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幻夜
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幻夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全228件 121~140 7/12ページ
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これは、絶対「白夜行」の続編だと思います。 だから、そちらを読んでからのが楽しめます。 「ホワイトナイツ」という店の名前、「ハーモニー」のシュークリームなど ちらちらと、白夜行を思わせる言葉がでてきます。 雪穂の悪女ぶりをはるかに上回る美冬の悪女ぶりには ぞっとします。 太陽を失って、夜を生きていく決意をした女の執念が見えます。 犠牲になった雅也が本当に哀れで悲しいけど、 美冬の心には、一人の男しかいないんだろうな、と 思いました。 長い作品だけど、一気に読んでしまいました。 つくづく東野さんは、すごい! が、最後があまりにも救われない。その方が美冬の悪女ぶりが 引き立つんだけど、ちょっと後味が悪かったので ☆4つにしました。 | ||||
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驚きのラストを謳う作品は数々ありますが、本当に驚愕のラストを体感することは滅多にありません。 でも、この作品は体感させてくれます。 分厚い本ですが、土曜日に読み始めれば日曜日に読み終わります。どうぞ。 | ||||
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私は「白夜行」を読んでいないので、美冬の正体は知らないし本当の性格も知らないが、どうしても雅也を単に利用したとは思いたくない。この時点で私は、美冬に手玉に取られてしまっていますね。 さらに、なんとか彼女の心を開かせみたいと思うのは、バカなことなんでしょうね。 これから「白夜行」を読んでみます、じっくりと。 | ||||
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白夜行も読んだ。白夜行のパラレルワールド?美冬の今後を読みたい。彼女が白夜行と繋がる彼女ならば、彼女は白夜行の結末によって壊れた気も…。だから美冬の徹底ぶりになったのかな。 | ||||
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今、読み終わりました。う〜ん、やっぱり面白い。 美冬は、本当にメーテルでした。歳をとらない。というか、どんどん若返って来る!! 西本雪穂は、1962年生まれのはずなんですよね。白夜行の第二部と知りながら読んでも、その辺りが???でしたが、読み進めるにつれて出てくる、出てくる雪穂の影が・・・。 知らずに読めば、かなりの興奮物だったかも。でも、謎も残りました。風と共に去りぬ。あれは、どう解釈したら良いのでしょう。ラストの加藤刑事とのやり取りは、我々、読者までもがホンモノの美冬?と思わされてしまうものでした。まあ、そういった余韻を残して、ああでも無い、こうでも無いと謎を楽しむのがこのシリーズの醍醐味なんでしょうね。 あと、雪穂が関西弁をほとんど使わなかったのに対し、美冬が関西弁バリバリなのも面白い。雪穂が亮司と関西弁で話していた光景を想像させてくれますし、幻夜を読んだ後では、かなり亮司のイメージも変わるのでは。白夜行のラストで雪穂も一瞬だけ関西弁使うんですけど、これも伏線? 徐々に全体像が見えてきた白夜行シリーズ。でも、雪穂も今年46歳。早く続きを読ませてください、東野先生! | ||||
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世間の裏街道を力を合せて歩く男女二人を主人公にしたシリーズ(?)の続編。 前作『白夜行』のレビューに書かせて頂きましたが、同作では徹底的に主人公らの感情説明を排除した為、私にとっては今一つしっくりきませんでしたが、今回は二人の視点も含まれており気持ち良くストーリーを追うことが出来ました。しかし驚かされたのは結局美冬は雅也を利用していただけという結末で、そう見せかけて最後には雅也の疑いが晴れて超感動と密かに期待していた私自身が雅也以上に裏切られたような錯覚に陥りました。作者については多くを知りませんが、作品毎に色々な試みに挑戦しているそうで、つくづく喰えないタイプかと想像します。 それにしてもアプローチこそ違うものの、全く同じテーマで長編2作を発表する作者の狙いは何なのでしょうか。余程こうした男女・裏街道モノにご執心なのでしょうか。シリーズ化で儲けてやろうという実にありがちなパターンでないことを祈りますが、解説によれば矢張り第三作目も出るそうで、その辺を全てすっきりさせて欲しいものです。こうしてまんまと釣られて続編を買うことになる訳ですが・・・。 | ||||
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結局登場人物全てが本当の意味で報われることも幸せになることもなかった。 狙ったのならば凄い。 白夜行を読んだ人は結末がどの種のものになるか検討はついたかもしれないけれど それでもやっぱりやるせない。カタルシスは得られないけれど 読み終わった後、思わずため息をつきたくなる。そんな作品でした。 女の"魅力"。腕力や筋力、戦力と同様に"力"という言葉が含まれています。 そしてこの本を読むと魅力もれっきとした"力"の一種であると 感じずにはいられません。余りにもホイホイついていく男達を鼻で笑いたくも なりますが・・・ 自分もあのような女が目の前に現れたら思うが侭に操られそうだから笑えない。 第3作目、いつでるのか楽しみです。ただ結末は今までの2作とは違った志向で 読者を驚かせて欲しい。 | ||||
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久しぶりに「白夜行」〜「幻夜」を続けて再読。一気に読むことで物語の背景である時代(=昭和)が小説世界と密接にリンクしていることを改めて感じました。 「白夜行」の最初が高度経済成長の公害問題、そこからバブル経済〜崩壊、阪神大震災、地下鉄サリン事件と続く大きな時代の流れや、 2作の中で段々に進化するパソコン、ネットワーク社会という要素が登場人物達の行動(=悪意)を左右し、それが物語の大きなうねりとなっています。 主人公雪穂=美冬の行動も時代とともに小さな悪意が段々とエスカレートしていくようで興味深いです。 特に「白夜行」ではまだギリギリでかかっていたリミッターが、「幻夜」では一気に振り切れてしまったようで、書かれていない2作の間でいったい何があったのかと思ってしまいます。 もしこの作品が3部作であるならば、平成の世に生きる雪穂=美冬の悪意がどう変化しているのか見てみたいです。 (「幻夜」の後半、雅也の働いていた工場の社長が語る「世の中もっと悪くなる。自分の懐を肥やすことしか考えてない連中がこの国を仕切っているんだから当然のことだ。」というセリフが深いです。) | ||||
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白夜行の続編になります。 雪穂が新海冬美になりすまし生きていく。 他人を利用し、回りがどうなろうが構わない生き様は変わらないが、 前作の亮二という唯一の理解者というか自分と同じ位大切に思える人間がいなくなってしまった分、 つけいる隙を全く見せつけず、最初から最後まで完璧な悪女になりきっています。 白夜行よりこっちの方が断然おもしろいです。ただ、白夜行は前もって読んでいた方が良いかと思います。 | ||||
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彼女は本当は弱いんだと思う。だから男がいないと生きていけれないし男をエサにする。 人間誰でも弱いとは思う。だから『愛』がある。 でも彼女の弱さは究極なんだと思う。かわいそうな位に。 かわいそうって言っても救ってあげたいとも思わないけど。 でも。彼女がこれからどう変わるのか、それとも変わらないのか。先がすごく知りたい。 | ||||
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皆さんと同じく最初はこのとんでもない分厚さに怯みましたが、 一気に読みました。というか読まずにはいられませんでした。 随分前に白夜行も読みましたが、まさしく続編だと思います。 私は白夜行よりもこっちの方が面白かったです。 以降ネタバレになりますが… 雅也は、きっとわざと暴発するように銃を作ってたんですよね。 「最高傑作の銃」というような言葉がありましたが、「1発でお互いを葬る事ができる銃」という意味なのでは。 美冬を殺して自分も一緒に死ぬつもりだったんだと思います。 しかし加藤がやって来て… 結局、雅也はやっぱり最後まで美冬を守ってしまったんですねえ〜… 引き金をひけば、自分も死ぬとわかっていながら。 美冬にはホントに背筋がぞっとしてくる感じはありますが、面白かったです! 是非とも続編が読みたいです。 | ||||
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ずっしりと重い780ページ。手に取ったときはちょっとひるみましたが、読み出したら止められない。あっという間に読み終えました。「白夜行」もそうでしたが、犯罪の現場が出ることなく、悪女・美冬の仕業だろうという予想だけはつく展開。 彼女に翻弄される雅也も次第に美冬の本来の姿に迫って行くのですが、憎しみだけでは語れないぬきさしならぬ感情が雅也を苦しめていきます。 阪神大震災という大事件をきっかけに張りめぐされた美冬の陰謀。この続きがまだ読みたいです! | ||||
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幻夜は白夜行の続編だ。 でも話は白夜行を知らなくても違和感なく読むことが出来る。 抽象的な文体でアレコレ読者に想像させる文体は相変わらずでその言葉や文章の意味に気づいたときは"してやったり"というカンジで本当に楽しい。 しかしその快感を読者に与えるのが目的といわんばかりで作者に一歩上から見られているようなカンジで意地悪な作者の性格が文章に表れている(いい意味で) 今回は相方の雅也の心情や実際雅也が行った数々の仕業がわかるようになっているので白夜行より話全体がわかりやすくなっている。 それにしても美冬は凄い。 前回よりも計算高くなっている気がする。 もはや敵はいないかのようだがこんなに美人で色気のあるしかも頭の回転が速い美冬だから敵 がいないのも当たり前か!? 分厚い本なのに一気読みしたくなる中毒的ミステリー小説!!! 続編が早く見たい!!! | ||||
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「白夜行」が面白くてハマって一気に読んでしまったので発売と同時に購入→またしても 一気読み。 すごく面白かったんだけど、ちょっと彼女が激しくなり過ぎちゃってて(笑) 「白夜行」の方が完成度が高かったように感じてしまった。。。 でももしこのシリーズで3作目が出たら、絶対に買ってしまうと思います。 だって彼女がどこへ行ってしまうのか、どうなってしまうのかがとても気になりますから。。 | ||||
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『白夜行』に続く、またまた東野圭吾さんの長編です。 物語は、阪神淡路大震災から始まります。 見つめられると、誰もが引き込まれてしまう美しい女性、新海美冬。 あの阪神淡路大震災の混乱の中で始まった雅也と美冬の生活は、東京へと舞台を移していきます。 自分の欲望を思いのままにするために、あらゆる手段を惜しまない美冬。 その計算された行動にも気がつかず、美冬のために力を尽くす雅也。 成功を極めた美冬は、一体誰? まるで人間の心をなくしてしまったような美冬の野望。 その結末は・・・・。 今では、すっかり忘れてしまったような出来事。 阪神淡路大震災、そして地下鉄サリン事件。 今までの自分をなくして、新しい自分に生まれ変わりたい。 そんな気持ちがあっても、なかなか現実には難しい。 それを大きな出来事をきっかけに、自分の手は汚さずに生まれ変わった美冬。 なぜ、そんな事が可能なのだろう。 美しく計算高い美冬だからこそ、それが出来たのか? 物語は終わってしまったけれど、美冬の野望はまだまだ続くのだろう。 美冬の最期が知りたい。 | ||||
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「白夜行」は、人間の善悪、罪と罰という命題について読者に問いかけている作品。 その命題に固執した「手紙」。 そしてこの幻夜がある。 読者に考える隙を与えずに、目まぐるしい展開を繰り返す「白夜行」、 読み進めながら次なる結果が見えてくる「幻夜」。 筆者の意図的な仕掛けであることは明白である。 「白夜行」では、唐沢雪穂と桐原亮司という2人の登場人物を中心として、 ストーリーは進んでいく。そして、2人の心理描写がまったく無いまま終焉を迎える。 「幻夜」では、水原雅也のを中心としてストーリーは展開する。彼の心理描写が この作品の中心であり、新海美冬は単なる悪女であると考える。 「白夜行」は、人間の善悪、罪と罰という命題について読者に問いかけている作品 であった。その命題に固執した「手紙」、そしてこの幻夜がある。 上辺だけ見れば、「幻夜」は「白夜行」の続編であるが、それは娯楽としての部分に過ぎず、本質は違うところにある。勘違いをする読者を新海美冬は嘲笑っている。 それゆえ、新海美冬が必死で消そうとした過去とはなんであったのかが見えてこないし、 その必要もないのだ。事件解明をする加藤刑事には迫力が感じられず、ラストでは拳銃の暴発であっけなく死んでしまう。 衝動的な殺人を犯してしまった水原雅也と彼の後悔、懺悔、真情を代弁する加藤刑事は、共に息絶えた。 彼の真情は真相に堪えられるはずもなく、、、。 | ||||
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美冬=雪穂 ってのは間違いないと思う。 だから、ってわけじゃないけど、この本を読もうと思ってる人は絶対に「白夜行」と続けて読むべき。 そうじゃないと、面白さも半減するような気がする。 でも、なんてのかなぁ。 雪穂に比べて、美冬には何かが欠けてるような気がするんだよね。 何が、って言われたらうまく説明できないんだけども。 やっぱり、何が美冬をあそこまで追い立てるのか、って理由がいまいち伝わってこないからなのかもしれない。 最終的な目的がいったい何なのか? 単に美を追求するだけなのか? そのためにあそこまで冷徹になれるものなのか? そのへんの答が出ていないのが、物足りなさのひとつなのかも。 それにしても、雅也は悲惨だ。 それに、あそこまで美冬に従順になってしまう理由もいまいちわからない。 「白夜行」の桐原にはなんとなく感じられたんだけどね。 男ってのは、やっぱり魔性の女にはかなわないんかなぁ…、とか思ったり。 有子と結ばれていれば間違いなく幸せになれてたんだろうなぁ、って思うとホント可哀相だよね。 それにしても、東野圭吾の書く女性像ってみんなすごいような気がするのは私だけなんだろうか。 | ||||
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この作者の作品を読むのはこれでニ作品目です。 一作品目はご存知「白夜行」 舞台は同じだと聞いていたが、完全な続編だとは知らずにとりあえずこの作者の別のものを読みたいとこの作品に手を出しました。 (美冬が例の彼女だと気づくのも随分遅れました…、というか別人と考えても違和感のない変貌振り) 続きが気になるストーリー、そして主人公(?)雅也の心境の描写など、さすがは話題にされているだけあって魅力的でした。 しかし、前作と比べるとどうだろう。 前作は第三者の視点から描かれていたためその人達に感情が移入される、 そういった意味で最後の結末はすごく気分の悪い、すっきりしないものでした。 ですが、それを含めておもしろいと感じさせるものがあった。 でも、この作品は違う。 本当に胸糞が悪いだけで、これ程までに読後感の悪い作品は読んだ事がない。 私の読書人生の中で読み終わって本に力一杯当り散らしたのはこれが初めてでした。 その原因としてはやはり美冬の行動の不可解さ、陳腐さ、展開のご都合主義が挙げられるでしょう。 (都合よく美冬に良い条件が揃い過ぎて違和感、解決策も同じ事の繰り返し、行動理念が見えてこない) そして何より亮司を失った事による変貌が描かれなかった事。 これではただ美貌と才能で周りを利用し、不幸をばらまくだけの悪女です。 もし続編があるというのなら、今度は是非ともこの悪女の視点から話を書いて欲しい。 一体どれ程奇天烈な思考回路をしているのか・・・ そして、こんな女(敢えて女性とは呼ばない)を描き出す作者の女性観や女性経験とは一体どんなものだったのか・・・ そんな事を考えつつ、最悪の気分を味わいながらもついつい3作品目に手を出してしまうのでした・・・ | ||||
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白夜行」は読んでいたが、続編であると言う予備知識無しで、読み始めた。 雰囲気が、似ているな〜、同じテーマだから?と感じていたが、残り三分の一くらいで、おや、と思わせられた。 美冬は、「あの人」? 背筋が寒くなるような美冬の謀略と、美冬に操られるまま、つぶされていく雅也の魂。 読後感が良いかと言われると、ものすごく、悪い。最悪と言っていい。 なぜか。 人間の魂の、そのありようを問い続けているこの物語は、「白夜行」同様に、まさに、誰の心の中にもあり得る、業そのものを、突きつけて来ている。だから、吐き気がするほどに、読後感が悪いのだ。 それが、真実だと、私たちは、知っているから。 私はこの本を、深夜、寒い部屋で、一人で読み終えた。 この時間、気温、空気、すべて、きっと忘れることはできない。 ミステリでは、もはやない。 これは、「白夜行」と並ぶ、人間の魂の、物語だ。 | ||||
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最初、本を見たとき 文庫のくせになんて重いの?と思った。でも上下巻にする必要もなく、一気に読ませる自信が、作者にあったのだろうと思う。 物語は阪神大震災から始まり、愚かな男が、女の策略にのり翻弄されたあげく自滅するという 極めてオーソドックスな物語。なのに緻密な計算・仕掛けで最後まで飽きさせないのは さすがと思う。 先の『白夜行』と同じく、男だけが自滅。女はしぶとく生き延びる。あれ?因果応報ではないの?と思うが、彼女が新しい獲物を見つけたとき、また新たな物語が生まれるのではと思わせるラスト。彼女を欺く強者よ、いでよと思う。 | ||||
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