出ていて痛快でした。 この作者の魅力は、現代社会に対する義憤を、辛辣なまでに小説にぶちまけているところにあります。 そのストレートすぎるところに痛快さがありますが、また嫌悪感を抱かせてしまう側面もありました。 ですが、この「無痛」は、作者の一貫したテーマを継承しつつ、一歩冷静な視点で娯楽作品に仕上げたところに、過去の作品にはない魅力がありました。 しかし、ドラマ化の影響か、今作は、この作者らしからぬマイルドな作品となっています。編集者の商業的な干渉を受けまくった感があります。 ラストはコンティニューぽかったので、売れ行き次第で続編もあるかと思いますが、主要なキャストがほとんどいなくなってしまったので、今後には興味半減といった感じです。 | ||||
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