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変身
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変身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全140件 101~120 6/7ページ
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不慮の事件に巻き込まれ脳を損傷したジュン。 しかしジュンには世界初の脳移植が行われた。 無事に生還しやはずのジュンだったが・・・ そこに待ち受けるものは、計り知れない苦しみ。 徐々にドナーの意識にかわっていく。自分ではどうにも止めることが出来ない。 画家志望だったジュンは、次第に絵が描けなくなる。 その変わりに今まで気にならなかったピアノの旋律に妙な懐かしさを覚える。 次第に主人公ジュンは、自己崩壊をしていく・・・ 心から支えていた恋人にも、それはもうどうにもならなかった・・・ 現代医学での倫理的観念では、脳移植は考えられない。 そんな医学の世界に、東野氏らしく警鐘を響かせたのであろう。 自己崩壊していくジュンの心理描写は痛々しくあまりにも悲惨だ。 ジュンのことを見守ってきた恋人にとっても最後はあまりにも悲惨・・・ 悲しみと怒り、どうにもならないジレンマ。 ジュンが「ジュン」として生きていくこと。 そう、誰でもが自分が「自分」であることの分かりきったことだけれども その大切さが身にしみるようだ。 「自分」であることのかけがえのなさを痛感させられた作品でした。 | ||||
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小説にリアリティーを求め過ぎるのはタブーである。 ましてや脳移植に医学的な根拠がないなどと言ってしまえば、小説に夢も希望もない(ドキュメンタリー小説は別ですが)。 小説には読者をワクワクさせて先を読み急がせるような題材と筆力が最も大事である。といったことが私が小説を読む第一条件なのだが、脳移植を題材にしたこの「変身」は傑作です。 今回の題材(脳移植)だけでなく東野氏の描く世界は幅広く、読者をワクワクさせて先を早く読みたいと思わせる東野氏の筆力はこの分野では、ナンバー「ワン」といっていいのではないでしょうか。 | ||||
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脳移植によって、自分が自分でなくなっていく様を描いたこの作品。古典SFかホラー映画にありがちなプロットだけれども、なかなか読ませてくれますよ。自分の中に別自我があって本人にささやきかけるとか二重人格者になるというのではなく、無意識のうちに自分らしさを失っていく過程が上手く描かれています。しかもそれを本人が自覚しつつ、自覚の仕方さえ既に元の自分ではないというあたり。巧いよなあ。ラストもまあ、きれいにまとめてあります。 | ||||
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傑作。 切なくも激しいラブストーリーだ。 現代医術のタブーに題材をとった作品で、『宿命』『分身』『変身』はそれぞれ読むに値する作品。 このなかでは、(物語の展開上やむをえないとはいえ)作品が持つ世界が、狭いところに限定されているのが残念。 それでも圧倒的な魅力を持つし、あまりに切ない展開に胸が締めつけられる。 剛速球という印象だ。 ロマンティスト、東野の本領が発揮された本作を、どうぞ…… | ||||
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最近、東野圭吾のファンになって、作品を読みまくっているのですが、この本は、私の中で特に好きな作品のひとつです。 同じく医療を扱ったもの(?)の「分身」と比べると、「分身」のほうが後味がよいというか、すがすがしさが残ります。一方、「変身」は切なさが残ります。 だんだんと主人公の人格に変化が生じ、ちょっとグロなシーンもありますが、そこが私はとても悲しくなりました。もう、主人公はいなくなってしまったのか。 でも、最後に主人公が恋人に言った一言がとても心に残りました。胸が一杯になりました。恋人にとっては、本当に嬉しかった一言ではないでしょうか。 読み応えは大です!! | ||||
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脳移植のために自分がドナーの人格に次第に「変身」していく。そこに潜むさまざまな政治的、科学的野望。以前の自分を失いたくない!生きていさえすれば、人格が別物になってもいいのか? 彼の叫びはイコール現代の臓器移植への警告となっているように思います。かく言う私もドナーカードを携帯し、脳死による臓器移植を希望していますが、さらに深くそのことを考えました。「脳」という人格を司るものの移植は現在の医学では不可能と思いますが、世界のどこかではその研究は進められているのでしょうね。医学の進歩とは倫理観の欠如と紙一重なんだと強く感じます。 小説としては確かにグロテスクかも知れないけれど、あっという間に読み終えてしまうほどの筆力には圧倒されました。 | ||||
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この小説の内容は、強盗事件で頭を撃たれ脳移植手術で奇跡的に助かった成瀬純一の術後の経過を描いたもので、話の焦点は純一の彼女が言った「脳を全部取り替えたらどうなるの、それでもやっぱりジュンなの」である。 この本のまず結末は以外だった。でもないか。とにかく感動した。てっきりハッピーエンドで終わるのかと思ったらそうではなく、悲しくもそれでも残りの人生を純一の望む選択ができたことに救いがある。 | ||||
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中盤あたりから、読むのがつらい程の描写がいくつかありました。主人公の人格の変化に、思わず序盤のページと読み比べてしまいました。最後の彼女の支えが、読者にとって救いになったと思います。 | ||||
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こわい。 ストーリーは、もしかしてこういうことなのかも、と想像できる話だったけど、その性格、気質の変わりように驚く。 人格と言うのは、コレほどまでに差があるものかと、改めて驚かされます。 精神は自分の物ではないのなら、生きている意味はないのでしょうか。 | ||||
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脳移植のドナーが誰か、を主人公は突きとめて行くわけだが、読者にはそれが誰か前半からあっさりわかる。 が、それを本来の目的とした推理小説ではない。それを知って主人公がどうなっていくか、どう行動するか、それがメインテーマである。 徐々に人格が変わり凶暴性を持つあたりが自然で、なんとなく自分も荒々しくなったりする・・・。 最後をどうしめるか、これが最大の関心事であったが、束の間とはいえ恋人に対し、最後の最後にも本来の自分が残っていた、という点が救いであり、いかにも東野作品である。 | ||||
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読むにつれ、「アルジャーノンに花束を…」とかぶる事もありました。 東野圭吾氏にしては、珍しい作品だと思います。 爽快な推理や結末の意外性を求めている方には、お勧めは出来ません。 被害者と加害者、被害者が加害者の心理を理解する事。 自分は自分自身をどこまで理解しているのか。 そんな疑問を感じさせられる作品でした。 | ||||
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推理小説ではないと思うので、意外な展開やあっと驚くラスト、という訳ではなく、 脳移植を受け、その結果別の人格に支配されていく様子が丹念に描かれた作品です。 一人称で描かれているのですが、徐々に変身していく様子はとてもうまいと思います。 ”僕”から”俺”にいつの間にか変わっていて、 一体いつから変わったの?と、ついついページをさかのぼって探してしまいました。(笑) 一度は失いそうになった命を再び与えられ、心から感謝したのもつかの間、 自分自身が”変わっていく”という意識をはっきり持ったまま、 別人に(それも凶暴で冷酷な異常者に)変身していってしまう恐怖がよく描かれている作品だと思います。 確かに展開やラストなどは想像しやすいですけど。 | ||||
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読み出すと止まりませんでした。 この作品を読み終わってから、別の長編作品を数冊読み終えましたが、まだこの作品の余韻が残っています。 で、この先読むことはないだろうと思って、昨日捨てました。 私にはリアルすぎました。確かに面白かったです、でも悲しくて…私には強烈すぎました。 東野さんの作品は好きです。「分身」は何度も読み返してはハラハラしています。かなりオススメです。 | ||||
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事件に巻き込まれ頭を負傷した青年が、世界初の脳移植手術を受ける。 その後、後遺症もなく無事に日常生活を取り戻した青年は、事件以前の自分と今の自分が変わっていくことを自覚していく。 自分の頭に移植された脳のドナーは誰なのか…? 自分はこのままどうなってしまうのか…? 『自分が自分ではなくなる』という恐怖。 それが見事に描かれていると思います。 ラストの展開もチープなハッピーエンドにしないところは、さすが東野圭吾!と言えると思います。 さらにこの手の小説に付き物の【平均的読者が知らない難解な医療的知識をひけらかし煙に巻く】という行為が少ないのも好印象でした。 | ||||
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徐々に変わっていく主人公の人格。 その描写が実に緻密で話の展開もスリリング。 一度読み出したが最後。一気にラストシーンまで連れて行かれました。 心の底から面白いと思った作品です。 | ||||
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夜寝る前にキリのいいところまでと読み始め気がついたら夜 が明けてました。 最後の方はあまりに悲しく涙と手の震えが止まりませんでした。 確かにストーリーは読めてしまいますが、東野先生が書く魅力的な人物にはまってしまいました。 | ||||
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救いのある作品です。 よく出来た話です。集中して呼んだ為、自身も入り込んでしましました。その為、その時期は私も「変身」的に性格が荒々しくなりました。 最後に進めば進むほど「救い」が無くなって行きます。 ですが、最後の一言(言いませんが)のおかげで、全てが救われます。 すごくいい作品です。恋愛小説よりも心に響く一言でした。 この一言の為に、それまでに荒々しい前編を読んできたことが、報われた気になりました。 数年後にまた読みたくなる作品です。 | ||||
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強盗事件に巻き込まれ頭を銃で撃ち抜かれた純一。彼は、最新医学により奇跡的に回復を遂げるが・・・ 自分が自分でなくなる恐怖。カフカの「変身」も怖いが、徐々に自分が失われていく本作も十分に恐ろしい。東野氏の優れた表現力により自分が自分でなくなっていく過程がリアルに迫ってくる。読んでいる僕もだんだんと「彼」に影響されていくようだった。 純一が感じる怒り、人間不信そして殺人衝動。それは俺の中にも確実に侵入してき、心を乱した。こうした衝動は多くの人が無意識に共有しているものではないか。 純一は、自分を守れるか。自分とは?脳とは?死とは?非常に深いテーマに挑む、恐怖ノベル。東野氏の「人格入れ替わりものシリーズ?」(秘○とか、パ○レルワー○ド〜とか)のうちでもリアルでおすすめ。 | ||||
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脳移植手術後に少しずつ人格の変わっていく主人公の苦悩がリアルに描かれていました。人は「心が大事」などというときに、皆『心臓』のある部分を指しますが、本来、心の動きを司っているのは、『脳』であることを改めて感じました。自分の脳に他人の脳が移植されたら、それは自分なのだろうか?心理学、生理学に興味のある方にとっては興味深い本であると思います。 | ||||
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話の前半で、ストーリーは読めました。しかし、その先にも物語がありました。あまりにも悲しい。読み終えた後、私の脳も、奴に浸食されました。 | ||||
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