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変身
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変身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全38件 21~38 2/2ページ
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序盤でおおよその予測はついてましたが・・・ “変身”していく展開に目が離せず一気に読みました。 当たり前の話だけど、人間のココロは脳にあるんだなってしみじみ感じた。 そして個人の性格や、人間性を司っているのも全て脳。 だから、確かに一部でも他人の脳が移植されると100%以前の人格とは言えないって説は納得できる。 でも、この物語の結末はあまりに哀しい。 消えていく(死んでいく)本来の自分と、他人に支配されていく感覚。 すごく孤独で恐ろしいです。 倫理観とか、命とは・・とか、精神世界とか・・・何かいろいろ考えさせられる作品です。 | ||||
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救い用の無い沈んだ気分になりました。 正直な気持ちとして、始めから破滅へと向かう様は読んでいて重いです。非常に重いです。主人公が最後に自分を僅かながら、留める事が出来たのが唯一の救いです。ホラーではないですが、ホラー的な作品として読む方が良いかもしれません。 | ||||
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優しくて気の弱い純一の性格が、どんどんと変化してゆく様子はもうなんとも言えず。 ただ、あそこまで性格が乗っ取られて(?)しまうのはいかがなもんか。 もう少し二つの人格が闘ってもよかったような気もする。 や、それが性格の強さによるもの、と言われてしまえば仕方ないんやけど。 あまりもの変わりっぷりは、本当にすさまじい。 行動が変わってしまうのは仕方ないにしても 今まで愛していた人を愛せなくなってゆくのってどれだけつらいんだろう、と思わずにはいられなかった。 それでも、純一が恵を想う気持ち、そして恵が純一を想う気持ちだけは何にも負けなかった、ってことか。 それだけに最後は切なかったなぁ。 純一は救われたんやろうか? 脳移植手術なんて、近い将来本当に実行されそうだし なんだか薄ら寒い恐怖みたいなものを感じた作品でした。 | ||||
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「自分が生きているんだ!と実感、認識するものは何か」ってことを問う作品と感じました。空気を吸っていることでもなく、心臓が動いていることでもなく、自分が生きてきた足跡を再確認する時こそ、自分が生きていると実感しますよね。そのあたりを自身で意識して読むともっと入り込めるかも。描写の仕方はやっぱり東野さん流だね。 | ||||
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なかなかテンポが良く、ついつい引き込まれて、あっと言う間に読んでしまいました。 読みやすく、しかもラストに向けた緊迫感を持たせる構成も良かったと思います。 自分は東野氏の小説を読んだのは初めてだったのですが、なかなかに面白い作家だと感じました。 | ||||
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一人の人物の人格が変わっていく様子を一人称で描いていく技術は素晴らしい。 ただ、それを描きたいだけで、全体がどことなく狭苦しくなっている感が個人的にはしてしまった。 あと、脳みそ絶対主義というか、性格絶対視とか、その手の考え方がそもそも好きではない。 まぁ、そういうのを突っ込む小説ではないでしょうが…。 | ||||
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世界初の脳移植手術を受けた主人公が、ドナーの思考に徐々に支配されていくというちょっと怖い物語。 とても読みやすく、分かりやすいストーリー展開。途中でそのオチに気づいてしまうかもしれませんが、主人公の気持ちの変化が丁寧に描かれているので最後まで読み応えはあり。 | ||||
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脳移植、という重いテーマを扱った作品としてはとてもおもしろく読めた。だが、先が読めすぎてしまうことと、あらゆることが中途半端で終わっていることに物足りなさを感じる。 エンターテイメント性だけで言うなら、犯人に被害者の脳を移植し、自分の以前の狂気を自覚して苦しむ、という方がおもしろかったのではないだろうか(現実的にこの設定は難しいだろうけど) | ||||
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公式にはまだ世界の何処でも行われていない脳移植をテーマにした小説です。元々の性格とドナーの性格が共存するというのはいかにもありそうな展開ですが、本当にそうなるのでしょうか?実証したいとは思いませんが。主人公の変身の激しさを示すために猟奇的殺人まで犯させるのはやり過ぎのような気がします。 脳移植を実行した堂元博士と二人の助手を非常に悪意的に書いているのも気になります。確かに医者というより、人体実験している科学者のようではあるのですが。 読み了えて私は「やっぱり脳が全てではない」と再認識しました。 この地獄絵巻は政官学産が脳死臓器移植と同じように脳移植を無理矢理推し進めようとした時に警鐘を鳴らすものになるかもしれないし、国民がそれを拒否する感情的な原因になるかもしれません。考え過ぎでしょうか。 左半側空間無視の人が描いた絵についての描写など非常に勉強されて書いている点には敬意を表します。 | ||||
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「宿命」、「白夜行」を読んですっかり東野圭吾を気に入ってしまった私が次に手を出したのが本書でした。数ある氏のカテゴリーの中で、おそらく「宿命」の流れをくむ医療ミステリーものに分類される作品だと思います。 不動産屋でおきた強盗殺人事件に巻き込まれ、脳に致命傷を負った青年・成瀬純一。脳移植を行って奇跡的に復活するが、成瀬の意識は次第に脳を提供した謎の人物に支配されて行くというお話。 誰の脳が移植されたのかが本書のクライマックスではあるが、私としては主人公成瀬の意識が変化していく様子を楽しんでもらえたらと思う。一人称の表現が「僕」から「俺」に途中から変わっていくところなど、作者の細かい技巧を本書の中で味わってほしい。 | ||||
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この本は”アルジャーノンに花束を”に似ている気がします。ただし、段々と人格が変わっていく様は怖かったです。頑張ってそれに抗う主人公、自分を飲み込まれそうになるのは考えるだけで恐ろしいです。終わりは綺麗だったと思います。 | ||||
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怖くて哀しい物語だった。黒や灰色といった感じ。最後、主人公・純一は幸せだったのだろうか。人間にとって「幸せ」とは何なのだろうか。科学の進歩に恐怖と嫌悪さえ覚えた一冊だった。ストーリーの感想を抜きで語れば、素晴らしい一冊かもしれない。物語は一人称の形で、主人公の目線で進められているのだが、純一が変化していく様子が実に巧みに描写されている。優しいだけが取りえの気の弱い男が、強気で利己的な男へ変化し、さらに傲慢で狂った男へと変化してしまう様がとても自然に描かれている。作者が細部にまで注意を払い、こだわったのがよく分かる。文章でここまで表現できることに驚かされた。後で知ったのだが、この作品は玉木宏主演で映画化されるらしい。玉木宏が「変身」できるか見ものである。 | ||||
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50pも読めば、ドナーが誰か分かってしまう。あとは予想をなぞるような陳腐な展開。意外性もない。漫画ですが、人格が変貌していく様を描いたものでは、「寄生獣」や「洗礼」の方が個人的には好きですね。 | ||||
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正直、今まで読んだ東野さんの小説のなかではいまいちだった。なにしろ、脳移植のドナーが誰か即効でわかっちゃったから。わからない人はよっぽど勘が悪いか、文と文の間にある微妙な空気が読めないんじゃないの?の勢いで簡単にわかった。それがちょっと。。。最後にあっと驚きたかったかも。 | ||||
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これほど展開がわかりやすい作品はなかった。主人公の動きと心境の変化が先読みできてしまった。もう少し内面に根ざした作品であれば良いのに・・・映画化されるそうですが、どうなのだろうか? | ||||
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東野さんの作品らしく、言葉の使い方が巧いのでつい、話に引き込まれてしまう。しかし、どうも話の内容も展開も「アルジャーノンに花束を」に似ている気がしてしまうのです。主人公の回りの人間関係などもそうです。そのためラストも読めてしまい、イマイチ楽しめませんでした。東野さんのSF作品の初期の方だそうで、「分身」「パラレルワールド・ラブストーリー」に繋がる作品だとは思います。 | ||||
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本書は、SF・ホラー・サスペンス風の作品となっている。推理小説ではないのでアッと驚く展開はないのだが、読み始めたらとまらない東野ワールドは健在だ。 内容は、世界初の脳移植で命を取り留めた青年・成瀬純一。彼は典型的な内向的性格の持ち主であった。しかし、脳移植後、次第にその内向的な性格が真逆に変化し始める。彼のその攻撃的な性格に回りの人間は奇異な眼を向け恐れ始める。自分が自分でなくなっていくことに恐れを感じ始めた成瀬は独自にその要因を調べることに。そして、行き着いた先は脳移植のドナー‥‥。一方、世界初の脳移植を行った堂元博士たちも異常にクランケの回復過程を記録し、普通の移植手術以上にドナーについては秘密にされてきた。そして彼の攻撃的に変化する性格を認めようとしない。 かつての恋人であった恵がこぼした一言が気になり、ついにドナーに会いに行く覚悟を決める、まるで別人のような成瀬純一。彼の変化の原因は!? ドナーとの因果関係は!? 重苦しくて息苦しいのに、読み進ようと眼は活字を追い脳は展開の先を知りたがる。リーダーズ・ハイ(ランナーズハイのリーダー(読み手)版。ランナーズハイ:最初はしんどくて苦しいが、走っているうちにだんだんと気分が良くなってくる現象)なんてものがあるのならば、この作品は間違いなくリーダーズ・ハイになれる作品であろう。 | ||||
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誰でも心変りくらいはする。突然恋人の何もかも嫌になったり、温和な性格が攻撃的な性格になったりすることは有り得るだろう。しかしそれが自分の脳に他人の脳が移植されたせいだとしたら。外部の力で自分の好みや性格までもが変わって行く様をリアルに描いており、取りあえず最後まで退屈せずに読み終えた。しかしそれだけだ。サスペンスとしてはあまりにも物足りなく、SFとしては仕掛けが小さすぎる。この初期作品がやがて『パラレルワールドラブストーリー』や『秘密』といった傑作不思議SFサスペンスにつながっていくのだろう。そういう位置付けで読んだほうがよさそう。 | ||||
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