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容疑者Xの献身
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容疑者Xの献身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全678件 601~620 31/34ページ
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ずっと忙しくてじっくり本を読む暇もなかったのだけど、職場の先輩が「期間限定」で貸してくれたので週末、一気に読みました。 読み終わって、涙、涙。推理小説と思って読み始めたけれど、これはレンアイ小説でした。それもとびきりせつない、無償の愛、むくわれることのない愛を描いた・・・。 ストーリーは全然違うけれど、昔見たフランス映画「仕立て屋の恋」を思い出した。この映画もつらい映画で(涙)・・・当時一緒に映画を見ていた友達(男性)がおとこ泣きしていたくらい。 「仕立て屋がかわいそうだぁ〜〜」って。 私も今回、心の中で「石神さん、かわいそうすぎるよぉ〜〜!」って叫んでました。 | ||||
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さすが直木賞受賞作だけに、当たり前ですが、一気に読めます。 ミステリだから中身には触れられませんので、レビューが書きにくいですが、 数学者と物理学者の対決とかいう前触れは、その言葉ほどには、恐れるべきでなく、上質のエンターテイメントだと思います。 ところで、1点下げた理由ですが、私は、この作者の本はこれまでに一作も読んだことがないので、相対評価はできません。少なくとも大ファンではない私としては、一気に読める面白い本ではありましたが、保存版にしたいと思うほどに思い入れもなかったということであります。たとえば、友達から、容疑者X読んだ?って聞かれたら、うん、面白かった、あげるよ、って答えて、(貸すのでもなく、買いなよでもなく)プレゼントしちゃうかなっていうくらいに、逆に言うと、心に引っかかりはなかったという風に読後感じています。 それが減点理由で非常に主観的に過ぎる気もしますが、面白いことは間違いないです。 | ||||
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ミステリーとしては結構面白い設定だなと思いました。ミステリーと言う性格上、そのトリックについて詳細に書けないのですが、この本に登場する刑事といっしょで、終盤に読み進むまでそのトリックに気がつきませんでした。序盤に提出されている証拠なども今ひとつぴしっと決まらず、すっきりしないまま終盤になりますが、そこで見事にすべてが辻褄があってきます。流石としかいいようがない構成です。 ミステリーと言うことを除けば、物語自体は堅物の数学者の一途な「愛」がすべてで、そこまで出来るのかと言うところを是とするかどうかで、この小説に価値を認めるかどうかということになろうかと思います。 | ||||
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一気に読んでしまいました。感動しました。ただただせつなかったです。 こんなにも人を想える主人公の数学教師みたいな人間は果たしているのか? 殺人事件なのでハッピーエンドというわけにはいかないけれど、救われることはないのか?と考えてしまいました。 いつの間にか引き込まれてしまった作品でした。 | ||||
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泣いてしまいました。 人はこんなにもひとを愛せるのでしょうか。 同じ作者の「手紙」のお兄ちゃんの姿と石神が重なりました。 「朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり」 | ||||
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物語のトリック自体は単純なものでした。 しかし、この作品はトリックよりも、主人公の数学者の愛情を描いたものです。全体的な雰囲気は読みやすい、軽くも重くもない作品だったと思います。 私の中では白夜行と似ているものがあるなと思いました。この作品で直木賞なら、白夜行で直木賞をとって欲しかったかもしれません。 | ||||
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泣かされてしまいました。 このところ、「手紙」「さまよう刃」と、涙なくしては読めないものが続いていたのですが 今回は泣きそうもないなって思ってたら・・・・ またまた、東野圭吾にしてやられました。 表題の「献身」の意味が、ラストになってようやく本当にわかります。 淡々と始まり、ラスト近くまで激しいシーンはほとんどないのに まるで取り憑かれたように一日半で読み終わってしまいました。 やはり、東野圭吾はすごい人です。 | ||||
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国内三冠にして直木賞受賞作。普通読むぜ? のノリで久しぶりにこの著者の本を読んでみた。 うん、読んで後悔はまずまず無いと思う。悪口から先に出すと、論理は細かいところでいささか破綻しているし、話の展開にやや偶然のめぐり合わせが目立つ。専門用語では(?)「ご都合主義の展開」というものだ。 高村薫ほど知的文章のギッシリした詰まりも無いし、横山秀夫ほど警察のことなら何でも知っている風な自信溢れる専門性も無い。ややあっさりしすぎて物足りないくらいに、スラスラ楽に読める本。サスペンスがゴンゴン盛り上がるという程のこともない。 しかし、石神がイイ。その知性、恋への覚悟、隣に住む思いを寄せる母と娘を守る決意を固めてからの俊敏で緻密な、ある意味「武士道とは死ぬことと見つけたり」的な行動。理解してくれる人はいるが、生きベタで、経済的理由から大学も去った可哀相な男。…彼の心は、ホームレスよりも乾いているのかもしれない。(←作品にほんの少しつながる含意ある表現なのだけど)。 この小説は、本格推理小説ではなく、悪漢小説やハードボイルドや社会派小説でもなく、石神という(読者が感情移入してしまう)男をめぐる、おとぎ話のように読めると思った。 | ||||
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湯川シリーズの最高峰と言える作品だと思います。 冷静沈着な湯川も、友人の前で見せる顔は別にあり、この作品はそんな湯川の描写が、非情に楽しめます。 直木賞受賞作として注目を集めてますが、個人的には湯川シリーズを最初から読んで頂きたいと思います。 | ||||
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サラッと読めてしまう読み易さにビックリ。数学教師のトリックも斬新で面白かったが、主要人物の女性の描き方が少し軽くないかと言う気もしなくは無いが・・・。 | ||||
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天才であるがゆえに編み出せたトリックを、これまた天才であるがゆえに暴けてしまった物語・・・。 突き詰めればこういう話だが、根底にあるのは様々な愛の形である。石神は「一筋の光明」を拠りどころに日々生活し、であるがゆえにあのような犯罪を起こした。 それは彼にとっての究極の愛情表現であり、事実完遂されるかに思われた。しかしラストで完全犯罪は、彼が全く予想だにしなかった親子の決断で暴かれるが、それは読者にとっての救いでもある。 東野先生の愛の描き方にはいつも感服させられる。この作品は究極の自己犠牲であり、無償の愛である。ああすることでしか愛する人を救えなかったのだ。愛は命よりも重いということか・・・。 ラスト石神の号泣。ハッピーエンドと捉える向きもあるが、わたしにはわからない。名作「秘密」ともども「その後」に思いを馳せる作品である。 | ||||
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直木賞ということで読みました。東野さんのははじめてです。 やはり最後は泣いてしまいましたが、でも女からすると「こんな男いないよ」 と言いたくなってしまいます。いたとしてもなんだか腹立たしいです。よく知らないような人によくもまあという感じです。 | ||||
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本格ミステリには違いないのだけれど、トリックが途中でぼんやり察せられてしまった(少なくともトリックに使用されたモノは割と早くにピンと来てしまった)。 読了後の重量感は、個人的には『秘密』や『白夜行』の方が上だった。 けれど、ミステリと胸を打つ物語を融合させ、多面的な読み方を許すこの小説が、これまで多彩なジャンルに意欲的に挑戦して来られた著者の到達点であることは間違いないでしょう。 とは言え、この作品を待たずとも、もっと早く直木賞を授賞すべきだったですよね。その直木賞の選考でもなお「これは恋愛なのか」と難色を示す声があがったとか? ・・・・・恋愛に違いないでしょう。どこまでも隙のない「論理」でもって靖子に献身し、守り抜こうとする石神(そこまで考えるのか!と圧倒されました)。これに対し、靖子の「情」(じょう)はどう動かされたのか。そのギャップがもたらす結末に胸を衝かれる限り、やはりこれは切なさ極まる恋愛小説とも言えると思うのです。 | ||||
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すごいシンプルなミステリーだと思います。 動機もシンプル、トリックもシンプル、謎解きもシンプル そして、シンプルなゆえに強いインパクトを感じます。 「いや、理屈はわかるけど・・そんなことできるの?」って感じで。 そして、犯人の数学教師が 全てを投げ打ってもいいと思えるようになった瞬間、その部分に 強い共感を覚えました。 詳しく書いちゃうとよくないので言いませんが 彼のように恐ろしいことに手を染めないまでも 何でもないことで救われることってあるよな、としみじみしちゃいました。 | ||||
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先日直木賞受賞を知り、初めて読んでみた。 これはかなり面白い作品です。 数学にのみしか興味を示さなかった一人の男が愛した犯罪を犯してしまった女性と娘。 普通ならば誰もが考えそうな事の裏をかく手法を明かすラストは見事につきる。 ある意味彼を知る、大学時代の友人である湯川だからこそ、否彼も刑事が何気なく持ち込んだ情報がなければ直ぐには気づかなかった程のトリックは斬新である。 悲壮なまでのラストを迎えるドラマも秀逸。 | ||||
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多くの純愛小説の主人公は、基本的に女性にモテるタイプであるか、もしくはモテはしないけれども、その作品に出てくる女性となんだかんだで恋愛関係になってしまうという設定であるように思う。 けれども、この小説の主人公の石神は、恋愛などとは生涯無縁のタイプの人間。そんな人間の恋愛は、あまり描かれているのは見たことがない。 ミステリーとしても非常に完成度が高かったし、その展開のされ方はすごくおもしろかった。 読み終わった後の悲しさは、あまりにも大きかった。 | ||||
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この本は『このミス1位!』『直木賞受賞!』という評価はいったん忘れて読んだほうがいいと思います。 さらには、どんなストーリーなのかという予備知識もないほうがいいかもしれません。。。 まちがった方向で期待感を膨らませすぎてしまうからです。 私がそうでした。 「天才vs天才の対決」、「衝撃のトリック」、「犯人の深い愛と献身」などなど もともとミステリ好きなので、トリックといえば 島田荘司ばりの奇想天外トリックを想像してしまうし 深い人間描写といえば、高村薫ばりの厚みを期待してしまう・・・。 この小説にはそのどちらもありませんが 逆に無駄な部分は一切なく、全てがスマートです。 途中までは、よくありそうな設定だし、人物描写も深く感じられないし 「これが1位?」「直木賞???」と思いましたが ぐいぐい引き込まれるし、ラストの20ページは涙が止まりませんでした。 そして余談ですが、この小説とその直後に読んだ「博士の愛した数式」で 数学という学問に対するイメージがガラリと変わりました。 (私も数学嫌いの生粋の文系人間だったもんで。。。) | ||||
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東野作品は、私のイメージでは胸が痛むストーリーが多く救いがない・・・。でも、この作品は派手な事は何もないけれど、こんなトリックあり???で、とても楽しめました。何故アリバイが成立したのか?先々を見越した隣人からの指示。パッピーとは言えないのかもしれないけれど、ほっとするラストでした。 | ||||
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この本はミステリーにしてはさらっとお手軽に読めました。 容疑者の献身には、人それぞれ感じる事があるかとは思いますが、私はありでした。また数学が苦手な私にとって、数学の意味を少しを感じるきっかけになったかと思います。 とにかく読んで損は絶対無い!! | ||||
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自分が今まで見たどんな小説や映画よりも一番心に突き刺さりました。 もちろん世の中にはいろんな考え方があるので、この「献身」は愛ではない! という意見もあるだろうな〜とは思ったのですが、私はやっぱり「愛」だと思いました。 「愛」とは所詮一人よがりで身勝手なものだと思うし それが空しい結果を生むからこそ、この小説には意味があるんじゃないかと感じました。 この主人公の本当の思いは、最後に彼女に渡した手紙の中に詰まってて、そこで号泣。 その後も最後まで3回も泣かされました。 なんの演出も効果音も無く、文章のみでここまで泣かせる東野先生ってやっぱりすごい方ですよね〜。 ちなみにこの小説には、「純愛」だけでなく、ミステリーファンを満足させる トリックや謎解き、大どんでんがえしもきちんとあります。 世界中にあっと言わせるミステリーはたくさんあるけど それに「究極の愛」をプラスした作品には、あまり出会った事はありません。 買ってみんなに配りたいくらいでした。 良い作品に出会えた事を感謝します。 | ||||
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