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片想い
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片想いの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 1~20 1/2ページ
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あまり面白くなかった。 | ||||
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なかなか難しい題材を作品にしたなというのが、まず第一の感想です。そして何より、時間は過ぎたが、この事件のためアメフト部のメンバーが最後まで仲間を助ける展開に感動しました。約15年前の作品なので、携帯電話に係る捜査や、個人情報保護法の観点の取り扱いなど、現在とは異なる点もありますが、それなりに楽しめました。個人的満足度は100点満点中79点といったところです(^_^) | ||||
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まず自分が本作を読んだ動機が不純で… というのは自分はまだ、東野圭吾の小説はこれが2作目。 当初『危険なビーナス』を読む予定だったのだが、1ページ目からの軽薄なノリに思わずリタイア。 で、この作家はセクハラ上等、女性蔑視上等なのかとつい早合点し、では、そんな軽薄な作家が書く、しかもジェンダーを題材にした作品って如何なものかと、ついイジワルな気持ちで手に取ったことがきっかけだったのだが、今回はいい意味で期待を裏切られた。 あとがきにもあるが、この作品が生まれたのは1999年から2000年。 今でこそ、オネエと呼ばれる人達が市民権を得つつあり、某アイドルやら芸人やらが、バイセクシャルをごくカジュアルにカミングアウトし、LGBTや性同一性障害という言葉も一般的に認知されつつあるが、1999〜2000年当時どれだけの人がセクシャルマイノリティに対し、バイアスなく理解し受け入れていただろう、と考えれば、本作の完成度、東野圭吾の先見性やセクシャルマイノリティに対する深い配慮にただただ感動。 本作の主人公の1人、男でもあり女でもあるという二面性を持つ日浦美月、また周りを固める他のセクシャルマイノリティの方々(末永睦美、相川冬紀、嵯峨正道)も魅力的。彼ら彼女らの発言のいちいちに、毎度自分なりの気づきがあった。 また本作の根幹を成す、戸籍をトレードするという着想も、見事と思う。 いくつかケチを付けるとすれば、LGBT以外の主要人物達。学生時代の友達ゴッコなノリの延長で、人のデリケートな問題に土足で踏み込もうとする哲郎理沙子夫妻にイライラ。 美月を守る、中尾を救うと言っておきながら、何故あの時、早田に情報をリークするのか。リークしておきながらのこのこ三浦海岸まで探しに行くクライマックスには少々鼻白んだ。 また、美月を匿う上で、女に戻れと強要する理沙子にも全く共感できなかった。 なんとなく理沙子は女性であることの生き辛さと、性同一性障害の悩みを同一視してるようで。 最近ドラマ化したんですね。やはり美月役は中谷美紀しかいないよね。ドラマも観てみたい。 | ||||
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わ け が わ か ら な い よ 「QB」が「キュゥべぇ」にしか見えなかったのは私だけじゃないはず。 ミステリーを読みたくて買ったので、イマイチ盛り上がりに欠けました。 終盤に意外なあの人が!とか、ここで伏線が回収されるのか!みたいな驚きもほぼ無し。。。 主人公の妻 理沙子が個人的に最も苦手とするタイプの人間で、読んでいてきつかったです。 悪い意味ですっごく女性的なキャラでした。 メビウスの帯、グレーの石、グラデーションの間を揺れ動く・・・ このあたりの話はしっくり来ました。 LGBTが認知されるようになったものの、性同一性障害以外は体と中身が一致している問題ない人たち的な扱いをされていて、ずっと居心地が悪かったのです。 性同一性障害じゃなくても、体と中身が微妙に一致していなくて苦労している人はたくさんいますよね。 紛れもなく女性だけど、いわゆる男性脳に近くて女性とうまく友達になれなかったり。 そんなもの苦労のうちに入らないと怒られそうですけど、本人は割と大変だったりするので。 肉体的な性差はどうしようもないから、完全な平等は無理でしょう。 でも、中身に関しては、グラデーションになっている捉え方が浸透したら今より生きやすくなるのかなと思いました。 長いしセックスの話が何度も出てきて嫌だったけど、読んでよかったです。 | ||||
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東野作品の幅広さを感じます。 性同一性障害に対してリアリティを持たせながら、さらに重いテーマを重ね合わせながら、話は展開していきます。 | ||||
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東野ファンとして読んでおかなければと購入しました。なかなか面白かった。 | ||||
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ヘテロは正常で、ホモは異常っていう考え方は、視野を狭くする。 すべての境界は曖昧なものであり、ちょっとしたことで、変わりうる。 〇〇だから、●●でなければならない。 自分たちのモノサシから外れたものを排除し(無意識に)、問題視する、それが正しいことなのか? 異質なものを受け入れない社会の問題。 誰でも、幸せになる権利を有する。 だから排除ではなく、理解しようとする気持ちを。 顔、形、性格が違うように、みんな違っていいんだよ。 いろんな人がいるから楽しい、人生は。 | ||||
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それなりに面白かったが、設定や展開に 無理があったか?あまり共感できなかった。 | ||||
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深いテーマ(男女という肉体的、精神的性の問題)を登場人物の言動や行動を通じて掘り下げようとする試みと普通の殺人事件の謎解きが並行して進んで行きます。主人公QBが素人離れした推理力や恐喝まがいの手段で謎解きを進めていくところが今ひとつ共感出来ないのは、その行為が結局誰の救いにもならず単に個人的な好奇心の満足にしか思えなかったからでしょう。 | ||||
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「肉体としての性」と「実際の性」とのギャップに苦しむ人物を中心人物に据えて、その解決を模索した社会派推理小説、そのように感じた。 気になったのは、その中心人物である美月が、直情径行で、あまりに単純な人物として描かれている点だ。 最初はミステリーという感じはしなかったが、美月が行方をくらましたあたりからミステリーらしくなり、事件の背景にジェンダー問題を解決するための大掛かりな企てがあることが判明する。その企ては結局挫折し、結末には救いがない。本当の問題解決のためには何が必要であるのか、提案や考察がなく、置き去りにされている点にちょっと不満を感じた。 末永睦美と相川冬紀という二人の脇役の存在と、その発言が光っている。 タイトルの「片想い」とは、誰の誰に対する片想いなのであろうか。個人的には、中尾の「女性としての美月」への片想い、永遠に実ることがない片想い、ではないかと思った。 | ||||
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スポーツにおけるジェンダーの問題等考えさせられる点はあったが、感情移入できなくて物語としてはまぁまぁな感じ。 | ||||
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久しぶりに再開したアメフト部の女子マネは性同一性障害だった. 「人を殺した」という告白から始まる事件に,さらに大きな背景が見えてくる. 性同一性障害をテーマに社会構造だけでなく, 本人や周囲の人間の意識の問題もからめたストーリーはリアリティがある. そして,構造的な問題の解決の1つとして, 本作で扱われるようなこともかつてはあったのかもしれない(現在では不要のはずだが). 中心にいる人物たちの悲壮な決意は,逆に言えば,それでも守るべき価値があるという 重みが感じられる. また,性同一性障害者だけでない,意識の性差といったものも表現されている. この辺の描き方はきれいでかつ迫力がある. ただ,小説として読んだ場合,一介のスポーツライターにしても操作能力が高すぎたり 冷えているはずの夫婦がけっこう協力しあっていたり, また真犯人がそこまで協力する動機が少々物足りない,など 全体に煮詰め不足な印象もぬぐえない. メインテーマが重たいだけに,そういう部分が目に付いてしまう. | ||||
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彼の作品の中では平均的な出来ではなかろうか、可もなく不可もない。 | ||||
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テーマは性別に関わることで、正直かなり重いテーマを扱っていると思います。 そういったテーマについて考えさせる点ではかなり良い本だと思います。 | ||||
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両性具有の話です。実らぬ恋の切なさが重いテーマによって個人的には楽しく読めているとは言えない状況です。 | ||||
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大学時代のアメフト部の毎年定例の飲み会からストーリーは始まります。飲み会の後、欠席していた女子マネージャー美月に偶然哲朗は出会い、彼女から自分が男性であること、そして人を殺したことを打ち明けられます。 ストーリーの展開は、ここから殺人事件というよりかは、性同一性障害を起点に話が展開していきます。 序盤の展開に無理を感じたことは、まず殺人事件を犯してしまったという親友をかばわないだろうという点です。この点がもちろん物語なので仕方がありませんが、ちょっと納得ができませんでした。 また、性同一障害のことに関しては、よく調べられて書かれていると思いましたが、それであれば、なおさらのこと、殺人事件をからませずに青春ものとしてストレートに書いてほしかったかなと感じました。 悪くはないのですが、良くもなくというのが、読書の後の感想です。 | ||||
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かつてアメフト部のマネージャーだった女性が姿を現すが、何処となく違和感がある。粗い化粧、声を出さない……一体、彼女に何が起こったのか。―― ホラーでも、サスペンスでもなく純粋な推理小説だが、ハラハラゾクゾクさせる展開が多かった。 性同一性障害の陰部を鋭く描いた作品で、生半可な気持ちで読むと痛い目にあう。 ただ、高度なプロットを読まされている気がして、小説を読んでいる感覚では無かった。 | ||||
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作品の狙いどころ、テーマは面白いが、やたら性同一性障害者が登場し焦点が呆けた感がしないでもない。一番残念なところは、その障害者の身になって作品が構成されていないことで、中途半端である。もっと彼女ら(彼ら)の側から描いてほしかった。一般文学343作品目の感想。2011/03/06 | ||||
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読み終わるのにいつもより時間がかかりました。自分からこのテーマの中に入って行くのは少ししんどかった。後半の展開は割とすいすい読めましたが、そこまでにちょっと非現実感を感じすぎてしまいました。「秘密」などは非現実感を感じながらもストーリーの素晴らしさにぐいぐい乗っていけたのですが・・・ | ||||
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ここで東野氏が題材にしたのが、「男女の性別の境界線」であり、この本を読む前の私も「性同一性障害」という言葉は聞いたことはありましたが、この中に出てくる人々の中には、「男」「女」「男の心を持つ女」「女の心を持つ男」というように、明確に言葉にできない方々も出てきて、東野氏がこの小説を書くにあたり、かなり調べた様子がうかがえますし、私自身、勉強になったのは確かです。 そして、588ページめあたりから始まるラストの場面で、キーになる「とある人物」の、別の人物への「恋愛感情」が語られる場面〜最後の「手紙」が出てくる場面に結び付いた時、複雑だけどそんな「男女のつながり」(まぁ、正確には「男女」と言いきらない方がいいのかもしれませんが…)もあるのだと深く考えさせられました。 また、主人公:哲朗の「妻には家にいてほしい」という考え方や、妻:理沙子の「仕事にやりがいを感じている女性」等など、「性同一性障害」の枠を超えて、「性別」であらゆることを区分けしようとする無意味さを、この小説全体から感じることができます。特に、哲朗と理沙子の、子づくりをめぐる争いは、あまりに感情むき出しですが、極めて現実的でもあり、心にズキンと来ます。 その一方で、私たち人間は、心がどうであれ、生物学的に持つ「性別」から、どうしても逃れられない側面もあることも、ここでは描かれています(どの部分かは、ここで書くとネタばれになるのでやめておきます)。 しかし星が低めなのは、まず、主人公:哲朗の女性観や、「脅し」ともとれる聞きこみ方が、私個人的にはどうしても好きになれなかったことが挙げられます。 また、確かに「性同一性障害」や、「性別を明確に言葉にできない方々」は、少数派であり、現実として差別の問題はあり、誰もが「強く差別と戦える」わけではありませんが、「自分が望むように生きたいのであえて罪を犯す」という描き方はしてほしくなかったです。そんな人々に対し「ひっそりと生きようとしているんだからそっとしておいてやれ」と言われても、共感はできませんでした。 | ||||
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