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十字屋敷のピエロ
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十字屋敷のピエロの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全55件 21~40 2/3ページ
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事件とピエロの人形を噛み合わせてるところ。 初めはどんなミステリーなのかなと思いました。 ピエロ視点と主人公支店の2つがあり、補足みたいに今謎に包まれてたところがピエロ視点でヒントになったりして読んでる読者が楽しく一緒に推理できるようになってます。 案の定最後にどんでん返しもありで読者を引き込む本でした。 東野圭吾さんのミステリーの疾走感とても好きです。 2時間で読んでしまいましたw 是非、推理をしたい方オススメです! | ||||
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「十字屋敷」と呼ばれる、とあるお屋敷という閉じられた世界において、不幸をもたらすといわれるピエロに絡み、屋敷に住まう武宮家およびその周辺の人物に関わる複数の殺人事件をめぐるミステリー。 東野圭吾氏のミステリーにいくらか接してきていますが、いわゆる「本格ミステリー」的な色合いや雰囲気がただよう作品です。 ワタクシがこの作品から受ける強い印象のひとつが「視点」の巧みさです。 本作は、おおよそ、①武宮水穂、②場、そして③ピエロの人形 ― の3つの視点から語られていると思います。 ②は、客観的な事実を「場」の目線から語るものとして一般的。 そして、物語のメインストリームをほぼ①に集約されることで、読み手の感覚が主人公一点に集中され、ブレることなく、また、ある種の一体感や臨場感を増しつつ、物語を追えたように思います。 そして③。 ①と②だけでは描写しきれない場面や情報を補足する、また、全体の物語に独特の視点や雰囲気を添えるという意味においても、たいへん面白い視点であるなぁと個人的には感じました。 この「視点」の感覚。 今後の読書にもこの感覚を活かして、より深い読みができればと思います。 そしてストーリー。 動機の部分は作者に任せるしかない部分(具体的には、物語後半の謎解きの段階で、あらそうだったの!?的に知らされる部分)はありますが、各種トリックや二重三重に仕掛けられた殺人事件の構造については、すっかり堪能させていただきました。 あと、屋敷の見取り図を掲載いただいているのがとってもありがたいです。 まだまだワタクシの読解力が弱いせいか、文字だけだとイメージしづらいところも多々あるため。 また、怪しさに満ちた人形師の悟浄と人形の、本当の姿とその後の物語も大変興味深いところです。 何か別の物語などに登場しないかなぁ… いやはや。 かの名准教授の名台詞をお借りするならば、「実に面白い!」作品でした。 | ||||
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本に関しては、個人の主観が入りますので統一コメントで行います。 問題がなければ、星は5とします。 | ||||
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この『十字屋敷のピエロ』は、東野先生の最高傑作だ!とは思いません!が、作中の人物で作者の東野先生と同じ立ち位置に立つ者、つまり<物語全体の絵図を描いたのは誰なのか?>が最後まで読まないとわからない!という創りになっている点で、本作は非常にレベルの高い佳作です! それにしても、東野先生の作品は、本当に<ほとんど全ての作品にハズレがない!>ですね。 | ||||
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本文中にピエロの語りが時々入ってくるのですが、そのなかに作者が仕掛けた叙述トリックがあります。 最後までわかりませんでした。すごく面白かったです。 | ||||
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東野圭吾はやはり初期作品が好きです。 現在の彼よりも荒削りな良さがあり、そこがとくに好ましいです。 この十字屋敷は古いタイプのミステリ。 風変わりなお屋敷、車イスの美少女、金持ち一族・・・というディテールがミステリ好きには好まれるのではないでしょうか。 クイーンぽい空気感が楽しいです。 解説者は「ムダのないミステリなのに、人間がよく書けている」と評していますが、私はそうは思いません。 人間がよく書かれていないところが(私基準)彼の初期作品の魅力だと思っています。 デビュー作の犯人の動機につながるようなものが、この頃の作品にはまだあったな、という気がします。 とはいえ、最近の作品が嫌いなわけではなくこれからも期待したい東野圭吾だと思っています。 | ||||
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この時期の東野作品は面白く、中高生にウケそうなネタとテンポの良さです。当時私も斬新な東野作品が大好きで夢中で読んでいました。が、ここ十年くらいのは、つまらなく、意味がよくわからないので避けてます。(余談ですが、天空の蜂は三島由紀夫の金閣寺を意識しているような気がします) | ||||
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80年代後期の一大新本格ムーブメントにおいて、東野氏は新本格作家と同世代でありまた、関西出身ということもあって本来ならこのムーブメントの作家に括られても何らおかしくはないのだが、東野氏は新本格作家とは誰もカテゴライズしないですね。氏自身がこのムーブメントから意識的に身を引いていたことも要因だが、その氏が新本格系推理に真っ向から挑んだのがこの作品。特異な形をした館での物理トリックを駆使した殺人事件・・・・・ほらどっから見ても新本格でしょう? が、そこは東野氏、ありきたりな館殺人ものでは終わらせず、タイトルにもなっているピエロ人形の視点を導入して、劇中の登場人物には到達し得ない真相を擬人化の第三者の視点を通して読者にだけ真相を悟らせる構成は見事である。この第三者の視点という要素は後のある閉ざされた山荘で・仮面山荘殺人事件でのトリッキーなメタ的趣向に発展していきます。 読んだ人には分かるが、トリックが同時期に出た新本格派の我孫子武丸氏の「8の殺人」と同じ物理トリックなんですよね。そちらも興味があれば読んで頂きたい。 講談社ノベルズ版の著者の言葉を読むと、このピエロシリーズは後2作出るはずなのだが、現在に至るまでこれしか出ていないのが最大の謎である・・・。 | ||||
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東野圭吾さんのかなり初期の作品のひとつ。 密室をテーマにしたある意味よくありがちな推理モノを取り扱っている。 鏡を使ったトリックなど他作品へ影響を与えたことを考えても凄い作品だろう。 本作はシリーズ化の予定だった。しかし結局やめたという経緯がある。 天下一大五郎を主人公にした名探偵の掟(東野圭吾)を既に読んだ後で あったので、本格ミステリーというやつの矛盾点を考えて読んでしまい 確かに現実味がないよなーとかこんな登場人物おかしいだろう!って 思いつつ読んだので純粋に楽しみきれなかったかも。 今と昔の東野圭吾を比較する楽しみとして良いだろう。 | ||||
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ピエロが何か悪いことをするのではないかとどきどきしながら読みました。 ピエロは傍観者、観察者でしかないのでほっとしました。 車椅子,音楽室(オーディオルーム),嵌絵図(ジグソーパズル) 人形師、遊歩道、肖像画と章の名前も分かり易い。 嵌絵図(ジグソーパズル) もなんか悪い意味があるのかと心配した。 人形師も怪しそうで,だめかもしれない。 なんとか主人公だけは犯人でないだけ安心しました。 | ||||
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本書刊行当時、新本格の新人が大量にデビューしていた。 そして、従来までの社会派を駆逐すべく、書き下ろし新作を発表していた。 その流れに乗った感じの、著者としては珍しい、新本格風味のミステリである。 著者の本格ミステリは、けっこうある。 しかし、それはオーソドックスな本格ということである。 ある意味、突き抜けた感じの新本格という風味の作品は、多分著者はこれ一冊しかない。 エンディングでは、続編がありそうだったのだが・・・ ストーリーは、ある屋敷の中を中心として進行する。 このあたりの本格ガジェットの仕様が、まず新本格っぽいところだ。 そして、ピエロの存在。 これがまた、著者らしくないのだ。 ピエロの視点がある。 ストーリーが、ある意味、ピエロを中心にまわる。 そして、著者らしくないラストのカタルシスだ。 一般的な評価は、失敗作ということだ。 しかし、私は、新しいことにチャレンジしたことを評価したい。 著者の本格作品としては、レベルは低くない。 しかし、他の新本格作家の作品と比べたらどうか、という点になると、微妙だ。 当時の多くの新本格作家たちが持つ若さ、奔放さ、そして何より怖さを知らない自由さが、本作には足りない。 それは、著者が作家として一日の長があり、レベルが上だということでもあるのだが。 多分、著者は、それが引っかかっていて、未だに本作の続編を執筆しないのだと思う。 少々、残念である。 | ||||
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表紙をよく見ずに読み進めていたのですが、読み終わって表紙を見たらけっこう 重要なサインがかくしてあったんですね。 読む前に表紙をじっくり頭使って観察するのも、中身をぱらぱらめくるのはお勧めしません。 重要なネタバレの挿絵も後半のページに入っているため、買う前にぱらぱらめくって それを見てしまうと、勘の鋭い人はトリックに気づいて面白さ半減です。 私はとっても鈍いので、最後まで犯人分かりませんでした。 ただ、登場人物多すぎです。少ないと犯人が絞られてくるため、読者の視線をそらすための 人数合わせのように人物がやたら多いです。 序盤から髪型とか服装とか表情、特徴とかの描写もないので、誰がどんな人物なのか、口調と行動で 記憶するしかありません。 ある人物のヘアスタイルの描写が後半ありますが、この人ってそういう髪質だったんだ、とはじめて そのとき知ったり、人物の絵的なイメージが抱きにくいです。 トリックも、うーん、ありといえばありだけど、リアリティがないかなあ、とか。 ちょっと昔の中谷美紀主演のドラマをつい思い出しました。 このお話は、活字より映像(ドラマや映画)で見せたほうが、より分かりやすいし、面白いんじゃと 思ってしまいました。 | ||||
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途中で読むの断念。文章が下手。映画やドラマの台本ならこれでいいんだけど、小説だと下手すぎて話にならない。 | ||||
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作風は「回廊亭殺人事件」、「白馬山荘殺人事件」と極めて酷似している。一つの邸に親戚あるいは知人が宿泊しその中で殺人事件が起こり主人公の女性が謎ときの中心人物になり物語が展開する方式は設定の違いはあれ新規性に乏しい。共通している点は、主人公が一度も殺人行為には見舞われない点、事件が解決したように見える裏に事件の真実が隠されている点が挙げられるが3作品とも大した違いはない。一般文学318作品目の感想。2011/01/11 | ||||
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本格派時代の東野作品。今は多彩な方向に向かっているがこの方向性も捨てがたい。トリックはもとよりピエロの視点でも記述も面白い。トリックそのものはどこかであったようなものだが、やはりストーリーテリングは非常にうまい。 | ||||
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深さも味わいも期待しない。ただただ面白い作品。全くだれることなく次々と話は展開していく。たくさんの推理とたくさんの事実とたくさんのトリックと大きなどんでん返し。著者は本当に器用だ。取材を重ねて、メッセージを込めた深い作品も、本作のような、知恵と工夫で書き上げてしまうものも、どちらも素晴らしい。ピエロの人形の視線を混ぜることで、読者はいくつかの角度から事件に触れることができるようになっていて、しかも適度に混乱させられる。最後の佳織のことばでやられた!のどんでんがえし。やられっぱなしの300ページ。 | ||||
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人形の視点という趣向が目新しい作品だが ミステリーとしては,大富豪一家の人間関係や 大きな屋敷という舞台設定,ボタンや手袋,パズルのピースといった小道具と, 味わいとしては,むしろオーソドックスな本格推理である. 大掛かりなトリックと,捜査をかく乱するための仕掛け, 一部には叙述トリックまで組み込んでいる. ラストには殺人事件のトリックだけでない意外性も用意されていて なかなか精密で複雑なミステリーである. 東野氏の初期の佳作であるが,その後の作風の変化を感じさせる一冊. | ||||
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探していた本が安価で購入できてしかも、外観もきれいだったので、満足しています。 | ||||
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トリックは予測がつきませんでしたし、十字屋敷に置かれているピエロの視点で語らせているのは、なかなか面白いです。 ただ、あくまで私の印象ですが、ストーリー展開に強烈に引き込まれるといったものが、やや足りない印象がありました。 そもそも最初の方の十字屋敷の内部構造を説明している部分からして、長々した印象で全く頭に入らず、途中に出てくる見取り図でようやく理解できた始末。 また東野氏の作品の場合、登場人物の描写がまるで実際生きて動いているかのごとくリアルに感じることが多々あるのですが、そんな生き生きした描写ももイマイチ足りないかと。そのため、人物像を思い描くのに苦心し、魅力も感じず、最後まで感情移入しにくいものがありました。 | ||||
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第三者の視点と、事件の起こる家に置かれているピエロの視点でストーリーは進んでいく。なかなか斬新な趣向で面白い。 殺人事件が起こるのだが、ピエロはその現場に置かれている。現場保存のため、彼(?)を動かすことはできない。そこで、ピエロは犯人らしき人間の行動を見たり、刑事たちの話を聞くことになる。登場人物たちにはそれは伝わらず、読者だけがその情報を得られる。ピエロの視点が犯人を見つけるためのキーポイントになっている。ピエロの視点はそれ自体がヒントにもなり、伏線にもなっている。そして最後のどんでん返しを知ったとき、思わず背中がぞくりとした。なかなかよくできた作品である。正直言って、最近は本格ミステリーに対する興味を失っていたのだが、その面白さを再認識させてくれた。批評家たちにはあまり評価されなかったようだが、東野作品の中でも上位に入る小説だろう。’92年の作品だが、少しも古さを感じさせない。 この古くて新しいミステリーの醍醐味を、あなたにも。 | ||||
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