アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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評判

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?の評価:

4.19/5点 レビュー 314件。 B ランク

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平均点4.19pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全500件 441〜460 23/25ページ
No.60
(5pt)

アメリカSF作家のお家芸・考えさせられるエンターテイメント

荒廃した未来の地球。人類の大多数は火星に移住していた。いまだ地球に住むリックは火星からの脱走アンドロイドを「始末」しその賞金で生計をたてている警察官だ。

上司でも手に負えなかった最新型アンドロイドの狩りを命じられたリックは、多額の賞金のためにも仕事に出かけた。

リックが一方的に狩るアンドロイド達は決してただの無機物ではなく、感情や生きることに執着を持った「人」として書かれています。

リックは彼らの人間性に気付きながらも、金のため、自分の命を守るためにアンドロイドを破壊していくのです。

彼に押し寄せるのは無力感、やるせなさ、理不尽さ、仕事への疑問など、一度とらわれたら簡単に抜け出せないような感情ばかり。

読者はリックの視点から物語をみつめ、リックと同じ疲労を味わうことになります。

「命」を扱ったテーマもさることながら、本元のSFもきちんと堪能させてくれます。テーマもストーリーも文句なしに面白いです。

本書は文学風のテーマとエンターテイメントの見事な融合といえるのではないでしょうか。著者の別の作品も手にとってみたくなりました。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (1977年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (1977年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8U4EA
No.59
(5pt)

アメリカSF作家のお家芸・考えさせられるエンターテイメント

荒廃した未来の地球。人類の大多数は火星に移住していた。いまだ地球に住むリックは火星からの脱走アンドロイドを「始末」しその賞金で生計をたてている警察官だ。

上司でも手に負えなかった最新型アンドロイドの狩りを命じられたリックは、多額の賞金のためにも仕事に出かけた。

リックが一方的に狩るアンドロイド達は決してただの無機物ではなく、感情や生きることに執着を持った「人」として書かれています。

リックは彼らの人間性に気付きながらも、金のため、自分の命を守るためにアンドロイドを破壊していくのです。

彼に押し寄せるのは無力感、やるせなさ、理不尽さ、仕事への疑問など、一度とらわれたら簡単に抜け出せないような感情ばかり。

読者はリックの視点から物語をみつめ、リックと同じ疲労を味わうことになります。

「命」を扱ったテーマもさることながら、本元のSFもきちんと堪能させてくれます。テーマもストーリーも文句なしに面白いです。

本書は文学風のテーマとエンターテイメントの見事な融合といえるのではないでしょうか。著者の別の作品も手にとってみたくなりました。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229)) Amazon書評・レビュー: アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))より
4150102295
No.58
(4pt)

アンドロイドに人情の美しさを見る

映画「ブレードランナー」の原作として有名になった作品。近未来において、生物が希少価値になり、アンドロイドに労働を課していた人間。そして脱走したアンドロイド狩りに挑む主人公。映画では、近未来の映像が安っぽい感じがしたが、小説は作者特有の超現実感がある。

設定は作品毎に異なるが、作者の興味は社会における人間どうしの関係のあり方、心の持ち様にある。本作ではアンドロイドを登場させる事によって、その問題をより鮮明に浮き彫りにしている。アンドロイド狩りは読者の目を惹くシーンであるが本質ではない。読者は読んでいくうちに自分の思い入れが主人公(人間)にあるのか、アンドロイドにあるのか分からなくなり、むしろアンドロイドの方に人情を見るようになる。

作者の代表作は他にもあるような気がするが、本作はアンドロイドとの対比で人間関係と心のあり様を鮮やかに描いた佳作。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (1977年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (1977年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8U4EA
No.57
(4pt)

アンドロイドに人情の美しさを見る

映画「ブレードランナー」の原作として有名になった作品。近未来において、生物が希少価値になり、アンドロイドに労働を課していた人間。そして脱走したアンドロイド狩りに挑む主人公。映画では、近未来の映像が安っぽい感じがしたが、小説は作者特有の超現実感がある。

設定は作品毎に異なるが、作者の興味は社会における人間どうしの関係のあり方、心の持ち様にある。本作ではアンドロイドを登場させる事によって、その問題をより鮮明に浮き彫りにしている。アンドロイド狩りは読者の目を惹くシーンであるが本質ではない。読者は読んでいくうちに自分の思い入れが主人公(人間)にあるのか、アンドロイドにあるのか分からなくなり、むしろアンドロイドの方に人情を見るようになる。

作者の代表作は他にもあるような気がするが、本作はアンドロイドとの対比で人間関係と心のあり様を鮮やかに描いた佳作。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229)) Amazon書評・レビュー: アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))より
4150102295
No.56
(4pt)

純文学的SF

映画「ブレードランナー」の原作であると供に、

小説のタイトルが「○○は××の夢を見るか?」と言う形で、

多くのパロディーを生み出したことで知られるSFの古典的名作。

始めて出版されたのは1968年のことらしい。

この本のテーマは、他のレビュアーも書いている通り

「人間とは?」「生命とは?」と言ったもの。

そのテーマは、それはそれで深いものがあるのだろう。

個人的にはタイトルにも現れている文章表現のセンスの良さ(訳も素晴らしい!)や、

「動物を飼うことが美徳」などの架空の社会的状況設定の面白さに

大いに興味を引かれた。

この本の登場人物たちは、我々から見たら奇異に思えることに価値観を見出し、

遥かに進んだ文明の中で羨ましいとはとても思えない生活を送っている。

それはいかにも滑稽だ。

しかしながら、実は私達自身の現在の価値観や生活も、

実のところ、おかしな価値観に支配された滑稽なものかもしれない。

そんなことを感じさせてくれるのだ。

加えて文章表現のセンスは素晴らしく、立派な純文学と言える。

SFに少しでも興味ある人なら外すことは出来ない本であるとともに、

純文学ファンにも読んでいただきたい本である。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (1977年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (1977年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8U4EA
No.55
(4pt)

純文学的SF

映画「ブレードランナー」の原作であると供に、

小説のタイトルが「○○は××の夢を見るか?」と言う形で、

多くのパロディーを生み出したことで知られるSFの古典的名作。

始めて出版されたのは1968年のことらしい。

この本のテーマは、他のレビュアーも書いている通り

「人間とは?」「生命とは?」と言ったもの。

そのテーマは、それはそれで深いものがあるのだろう。

個人的にはタイトルにも現れている文章表現のセンスの良さ(訳も素晴らしい!)や、

「動物を飼うことが美徳」などの架空の社会的状況設定の面白さに

大いに興味を引かれた。

この本の登場人物たちは、我々から見たら奇異に思えることに価値観を見出し、

遥かに進んだ文明の中で羨ましいとはとても思えない生活を送っている。

それはいかにも滑稽だ。

しかしながら、実は私達自身の現在の価値観や生活も、

実のところ、おかしな価値観に支配された滑稽なものかもしれない。

そんなことを感じさせてくれるのだ。

加えて文章表現のセンスは素晴らしく、立派な純文学と言える。

SFに少しでも興味ある人なら外すことは出来ない本であるとともに、

純文学ファンにも読んでいただきたい本である。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229)) Amazon書評・レビュー: アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))より
4150102295
No.54
(5pt)

機械や動物の「主」の立場にある人間として

機械に感情操作まで委ね始めた人間と、

人間そっくりの有機的アンドロイド。

種の存続を脅かされて人間に珍重される動物と、

動物そっくりの電気動物。

これらが共存する、第三次大戦後の世界で、

火星から逃亡してきた奴隷アンドロイドを「処理」する、

バウンティ・ハンターである主人公リック。

アンドロイド、動物、電気動物と接する中での、

彼の切実な苦悩を通して、

機械や動物の「主」の立場にある人間としての在り方を考えさせられました。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (1977年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (1977年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8U4EA
No.53
(5pt)

機械や動物の「主」の立場にある人間として

機械に感情操作まで委ね始めた人間と、

人間そっくりの有機的アンドロイド。

種の存続を脅かされて人間に珍重される動物と、

動物そっくりの電気動物。

これらが共存する、第三次大戦後の世界で、

火星から逃亡してきた奴隷アンドロイドを「処理」する、

バウンティ・ハンターである主人公リック。

アンドロイド、動物、電気動物と接する中での、

彼の切実な苦悩を通して、

機械や動物の「主」の立場にある人間としての在り方を考えさせられました。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229)) Amazon書評・レビュー: アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))より
4150102295
No.52
(5pt)

アンドロイドはもはや架空の存在ではない

この小説は、「現代」や「人間」あるいは「生命」から「神」にまで至る広範なテーマを投げ込んだ「哲学小説」です。本作品の中でアンドロイドと人間の違いはただ「共感能力」があるかどうかだけですが、既に人間の「共感能力」さえも危機に瀕している、といった状況設定がなされています。これが極端に言えば「私は人間かアンドロイドか?」といった思考を読む側にさえ迫って止まない迫力となっています。小説の舞台は近未来ですが、私たちの時代、特に現代の日本は、既にこの小説における「アンドロイド」化をかなりな部分で遂げつつあるように思えてなりません。「簡単な理由での人殺し」もそうだし、「二次元少女にしか恋できない症候群」もそう、また「満員電車での鬱積した殺意」などもこの国の「共感能力欠如」、「アンドロイド化」の象徴だと思えます。とにかく、現代について考えさせられる小説。娯楽としても読めますが、非常に奥の深い「SF文学」です。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (1977年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (1977年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8U4EA
No.51
(5pt)

アンドロイドはもはや架空の存在ではない

この小説は、「現代」や「人間」あるいは「生命」から「神」にまで至る広範なテーマを投げ込んだ「哲学小説」です。本作品の中でアンドロイドと人間の違いはただ「共感能力」があるかどうかだけですが、既に人間の「共感能力」さえも危機に瀕している、といった状況設定がなされています。これが極端に言えば「私は人間かアンドロイドか?」といった思考を読む側にさえ迫って止まない迫力となっています。小説の舞台は近未来ですが、私たちの時代、特に現代の日本は、既にこの小説における「アンドロイド」化をかなりな部分で遂げつつあるように思えてなりません。「簡単な理由での人殺し」もそうだし、「二次元少女にしか恋できない症候群」もそう、また「満員電車での鬱積した殺意」などもこの国の「共感能力欠如」、「アンドロイド化」の象徴だと思えます。とにかく、現代について考えさせられる小説。娯楽としても読めますが、非常に奥の深い「SF文学」です。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229)) Amazon書評・レビュー: アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))より
4150102295
No.50
(4pt)

フィリップ・K・ディックの代表作

原題は"DO ANDROIDS DREAM OF ELECTRIC SHEEP?"。
フィリップ・K・ディックの代表作。
「ブレイド・ナラー」のイメージがあったため、最初はたるく冗長に感じたが、
中程から後半にかけて、急展開だった。
フィリップ・K・ディックのイメージを決定付けた暗黒感を漂わせた作品である。
時は近未来、第3次世界大戦後、死の灰に蝕まれた地球を舞台にした、
人間とアンドロイドのSFである。
(放射能に汚染されていない、殆どの住人は、火星へ移住している)
本作品では、人と人のコミュニケーション、および、
人間に対するアンチテーゼとしてのアンドロイドと人を
対比することで、人間を描いているように思う。
「ブレイド・ラナー」よろしく、地球に逃げてきたアンドロイドを
追跡するのだが、追跡劇、格闘シーンは、正直物足りない。
世界設定のアイデアは素晴らしいと思う。
しかし、こじんまりまとめられていて、何度も読みたい作品ではなかった。
同じディックの作品でも、私は「流れよ我が涙、と警官は言った」の方を
評価している。
本書でディックを知って興味を持った人は、
ぜひ「流れよ我が涙、と警官は言った」を読んで欲しい。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (1977年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (1977年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8U4EA
No.49
(4pt)

フィリップ・K・ディックの代表作

原題は"DO ANDROIDS DREAM OF ELECTRIC SHEEP?"。
フィリップ・K・ディックの代表作。
「ブレイド・ナラー」のイメージがあったため、最初はたるく冗長に感じたが、
中程から後半にかけて、急展開だった。
フィリップ・K・ディックのイメージを決定付けた暗黒感を漂わせた作品である。
時は近未来、第3次世界大戦後、死の灰に蝕まれた地球を舞台にした、
人間とアンドロイドのSFである。
(放射能に汚染されていない、殆どの住人は、火星へ移住している)
本作品では、人と人のコミュニケーション、および、
人間に対するアンチテーゼとしてのアンドロイドと人を
対比することで、人間を描いているように思う。
「ブレイド・ラナー」よろしく、地球に逃げてきたアンドロイドを
追跡するのだが、追跡劇、格闘シーンは、正直物足りない。
世界設定のアイデアは素晴らしいと思う。
しかし、こじんまりまとめられていて、何度も読みたい作品ではなかった。
同じディックの作品でも、私は「流れよ我が涙、と警官は言った」の方を
評価している。
本書でディックを知って興味を持った人は、
ぜひ「流れよ我が涙、と警官は言った」を読んで欲しい。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229)) Amazon書評・レビュー: アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))より
4150102295
No.48
(5pt)

アンドロイドは信用できない

ディックの思想を簡単にまとめると、以下である。
ロボットは信用できる。だが、アンドロイドは信用できない。
なぜなら、アンドロイドは自分の正体を偽ろうとしているからだ。
映画「ブレードランナー」はロボットの人権を主張するロボット讃歌だが、
その原作である本書はそうではなく、むしろ逆である。
アンドロイドがどれだけ本物そっくりだろうと、あくまでも偽物だという危険を主張する。
どんなことがあっても、やはり本物の動物が恋しいのだ。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (1977年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (1977年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8U4EA
No.47
(5pt)

アンドロイドは信用できない

ディックの思想を簡単にまとめると、以下である。
ロボットは信用できる。だが、アンドロイドは信用できない。
なぜなら、アンドロイドは自分の正体を偽ろうとしているからだ。
映画「ブレードランナー」はロボットの人権を主張するロボット讃歌だが、
その原作である本書はそうではなく、むしろ逆である。
アンドロイドがどれだけ本物そっくりだろうと、あくまでも偽物だという危険を主張する。
どんなことがあっても、やはり本物の動物が恋しいのだ。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229)) Amazon書評・レビュー: アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))より
4150102295
No.46
(5pt)

電気羊を夢見てほしいけど夢見てくんないかなあという話?

とてもよいレビューがかかれていて感心しました。考えられる限りの方法で、裏切られもてあそばれる人の生命への愛?が描かれた作品。皮肉ったり、ぎょっとしたり、悲しかったり、感動したりと、驚きの傑作です。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (1977年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (1977年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8U4EA
No.45
(5pt)

電気羊を夢見てほしいけど夢見てくんないかなあという話?

とてもよいレビューがかかれていて感心しました。考えられる限りの方法で、裏切られもてあそばれる人の生命への愛?が描かれた作品。皮肉ったり、ぎょっとしたり、悲しかったり、感動したりと、驚きの傑作です。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229)) Amazon書評・レビュー: アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))より
4150102295
No.44
(5pt)

ディックの作品のなかでは、

ディックの作品のなかでは、読みやすい?理解しやすい?単純に面白い?と思います。 ディック入門に最適。
人間とは何かを考えさせる作品ですが、あまり難しい話にもならず、冒険活劇としても楽しめます。 後年の「現実の崩壊」系列の作品は私にはちょっと荷が重い。
映画「ブレードランナー」も面白いと思います。 ただし、ディレクターズカット版の方が、原作の良さをストレートに見せてくれるはず。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (1977年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (1977年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8U4EA
No.43
(5pt)

ディックの作品のなかでは、

ディックの作品のなかでは、読みやすい?理解しやすい?単純に面白い?と思います。 ディック入門に最適。
人間とは何かを考えさせる作品ですが、あまり難しい話にもならず、冒険活劇としても楽しめます。 後年の「現実の崩壊」系列の作品は私にはちょっと荷が重い。
映画「ブレードランナー」も面白いと思います。 ただし、ディレクターズカット版の方が、原作の良さをストレートに見せてくれるはず。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229)) Amazon書評・レビュー: アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))より
4150102295
No.42
(5pt)

生命とは何か?

この本の解説などを読むと、「人間とは何か?」というのがこの小説のテーマだと言います。
でもよく読んでみると、むしろ「生命とは何か?」といった方がしっくりきます。
ディックは明らかに「他者との共感」が、人間とアンドロイドの違いであることを示していますが、他者とはここの登場人物たちを見る限り、動物や(なんとアンドロイドまで)含めた「生命」であるようです。「生命の大切さ」などというお説教じみた内容ではなく、生命が死に絶えた世界の中での、「生命への狂おしいまでの愛」が切実と伝わってくる本です。
例えば、あるアンドロイドがクモの足を面白がって切ってしまいます。そのことに激しく衝撃を受ける登場人物がいます。
しかし現実の我々はなんとこのアンドロイドに近いことでしょうか。
繰り返される動物実験や虐待、犯罪やテロが毎日起こる今の世の中で、「他者との共感」とはまるで白々しいギャグじゃありませんか。
それをディックも分っていたのか、作中「他者との共感」を現実化させるSF的道具であるマーサー教が、アンドロイドたちによってインチキだと暴露されます。
人間が持っている「他者との共感」能力など嘘である、と証明することによって、「他者との共感」ができないアンドロイドは人間の価値を否定するのです。その意味でアンドロイドが勝利します。
でも最後に作者の祈りが描かれます。絶望した主人公のリック・デッカードはインチキであったはずのマーサーと、最後に一体になる体験をします。それでも「共感」はあったのです。そしてそこで見つける絶滅したはずのヒキガエル。絶滅したと思っていた種を見つけた時の激しい人間の喜び。そのヒキガエルにもまだ話しの続きがあるのですが、そのまま感動的で美しいハッピーエンドへと終結していきます。
作者ディックの論で言えば、現代の我々は生命のないアンドロイドなのに違いありません。もしなんとか人間でいたい、生きていると信じたいと思ったら、まずこの本を読んで身につまされるところこから、始めたらいいと思います。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (1977年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (1977年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8U4EA
No.41
(5pt)

生命とは何か?

この本の解説などを読むと、「人間とは何か?」というのがこの小説のテーマだと言います。
でもよく読んでみると、むしろ「生命とは何か?」といった方がしっくりきます。
ディックは明らかに「他者との共感」が、人間とアンドロイドの違いであることを示していますが、他者とはここの登場人物たちを見る限り、動物や(なんとアンドロイドまで)含めた「生命」であるようです。「生命の大切さ」などというお説教じみた内容ではなく、生命が死に絶えた世界の中での、「生命への狂おしいまでの愛」が切実と伝わってくる本です。
例えば、あるアンドロイドがクモの足を面白がって切ってしまいます。そのことに激しく衝撃を受ける登場人物がいます。
しかし現実の我々はなんとこのアンドロイドに近いことでしょうか。
繰り返される動物実験や虐待、犯罪やテロが毎日起こる今の世の中で、「他者との共感」とはまるで白々しいギャグじゃありませんか。
それをディックも分っていたのか、作中「他者との共感」を現実化させるSF的道具であるマーサー教が、アンドロイドたちによってインチキだと暴露されます。
人間が持っている「他者との共感」能力など嘘である、と証明することによって、「他者との共感」ができないアンドロイドは人間の価値を否定するのです。その意味でアンドロイドが勝利します。
でも最後に作者の祈りが描かれます。絶望した主人公のリック・デッカードはインチキであったはずのマーサーと、最後に一体になる体験をします。それでも「共感」はあったのです。そしてそこで見つける絶滅したはずのヒキガエル。絶滅したと思っていた種を見つけた時の激しい人間の喜び。そのヒキガエルにもまだ話しの続きがあるのですが、そのまま感動的で美しいハッピーエンドへと終結していきます。
作者ディックの論で言えば、現代の我々は生命のないアンドロイドなのに違いありません。もしなんとか人間でいたい、生きていると信じたいと思ったら、まずこの本を読んで身につまされるところこから、始めたらいいと思います。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229)) Amazon書評・レビュー: アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))より
4150102295