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容疑者Xの献身
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容疑者Xの献身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全678件 521~540 27/34ページ
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久々に「あっ、そういうことだったのか!」と言わしめる作品に出会えました。 このトリックはなかなか見抜けません。 ただ白夜行を読んだ後に本作品を読んだせいでしょうか、登場人物の描き方に ちょっと物足りなさを感じてしまいました。 | ||||
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最初この作品を店頭で手に取った時はまだ自分には早いかなと思いながらも購入しましたが、すぐに話の中に入れました! 文章力も上手で、話の展開も早すぎず遅すぎずでした。 普段本をあまり読まない人でもわかりやすく読めると思います。 流石、東野圭吾さんの作品だけあって主人公の緊張や焦りなどが鮮明に読み手まで伝わってきます・・・。 ですが、勿体ない所が登場人物の存在感ですね。 なんといいますか、靖子の存在が最後まであまり強く感じられなかった所が少し残念でした。 それでも物語は面白いのでイチオシです♪ | ||||
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わたしはこの作品の出来はものすごくいいと思いますが、好き嫌いがはっきり分かれる作品ですね。東野圭吾さんのどの作品を読んでも、この人の頭の回転の速さ、文章力のすごさに感動しますが、今回の主人公・石神のせつなさに胸が痛くなりました。大人のための小説と思います。 | ||||
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ラスト数ページを読むのがもったいような怖いような気持ちで、 行ったりきたりしながら遂に読み終わってしまいました。 やられた。映画のエンドロールが流れているときのように 本を閉じて立ち上がることを躊躇するような感動と余韻がありました。 ちょうど真ん中くらいで「献身」というタイトルと純愛という キーワードにまんまとミスリードされ、このまま自分を疑わせるための 緻密なトリックと純愛ストーリーで収束していくのかと思いました。 しかし、そこからトリックもストーリー展開も予想のはるか上を行く 第二波、第三波が来てラストの名シーンまで一気でした。 ミステリ作家の意地をかけて技術水準にこだわり、なおかつ、目を 閉じれば映像が浮かぶような徹底した物語性の追及。 もう拍手をすることしかできません。最高! | ||||
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東野さんの書かれる小説はいくつか読みましたが 彼を語るにふさわしい推理小説的ミステリー作品を読むのは この本が実は初めてでした。 天才的な数学の才能を持っていながら、 数学教師という職業を選び、それを生活の糧としている男、石神。 数学にしか興味のなかった彼が、初めて知った愛。 運命の数式と命がけの純愛が生んだ犯罪を書いた小説です。 感想は…非常に!非常に!よかった! 何がって、人をひきつける文章力もすばらしいし分かりやすいし 笑えるという意味ではなく、「おもしろい」小説でした。 なんとういうか、脳ミソや感覚をうまく刺激してくれる小説。 犯罪を題材にしているのに、犯罪に関わる人々を誰一人憎む事ができない。 石神と同じく、唯一の天才という部類に入る友人、湯川が 解き明かしていくのですが 読み始めると止まりませんでした。 たんたんとすすむのに、読むのを止められない。 最後は驚きの展開が待っています。 そして、号泣とまでは行きませんが、胸が熱く、熱くなります。 これ、おすすめだわ〜… 東野さんの小説って、ほんとハズレがない気がする…。 感服。 | ||||
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読もう読もうと思って、ずっと読めなかったのだがついに読了完了。 「流石は東野圭吾!」というのが、率直な感想。 氏の作品を読むと、その世界に浸り、さまざまな感想を心で抱くことができる。 「一冊読み終えた」という、読後感と物語が終わることへの一抹の寂しさ、 これを味あわせてくれる作家は中々いない。 別作で、似たような献身話があった気もするが、そこは東野氏、得意の分野と言うことだろう。 この作品で東野圭吾氏を知った方は、是非とも他の本も読んで頂きたいと思う。 仕掛けも大変素晴らしいものでその発想に驚嘆したが、他側面から見たら明朗な疑問点が残る。 重箱の隅なら気にしないが、ど真ん中に穴のある印象。 というわけで、星4つ。 | ||||
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ええー、日本の警察がこんなに簡単にだまされるか? というツッコミは入りますけど、石神と湯川のやりとりはおもしろかったです。ミスリードのところもおもしろかったです。石神の不器用さがなんとも哀しく、切なくて、よかったです。 東野さんの他の作品を読んでないので、なんとも言えませんが、女性像がイマイチしっくりこない。こういう女の人、いるかなあ? という疑問。ある意味、男性から見た女性に対するファンタジーというイメージがあります。いくら自分のためとはいえ、よく知りもしない男性にここまでされたら、感謝どころか、気持ち悪い、という印象の方が強そうに思うけど。。。 でも、いいと思います。そういうファンタジーがあっても。たぶん、女性作家が男性を描くときもファンタジーが入っていると思うし。異性を生々しく描くって難しいですから、多少の理想やファンタジーがあっても、小説として、物語として、楽しむことができたら、それでオッケーだと思います。だって、小説なんですから。そして、完璧な小説ってないんですから。 物語を作り上げるたいへんさや苦労を考えたら、多少は、ありえない、嘘だ、ファンタジーだ、という部分があっても、読んでいるひとときの時間をたっぷりと楽しませてもらったことに感謝します。 | ||||
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たぶん推理小説としては叩けば埃が出るんでしょうが、推理小説にまったく慣れてないわたしはとりあえず泣きました(単純) とくにラストの懺悔で嗚咽……。 こういう愛を書いたり説く人は多いでしょうが、ラスト近くになるまで石神と刑事たちの心理戦が長々と書かれている所為か、ラストのどんでん返し(というか路線変更?)は切実に胸に迫ります。 けしてだれも幸福になれない愛を捧げる石神と、それを受け止めきれなかった靖子。 どんなに大きな愛があっても悲劇は起こり、だけどその悲劇も愛しいもの。 なんか途中でなに書いてんだかよくわからなくなりましたが(笑)間違いなく純愛小説のカテゴリに入る一作です。 | ||||
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私は基本的にハードカバーは買いません。(理由は高い・読みにくい・持ち運びにくい) ここ7、8年は1冊も買っていませんでした。 しかし、遂にハードカバーですら買いたくなる程の小説に出会ったのです。 それが「容疑者Xの献身」です。 タイトルも一風変わっていますが、内容があまりに素晴らしいのです。 これを読んだら他の純愛と呼ばれている小説が生ぬるく感じてしまいました。 10年に一人の逸材と呼ばれた天才数学者が全てをかけて作り上げた完全犯罪の 方程式は美しくもあり、残酷なものでもありました。 ラストシーンはあまりの感動で本を濡らしてしまわぬよう、ご注意を。 | ||||
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東野作品は20作くらい読みましたけど、自分にはこれが最高傑作です。若干突っ込み所はありつつも見事な叙述トリック、そして石神の純粋すぎる愛と湯川の優しさを描いたストーリー、どちらも大満足でした。結末は賛否両論ですけど、自分はこれでよかったと思います。最後の石神の叫びには悲しさだけじゃなく、喜びも含まれてるような気がします。ちなみにこれから読まれる方は先に「探偵ガリレオ」「予知夢」を読んでおいた方がいいです。草薙と湯川の関係や、湯川のキャラクターを把握しておいた方が今作を何倍も楽しめますので。 | ||||
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いや、理系出身であるからなのだろうか、まだろっこしい表現がなく どんどん読ませてくれる。 献身の理由はそれほど納得のいくものではなかったが (ヘタをすると少し変質者の域になってしまいそうだ) でも、トリックの素晴らしさには仰天してしまった。 最後に本当に驚かされたストーリーだった。 そして犯人を支えた人間もまた献身だったのだろうか・・・ | ||||
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「思いこみによる盲点をつく。たとえば幾何の問題に見せかけて、じつは関数の問題である、とか。」 キモ面、堅物の独身数学者は、いかにして隣に住む母子のアリバイを成立させたのか。なぜ彼は、家族でも恋人でもない隣人にそこまでするのか。 東野さんの作品では、『白夜行』を思い出させる作品。報われないと分かっていながら、それを望まず、あくまで一人の女性の幸せのために、嬉々として自らの人生を捧げる男の姿が描かれている。 『白夜行』においては、尽くす相手の女性との因縁が克明に描かれているため、感情移入しやすいが、本作品において、石神氏が「なぜそこまでするのか」という点については、簡単に触れられているだけである。普通に考えれば単に「理解不能」である。しかし、そこまでの背景をあえて語らないことで、彼のそれまでの人生における深い絶望が感じられて逆に切なくなる。女性にモテる要素を全く持ち合わせず、世間から距離を置く天才の苦悩が感じられるのでえある。 殺人のアリバイトリックについては、びっくりするものの、他の評者も指摘のとおり、冷静に考えてみればつっこみどころはたくさんある。ただ、本作品については、トリックの部分よりも、もっと見るべきところがあるのではないか。東野氏は、不器用で華やかでない男の本当の価値を分かっている。 『白夜行』には及ばないものの、十分に感動できる作品。人生において、悩み、深い絶望を味わったことのある人にはなおおすすめ。 | ||||
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“ガリレオ”湯川助教授のシリーズ第3弾かつ初の長編である本著ですが、一言で言えば「素晴らしい」でした。 トリックは意外性があり、また登場人物の人間模様(特に石神と靖子)も私は「なるほどな」と思わされました。 ただ湯川助教授と草薙刑事の名コンビの距離感が前2作(『探偵ガリレオ』『予知夢』)に比べてあったのが少し悲しかったのですが、ストーリー上止むを得ないと解釈しています。 また最後の湯川助教授の行動には賛否両論ありますが、個人的には彼の「優しさ」からきているものだと思っています。(つまりアリです。)また最後の彼のセリフには感動しました。 | ||||
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東野作品には、どの作品にも常に何か一つ新しいアイデアやひねりが 用意されています。それがトリックだったり、文章の形式だったり、 設定のユニークさだったり・・。新しいものにチャレンジしていく 姿勢は立派だと思う。常にうまくいくとは限らないわけで、作品に よってむらがあるのは仕方ないことかもしれません。 さて、本作ではどうかというと、読んで「なるほど。」と 思わせられるし、読んでいるときも面白くて先をどんどん読みたくなる。 でも読み終わって感銘を受けたり、余韻に浸れるかというと、そこまで インパクトが強くない。直木賞受賞作ですが、東野作品の中では”普通の でき”(でもレベルの高い普通ですけど)じゃないかな。あまり受賞作 だから特別、といった先入観を持たないで読んだほうがよさそうです。 違う意見の方も多いので、主人公に感情移入できるかどうかが わかれめかもしれません。主人公の性格描写を、「理系の研究者=おくて、 考え方は緻密で合理的」というステレオタイプに大きく依存してしまって いる点に、私は理系の研究者の一人として違和感を覚えているだけかも しれません すこし辛口になりましたが、これは受賞作というバイアスが なければ期待にそえる面白い本だと思います。 | ||||
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数々の賞を受賞した本作。 ラストまで一気に読めた。 ミステリとしての完成度とともにストーリーがすばらしい!! これを読まなかったら、人生損しているとさえ思います。 今年の「本格ミステリ大賞」のつまらなかったことと言ったら 実に残念です。去年のレベルの方が高かったですね。 | ||||
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理系・文系の分類をされる方がいますが、まさに東野さんの作品は、理系出身の作者らしく、構成がしっかり計算され、よく出来た、読みやすい作品だと思います。人間模様や登場人物が抱えているものに運命的な哀れを感じさせるのも計算のうちなのでしょうが、描きこみが足りないせいか、なんとも切ない読後感を引き摺ります。こうしたある種の無機的な部分と有機的な部分の微妙なコンビネーションが、絶妙に東野さんワールドを形成していて、単なるミステリー小説の枠を越えて、大きな魅力になっているように思います。連想するのは、松本清張さんの作品ですが、そこまで人間の業の深さをえぐることもなく、相対的に爽やかな仕上がりになっているのが救いです。帯にあるように純愛モノと言えるかどうか。私はこの愛情はひとつの代償行為であり、むしろ主人公の抱えているものの重さを思い、切なくなりました。そういった意味で、この作品も、東野さんらしい作風で、裏切られることはありません。 | ||||
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天才とはその先駆性、非凡さゆえに、正当に能力が評価されないままに人生が終わってしまうことも多いという話がある。 本著を読んで、そのことをあらためて感じさせられることになった。 心から愛する人を護る為に、甚大な自己犠牲を払ってしまう数学の天才石神の姿は、ただただ悲壮感で胸が苦しくなる。 何故、一方的に恋心を抱いた相手に、ここまでのことができるのだろうか。そして、彼がこれほど尽くしても、意中の女性は、全く振り向いてくれない切なさ。 はじめは、本当に悲しくて、救いようのない物語だと思って読みすすめていた。 彼のライバルだった物理学者湯川は、同じ天才的な才能をもつ人間として、彼のことを一番理解していた。 それ故に常人では、絶対に見出せない事件の真相へ辿りついたわけだが、その事実もまた、驚愕とともに絶望的な悲しさを感じてしまった。 この物語の唯一の救いは、どこまでも優しい物理学者湯川の眼差しであろう。事件によって傷ついてしまった人々の心のケアを尽くす彼の姿もまた泣けてくる。 ガリレオ探偵シリーズでは、それほどカリスマ性を感じなかったものの、今回の作品を通して、湯川は、とてつもなくスゴイ人だったんだなと感じ入ってしまった。 そして、その湯川のような人物を生み出した、東野氏も、本当にスゴイ作家だと思う。 天才として世に生を受けても、その才能を買ってくれる人がいない限り、不遇な人生が待っているかもしれない。 そう思うと、いろいろと考えさせられることが多いのではないだろうか。記憶に鮮明に残るある天才数学者の物語だった。ハードカヴァーで読む価値は十分ある。 | ||||
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ミステリーでの直木賞受賞は、なかなか難しいと思いますが、「なるほど」と思わせる力作だと思いました。ラストのドンデン返しも効いているし。陳腐なドンデン返しではないと思います。そして装丁の美しさ。切なさと愛情の入り混じった、内容とも合致していて、印象に残る装丁ですね。 | ||||
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単行本化されるにあたり、タイトルに「献身」と入れたそうだが それがあまりに残念すぎる。 読み進めていくと、タイトルの意味から結末が読めてしまう。 できればタイトルを知らずに読みたかった。 そうすればもっと楽しめたはず。 ストーリーは面白かった。 人物描写が良くできていて、頭に描きながら読むことができる。 東野作品の中ではあっさりと読める一冊かと思う。 | ||||
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密かに思いを寄せる隣人が起こした殺人の隠蔽工作を完璧に作り上げる天才数学教師。 「緻密さ」というものへのこだわりは、東野作品の中でも随一か。 何故、この作品まで、直木賞が取れなかったのか。 何故、この作品で受賞できたのか。 工学部出身、エンジニア経験あり、という彼のバックグラウンドまで考えると 最も「東野圭吾らしさ」を映し出した作品だから、なんだろう。 最後の最後は、逆の結末でもおもしろかったかな〜。 | ||||
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