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夜明けの街で
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夜明けの街での評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全162件 141~160 8/9ページ
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スピーディな展開のなかで刻々と変わる心の変化を的確に表現し、読んでいるものを作品中へと引き込む技術は素晴らしい。至る所に仕掛けられた伏線。スピーディな展開との間の絶妙な兼ね合いを楽しめる作品です。 | ||||
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「不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。」主人公が、ふとしたきっかけで不倫に陥るが、相手には殺人事件を巡る過去が・・・ 登場人物の会話が多いことが気にかかるが、主人公、家族、不倫相手、同僚および友人の機微がじんわりと会話から滲み出す効果は十分。 ミステリーとしては東野圭吾にありがちなプロットで特に驚きはない。 | ||||
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不倫をモチーフに犯人探しミステリーと絡めた中品。時効間際の殺人事件と馬鹿な男性主人公、女の怖さと東野圭吾の洒落っ気をブレンドした好作品。東野の作品でも、例えば「白夜行」、「宿命」といった物語の結末にぐっと来るものを期待してる方には×です。しかし、サラッと読めて、2、3時間で東野作品を先ず堪能してみたい、手軽で面白いミステリーを探している方には◎お奨めします。物語の展開、伏線の張り方、仰天の結末とまさにプロの仕上げた一品です。 最後に不倫々という前に、この無様な男性主人公は何なんでしょう。ここまで女にはまると男って、こんな風になってしまうのか。。。でも女ってやっぱり怖いです。女性の皆さん、すみませんが。。。 | ||||
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お恥ずかしながら、著者の作品読むのは初めてでした。ほかの作品はもっと読み応えあるのかな?こちらはさらりと軽く読めて、それはそれで面白いと思います。普段あまり本に触れない方でも気軽に読めるし、中身もそこそこよいと思います。不倫といっても、なんだか主人公の男性、弱弱しくてかわいさすら感じてしまう。それに比べて女性は強く、精神的にもたくましいなあと思いました。 | ||||
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今回は、男女関係に焦点を当てて、アップテンポで描かれた作品です。 既婚男性は毎日どんなことを思って生きているのかがよく分かって興味深く読むことが出来た。 なかなかストーリーはよく出来ているし、情景が目に浮かぶくらいの描写はさすが東野圭吾だ。 しかし、今回のは、すこしばかり、いや、かなり大人の話だったように思う。 読み物としては、楽しめたが、楽しみにしていた結末もそこまで驚くものではなかったように思う。 もっと、「アッ」と思わせるような終わり方をしてもらいたかったというのが個人的な意見です。 私は東野さんのミステリーが大好きなのでこれからも期待しています。 | ||||
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私にとっては、想定外のラストシーンで良かった。しかしながら、マニアであれば、想定内になったように思う。 頭から不倫がベースになっているが、最後まで読み終えてしまうと、男性主体の、あるいは男性希望の結末だったといわざるを得ない。 しかしながら、最後の瞬間瞬間までドキドキワクワクさせて頂いたので、感謝しています。 | ||||
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昔、学生のころ、初期の氏の作品を好んで読んでいた時期がありました。 ほとんどの作品は読破し、結構なファンを自負していました。 このごろ、氏があまりにも売れっ子作家になってしまったこともあり なんとなく読むのに二の足を踏んでいたところ、今回は不倫がテーマ(?) だそうで、ちょっと新境地開拓か?などと一人合点しながら 読んでみることにしました。 やはり文章の巧い方ですね。 主人公が不倫なんてする奴はばかだ などとおもいながらも、職場の新人と深みにはまっていく…その 過程が巧く描かれています。 しかも、他方で不倫をする女性の側の心理の描き方もすばらしく 鋭いですね。だんだんに、女性があつかましく(?)なっていく様、 氏の観察眼の賜物なのでしょうか? 上手い賞賛の言葉が見つかりません。(とはいえ、このケース の不倫の場合には、これは複線になっていたりするのですが…) 男女の不倫に加えて、物語は時効直前の殺人事件を絡めて展開して いきます。 実行可能かどうかも含め、ちょっと理解の難しい、しかし 不可能ではないといった微妙なトリックというか、事件の真相…、 これは昔から変わりませんね。 いつも、氏の作品を読むたびにちょっとばかり気になってきた ところです。それでもやはり、氏の筆致はすごい!!です。 もう、大家の域ですね。なんだか、昔のコミカルな物語が懐かしいです。 | ||||
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東野圭吾が恋愛小説?どうもぴんと来ないものの、不倫をどう捕らえているのか興味津々で読みました。 クリスマスやら、バレンタインデーやら各種イベントのたびにアリバイ作りに躍起になる主人公。彼女といると家庭を考え、家庭にいると彼女のことを考えている中年男の揺れる気持ちは、さすが東野圭吾!上手く書かれています。家庭を壊す気持ちはないくせに心とは裏腹に、彼女の前では「誠実な男」であり続けるさま、家庭では「よき父、夫」であり続けようともがくさまは、滑稽ですらあります。 不倫のストーリーに加え、彼女はまもなく時効を迎える殺人事件の容疑者というミステリー的要素も盛り込み、東野作品らしさもあるのですが、こちらのほうはそれほどのスケールではなく、謎解きを期待する人には物足りないかも。 | ||||
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途中まではまさに今の自分でした。ミステリーというより、私にはドキュメント!この作品はキツい。本棚に並べるだけで罪悪感がある。この本の感想は妻には言えない。 | ||||
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本編最後のシーンはホラーですよ。 ゾッとする。 こわすぎます。 胸に手を当てたときに思い当たることがある男性諸氏には、この感覚がわかるハズ…。 全体的に見ても、不倫にまつわるこまやかな描写(発言も含む)は極めてリアリティのあるもので、それを活かすために著者はあえて人物像そのものを平坦に描いているのではないかと想像しました。 違うかな? とにかく…やや小ぶりな印象は否めないものの、楽しめる一冊でした。 ただ、主人公♂が普通のサラリーマンなのに、自由になる金をやたらと持っているのだけは、リアリティに欠ける気がしましたが…。 景気が(一部で)回復傾向にあるからでしょうか? | ||||
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小説自体の論評は多くの方々が的確に指摘されているので、ここでは登場人物の台詞に潜む東野氏の「思想」について述べてみたい。氏の人間への観察力・洞察力・表現力に優れたものがあることは、この作品も含め異論は全くない。ただ今回の「あなたも理系ならわかるでしょう。物事は立体的に見なければならない。...」の行りには正直愕然とした。学問を少しかじった者なら誰でも物事を多面的に見るのは当たり前と教わってきたはずである。哲学はまさにそうだし、歴史学でもそうである。私も高校3年の夏に理系から文系に「転落」した経験があるだけに、「リケイ」という響きにいまだ敏感である。氏の人間表現の豊かさに魅了されてきただけに、理系も文系もない、そう東野氏も考えているに違いない、それは私の誤解だったようだ。やはり「理系」は知的で論理的、そういう図式は21世紀になった今も健在だし、東野氏にとっても常識であるようである。 しかし、そういった「思想」面を差し引いても相変わらず東野作品はおもしろい、の一言に尽きよう。 | ||||
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とはじまるサザンの歌がモチーフのこの小説は、そういえばあのドラマで椎名桔平扮する後藤さんは、松島菜々子扮する女の子と幸せになったのだろうか?と思い出せませんでした。私は不倫は絶対反対派で子供がいればなおさらです。不倫は甘い蜜なのだろうか?いやいや、やはりお天道様の下で「この人が大好きです。」と大きな声で言えて、手をつないで歩ける恋愛の方が何倍も素敵だと思います。このミステリーというよりも、人間東野圭吾の不倫に対する真摯な態度でますます東野圭吾という作家が好きになりました。 | ||||
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冒頭数ページで登場人物が小説内に実存するべき背景が排除されていることがわかり、全ての人物設定が一般的にこのような行動を起こし、このような反応をするであろう凡庸な描写は巻末まで徹底される。 東野がこのような書き方をするときは「わかりやすさ」や「読みやすさ」を優先した結果ではなく、小説の持つ構造そのものによって物語と読者の情動を誘導しようとする実験を計画しているときに他ならず、この作品に限って言えば挑戦的ですらある。 さて、不倫を題材にしたことから恋愛にまつわる多くのエモーションを誘発せしめるための構造はいささか強引な建造物のような適材適所の設置が成されているわけだが、ともあれ微妙な哀感と奇妙な自戒までもにじませるラストに至るまで読者を導いてしまうのだから東野の今回の挑戦もとりあえずは成功をおさめているというべきだろう。 それよりもミステリーとしてのあり方以上に、小説の構造によって驚くべき効果を発揮せしめる方法論にこそ迫真のスリルがある以上、今作でそれが達成されたとは言いがたいが常に空前絶後の成果の予兆を感じさせる瞬間が幾つもあったわけで、作者自身がそのことに意識的であることが実感されるのだ。 | ||||
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まだ、東野圭吾の小説は3冊目の初心者ですが、このような小説も書けるのかと感心しました。彼の小説にはもっと感動的なのものや衝撃的なものがあるのかもしれませんし、それらを読んでいる東野圭吾ファンの方には今回の作品に対していろんな意見があるかもしれません。London Lady。でも私は純粋に恋愛小説として読み(ま、不倫の話ですが)、そして自分に置き換えてみました。擬似体験。これど読書体験。それだけにもっと最後に何かしら救いが欲しかった。 | ||||
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東野圭吾氏が選んだ、新しい予期せぬ設定は、今回は、不倫関係と殺人容疑者である。新しい作品が生まれる毎に、設定の妙に感服する。そして今回も、『赤い指』で、まんまと引っかかったような、どんでん返しに直面させられる。そこに至る伏線の数々にも心動かされる。しかし後味は、これは、読者が男性か女性かで、大きく異なると思う。この読後感の、なんとも言えぬ複雑な感懐は、作者ならではのものだと思う。『秘密』で味わった複雑な読後感を、ここでも堪能することができる。 | ||||
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いつもながらの東野小説の上手さが味わえました。 いや、毎回確実に読ませてくれる東野さんにはさすがとしかいいようがありません。 今回も不倫と殺人事件という、文字にすればどこにでもありそうなテーマなのですが、 やっぱり東野さんが書くと違うのですね。 | ||||
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東野さんは不倫をしたことがないと思います。これは直感で根拠は全くありませんが、その直感を持てることが私がこの著者が好きな理由で、不倫について書かれた本著は、そこらの愛欲に溺れるただの不倫小説ではありません。 不倫がもたらす、忘れていた恋心、既婚が故にその内に抱える狂気(理不尽なこと)、その狂気が周りの人達に大きな負の影響をもたらすことが、殺人事件とその時効という長い長い時の長さを効果的に伏線に用い、殺人犯が誰かというミステリーの要素も含めて丁寧に描かれています。 秋葉(あきは)という31歳の女性主人公が抱えてきた人生を考えると、読後感はとても寂しく、本書はけっして帯に書かれているような、東野圭吾氏の最高傑作とは思いませんが、氏が不倫というテーマで小説を書くには、この設定しかなかったような気がします。その為、☆5つとしました。 | ||||
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「容疑者Xの献身」では、男の純愛に涙しました。この小説で、私は“少女”に恋をし、失恋しました。 私は主人公と同年代の男で、独身で、バツもありません。だから主人公のような体験はないです。主人公のような環境におかれることが怖くて、結婚を避けているのかもしれません。遊ぶ女性も程々います。でも、小説を読み、自身の心の中から湧き上がる感情に、純粋な恋愛を何年もしてことをあらためて思い出しました。 久しぶりに恋し、失恋する感覚を楽しみました。 | ||||
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主人公である平凡な中年男がふとした拍子に複雑な出自を持つ会社の派遣社員と不倫関係に陥ってしまい、家庭と不倫関係の二重生活の維持に思い悩むというストーリー。何がすごいかというと、こういうよくありそうな単純な設定を、主人公の心理描写をメインに1冊の本にまで仕立て上げてしまう著者の筆力。設定が単純だからこそその描写力のすごさが目立つ。読んでいるとまるで自分が不倫関係に陥ったように錯覚してしまうほどに表現にリアリティがあり、文字に表れてこない当事者間の心理的駆け引きが隙間見えてくる。著者自身がこんな経験をしないとここまで書けないのではと思えてしまうがどうだろうか。ちょっと大人な内容で、通常の東野小説の読者よりも高い年齢層向けだろう。 | ||||
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【ネタバレあり】 書き出しからして、「おっ!」と思いました。 なかなか事件は起こらず、どういう展開なのか先が読めませんでした。 墜ちていく、というのが適切かわからないが、自覚しながらも止められない、自分。 そんな男と、過去に傷を持ち、その傷を癒すために恐ろしいほどの時間をかけてきた女、 その二人が出会い、“恋に落ちた”。 事件は15年前。 犯人はつかまらず、まもなく時効。 その時すべての謎が解ける・・・。 謎解き的には、この事件の話が出てきたときから、うすうす感ずいていました。 というか、どんでん返しするなら、ここだろうなぁ、と。 これって、ひねくれた見方だけど・・・。 物語的には、楽しませていただきました。 男が浅はかで、女は策士。 なんかリアルで恐いな、と思う反面、男が書いた小説だな、と強く思った。 そういう部分に、時々???があったりもした。 でも、一生恋したいよな。 うん。 それに、恋って、傷ついて別れて終っても、 やっぱり良かったな、と良い思いでになっていくものだと、信じていますので。 不倫だって、恋でしょ。 | ||||
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