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夜明けの街で
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夜明けの街での評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全162件 61~80 4/9ページ
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読みながら、あたかも自分自身が不倫をしているかのような背徳感に襲われ、 妙にドキドキしてしまった。女性読者の評価は辛いと思うが、中年男性読者は 結構身につまされる思いの方が多かったのでは? この小説の場合、あくまでもミステリー部分は付け合せのようなものなので、 謎解き部分はさほど重要では無いと思う。私も何となくラストは予想出来た。 それでも展開力は流石で、最後まで一気読み。拍子抜けということも無い。 東野圭吾はこういう小説も書けるのだということで、本当に達者な人だ。 ただ苦言を。読後に色々調べていたら、出版社は「東野圭吾の最高傑作」と いう宣伝文句で売り出していたとのこと。最高傑作うんぬんは後年、読者が 決めることであって、発売前に出版社が決めることではない。こういう宣伝 文句はやめてもらいたい。多くの読者が感じているように、私もこの小説が 東野圭吾の最高傑作だとは思わない。 | ||||
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不倫をする男性の気持ちがちょっとわかりました。 こういう兆候が出てきたら、旦那は不倫してるかも〜と思った方が良さそうですね。 印象的な文章に「自分の長所をアピールし合うのが恋愛なら、短所をさらけ出し合うのが結婚」というのがありました。なんか心にガツンときました。 事件の方は、全然衝撃もなく、たんたんと始まって、たんたんと解決したという感じでした。 | ||||
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殺人事件の犯人が誰によるものかについては、内容にすこし雑は印象を受けます。 これは不倫というテーマに殺人事件を絡めてしまったがためでしょう。 展開にも無理があったような読後感がありました。 ただし、不倫についての愛人と妻、家庭の間で揺れ動く主人公の心理描写などは 読んでいる側として非常に入り込んでしまいました。 結婚するということはどういうことか?について考えさせられる本です。 自分が思ったこととしては、 振る舞いが器用(お金、行動、発言において)でないと不倫は出来ないということです。 不器用な人がただ女にモテるって理由だけだと、不倫は出来るが周りの誰かを必ず不幸にしてしまうということです。それに自分自身も奈落に転落することもあるでしょう。 | ||||
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当時、私は主人公の渡部よりは年上、彼女はヒロインの秋葉よりは年下という年齢差で世間で言う、不倫的な関係を続けていた。話題になった、この作品を文学部出身の彼女は読んでおり「私的にはアリかなあ」と肯定的な感想を述べていた。私はまだ読んでおらず、彼女が結婚し、音信不通になったあと、初めて読んでみた。東野圭吾の作品はこれまで読んだことはなく、作者に対する先入観もなしに読んだが、何故ここまで心理描写が的確に出来るのか、まったく驚くべき精緻な描き方だった。レビューのなかでも、ミステリーじゃないとか、東野らしからぬ作風とか非難されている方もお見受けしますが、固定的なイメージではなく、これはこういうジャンルの作品だと解釈して読めばいいのではと思います。 ただ、既婚・未婚にかかわらず恋愛経験がない、あるいは異性に興味がない方には面白くもなんともない小説かなと思われます。 | ||||
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世に不倫のことを物語る小説は多いけれども、こんな風にミステリーというか、殺人事件と組み合わせたのも少なく、まあまあですね。 深田恭子が、いわゆる派遣社員というのを演じると言うことで、イメージしてもらえば、主人公の気持ちも分かろうかというところです。深田恭子が派遣社員で部下にいたら、よからぬことを考える男性は多いでしょう。しかも期限限定。 深田恭子がバッティングセンターでバットを振っていたら、それこそ変でしょう。これがミスキャスト。 見たこともないような豪邸に深田恭子が一人で住んでいたら、それこそおかしいと思うでしょう。これが小説。 深まる謎に魅せられていく主人公は、不倫の深みに沈んでいく。これが味付け。 いつものどんでん返しで、明かされる真実と、別れ。東野圭吾らしい展開で、むしろほっとします。 容疑者Xはまだしも、手紙とか、秘密、天空なんて、およそ東野圭吾ではありません。文章を書く人たちの眼を甘く見ないほうがいいと思います。 そういう意味で、むしろ東野圭吾っぽさが良く出ていて、まあ80点かな。 | ||||
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婚姻中に,婚姻外の男女関係にまつわる,多重構造な物語。 15年前の死亡事件の時効を前に、 関係者の間のかけひきが続く。 遺族、警察、現場の家の住人達。 誰が誰とどういう関係か、傍からは分からない。 東野圭吾らしい複雑な事件の構成に頭が下がる。 | ||||
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不倫の物語とミステリーが独特の調合で面白いのですが、なんといってもこの作品の魅力は、ミステリー部分ではなく、不倫にはまっていく中年男性(子持ち)の心情描写でしょう。 どこにでもいるサラリーマンで、真面目でユーモアもわかるタイプの男が、悪意なく不倫に入ってしまう心情が、非常に素直に、かつ唸ってしまうくらいリアルに表現されています。 また、彼の口を通して語られる、不倫や夫婦関係の本質をつこうとする文章の数々にハッとします。 「境界線の上に壁などなく、ひょいと一跨ぎすればいいと知ってしまった」 「結婚したら男と女じゃなくなるんだ」 「それにしても妻というのは、どうして亭主が外で何を食べてきたのか知りたがるのだろう」等々。 主人公に共感しているうちにミステリーの伏線にもっていかれます。 東野圭吾の代表作とはカラーが違うので、ミステリーを期待すると物足りないのだと思いますが、揺れ動く人間の心の葛藤を描く巧さ、共感させる力はやはりあっぱれです。是非先入観なく読んでいただきたいです。 | ||||
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ただの不倫小説かと思いきや、殺人事件とからませながら書いてあることでドキドキしながら読めました。 私は昔、不倫は遊びだ、絶対だめだって思いこんでいたのですが、渡部と秋葉のように、純粋にひかれあう人達もいるんですよね。社会人になると、友人に不倫してる人がでてきて、まさかこの子がっていう子がしてたりするんです。私も過去にありますが、ストーリーにでてくるやりとりや、イベントのときなどの描写がリアルで、あるあるとうなずきながらよみました。東野さん…なんでこんなにリアルなこと知ってるんですかとたずねたいくらい、心理描写はすばらしかったです。 新谷くんの話が最後にあることで、世の中の男の人は不倫はするもんじゃないな…と苦笑いできるんじゃないでしょうか。いいオマケです。 でも、ほんとに、不倫はいかんです。それにしても深く問い詰めず、夫をまちつづけた妻の忍耐はすごい。妻の心情をサンタで表現したのも見事です。言葉より重い。 | ||||
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いつもながらの東野氏のテンポの良い展開で話は進む。 不倫を題材として、夫の心理状態を中心に、妻や不倫相手の行動や発言の変化を描画している。 殺人事件などは身近にそんなに起きることではないが、不倫(浮気)のようなことは、周りでのうわさなどでも良く聞くせいか、ストーリーに入り込みやすいのが良かった。 単なる不倫小説ではなく、ミステリー作家らしく、15年前に起きた事件との絡みで、ストーリーを面白くしている。 | ||||
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東野圭吾の物語として、そのトリックは物足りないかもしれません。 ただし、私(既婚者)にとっては、今後の人生へ何か教訓を与えたくれたような気がします。 その意味では、「白夜行」「容疑者Xの献身」などのこれまでの東野の作品とは異なり、読み終えて幸せな気分になりました。 | ||||
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映画の番宣を見て読みたくなりました。 よくある不倫の話なのに、グイグイ引き込まれました。 やっぱり東野圭吾ってすごいな〜と。 心理本なんかよりこちらの方が小説だからこそなのか、 不倫している男性の心理がリアルに分かります。 主人公の焦った感じやずるさを冷めた女目線で面白く読みました。 | ||||
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男の愚かさと悲しさと欲望がない混ぜになった物語です。 不倫と離婚についてリアルに書かれています。ここらあたりはさすがにうまい。 ミステリーとしてはちょとかな。エンディングは多くの読者が予想できたのでは? | ||||
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真面目なサラリーマンの不器用な不倫物語です。殺人事件がからみますが、これは物語を掘り下げ、心理描写をより生なましくするための演出、オマケ程度に考えておいていいと思います。 男性側からのストーリー展開ですので、女性の心理描写が物足りないですね。 主人公渡部の不器用さと真面目さにつけこみながら、父親への復讐を企む中西秋葉という、風変わりな女性には、残念ながら最後まで共感できませんでした。同じ女性から見ても彼女の心は理解しがたいものがあります。15年も犯罪の核心を隠し通した女性なのですから、相当したたかなのでしょう。しかし、決して幸せにはなれないこの女性に同情を覚えたことも確かです。中西秋葉の今後がとても心配です。 ラストの部分がミステリーっぽくて好きですね。何も気づいていないだろうとタカをくくっていたはずの妻にじわじわと真綿で首をしめられていた渡部の愚かさが何とも哀れです。 | ||||
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男目線で書かれている、浮気の現実に近い内容かと。 個人的には東野さんの作品は初読みでした。 実際、浮気をする事はこんな事かなと、結構ドキドキして読んでました。 私的には、最近で一番面白かったです。小説なので、面白かったで読めて終わったのですが。 嫁も呼んでいましたが、女心は判っていないと一喝されました。 夫婦で映画も子供置いて久々に行って見ようと思います。 若い時に恋愛が楽しかったのと同じで、浮気も恋愛なので、はじめは楽しいのが 当たり前ですが、やはり家庭を持ってからは結末は良くなる事はないですね。 少し疑似体験したい方向け? | ||||
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映画化されたので東野さんの原作を読んでみました! 不倫=どろどろ、自己愛、勘違いキモイ、祝福されない、身勝手、迷惑・・・ そんなイメージがありましたが、本作品は不倫に陥る男女の思考、心の移り変わりを本人でなければわからないほどに描き出していて、はっとするものがありました。東野作品としては異色かもしれませんが、手近な女子をランチや飲み会に 屈託なく誘う職場の課長に読ませて、ほんとうに下心はないんですか・・・?と背後から感想をお聞きしたいものです。 赤い糸なんてない、あるとすれば二人で長い人生をつむいで、どちらかを看取るまで添い遂げることで完成する・・・友人新谷のもっともな意見に深くうなづきながらも アラフォー男性のわびしさ、若い女子に視線を送るのも躊躇してしまう純情さ、一回り下の女性とドラマのような恋愛ごっこができる喜びにはまりながら、保護者ぶって余裕を見せてしまう年上ならではの心情・・ こちらにも深くうなづいて読了しました。 多分、主人公男性が本当に遊び人だったら、こんなメンドイ31歳世間知らず女子には目もくれず、キャバクラ行ったりで発散していたのでしょう。しかし恋愛に免疫もあまりなく、別に肉食系でも女好きでもなく、 気づけば結婚してしまって世間並みの幸せを手に入れて、 人生こんなものかなと思うような、真面目で堅実、 道をはずれることを否定してきた彼だからこそ、 「不倫じゃない、本気だ!おれが彼女を守る!!」という 本末転倒方向に突っ込んで行くのでしょうね。 (多くの男性はもっと双方の女性に嘘をついたり、かけひきを楽しんだり、 離婚を引き伸ばしたりするのでは) 主人公がもっと嫌な、身体目当ての、女性にモテたいだけの嘘つき男だったら、 自分に夢中にさせてから、ぼろ雑巾のように再起不能にして 捨ててやれたのに・・・ と秋葉も思ったのではないでしょうか? 秋葉もまた、生真面目な性格ゆえ 悪役になりきれず、次第に情が移り 主人公の家庭を思い、主人公を思い、自らの苦悩と後悔に縛られた半生、 不倫の身勝手が原因で亡くなった女性二人を思い、 主人公以上に激しく、切なく揺れ動いていたのではないか、そんな風に思います。 ラスト、秋葉の振り返らない芯の強さ、頑ななまでの潔さに比べると 主人公の方は、とつぜん梯子をはずされて とぼとぼと妻の家に戻る様子が、魔法がとけたシンデレラ状態で哀れです。 中年男のはしかのような恋愛熱が寒気に変わり 恋人は去り、自分にあると思っていた選択肢など実は初めからなく、 腹に一物かかえた奥様に気を使いながら 仕事してローン払って 老いていくしかないという、この結末はリアルホラーかもしれません・・・ | ||||
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予備知識なしで読み始めたので ただの恋愛小説なのかな?って思ってたんですが、 途中からミステリーも入ってきてとてもおもしろかった。 時効寸前の場面はドキドキします。 ミステリーなくても十分おもしろかったです。 | ||||
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東野圭吾ものはこれが初めてでした。 なので彼に関する予備知識は全くありませんでしたが、 軽快でグイグイと引き込むタッチはさすがです。 ほぼ一気に読みました。 殺人事件を巡るミステリーと、世の中のおじさんを代弁する かのような不倫心情を絡めた内容はおもしろいです。 ただ本格不倫物を期待すると肩透かしをくらうさっぱり系かと。 個人的に残念なのは、最後に「種明かし」をしたあとの書き込みが それまでの話の紡ぎ方からして妙に短く淡泊なこと。 「え?それで終わり?!」感があるような。 10/8公開の映画のキャスティングと原作イメージの個人的感想。 岸谷五郎:微妙 深田恭子:合っている 木村多江:非常に合っている | ||||
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ラストに胸が痛む作品。 主人公に加え2人の男の不倫(「新谷君の話」を含む)での苦労話が交差していく。 共通点は、好色な男たちが不倫にのめり込み、それと引き換えに辛苦を味わうこと。 まだ26歳の小生であるが、 読後、将来このようなことが我が身に起きるのではないかという不安感に苛まれた。 そして、結婚を意識する交際相手とそのようなことになる姿がありありと心に映し出された。 「男性は自戒のために、女性は男性を知り賢く生きるために」 そんな訓示に満ちた一冊。 | ||||
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とっても面白い小説です。実は東野圭吾氏の本は初めて読みました。 角川映画の存在は初めに知って、購入した次第です。他の方のレビューにもあるように、サスペンスというよりは恋愛小説(不倫小説?)という要素が強いような印象です。 初めは不倫を否定的にとらえていた主人公が次第に本人がのめりこんでいく過程と心情が丹念に描かれていると思います。不倫を経験したことのある人は思わず苦笑したり、頷いたりするであろう描写が秀逸です。 | ||||
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東野圭吾作品のなかで特に好きな本は片想いと容疑者Xの献身です。彼が作り出すトリック、彼独特の人間の心の描写が大好きでその二つが最大限に生かされているのが片想いと容疑者Xの献身だとしたら、この作品は心の描写が最大限生かされ、トリック、推理面はほぼ皆無。なので推理小説というよりは恋愛小説として読んだ方ががっかりしないような気がします。私はこんな恋愛経験があるので、途中号泣した場面がありました。彼、彼女、妻、男、女、父親、母親、子供、1人の子供が大きくなったら大人、結婚したら妻や夫、子供ができたら母親や父親になる。環境も状況も変わっていく。自由がきかなく なっていく。いろんな立場の人がいろんな状況で自分の心に正直に生きる。そして苦しむ。心の揺れ動きや、人間のズルさ、強さ、弱さを丁寧に描いています。男性目線で、男性優位に書かれている感じはしますが、最後は女強し!で終わります。私は好きです。 | ||||
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