月は無慈悲な夜の女王
評判
月は無慈悲な夜の女王の評価:
3.62/5点 レビュー 143件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全185件 81〜100 5/10ページ
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月は無慈悲な夜の女王の評価:
3.62/5点 レビュー 143件。 B ランク
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結論から言うと読みづらい。話が頭に入ってきません。
「個人に居するものは個人に、公共が必要なものは公共に、そして状況によって事情が変わることを認めます。(p.144)」
「議会を支配することは彼女にとって生まれついた性質のようであり、それに彼女をそうしたのはまずい選択ではなかった。(p.524)」
「やつらが慣れてきたものに比べると六分の一というおれたちの重力が、やつらの生まれてこのかた持っている反射神経のすべてをその敵としたのだ。(p.564)」
どれもいま現物をパッとめくって探した文章です。
こんな感じで、文意は汲めるけれどもいちいち変なところでつまずくような文章、はっきり言わせてもらえば現代の日本語には存在しえないような文章が延々と続きます。この文体(?)で組織論とかを長々と書かれるので、もう、無理です。読み物として、とても人には勧められません。
この作品、SFの世界では神格化されているようで、その空気の一端が解説から伝わってきました。一方で、日本での評価が低いことにも触れられていました。解説ではアメリカと日本の国民性の違いが理由であるかのように書かれていましたが、それは当たらないと思います。もっと単純に、文章の問題ではないでしょうか。この翻訳本が、「作品の中身を評価してもらう段階」に達していないのです。
小難しい言い回しを直訳的に書く人は他にもいて、例えばヘッセの訳を多くされている高橋健二さんなどがいい例だと思います。しかし彼の文章は、小難しさを残していながらもちゃんと「読める日本語」なのです。原文の堅さや難しさのせいにはできないと、個人的には思っています。
藤本和子や金原瑞人レベルの文章を持ってこいとも、光文社古典新訳文庫になれとも言いません。しかし早川書房さん、ぜひ新訳を出してください。ちゃんとした文章で読みたいです。