神様ゲーム

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評判

神様ゲームの評価:

3.65/5点 レビュー 139件。 B ランク

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平均点3.65pt

Amazonレビュー一覧

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全344件 241〜260 13/18ページ
No.104
(5pt)

格に入り格より出たミステリ。

ある能楽師が「能は演劇という集合の中に含まれているが、その境界は曖昧である。多くの能楽師は能という集合の中心で満足しているか、もしくは独自性を追求するあまり能から外へ飛び出してしまう。私はどこまでやったら能でなくなって、どこまでなら能と呼べるのか、その境界を探している」と言っていた。芸術とはかくあるべきと思う。

松尾芭蕉が言うところの「格に入りて格より出ざる時は狭く、格に入らざる時は邪道に走る。格に入り格より出でて初めて自在を得べし」だろう。

貴族探偵、隻眼の少女、メルカトルかく語りき、そしてこの神様ゲーム…麻耶雄嵩という作家は、「そもそも本格ミステリとはなんなのか?」とうい問に愚直に取り組んでいる作家なのだ。能でも本格ミステリでも、そこには目に見えないルールや不文律が多く存在している。だがそれをそのまま鵜呑みにしてたって同じような作品しか生まれないし、そこから逸脱しては芸がない。

「どんな推理も間違っている可能性がある」
これは、麻耶がずっと取り組んできた問題であり、ほとんどの作家、読者が目を背けてきたことである。
探偵が推理を語り、犯人を指摘する。この構図に誰も何も疑問を持たないが、実際は推理なんて穴だらけで、どんなに綿密に作られた(ように見える)推理小説でも論理の穴なんていくらでもあり、結末なんて作者の気分次第でころころ自由にどんでん返し。どんなに真実らしく見えても、それ以上の解答だっていくらでも存在する。だがどうしてそれで警察や読者が納得するかというと、それは探偵が「真実」として語るから。探偵はその小説の中の世界において、神様なのだ。「じゃあ、探偵がこいつが犯人!って言えば、そもそも推理なんて必要ないんじゃね?なんでミステリには推理が必要なの?」という限界ギリギリのラインを書いた本格ミステリ、それがこの「神様ゲーム」である。
もちろん、これが本格ミステリの枠にとどまっていられるのは、主人公が展開する綿密な推理があるからである。でないとこの小説はミステリではない。作者が自分で築き上げたガッチガチの論理を、何の論理もなくぶち壊すから狂気があり、意味があり、面白さがあり、芸がある。

言うなれば、この小説は子供向けでも大人向けでもなく、既存のミステリに読み飽きた玄人…淀みきった本格ミステリの中心で楽しめず、本格ミステリから外れたミステリも楽しめない、どうしようもなく舌が肥えてしまった哀れな人達のための本格ミステリ小説なのだ。
神様ゲーム (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 神様ゲーム (講談社文庫)より
4062930811
No.103
(5pt)

格に入り格より出たミステリ。

ある能楽師が「能は演劇という集合の中に含まれているが、その境界は曖昧である。多くの能楽師は能という集合の中心で満足しているか、もしくは独自性を追求するあまり能から外へ飛び出してしまう。私はどこまでやったら能でなくなって、どこまでなら能と呼べるのか、その境界を探している」と言っていた。芸術とはかくあるべきと思う。

松尾芭蕉が言うところの「格に入りて格より出ざる時は狭く、格に入らざる時は邪道に走る。格に入り格より出でて初めて自在を得べし」だろう。

貴族探偵、隻眼の少女、メルカトルかく語りき、そしてこの神様ゲーム…麻耶雄嵩という作家は、「そもそも本格ミステリとはなんなのか?」とうい問に愚直に取り組んでいる作家なのだ。能でも本格ミステリでも、そこには目に見えないルールや不文律が多く存在している。だがそれをそのまま鵜呑みにしてたって同じような作品しか生まれないし、そこから逸脱しては芸がない。

「どんな推理も間違っている可能性がある」
これは、麻耶がずっと取り組んできた問題であり、ほとんどの作家、読者が目を背けてきたことである。
探偵が推理を語り、犯人を指摘する。この構図に誰も何も疑問を持たないが、実際は推理なんて穴だらけで、どんなに綿密に作られた(ように見える)推理小説でも論理の穴なんていくらでもあり、結末なんて作者の気分次第でころころ自由にどんでん返し。どんなに真実らしく見えても、それ以上の解答だっていくらでも存在する。だがどうしてそれで警察や読者が納得するかというと、それは探偵が「真実」として語るから。探偵はその小説の中の世界において、神様なのだ。「じゃあ、探偵がこいつが犯人!って言えば、そもそも推理なんて必要ないんじゃね?なんでミステリには推理が必要なの?」という限界ギリギリのラインを書いた本格ミステリ、それがこの「神様ゲーム」である。
もちろん、これが本格ミステリの枠にとどまっていられるのは、主人公が展開する綿密な推理があるからである。でないとこの小説はミステリではない。作者が自分で築き上げたガッチガチの論理を、何の論理もなくぶち壊すから狂気があり、意味があり、面白さがあり、芸がある。

言うなれば、この小説は子供向けでも大人向けでもなく、既存のミステリに読み飽きた玄人…淀みきった本格ミステリの中心で楽しめず、本格ミステリから外れたミステリも楽しめない、どうしようもなく舌が肥えてしまった哀れな人達のための本格ミステリ小説なのだ。
神様ゲーム (ミステリーランド) Amazon書評・レビュー: 神様ゲーム (ミステリーランド)より
4062705761
No.102
(5pt)

格に入り格より出たミステリ。

ある能楽師が「能は演劇という集合の中に含まれているが、その境界は曖昧である。多くの能楽師は能という集合の中心で満足しているか、もしくは独自性を追求するあまり能から外へ飛び出してしまう。私はどこまでやったら能でなくなって、どこまでなら能と呼べるのか、その境界を探している」と言っていた。芸術とはかくあるべきと思う。

松尾芭蕉が言うところの「格に入りて格より出ざる時は狭く、格に入らざる時は邪道に走る。格に入り格より出でて初めて自在を得べし」だろう。

貴族探偵、隻眼の少女、メルカトルかく語りき、そしてこの神様ゲーム…麻耶雄嵩という作家は、「そもそも本格ミステリとはなんなのか?」とうい問に愚直に取り組んでいる作家なのだ。能でも本格ミステリでも、そこには目に見えないルールや不文律が多く存在している。だがそれをそのまま鵜呑みにしてたって同じような作品しか生まれないし、そこから逸脱しては芸がない。

「どんな推理も間違っている可能性がある」
これは、麻耶がずっと取り組んできた問題であり、ほとんどの作家、読者が目を背けてきたことである。
探偵が推理を語り、犯人を指摘する。この構図に誰も何も疑問を持たないが、実際は推理なんて穴だらけで、どんなに綿密に作られた(ように見える)推理小説でも論理の穴なんていくらでもあり、結末なんて作者の気分次第でころころ自由にどんでん返し。どんなに真実らしく見えても、それ以上の解答だっていくらでも存在する。だがどうしてそれで警察や読者が納得するかというと、それは探偵が「真実」として語るから。探偵はその小説の中の世界において、神様なのだ。「じゃあ、探偵がこいつが犯人!って言えば、そもそも推理なんて必要ないんじゃね?なんでミステリには推理が必要なの?」という限界ギリギリのラインを書いた本格ミステリ、それがこの「神様ゲーム」である。
もちろん、これが本格ミステリの枠にとどまっていられるのは、主人公が展開する綿密な推理があるからである。でないとこの小説はミステリではない。作者が自分で築き上げたガッチガチの論理を、何の論理もなくぶち壊すから狂気があり、意味があり、面白さがあり、芸がある。

言うなれば、この小説は子供向けでも大人向けでもなく、既存のミステリに読み飽きた玄人…淀みきった本格ミステリの中心で楽しめず、本格ミステリから外れたミステリも楽しめない、どうしようもなく舌が肥えてしまった哀れな人達のための本格ミステリ小説なのだ。
神様ゲーム (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 神様ゲーム (講談社ノベルス)より
4061828312
No.101
(5pt)

一度読んだら忘れることの無い本

中2の息子が最初に読んで、結末を理解できずに私に質問したのが、
この本を読むきっかけとなった。

結果、緻密ながらも簡潔に要所を捉えた的確な描写と次々変わり行く展開にどんどん吸い込まれ、
そして、所々で予想が見事に裏切られ、最後はあまりにも気味悪い結末で最大のショックを受ける。
思わず「え〜!そうだったの〜!ありえない。。。ウソでしょう!」と声出して叫んでしまったぐらい、
作者の思うがままにこっちの心が操られ、弄ばれた感すら残る。

子供に見せたくない本ではあったが、思い出すだけで未だに気分が悪くなるこんな厄介な本は他を見ない。
これからもずっと頭の隅でひっそり潜む悪魔の笑い声が聞こえてくるような不気味さが、この本にはある。
悪い意味でもいい意味でも、印象に残る一冊でした。
神様ゲーム (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 神様ゲーム (講談社文庫)より
4062930811
No.100
(5pt)

一度読んだら忘れることの無い本

中2の息子が最初に読んで、結末を理解できずに私に質問したのが、
この本を読むきっかけとなった。

結果、緻密ながらも簡潔に要所を捉えた的確な描写と次々変わり行く展開にどんどん吸い込まれ、
そして、所々で予想が見事に裏切られ、最後はあまりにも気味悪い結末で最大のショックを受ける。
思わず「え〜!そうだったの〜!ありえない。。。ウソでしょう!」と声出して叫んでしまったぐらい、
作者の思うがままにこっちの心が操られ、弄ばれた感すら残る。

子供に見せたくない本ではあったが、思い出すだけで未だに気分が悪くなるこんな厄介な本は他を見ない。
これからもずっと頭の隅でひっそり潜む悪魔の笑い声が聞こえてくるような不気味さが、この本にはある。
悪い意味でもいい意味でも、印象に残る一冊でした。
神様ゲーム (ミステリーランド) Amazon書評・レビュー: 神様ゲーム (ミステリーランド)より
4062705761
No.99
(5pt)

一度読んだら忘れることの無い本

中2の息子が最初に読んで、結末を理解できずに私に質問したのが、
この本を読むきっかけとなった。

結果、緻密ながらも簡潔に要所を捉えた的確な描写と次々変わり行く展開にどんどん吸い込まれ、
そして、所々で予想が見事に裏切られ、最後はあまりにも気味悪い結末で最大のショックを受ける。
思わず「え〜!そうだったの〜!ありえない。。。ウソでしょう!」と声出して叫んでしまったぐらい、
作者の思うがままにこっちの心が操られ、弄ばれた感すら残る。

子供に見せたくない本ではあったが、思い出すだけで未だに気分が悪くなるこんな厄介な本は他を見ない。
これからもずっと頭の隅でひっそり潜む悪魔の笑い声が聞こえてくるような不気味さが、この本にはある。
悪い意味でもいい意味でも、印象に残る一冊でした。
神様ゲーム (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 神様ゲーム (講談社ノベルス)より
4061828312
No.98
(5pt)

救いがない社会に出て行く子供たちへ

この小説で麻耶雄高が子供たちに伝えたかった事を考えてみました。

'@この世に救いがない
 主人公の芳雄は神様に自らの過酷な運命を次々告げられます。その上信じていた周囲の人に裏切られ続けます。

'A人生に回答はない
 芳雄はラスト近く自ら事件の謎を解明し、その残酷な真実に向かい合うことを決意します。しかし「真の真実」はそのような芳雄の決意すら裏切ります。

推理小説には回答がありますが人生には回答はありません。推理小説は「謎→回答」という結論がありますが人生は「試練→乗り越える→試練→乗り越える→試練→・・・」というようにどこまで行っても無限ループです。麻耶雄高はこれから社会に出て行く子供たちにそのようなメッセージを伝えたかったのではないでしょうか?
神様ゲーム (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 神様ゲーム (講談社文庫)より
4062930811
No.97
(5pt)

救いがない社会に出て行く子供たちへ

この小説で麻耶雄高が子供たちに伝えたかった事を考えてみました。

'@この世に救いがない
 主人公の芳雄は神様に自らの過酷な運命を次々告げられます。その上信じていた周囲の人に裏切られ続けます。

'A人生に回答はない
 芳雄はラスト近く自ら事件の謎を解明し、その残酷な真実に向かい合うことを決意します。しかし「真の真実」はそのような芳雄の決意すら裏切ります。

推理小説には回答がありますが人生には回答はありません。推理小説は「謎→回答」という結論がありますが人生は「試練→乗り越える→試練→乗り越える→試練→・・・」というようにどこまで行っても無限ループです。麻耶雄高はこれから社会に出て行く子供たちにそのようなメッセージを伝えたかったのではないでしょうか?
神様ゲーム (ミステリーランド) Amazon書評・レビュー: 神様ゲーム (ミステリーランド)より
4062705761
No.96
(5pt)

救いがない社会に出て行く子供たちへ

この小説で麻耶雄高が子供たちに伝えたかった事を考えてみました。

'@この世に救いがない
 主人公の芳雄は神様に自らの過酷な運命を次々告げられます。その上信じていた周囲の人に裏切られ続けます。

'A人生に回答はない
 芳雄はラスト近く自ら事件の謎を解明し、その残酷な真実に向かい合うことを決意します。しかし「真の真実」はそのような芳雄の決意すら裏切ります。

推理小説には回答がありますが人生には回答はありません。推理小説は「謎→回答」という結論がありますが人生は「試練→乗り越える→試練→乗り越える→試練→・・・」というようにどこまで行っても無限ループです。麻耶雄高はこれから社会に出て行く子供たちにそのようなメッセージを伝えたかったのではないでしょうか?
神様ゲーム (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 神様ゲーム (講談社ノベルス)より
4061828312
No.95
(5pt)

相変わらずの歪みぶり

最初は児童向けレーベルの本で発行された本が講談社ノベルスになりました。児童向けでも著者特有の歪み全開です。
今回の探偵役は全知全能の神様と小学生の主人公の2人です。
冒頭は少年探偵団・秘密基地がでるよくある話だったのが、気がつくと混沌の世界になり、小学生のキャパでは到底考えつかない、受け入れられない真実が主人公に襲い掛かります。

例:初恋の少女と時計台、憧れの戦隊ヒーローの中身が大変なことを、バースデーケーキがあんなことに・・・

通過儀礼というには余に酷な展開が続きますが、神様のご託宣と天誅が間違っているはずはないですから仕方ないですね。そう思わせる文章の力があります。

読後の感想も他の作品同様に後味悪いですが、読みやすい部類に入るので麻耶ワールド入門書として最適です。図書館に旧版があることも多いですしね。
神様ゲーム (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 神様ゲーム (講談社文庫)より
4062930811
No.94
(5pt)

相変わらずの歪みぶり

児童向けの本ですが、著者特有の歪み全開です。読後の感想も他の作品同様に悪いですが、読みやすい部類に入るので麻耶ワールド入門書として最適です。図書館に旧版があることも多いですしね。
神様ゲーム (ミステリーランド) Amazon書評・レビュー: 神様ゲーム (ミステリーランド)より
4062705761
No.93
(5pt)

相変わらずの歪みぶり

児童向けの本ですが、著者特有の歪み全開です。読後の感想も他の作品同様に悪いですが、読みやすい部類に入るので麻耶ワールド入門書として最適です。図書館に旧版があることも多いですしね。
神様ゲーム (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 神様ゲーム (講談社ノベルス)より
4061828312
No.92
(4pt)

神様の言葉=赤き真実。

「神様の言葉は絶対」――そこに理由も裏付けも何もなく、ただ真実が真実として提示される。
これは近年では竜騎士07氏による『うみねこのなく頃に』に登場した「赤き真実」に似たシステムであり、ミステリにおける新しい手法の一つだと個人的には評価している。
真実を決定するのがこちらは神様で、あちらは魔女である(うみねこがミステリなのかどうかはさておき、ひぐらし同様システムは斬新な部分があった)。

本作においては神様の言葉「赤き真実」によってあらかじめ犯人が「誰」かは示され、「なぜ」「どうやって」という部分について主人公が推理していく体裁がとられている。
ただ本当に神様の言うことは正しいのか?という前提部分について「信じない」選択肢が消せないため、読み進める中で不安が常につきまとう。
それがラストの衝撃的な展開のみならず本作全体の多重解釈の一因ともなっている。

ただ読むだけであれば『隻眼の少女』以上に読みやすく、分量が少ないこともありすぐに読み終わる。
しかし麻耶作品の醍醐味である終末のカタストロフィ――自分で納得できる解釈を付与しない限りモヤモヤし続ける「呪い」のような読了感は健在で、ラストのどんでん返しは普通に読み進めていたら「は???」となること請け合いである。
その解釈は幾つかの可能性に分かれると思うが、(注:ただしどれも邪悪です)なところがもうたまらない。

本作に限らず麻耶作品で高評価と低評価を分ける起因はまさにここにあると思うのだが、個人的にはむしろそれが楽しみでわざわざ高い本を買って読むのだし、ファンの方は大体そうだろうと思う。
ただこれを小学生の子供に読ませたいかというと素直に頷けない部分があるのであえて-1。
それも「あの麻耶」を子供向けとして出版した出版社側の問題だろう。
神様ゲーム (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 神様ゲーム (講談社文庫)より
4062930811
No.91
(4pt)

神様の言葉=赤き真実。

「神様の言葉は絶対」――そこに理由も裏付けも何もなく、ただ真実が真実として提示される。これは近年では竜騎士07氏による『うみねこのなく頃に』に登場した「赤き真実」に似たシステムであり、ミステリにおける新しい手法の一つだと個人的には評価している。真実を決定するのがこちらは神様で、あちらは魔女である(うみねこがミステリなのかどうかはさておき、ひぐらし同様システムは斬新な部分があった)。

 本作においては神様の言葉「赤き真実」によってあらかじめ犯人が「誰」かは示され、「なぜ」「どうやって」という部分について主人公が推理していく体裁がとられている。ただ本当に神様の言うことは正しいのか?という前提部分について「信じない」選択肢が消せないため、読み進める中で不安が常につきまとう。それがラストの衝撃的な展開のみならず本作全体の多重解釈の一因ともなっている。

 ただ読むだけであれば『隻眼の少女』以上に読みやすく、分量が少ないこともありすぐに読み終わる。しかし麻耶作品の醍醐味である終末のカタストロフィ――自分で納得できる解釈を付与しない限りモヤモヤし続ける「呪い」のような読了感は健在で、ラストのどんでん返しは普通に読み進めていたら「は???」となること請け合いである。その解釈は幾つかの可能性に分かれると思うが、(注:ただしどれも邪悪です)なところがもうたまらない。

 本作に限らず麻耶作品で高評価と低評価を分ける起因はまさにここにあると思うのだが、個人的にはむしろそれが楽しみでわざわざ高い本を買って読むのだし、ファンの方は大体そうだろうと思う。ただこれを小学生の子供に読ませたいかというと素直に頷けない部分があるのであえて-1。それも「あの麻耶」を子供向けとして出版した出版社側の問題だろう。
神様ゲーム (ミステリーランド) Amazon書評・レビュー: 神様ゲーム (ミステリーランド)より
4062705761
No.90
(4pt)

神様の言葉=赤き真実。

「神様の言葉は絶対」――そこに理由も裏付けも何もなく、ただ真実が真実として提示される。これは近年では竜騎士07氏による『うみねこのなく頃に』に登場した「赤き真実」に似たシステムであり、ミステリにおける新しい手法の一つだと個人的には評価している。真実を決定するのがこちらは神様で、あちらは魔女である(うみねこがミステリなのかどうかはさておき、ひぐらし同様システムは斬新な部分があった)。

 本作においては神様の言葉「赤き真実」によってあらかじめ犯人が「誰」かは示され、「なぜ」「どうやって」という部分について主人公が推理していく体裁がとられている。ただ本当に神様の言うことは正しいのか?という前提部分について「信じない」選択肢が消せないため、読み進める中で不安が常につきまとう。それがラストの衝撃的な展開のみならず本作全体の多重解釈の一因ともなっている。

 ただ読むだけであれば『隻眼の少女』以上に読みやすく、分量が少ないこともありすぐに読み終わる。しかし麻耶作品の醍醐味である終末のカタストロフィ――自分で納得できる解釈を付与しない限りモヤモヤし続ける「呪い」のような読了感は健在で、ラストのどんでん返しは普通に読み進めていたら「は???」となること請け合いである。その解釈は幾つかの可能性に分かれると思うが、(注:ただしどれも邪悪です)なところがもうたまらない。

 本作に限らず麻耶作品で高評価と低評価を分ける起因はまさにここにあると思うのだが、個人的にはむしろそれが楽しみでわざわざ高い本を買って読むのだし、ファンの方は大体そうだろうと思う。ただこれを小学生の子供に読ませたいかというと素直に頷けない部分があるのであえて-1。それも「あの麻耶」を子供向けとして出版した出版社側の問題だろう。
神様ゲーム (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 神様ゲーム (講談社ノベルス)より
4061828312
No.89
(5pt)

神様のいうとおり

神様のいうとおり。
答えはすでに決まっている。
それがすべてだ。
読者にできるのは考えることだけ。
答えはすでに決まっているのだ。

10代の頃に『夏と冬の奏鳴曲』に感銘して以来の麻耶雄嵩ファンだけど、この作品には久しぶりにグッときました。
小学生を主人公とした、ビターなテイストの作品で、いかにも麻耶雄嵩らいしいお話ですね。
合わない人には、徹底的に合わない作品だろうけどね。

加えて言うと、「読者にできるのは考えることだけ」って書いたけど、実際のところあまり考える必要もなかったりするんです。
直感的に、この結論を受け入れられるひとだけだが、この作品を面白がれるひとだと思うから。
それは、多分『夏と冬の奏鳴曲』についても同じだと思います。
神様ゲーム (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 神様ゲーム (講談社文庫)より
4062930811
No.88
(5pt)

神様のいうとおり

神様のいうとおり。
答えはすでに決まっている。
それがすべてだ。
読者にできるのは考えることだけ。
答えはすでに決まっているのだ。

10代の頃に『夏と冬の奏鳴曲』に感銘して以来の麻耶雄嵩ファンだけど、この作品には久しぶりにグッときました。
小学生を主人公とした、ビターなテイストの作品で、いかにも麻耶雄嵩らいしいお話ですね。
合わない人には、徹底的に合わない作品だろうけどね。

加えて言うと、「読者にできるのは考えることだけ」って書いたけど、実際のところあまり考える必要もなかったりするんです。
直感的に、この結論を受け入れられるひとだけだが、この作品を面白がれるひとだと思うから。
それは、多分『夏と冬の奏鳴曲』についても同じだと思います。
神様ゲーム (ミステリーランド) Amazon書評・レビュー: 神様ゲーム (ミステリーランド)より
4062705761
No.87
(5pt)

神様のいうとおり

神様のいうとおり。
答えはすでに決まっている。
それがすべてだ。
読者にできるのは考えることだけ。
答えはすでに決まっているのだ。

10代の頃に『夏と冬の奏鳴曲』に感銘して以来の麻耶雄嵩ファンだけど、この作品には久しぶりにグッときました。
小学生を主人公とした、ビターなテイストの作品で、いかにも麻耶雄嵩らいしいお話ですね。
合わない人には、徹底的に合わない作品だろうけどね。

加えて言うと、「読者にできるのは考えることだけ」って書いたけど、実際のところあまり考える必要もなかったりするんです。
直感的に、この結論を受け入れられるひとだけだが、この作品を面白がれるひとだと思うから。
それは、多分『夏と冬の奏鳴曲』についても同じだと思います。
神様ゲーム (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 神様ゲーム (講談社ノベルス)より
4061828312
No.86
(5pt)

文句なし、傑作!

読後それまでの世界をひっくり返す、
ミステリ独特の楽しみを最高のかたちで読ませてくれる傑作です。

本当にすばらしい。

これをミステリーランドで刊行したところに、
作者と編集者の恐ろしさを感じますが、

読みやすい文章で、すべてを理解していると思って読み進めると
足下をすくわれること間違いありません。
神様ゲーム (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 神様ゲーム (講談社文庫)より
4062930811
No.85
(5pt)

文句なし、傑作!

読後それまでの世界をひっくり返す、
ミステリ独特の楽しみを最高のかたちで読ませてくれる傑作です。

本当にすばらしい。

これをミステリーランドで刊行したところに、
作者と編集者の恐ろしさを感じますが、

読みやすい文章で、すべてを理解していると思って読み進めると
足下をすくわれること間違いありません。
神様ゲーム (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 神様ゲーム (講談社ノベルス)より
4061828312