■スポンサードリンク
幻夜
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
幻夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全228件 141~160 8/12ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
はじめに言っておくと、本作品は「犯人を探して犯人を捕まえる」といったオーソドックスな推理物が好きな人が読むと少し釈然としないかもしれません。解説にも書いてあったことですが、東野圭吾は謎を謎のままにして終わらせることが多いからです。だから本作品だけに関わらず、オーソドックスな推理物が好きな人は東野圭吾はあまりなじめないかもしれません。しかし、私はそういう手法もありだと思います。 美冬を追う刑事・加藤と、美冬に操られていた雅也のそれぞれの視点の話が面白いです。特に、加藤が美冬の正体を少しづつ掴んでいくところは読み応えがありました。読みながら「あーそういうことだったのか」と思わず声を出してしまいました。それから事件がおきた中で短く事件の謎解きのヒントを入れる所なんかも良かったです。 本作品は「白夜行」の続編ということですが、私はまだ「白夜行」はまだ読んでいないので、近いうちに読みたいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
美冬の目的がわからないって?白夜行の続編とするなら(著者の発言をどう理解しようと、国語読解力が正常なら)、明らかでしょ? 雪穂と亮司は愛情的にも利害的にも運命共同体であり、それがたとえ幻の白夜であろうと、共に太陽の下で生きることを望んでいた。そして失敗し、亮司は死んだ。 美冬の目的はその意思を継いでひとりでも亮司との約束を果たすこと。つまり亮司の分も太陽の下で生きること。だからこそ、一見成功に見えた過去さえも捨てた。 そして、その目的のために雅也は利用された。つまり雅也は「白夜行」における、雪穂と亮司の目的のために利用された雑多な犠牲者の一人でしかない。というわけで、雅也と亮司は全然違います。 結論。雅也と亮司は全然違います。だから、この物語は「白夜行」の繰り返しではなく、続編です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
白夜行の続編.断定できるほどの材料は与えられないが,終盤に与えられる材料がそれを克明に示唆している.閑話休題,中身のほうはというと・・・ 主犯であるヒロインの心理状態は語られない,という白夜行と似た形式が取られているが,本作は共犯者の男性の心理状態は克明に描かれている.このため,読者にとっては百夜行よりも解釈が容易になっている.しかしながら,これはこの本(あるいは百夜行シリーズ)が凡庸な作品に近くなったことを示している.内容も,前作をはるかに凌ぐ質及びスケールとは言い難く,矮小になってしまった感は否めない.ヒロインのとる行動に意味を持たせようとし,それを説明している言葉があまりにも陳腐な点も少し気にかかった.何もかも説明されてしまうであろう続編を期待したいような,期待したくないような複雑な心境だ. 以上のようにかなり酷評したが,これはあくまで,前作百夜行ありきの感想である.単品としてならば並の小説よりは十分に楽しめるものになっている.迫力は十分.読ませる迫力のある作品だ. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「白夜行」の続編と言われる作品ですが、「殺人の門」の“倉持修”ともダブって見えました。 「白夜行」の“あの人”に対する思い入れがある方ならば、賛否両論が分かれる作品だと思います。「白夜行」と違い、内面が語られる記述があるので、“あの人”のその後と思いながら読み進めると、本作での徹底した悪人ぶりに違和感を感じるところもあります。とはいえ楽しめないかというとそのようなことは全くなく、この作者流の巧みで緻密な伏線とスピード感溢れる展開は健在で、「白夜行」に負けないボリュームを誇る本作も一気に読まされてしまいます。「白夜行」を読んでいない方でも楽しめると思います。 もしかしたら、「白夜行」がベストセラーとなり、舞台化やドラマ化されたことで、“あの人”に対するイメージが固まりそうだったのをぶち壊してやろうというような作者の意図があったのかもしれません(笑) 本作の続編となるような“あの人”の最期までを描く作品も読んでみたいですが、本作の“パラレルワールド”的な作品とか、「白夜行」から「幻夜」までの間の“あの人”の心境の変化を描く“エピソード”的な作品があっても良いかな・・・などと思っているのは私だけかな? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
個人的な感想を言うと、表現が適切ではないかもしれないけど、 面白いか?面白くないか?で言えば「面白い」と思った。 好きか?嫌いか?で言えば、「嫌い」な作品かもしれない・・。 悪が主役の話。 「白夜行」の続編・・という知識を持った上で私は読んだけど、 白夜行を読まずにこの作品だけを読んでも、すんなり入っていけると思う。 続きが気になり、長編にも関わらず一気に読みきった。 ヒロインはともかく不気味な女で、人間的な温かい感情は全くない。 悪がのさばって、すべて計算どおり、思い通りに進んでいく様に 憤慨を覚えたり、魔性の女に、いいように操られていく哀れな男を、 同情しながらも馬鹿だよなぁと思ったりしながら読んでいた。 でも一方で、人に心底惚れるということは、奇麗ごとでもないし、 単純に理屈で割り切れるものではないのだろうな、とも思った。 阪神淡路大震災の混乱の中、女に殺人現場を見られてしまったことから 弱みを握られ、意のままに操られ、悪事に手を染めていく男・・。 明かりが消えた人生を余儀なくされた男を描いている。 白夜行では、男と女がどうやって連絡を取り合っていたかとか、 具体的に悪事を企てるシーンなどの舞台裏が描かれていなかったけど、 幻夜ではその辺がよく描かれていると思った。 正直、あまり後味の良いものではなかったから、 もう少し納得のいく展開の続編を、とっても期待している。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
関西出身の東野圭吾らしく、西宮の地名が出てきて阪神・淡路大震災の被災地を詳細に描写しているところから、ぐいぐいと読まされた。仕組まれ動かされる男。思いのままに人生を作り上げていく女。このままずんずんと突き進むと行き着くところには何が待っているのか、、。裏切られなかった。続きがあるとしたら、その行方をむさぼりつくように読みたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「白夜行」は随分前に読み、詳細までは思い出せない。 しかし、読中のずっしりとした心地よい重さを覚えている。 「幻夜」は、心地よいというよりは、女の恐ろしさに薄ら寒くなる。 美冬の冷酷さに、読み進めることが苦しくなるのだが、 読むことをやめられない。 恐ろしい女だとは思いながらも、美冬に操られる男たちと同じように、 私自身も、美冬の手のうちでおどらされているのではないか?と 半ば本気で感じさせられたりする。 完全に美冬に敵対心のようなものを感じていた自分は、 ラストでは頭を抱えてしまったが、物語としてはそれがベストなのだと思う。 美冬がどのような思いで生きているのか、ぜひ続編でのぞいてみたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この幻夜という物語は白夜行の雪穂と亮司を亮司の視点から描いた物ではないかと感じました。前作白夜行では、雪穂と亮司の関係は第三者のみでの視点でのみ伝えられ、最後まで読者の想像に委ねられていました。幻夜では美冬と雅也の関係は雅也のみの視点で語られて行きます。これは白夜行で最後まで謎で終わった「雪穂は本当に亮司を愛していたのか?」の答えだと思います。改めて白夜行を読み返してみましたが美冬=雪穂、雅也=亮司で考えると、すべての話の辻褄が合うような気がします。となると最終作は美冬=雪穂の視点で話が進むのではないかと勝手に想像しております | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
白夜行を先に読んでおくことで謎を抱えながら読む事が出来る。そしてその謎はきちんと明かされる。幻夜だけ読んでいる人にはその謎は謎として抱え込まずに読む事が出来る。これは「白夜行」を読んだ人へのプレゼントのような気がした。ただ「白夜行」ほどのやりきれなさは感じられない。主人公の雅也に共感できる部分があるからだろう。しかし共感できる部分があるからこそ悲しい物語になるのかもしれない。星は4つ。もちろん文句なく面白い。たいくつな週末が予定されているなら「買い」だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
すごぃ。 なんてゅぅか 読み終ゎった後に頭の中が真っ白になった。 衝撃的、且つとてもぉもしろくて読むのが止められなかった。 東さんの作品ゎ大体全て読んでるけど 白百夜以来の最高傑作。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
巻末の解説を先に読んだ時、「ネタばれ?!」と憤るかもしれませんが、本文を読み始めれば、解説に書いてあることなど出版社の本の紹介程度だとすぐにわかります。 但し、それは「白夜行」を先に読んでいた場合です。 この本は単独でも十分楽しめるかと思いますが、完全に「白夜行」第2部です。先に読んでいるといないとで感じ方は全く違うかもしれません。 もっというと、次に出るであろう第3部(あるいは第4部、第5部)まであわせて読んで、本当に面白い本かもしれません。 講談社文庫・高橋克彦の「竜の柩」が、元々「竜の柩」「新竜の柩」「霊の柩」だったように、いつかは「夜」?3部作、4部作になるような気がします。 第2部まで?での読後感は、宮部みゆき「模倣犯」、カポーティ「冷血」を読んだときと同じ、「出会ってはいけないひとに出会ってしまった」感じです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
分厚さを感じさせない内容。 むしろラストの展開次第で1.5倍くらいの内容に出来るのではないかと思うくらいですが あの衝撃のラストで良かったのかなとも思います。 白夜行の続編とも言われるこの作品ですが本作だけでももちろん楽しめます。 リアル美冬が存在しない事を祈りたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文庫本で一気に読みました。 物語の中盤で、物語のナゾの一つである美冬の正体について、 「分かった!」気になっておりました。 物語の展開は白夜行とかなり似ており、面白いけど、同じやな、とさえ思っておりました。 が、書評を最後に読んで、さらに伏線が隠れていたことに気付き、 著者のなぞかけが、よく練られていることに正直感嘆せずにはいられませんでした。 この書評は、ハードカバーにはないようなので、私のように伏線に気付かないままの 方もいらっしゃるかもしれません。 ぜひ書評を最後にお読みになってください。 そして、できれば白夜行を読んでから本作を読まれると、より一層楽しめるのではないかと 思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
白夜行の続編。 また分厚い本だなぁ〜と一瞬躊躇しましたが、そんなことを考えたのは初めだけ。 ページをめくる手も止まらずスラスラと読み進めてしまいました。 主人公は阪神淡路大震災の直後に衝動的に殺人をしてしまった雅也とその現場を目撃していた美冬。 白夜行では主人公であるにも関わらず雪穂と亮司の心境は一切語られなかったため二人からは血も涙もない冷酷な印象をうけました。(ドラマでは雰囲気が違うかな?) でもこの幻夜では、主に雅也の視点から物語が進行します。 そのため美冬の呪縛から逃れることのできない雅也の苦しさや葛藤、孤独さが手に取るように分かりました。 贅沢でなくてもいいから、平凡な幸せな人生を送りたいと望むのに反し、一方で美冬にどうしようもなく惹かれていく。 そして美冬に指示されるがままに数々の悪行に手を染めていく。 美冬はまさに魔性の女というべき存在でしょうね。 美冬の表の世界で頂点までのし上がっていこうというとてつもない野心と、徹底した冷酷さ。そして懐柔の巧みさ。 最後の最後まで美冬の存在は謎の暗いベールに包まれています。 前作の白夜行を読んだ方ならこの幻夜とのつながりがつかめるかと思います。 読まれていない方でも独立したひとつの作品として楽しめますよ。 続編が今から待ち遠しいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み終わりました。東野圭吾の「幻夜」。 総ページ数、およそ780ページにわたる 大作でした。いやぁ、面白かったです。 前回読んだ「手紙」よりも登場人物が多く、 お話もより大きくなってましたが、 やっぱり読みやすかったです。 阪神淡路大震災という、大きな災害を ストーリーの核となる部分に置いていることが 印象的でした。 関西が舞台になるシーンがたびたび出てくるんですが 関西出身の作者らしく、とても詳しく 情景が浮かぶように書かれてありました。 「白夜行」とリンクしてる部分があるそうなので、 近々読んでみたいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とりあえず長い。ほんとに長い。でもおもしろいし、興味 深いしなんといっても凄く凄くおもしろい。 なにがおもしろいかというと時代設定だ。1995、1月 阪神大震災が彼らの物語のはじまりが訪れた。 彼のどさくさにまぎれた突発的なある行動から、彼と美冬 のとんでもない物語が始まるのだある。とーぜん東野作品 ですからH罪関係ですが。白夜行第2弾。おおいに期待 していいとおもいます。白夜行より話に入っていきやす かった面もありますが、雪穂の方が人間実はあると おもいます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これぞエンターテイメントという感じでしょうか。 小説の世界に時間を忘れてどんどんのめり込んでいきました。 「白夜行」をかなり前に読んでいたのでその内容をほとんど忘れてしまっていたのですが、充分楽しめました。でもやっぱり気になるので、これからもう一度「白夜行」を読み直します。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
結局この「女」の目的はなんだったんだろう? 永遠の美?究極の美? 人それぞれなのかもしれないけど、たったそれを手に入れるためだけに全てをリセットしてやり直した? それだけのために自分に立ちはだかる障害を取り除くためにありとあらゆる手を使った? 後者はこの「女」はこういうやり方しか知らないという事で理解できなくもないけど、、、 けど、もしそうならリセット前と結局同じ生き方だし、リセットした意味ある? 前編的意味合いの白夜行では、とても心が痛々しいけどその中に二人の純粋な思いとか伝わる部分もあって、なぜかとても惹かれたんだけど、今回はそれは皆無だった。 だから、この「女」と表現してしまう。 白夜行の流れを汲むならば、この「女」が永遠の美なるものを追求してるのは今は亡きR&YのRをやっぱり心のどこかではずっと変わらず思っていたいから? もしそうなのだとしたら、また印象も違う感じになるけど、、、 ともあれ、前作同様一気に読めてしまう作品。 作者はわざとそういう感じになるように仕上げたんだろうけど、読後はとてもなんともいえない胸糞悪さを感じさせる。 自分はもうベタだけど、雅也はあの時本当は加藤に捕まって、なんとか死刑はまのがれて 刑期後にまだ有子が待っててくれててやっとささやかな、、、という風に脳内変換してます、、、 いや、ほんとベタベタなんだけどね、、、そうしないと気持ち整理できない(笑) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
白夜行の続編になります。(たぶん) 白夜行の時は、雪穂と亮司の犯行をその周りの人達の視点で描かれていて、2人の気持ちなどは、不明でしたが、 幻夜の場合は、美冬と雅也の犯行の段取りと、雅也の心情だけが、描かれていました。 この描き方でわかるのは、雪穂と亮司がパートナーとして生きれたのに対して、雅也はパートナーでなく道具であったのでは・・・。 そして、強運のヒロインは、もう誰とも生きられないのではないでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読んでる間中、先を読み進めたい気持ちに読むスピードが追いつかず じれったくもだえました。 『美冬』は恐ろしい女性ですよ。 こんな女性に狙われたら誰もかなわないだろうね・・・。 とびびりながら読破した1冊です | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!