未来からのホットライン
評判
未来からのホットラインの評価:
4.42/5点 レビュー 24件。 A ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全48件 41〜48 3/3ページ
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未来からのホットラインの評価:
4.42/5点 レビュー 24件。 A ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
ストーリーは、ノーベル物理学賞も受賞した天才物理学者が、リタイアして帰った故郷のスコットランドの寒村で、仲間とともに「時間をさかのぼって情報を送ることができる装置」を開発し、それによるタイムパラドックスの謎解きをしながら、世界を破滅に追い込む大惨事を食い止めるというものです。前半ではどうやって過去に情報を送ることができるのか、そしてその際に世界はどうなるのかについてストーリーが展開されますが、破綻の無い(少なくとも書いた点では否定のしようのない)緻密な理論の展開はホーガンの小説の醍醐味です。後半では「バゴファント事件」と「センチュリオン事件」の、世界を破滅に追い込む2つの事件を、過去へ情報を送ることで解決しようとしますが、そこに主人公の一人の恋の行方が絡み、いろいろとやきもきさせられます。
本作品に登場する、「時間をさかのぼって情報を送ることができる装置」というのが、シュタインズ・ゲートでいうところの「Dメール」に相当します。未来の情報を受け取った世界がその後どうなるのか、その解釈もこの作品と良く似ています(リーディングシュタイナー能力のある人物は登場しませんが)。ホーガン自体は他にもタイムスリップもの(プロテウスオペレーションなど)を書いており、作品ごとに違った解釈をベースにストーリーを展開していますが、この作品では主人公たちが実験結果を見てそれらの解釈を比較検討したりしていて、ホーガン自身のタイムスリップものの原点ともいえるでしょう。1980年に、そこから30年後の2010年(奇しくもホーガンの没年)を舞台に書かれた作品ですが、ホーガンの想像ほどには現実世界は進歩していない一方、はるかに進歩した部分(本書では最高スペックのコンピューターの記憶容量が50MBないとか)もあったりして、それはそれで楽しめます。
過去に情報を送ることで危機を回避できるということで、基本的にはハッピーエンドですが、その間に起こったことが(送った情報以外は)、全て無かったことになってしまう訳です。それが恋愛関係にある二人の間には悲しい訳ですが(改変された世界では当の本人達にも気付きようが無いのですが)、この作品ではストーリーをうまく運んで、爽やかな終わり方になっていると思います。
「当然のなりゆきというものだ・・・」
「これがシュタインズ・ゲートの選択だよ」