黒い福音

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評判

黒い福音の評価:

4.19/5点 レビュー 47件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.19pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全127件 81〜100 5/7ページ
No.47
(5pt)

我が母校

イエズス会の高校について
その高校が高専になった時に入学したので、まさか2・3年まえにそんなことがあったなんて、それで興味を憶えて読んでみました。とても面白く改めて松本清張に魅かれ色々な清張物を引き続き読んでいます。
黒い福音 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 黒い福音 (新潮文庫)より
4101109133
No.46
(5pt)

正に黒いー黒い福音の問題作

およそ50数年前に実際に起きた、外国人神父による日本人スチュワーデス殺人事件を題材にした推理形式の問題作品。読んでみると、実際にこのようなことがあったと思わせる内容の本です。清張氏の正義感が読み手に伝わって来ます。当時の日本の国力の無さに遣る瀬無さが滲んできます。正に正にー黒い黒い福音の問題作品で十二分に読む価値の大きい本、今再読しても全く違和く観の無い本です。
黒い福音 (1964年) (中央公論文庫) Amazon書評・レビュー: 黒い福音 (1964年) (中央公論文庫)より
B000JAH7V6
No.45
(5pt)

正に黒いー黒い福音の問題作

およそ50数年前に実際に起きた、外国人神父による日本人スチュワーデス殺人事件を題材にした推理形式の問題作品。読んでみると、実際にこのようなことがあったと思わせる内容の本です。清張氏の正義感が読み手に伝わって来ます。当時の日本の国力の無さに遣る瀬無さが滲んできます。正に正にー黒い黒い福音の問題作品で十二分に読む価値の大きい本、今再読しても全く違和く観の無い本です。
黒い福音 Amazon書評・レビュー: 黒い福音より
4041227127
No.44
(5pt)

正に黒いー黒い福音の問題作

およそ50数年前に実際に起きた、外国人神父による日本人スチュワーデス殺人事件を題材にした推理形式の問題作品。読んでみると、実際にこのようなことがあったと思わせる内容の本です。清張氏の正義感が読み手に伝わって来ます。当時の日本の国力の無さに遣る瀬無さが滲んできます。正に正にー黒い黒い福音の問題作品で十二分に読む価値の大きい本、今再読しても全く違和く観の無い本です。
黒い福音 (1961年) Amazon書評・レビュー: 黒い福音 (1961年)より
B000JALU46
No.43
(5pt)

正に黒いー黒い福音の問題作

およそ50数年前に実際に起きた、外国人神父による日本人スチュワーデス殺人事件を題材にした推理形式の問題作品。読んでみると、実際にこのようなことがあったと思わせる内容の本です。清張氏の正義感が読み手に伝わって来ます。当時の日本の国力の無さに遣る瀬無さが滲んできます。正に正にー黒い黒い福音の問題作品で十二分に読む価値の大きい本、今再読しても全く違和く観の無い本です。
黒い福音 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 黒い福音 (新潮文庫)より
4101109133
No.42
(4pt)

あの神父はまだ生きているのだろうか

本書の初読は中学生の時だと思うが、現代日本文学全集(正確な名称は失念した)の松本清張の巻に所収されていて、第一部の終わりと第二部の始まりが、がらりと変わっていたので、同じ作品のつづきなのか判らなくて、途方にくれた記憶がある。

それと、高校に入り、当時つき合っていた同級生の女性と本屋に立ち寄ったおり、書棚の背表紙に本書を見つけ、「この、くろいふくおん、という本、面白いで」と云ったら、不思議そうな顔をして「これって、ふくいん、と読むはずよ」と、逆襲された事も記憶の中にある。

さて、本書は実際にあった事件を基にしているが、内容はキリスト教の若い神父が、信者のこれも若い女性と親しくなり、やがてその女性は水死体となって発見される。

密輸事件が絡み、女性がスチュワーデスということ、かつ、重要容疑者が外国人神父ということで、俄然脚光を浴びる事になる。

しかし、その神父は自分の容疑が固まる前に、更には教会の思惑もあって、日本を脱し、次の赴任地へ飛行機で去っていったのだ。

5〜6年前だっただろうか、週刊新潮にこの神父の記事が載っていた。国名は忘れたが、南米のとある国で、まだ神父をしており、記者がスチュワーデス事件の事を訊いたら、不機嫌な顔をして沈黙したという。

ともあれ、日本がまだ国際的にも認知されず、弱かった時代(昭和30年代半ば)に起こったこの事件は、何とも後味の悪い幕切れとなった。
黒い福音 (1964年) (中央公論文庫) Amazon書評・レビュー: 黒い福音 (1964年) (中央公論文庫)より
B000JAH7V6
No.41
(4pt)

あの神父はまだ生きているのだろうか

本書の初読は中学生の時だと思うが、現代日本文学全集(正確な名称は失念した)の松本清張の巻に所収されていて、第一部の終わりと第二部の始まりが、がらりと変わっていたので、同じ作品のつづきなのか判らなくて、途方にくれた記憶がある。

それと、高校に入り、当時つき合っていた同級生の女性と本屋に立ち寄ったおり、書棚の背表紙に本書を見つけ、「この、くろいふくおん、という本、面白いで」と云ったら、不思議そうな顔をして「これって、ふくいん、と読むはずよ」と、逆襲された事も記憶の中にある。

さて、本書は実際にあった事件を基にしているが、内容はキリスト教の若い神父が、信者のこれも若い女性と親しくなり、やがてその女性は水死体となって発見される。

密輸事件が絡み、女性がスチュワーデスということ、かつ、重要容疑者が外国人神父ということで、俄然脚光を浴びる事になる。

しかし、その神父は自分の容疑が固まる前に、更には教会の思惑もあって、日本を脱し、次の赴任地へ飛行機で去っていったのだ。

5〜6年前だっただろうか、週刊新潮にこの神父の記事が載っていた。国名は忘れたが、南米のとある国で、まだ神父をしており、記者がスチュワーデス事件の事を訊いたら、不機嫌な顔をして沈黙したという。

ともあれ、日本がまだ国際的にも認知されず、弱かった時代(昭和30年代半ば)に起こったこの事件は、何とも後味の悪い幕切れとなった。
黒い福音 Amazon書評・レビュー: 黒い福音より
4041227127
No.40
(4pt)

あの神父はまだ生きているのだろうか

本書の初読は中学生の時だと思うが、現代日本文学全集(正確な名称は失念した)の松本清張の巻に所収されていて、第一部の終わりと第二部の始まりが、がらりと変わっていたので、同じ作品のつづきなのか判らなくて、途方にくれた記憶がある。

それと、高校に入り、当時つき合っていた同級生の女性と本屋に立ち寄ったおり、書棚の背表紙に本書を見つけ、「この、くろいふくおん、という本、面白いで」と云ったら、不思議そうな顔をして「これって、ふくいん、と読むはずよ」と、逆襲された事も記憶の中にある。

さて、本書は実際にあった事件を基にしているが、内容はキリスト教の若い神父が、信者のこれも若い女性と親しくなり、やがてその女性は水死体となって発見される。

密輸事件が絡み、女性がスチュワーデスということ、かつ、重要容疑者が外国人神父ということで、俄然脚光を浴びる事になる。

しかし、その神父は自分の容疑が固まる前に、更には教会の思惑もあって、日本を脱し、次の赴任地へ飛行機で去っていったのだ。

5〜6年前だっただろうか、週刊新潮にこの神父の記事が載っていた。国名は忘れたが、南米のとある国で、まだ神父をしており、記者がスチュワーデス事件の事を訊いたら、不機嫌な顔をして沈黙したという。

ともあれ、日本がまだ国際的にも認知されず、弱かった時代(昭和30年代半ば)に起こったこの事件は、何とも後味の悪い幕切れとなった。
黒い福音 (1961年) Amazon書評・レビュー: 黒い福音 (1961年)より
B000JALU46
No.39
(4pt)

あの神父はまだ生きているのだろうか

本書の初読は中学生の時だと思うが、現代日本文学全集(正確な名称は失念した)の松本清張の巻に所収されていて、第一部の終わりと第二部の始まりが、がらりと変わっていたので、同じ作品のつづきなのか判らなくて、途方にくれた記憶がある。

それと、高校に入り、当時つき合っていた同級生の女性と本屋に立ち寄ったおり、書棚の背表紙に本書を見つけ、「この、くろいふくおん、という本、面白いで」と云ったら、不思議そうな顔をして「これって、ふくいん、と読むはずよ」と、逆襲された事も記憶の中にある。

さて、本書は実際にあった事件を基にしているが、内容はキリスト教の若い神父が、信者のこれも若い女性と親しくなり、やがてその女性は水死体となって発見される。

密輸事件が絡み、女性がスチュワーデスということ、かつ、重要容疑者が外国人神父ということで、俄然脚光を浴びる事になる。

しかし、その神父は自分の容疑が固まる前に、更には教会の思惑もあって、日本を脱し、次の赴任地へ飛行機で去っていったのだ。

5〜6年前だっただろうか、週刊新潮にこの神父の記事が載っていた。国名は忘れたが、南米のとある国で、まだ神父をしており、記者がスチュワーデス事件の事を訊いたら、不機嫌な顔をして沈黙したという。

ともあれ、日本がまだ国際的にも認知されず、弱かった時代(昭和30年代半ば)に起こったこの事件は、何とも後味の悪い幕切れとなった。
黒い福音 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 黒い福音 (新潮文庫)より
4101109133
No.38
(4pt)

黒い話

松本清張の本を初めて読んだのですが、思ったよりも読みやすかったです。文庫本で結構厚みがあったのですが、あっという間に読み終わってしまいました。
内容は、私の通勤経路が話の舞台になっていたので、興味もあり面白く感じました。
これは、実話をもとに松本清張が念入りに調査をした上で、フィクションに仕上げて書いたと聞いています。宗教も絡んでいるので、よい勉強にもなりました。
黒い福音 (1964年) (中央公論文庫) Amazon書評・レビュー: 黒い福音 (1964年) (中央公論文庫)より
B000JAH7V6
No.37
(4pt)

黒い話

松本清張の本を初めて読んだのですが、思ったよりも読みやすかったです。文庫本で結構厚みがあったのですが、あっという間に読み終わってしまいました。
内容は、私の通勤経路が話の舞台になっていたので、興味もあり面白く感じました。
これは、実話をもとに松本清張が念入りに調査をした上で、フィクションに仕上げて書いたと聞いています。宗教も絡んでいるので、よい勉強にもなりました。
黒い福音 Amazon書評・レビュー: 黒い福音より
4041227127
No.36
(4pt)

黒い話

松本清張の本を初めて読んだのですが、思ったよりも読みやすかったです。文庫本で結構厚みがあったのですが、あっという間に読み終わってしまいました。
内容は、私の通勤経路が話の舞台になっていたので、興味もあり面白く感じました。
これは、実話をもとに松本清張が念入りに調査をした上で、フィクションに仕上げて書いたと聞いています。宗教も絡んでいるので、よい勉強にもなりました。
黒い福音 (1961年) Amazon書評・レビュー: 黒い福音 (1961年)より
B000JALU46
No.35
(4pt)

黒い話

松本清張の本を初めて読んだのですが、思ったよりも読みやすかったです。文庫本で結構厚みがあったのですが、あっという間に読み終わってしまいました。内容は、私の通勤経路が話の舞台になっていたので、興味もあり面白く感じました。これは、実話をもとに松本清張が念入りに調査をした上で、フィクションに仕上げて書いたと聞いています。宗教も絡んでいるので、よい勉強にもなりました。
黒い福音 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 黒い福音 (新潮文庫)より
4101109133
No.34
(4pt)

松本清張による激しい告発の書

これは実際に起こった外人神父によるスチュワーデス殺人事件を基にしている。
 この作品の根底には、正当な審判が行われなかった被害者への松本清張氏の共感、そのような事態を引き起こした教会組織の残忍さ、それを黙認した社会の構造への激しい怒りを感じる。そのような激しい思いがなければ、松本清張氏はこれほど徹底的な取材はしなかっただろう。
 犯罪に手を染めながらも、それを正当化する神父たちの論理もうまく描かれている。また、貧しい家の出である若者が、社会で這い上がるために神父の道を選びながらも、魅力的な女性に心を奪われていく姿。そして、女性に惹かれながらも、しかし自分と故郷の残された家族を守るために非情な選択をしていく姿も納得できるものである。そして信じている者に殺されてしまった女性も克明に描かれており、哀れである。
 実際の証拠を松本清張氏の推量で埋めているのだから、すべてが正しいとは言えないが、私見ではかなりの精度であろう。
黒い福音 (1964年) (中央公論文庫) Amazon書評・レビュー: 黒い福音 (1964年) (中央公論文庫)より
B000JAH7V6
No.33
(4pt)

松本清張による激しい告発の書

これは実際に起こった外人神父によるスチュワーデス殺人事件を基にしている。
 この作品の根底には、正当な審判が行われなかった被害者への松本清張氏の共感、そのような事態を引き起こした教会組織の残忍さ、それを黙認した社会の構造への激しい怒りを感じる。そのような激しい思いがなければ、松本清張氏はこれほど徹底的な取材はしなかっただろう。
 犯罪に手を染めながらも、それを正当化する神父たちの論理もうまく描かれている。また、貧しい家の出である若者が、社会で這い上がるために神父の道を選びながらも、魅力的な女性に心を奪われていく姿。そして、女性に惹かれながらも、しかし自分と故郷の残された家族を守るために非情な選択をしていく姿も納得できるものである。そして信じている者に殺されてしまった女性も克明に描かれており、哀れである。
 実際の証拠を松本清張氏の推量で埋めているのだから、すべてが正しいとは言えないが、私見ではかなりの精度であろう。
黒い福音 Amazon書評・レビュー: 黒い福音より
4041227127
No.32
(4pt)

松本清張による激しい告発の書

これは実際に起こった外人神父によるスチュワーデス殺人事件を基にしている。
 この作品の根底には、正当な審判が行われなかった被害者への松本清張氏の共感、そのような事態を引き起こした教会組織の残忍さ、それを黙認した社会の構造への激しい怒りを感じる。そのような激しい思いがなければ、松本清張氏はこれほど徹底的な取材はしなかっただろう。
 犯罪に手を染めながらも、それを正当化する神父たちの論理もうまく描かれている。また、貧しい家の出である若者が、社会で這い上がるために神父の道を選びながらも、魅力的な女性に心を奪われていく姿。そして、女性に惹かれながらも、しかし自分と故郷の残された家族を守るために非情な選択をしていく姿も納得できるものである。そして信じている者に殺されてしまった女性も克明に描かれており、哀れである。
 実際の証拠を松本清張氏の推量で埋めているのだから、すべてが正しいとは言えないが、私見ではかなりの精度であろう。
黒い福音 (1961年) Amazon書評・レビュー: 黒い福音 (1961年)より
B000JALU46
No.31
(4pt)

松本清張による激しい告発の書

 これは実際に起こった外人神父によるスチュワーデス殺人事件を基にしている。
 この作品の根底には、正当な審判が行われなかった被害者への松本清張氏の共感、そのような事態を引き起こした教会組織の残忍さ、それを黙認した社会の構造への激しい怒りを感じる。そのような激しい思いがなければ、松本清張氏はこれほど徹底的な取材はしなかっただろう。
 犯罪に手を染めながらも、それを正当化する神父たちの論理もうまく描かれている。また、貧しい家の出である若者が、社会で這い上がるために神父の道を選びながらも、魅力的な女性に心を奪われていく姿。そして、女性に惹かれながらも、しかし自分と故郷の残された家族を守るために非情な選択をしていく姿も納得できるものである。そして信じている者に殺されてしまった女性も克明に描かれており、哀れである。
 実際の証拠を松本清張氏の推量で埋めているのだから、すべてが正しいとは言えないが、私見ではかなりの精度であろう。
黒い福音 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 黒い福音 (新潮文庫)より
4101109133
No.30
(4pt)

第二部「ロクサン」の存在感が光る

BOACスチュワーデス殺人事件を題材にした「実話小説」です。二部構成をとっています。第一部が事件発生に至る経緯を松本清張が解釈し、小説仕立てにしたもの。第二部がその解決篇です。

第一部は正直にいって長い。神父の動機を伝えるにはこれくらい必要だったのかもしれませんが、面白さという点では冗長さが上回ってしんどいところがあります。第二部は平塚八兵衛がモデルと思しき刑事「ロクサン」と新聞記者「佐野」の絡みが渋く、熱い。佐野はおそらく松本清張自身の投影です。

小説とノンフィクションの間を狙った松本作品としては「日本の黒い霧」などのほうが、史実かどうかの論点はさておき、「読ませる」ものであると思います。でもこれだけの長い作品をきっちり構成して「話の辻褄、一応合ってるね」(藤沢刑事)というところまでもっていける筆力にはいつものことながら唸らされます。

最後に、事件発生から2009年でちょうど50年。清張さんの推理がかなりの部分、当たっているとして、被害者の冥福を祈りたいと思います。
黒い福音 (1964年) (中央公論文庫) Amazon書評・レビュー: 黒い福音 (1964年) (中央公論文庫)より
B000JAH7V6
No.29
(4pt)

第二部「ロクサン」の存在感が光る

BOACスチュワーデス殺人事件を題材にした「実話小説」です。二部構成をとっています。第一部が事件発生に至る経緯を松本清張が解釈し、小説仕立てにしたもの。第二部がその解決篇です。

第一部は正直にいって長い。神父の動機を伝えるにはこれくらい必要だったのかもしれませんが、面白さという点では冗長さが上回ってしんどいところがあります。第二部は平塚八兵衛がモデルと思しき刑事「ロクサン」と新聞記者「佐野」の絡みが渋く、熱い。佐野はおそらく松本清張自身の投影です。

小説とノンフィクションの間を狙った松本作品としては「日本の黒い霧」などのほうが、史実かどうかの論点はさておき、「読ませる」ものであると思います。でもこれだけの長い作品をきっちり構成して「話の辻褄、一応合ってるね」(藤沢刑事)というところまでもっていける筆力にはいつものことながら唸らされます。

最後に、事件発生から2009年でちょうど50年。清張さんの推理がかなりの部分、当たっているとして、被害者の冥福を祈りたいと思います。
黒い福音 Amazon書評・レビュー: 黒い福音より
4041227127
No.28
(4pt)

第二部「ロクサン」の存在感が光る

BOACスチュワーデス殺人事件を題材にした「実話小説」です。二部構成をとっています。第一部が事件発生に至る経緯を松本清張が解釈し、小説仕立てにしたもの。第二部がその解決篇です。

第一部は正直にいって長い。神父の動機を伝えるにはこれくらい必要だったのかもしれませんが、面白さという点では冗長さが上回ってしんどいところがあります。第二部は平塚八兵衛がモデルと思しき刑事「ロクサン」と新聞記者「佐野」の絡みが渋く、熱い。佐野はおそらく松本清張自身の投影です。

小説とノンフィクションの間を狙った松本作品としては「日本の黒い霧」などのほうが、史実かどうかの論点はさておき、「読ませる」ものであると思います。でもこれだけの長い作品をきっちり構成して「話の辻褄、一応合ってるね」(藤沢刑事)というところまでもっていける筆力にはいつものことながら唸らされます。

最後に、事件発生から2009年でちょうど50年。清張さんの推理がかなりの部分、当たっているとして、被害者の冥福を祈りたいと思います。
黒い福音 (1961年) Amazon書評・レビュー: 黒い福音 (1961年)より
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