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容疑者Xの献身
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容疑者Xの献身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全678件 301~320 16/34ページ
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すごいとしか言いようのない作品でした。小説を読んだあと、しばらくぼーっとしてしまうほど、衝撃が大きかったです!全く予想できない結末に感嘆するしかなかったです。こんなにも人を愛することができるものかと思いました。 | ||||
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余談であるが、アマゾンの検索でこの小説の欄に来る時、「容疑者X」まで検索した時、本タイトルの「容疑者xの献身」の他に「容疑者xの検診」なる謎の表題が出力されて少し笑った。……閑話休題。主人公、石神は「探偵ガリレオシリーズ」の湯川と同じ帝都大学を卒業した天才であるが、家庭の事情により、高校教師というその能力に見合わない職位に甘んじていた。ある時、自らが密かに慕っている、隣人の弁当屋の親子が殺人を犯し、彼らを助ける所から物語は始まる。「同等の能力を持つ元友人同士が、譲れぬ目的の為に対立し探偵と容疑者という形で闘う」というのは、ベタであるがやはり熱い。しかも石神の動機は「無償の愛」であり、ある面では利他的であり、他の面では非常に利己的であるため、その手段の選ばなさ、不退転の思いは強く伝わってくる。何より、本作を傑作に押し上げているのは、物語の終盤明らかになるメイントリックだろう。彼の出した答えは非常にシンプルで、それ故に残酷で救いが無く、その一方で美しさすら感じる。トリック(隠れた真相)と物語上の心理描写をリンクさせて、人を感動へ導く傑作である。 | ||||
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この本は普通の ミステリーではないです。巷にあふれている文学的な殺人事件ではなく殺人事件が ’異常’なものとして捉えられて きちんとそこに 感情が描写されています。この作品に 描かれている メインテーマは 人間愛 だと切に 感じました。 | ||||
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題名からも、小説の序盤を読んだだけでも、犯人・共犯者を容易に想像できてしまいますが、何故か警察は容疑者を逮捕するだけの証拠をあげられない。さすが直木賞受賞作です。ミステリーとしても最高の部類の仕掛けがありますし、登場人物の心情描写なども秀逸で、優れた作品だと思います。「ガリレオ」シリーズの短編とは、一味もふた味も違った深みが感じられます。数ある東野圭吾作品のなかでも特に大好きな作品です。 | ||||
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地方勤務を終え、東京へ転勤する時に本作を取りました。舞台は東京都江東区の清澄〜森下などと、隅田川を挟んだ日本橋浜町付近。東京での居住区を悩んでいた私は、本作を読み進める中で、描かれている街にも関心を持ちました。猟奇的な殺人が描かれているにも関わらず。読了時、感動のため完全に本作に浸ってしまい、結局現在は舞台であった場所に住んでおります。本作は映画化されましたが、近所で撮影をやっているのを何度も見た事があります。ストーリー的なものに触れるのはネタばれ防止のため自粛しますが、献身の意味が分かった時、これまでに無い感動が襲ってくると思います。その時は隅田川観光を兼ねて、我が街を訪れてください。 | ||||
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叔母に東野圭吾の作品で一番面白いよ。と勧められてを初めて読んだけど、とても読みやすくて面白い。ミステリーだけど、最後読み終わったときになにか感動するものがあった。簡単に読めるミステリーを探してる人におすすめ。また他の作品も読んでみたい。 | ||||
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ミステリーにありがちなご都合主義が微塵もなく、人間ドラマとして読んでも秀逸である。なぜ東野圭吾の文体は、これほど心地よく、心にすっと入ってくるのだろうか。引っかかるところがまるでなく、ずんずん読み進んでいける。他の作家なら、説明過多な部分を読み飛ばしたりするのだが、彼の作品だけは読み飛ばすところが一か所もない。中でもこの作品は彼の最高傑作だと思う。人物もしっかり描かれている。靖子親娘を救おうとする石神は、ミステリー史上に残る名キャラクターではないだろうか。私は謎解きよりも、石神という人物にひかれて最後までこの小説を読んだ。ミステリー嫌いの人にも是非読んでほしい、傑作である。 | ||||
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あまりにも有名な東野圭吾の代表作。 人気作ですがなぜか今まで避けていましたが、遅ればせながら読みました。 ザ・エンターテイメント!という感じです。 読者は、一人ひとりの心情に寄り添う、というよりは、一歩引いた第三者の立場から、 映画のようにめまぐるしくシーンが展開していくのを傍観する立場です。 だから、悲しい愛の物語であっても、そこまで心に同情の波を立てることなく、 純粋にエンターテイメントとして楽しめる。 人の心情というよりはミステリーのトリックに重点を置いているように思います。 とても面白い作品ですが、好みではありませんでした。 私は、東野作品なら、もっと人の心にグッと近づいて、トリックなどはかすむほど、 人の気持ちが痛く伝わる、『秘密』『白夜行』『手紙』等の方が好きです。 本作では、誰にも感情移入することはできませんでした。 | ||||
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「手紙」「白夜行」等で、徐々に点差を広げ、 それでも食い下がる直木賞審査員各氏に、完全な ダメ押しの9回表の3ラン。 てな感じの作品。 とてもきれいに、完膚なきまでに受賞するに 値した作品。 主人公を天才数学者に設定した所以。 追いつめるのが、刑事ではなく、元同級生の これまた天才物理学者。 何気ないシーンが、あとで強烈な伏線だったと 気付く快感。 絶望感に満ち溢れるほどの深海底並みの深い純愛。 そして、かつてのサスペンス大御所が考え付かなかった 希有なトリック。 主人公の献身に至る動機についての掘り下げ部分を 補完して改訂版がほしいのは確かだが、それを 補って余りある作品である。 タイトルも「容疑者Xの献身」ね。 唸った自分を思い出す・・・。 ただ、贅沢な要望をひとつ。 献身者を追いつめるのが、加賀恭一郎だったら どういう展開にしたか? これも見てみたかったな。 | ||||
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東野圭吾氏の作品は「さまよう刃」の後、本作を読んで2作目。 「さまよう刃」に強烈なインパクトがあったので、本作はやや印象が薄く感じてしまったが、 決して本作の価値が薄くなるものではないだろう。 構成やトリックもさすがと思わせる内容である。 犯人の一人である石神は、かつて偉大な数学者は偉大な哲学者でもあったように、 まるで自らもその一人であるかのようなプラトニックな愛を貫いている。 そのために、人を殺してしまうなど共感できるはずもないが、極端な設定により、 ストーカー的な行動も実は・・・というようなドンデン返しを成立させているともいえる。 映画は見たことがないので、そちらも見てみたいと思う。 | ||||
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ストーリー、展開のスピード、無駄のない文章、どれをとっても完成度の高さに驚きです。 正直ここまでスタスタ読める推理小説はなかなか無い。 物語としての完成度は高いです。 ただトリックの点だけは結構無理があるかもしれない…☆4つで。 でも、好きです。 | ||||
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「人に解けない問題を作るのと、その問題を作るのではどちらが難しいか?」 石神の仕掛けた「難問」に挑む湯川。 天才二人の頭脳戦、それから数学的な観点で進む謎解きの過程がとても面白かった。 湯川にトリックを見破られながらも、最後の切り札を出し全てが計画通りに進んでいた石神。 勝利を確信した石神だったが、最後に靖子本人の自首という「誤算」により全てが崩れてしまう。 どんなに論理性があり完璧な計画であっても、やはり自責の念という人の感情には敵わないのだ。 この作品に対して感動したという感想を述べる人もいるが、 自分としては、結局誰も幸せになれなかったという、やるせなさを感じる作品だった。 どんなに完璧な犯罪であっても、やはり犯罪は悲劇しか生まないのだ。 | ||||
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遅ればせながらこの作品が私にとって初東野圭吾。最後まで飽きることなく一気に読みました。 学生時代の良きライバル同士、頭脳対決は見もの。主人公(?)に愛されたお弁当屋さんの女性のキャラはうすく、もう少し人柄がみえると面白かったかも。 他作品に期待を込めて★は4つ。 | ||||
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石神の究極の愛に胸がしめつけられるようでした。実際にこんな人はいないでしょうが、天才数学者という自分の想像を超えた存在においてはその限りではないのかも、と素直に思いました。場面場面で、感情を表す人物が意図的に変更されていて、それによって他の登場人物の気持ちを想像しずにはいられませんでした。湯川が最後のからくりを暴いた時は、驚きのあまり一瞬頭がついていかず、何度も読み直してしまいました。ミステリとしても純愛としても申し分のない作品だと思います。「秘密」の読後感のあまりの悪さに東野圭吾を敬遠していたのですが、これは誰にでもお勧めできる素晴らしい作品です。 | ||||
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映画版を観た後に読みました。 その映画版では それほど感じるものはなかったんですけど この本のラストでは かなり感動しました。 肝心要のトリックにしても 映像化しちゃうと細かいところまで見えちゃうせいか さすがに無茶だと感じたんですが 小説で読むと それほどの無茶も感じず なんかよくできてると思いました。 社会派ならともかく 本格のミステリはやっぱり小説で読むのが一番と 実感させてくれた一冊です。 | ||||
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以前、読みかけてそのままにしてしまっていたのですが、映画を見てから最初から読み直しました。 実に良かったです。石神と湯川の青春時代の回想、そして現在の立場に対する葛藤。 見事なくらい大人のドラマに仕上がっていると思いました。 それにしても映画での松雪泰子と堤真一の演技は最高だったと思いました。 | ||||
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トリックが簡単だという意見の聞かれる作品だが、東野作品は単に謎解きを楽しむものでは無い。その象徴的作品と言える。 この作品においてのトリックは、単に犯行を隠すためだけでなく石上の花岡に対する思いを感じる。しかしそんなことしたらストーカーみたいでかえって気持ち悪いじゃないかと思って読み進むと、それもトリックであると終盤してやられる。 いくらなんでも石上みたいな人はいないはずなのに、石上に共感させられてしまう。 読み終わっても爽快感は得られない。 さまよう刃に通じる”ひどい奴”と”殺人者”のどちらが悪人と言えるのだろうとひたすら考えさせられる。 | ||||
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「何も見えなくても、何も聞こえなくても、誰も彼の頭脳にまでは手を出せない。そこは彼にとって無限の楽園だ。」 “秘密”に続いて東野圭吾二作目。 ガリレオ湯川と石神のお互いを認め合うライバル関係に嫉妬してしまうくらい、彼らは知的な友情で結ばれている。真実に気付いてしまった時のガリレオの動揺っぷりは彼が論理的な答えだけを出すマシーンではなくやはり彼も人なんだと思わせる場面で非常に印象的たっだ。 最後にドンデン返しが用意されてて、余韻がなかなか抜けない。ただ、あまり石神の愛の形には共感はできなかった。 | ||||
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東野圭吾の人気作品、探偵ガリレオ・シリーズは、これまでに、短編集が三つ、長編作が二つ出版されている。このうち短編集は、科学的トリックやオカルトをテーマに置いたユニークさは評価できるものの、その真相は、ときにマニアック過ぎたり、拍子抜けするほど見掛け倒しに終わってしまっていたりで、率直にいって、その試みは、成功しているとはいい難い。最新の長編作「聖女の救済」も、出来としては、今一つパッとしない。そんな中にあって、シリーズ中の最高傑作というだけでなく、東野圭吾の全作品の中でも、最高傑作の一つといっても過言ではない図抜けた作品が、この「容疑者Xの献身」だ。 この作品の見どころは、何といっても、凄まじいとしかいいようがないトリックの真相と、その結果、明らかとなる、凄まじいまでの純愛だろう。 この作品は、天才物理学者ガリレオと、ガリレオの同級生、天才数学者石神による頭脳勝負という、いかにも読者の興味をそそらずにはおれない設定で進められていくのだが、全ての真相が明らかになってみると、その設定が伊達ではなかったと納得できるのだ。石神の仕掛けたトリックは、2人の間で交わされる数学の難問、「人に解けない問題を作るのと、その問題を解くのとでは、どちらが難しいか」を地で行った、非常によく練り込まれた緻密なものであり、読者の想定レベルを超えた凄まじいものなのだ。 「人は、これほどまでに人を愛することができるのだろうか」、「これほど凄まじい愛情が、この世に存在するのだろうか」とまで考えさせられてしまうこの作品の壮絶なラストを読んでしまうと、科学的トリックやオカルティックな謎をテーマに据えた短編集が、底の浅い陳腐なものに思えてしまう。この作品は、東野圭吾が、ミステリと人間ドラマを高いレベルで融合させることができる彼の原点に立ち返って、探偵ガリレオ・シリーズの新境地を切り開いた素晴らしい作品だと思う。 | ||||
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直木賞受賞作品とあって、東野作品の中でもかなり期待して読んだ一冊。 そしてその期待にヒットでこたえてくれた良作である。 (しかしホームランではないのだ) 冒頭からスムーズに物語世界に導入され、 「探偵ガリレオ」のシリーズを読んだことのなかった私も ほとんどノンストップで最後まで読んでしまった。 そしてストーリーやキャラクタも広く受け入れられるものではないかと思うし、 どちらもありきたりと言ってしまえばそれまでだが、 それでも読ませるのは東野圭吾の筆力だろう。 ただそんなに深い中身でもなく、ただの”よくできた話”で終わっている感は否めない。 その点で星をひとつだけ減らしたが、”とりあえず何か読みたい”人へお勧めの良書である。 | ||||
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