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容疑者Xの献身
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容疑者Xの献身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全678件 281~300 15/34ページ
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遅まきながら、手に取った初めての東野作品でした。 出だしは、独身中年が、一目惚れした女性のために犯罪に走るという ありがちはストーリー展開。アリバイ工作がメインのテーマらしいが、 そのアリバイ自体は映画館で映画をみていたという、なんとも冴えない展開だな・・・ なんでこんなのが売れるのかな? と思いながら読み進めると・・ いや〜 驚きました。こんなトリックがあったんですね。トリックの斬新さに感動し、 また、中年が自己を犠牲にして、完結しない愛貫く姿にも心打たれました。 このあと立て続けに3日に1冊のペースで15冊ほど東野作品を読みましたが、どれも レベルが高く、「秘密」など推理小説の枠を超えた作品にも良い物があることを知りました。 まさに天才ですね。 | ||||
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映画の方は幾つか腑に落ちない点がありましたが、さすがに原作は流れに納得感があります。複雑な思いが混じり合ったに違いない最後の号泣は、果たしてどの要素が多くを占めたのか・・・・? 読後、幾つかの異なるエンディングでラストを書き換えてみたくなる作品だと思います。 | ||||
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何回よんでも、泣けてきます。はじめてよみおわったときは、本当になみだがとまらなかった。 こんなにも、こころのそこで、ふかい片思いがあるなんて。 百田尚樹の「影法師」の友情も、このような心の深いところにあり、とても好きですが、ミーハーといわれようと、映画でも、小説でも、 東野圭吾作品では、これがわたしのNO.1です。 | ||||
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東野氏の作品は初めて読みましたが、分かりやすい文体でグイグイ引き込まれてあっという間に読んでしまいました。そしてあっと驚く展開。読書が苦手な方にもお勧めしたい作品です。 | ||||
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かつての親友である天才数学者との知恵比べと、これまでのガリレオシリーズでは見せたことのない 謎が解けてからの湯川学の苦悩が見所です。 予想を超える凄まじいトリックで度肝を抜かされること間違いなしです。 | ||||
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まず、この本の魅力は読みやすさ 悪い意味で無く、一度も辞書をひく事無く、読破出来た それと同様にトリックは難解に見えて、簡潔である 脳トレの問題の様に、見方を変えると、答が導き出せる ラストは、ミステリー小説のセオリーになぞられてはいるが、予想以上に感動の展開だった | ||||
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東野圭吾さんの小説は大概読んでいますが、私の中のNo.1は断然容疑者Xの献身です。 先日、読み直したあとに、福山雅治さんの「最愛」を聞いたら涙が止まりませんでした。 | ||||
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正統派ミステリーでした。途中で盲点に気づいて序盤の叙述を読み返すことでほぼトリックの当たりをつけましたが、実際はもうひとひねりされていてなるほどーと唸らされました。 それだけなら三ツ星くらいなんでしょうが、見返りを求めないという意味での純粋な愛情の表現として見事でした。論理的でありさえすれば何でもできるという非常にバランスの悪い人物像の造形が丁寧で、無理なく感情移入することができたのが、トリックが明かされるクライマックスへ向けた盛り上がりを楽しませてくれました。 「人は時に、健気に生きているだけで、誰かを救っていることがある。」 | ||||
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ポオの暗号解読から始まった本格ミステリが、チェスタトンによって叙述トリックが生み出され、ホームズの登場で香り高い文芸作品に昇華。日本では江戸川乱歩によって紹介され、探偵小説、エロゴロナンセンスに傾きそうだった同ジャンルが松本清張の登場で一気に社会派推理小説の新境地を開く。そのあとつぎに、森村誠一や宮部みゆきなど……。ここに至るまでのミステリ史を瓦解させそうな、ト書きあらすじミステリ。これは、東野圭吾さんのせいではない。もともと東野さんはそういう作風の方だし。これをミステリだと思っている読者が可愛そうだ。 | ||||
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今までこのトリックなかったのかって感じです。 それを人間関係に絡ませたことで面白い作品になっています。 ただ数学と物理の戦い的な話しはなく、その辺は仕方ないのかなと思いつつ ちょっと淋しい気もします。そこまでのトリックをその場ですぐ思いついて 実行できたことにすごさは感じますが ... そうでないと天才の出る幕がない? 4色問題をからめてあったりすると面白いとは思いますが(汗) 映画も見ましたがこちらもよく出来ています。 | ||||
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みなさんのレビューと私の評価は同じです。 非常に楽しめましたし、数多いこの作者の作品でもNO1かと。 ただ好き嫌いの問題ですね。 純愛かどうかについて。 よく人を殺してるとか、結果的に重荷を負わせたとかありますが、それすら何とも思わない、手に入れるより罪を代わりに被り、彼女らを助けたのです。 人生を捨てても、否、何者も置きかえれないほどの純粋な愛。アガペーですね。 純愛でしょう。 | ||||
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ドラマは観ていないのですが、 映画から入ったので、内容はわかっていましたが、 原作のほうが、余計なシーンが入っていなくて面白かったです。 トリックは最高ですね。 ラスト周辺はもうちょっとじっくり書き込んであってもいいかなと思いました。 ちょっと駆け込んで終わる感じです。 でも、大変面白く読めました。 納得の1冊です。 | ||||
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何かに絶望した時、困難や挫折にであったとき、悔しさといろんな 思いが交差する、でも、 「人は時に、健気に生きているだけで、誰かを救っていることがある。」 そのなかでも、誰かに支えられたり、何かに希望をみつけたりして、 どうにか、こうにか生きているのではないだろうか、 だから、この言葉がすきなんだ、だから、石神の、最後の悲鳴が胸につきささるのだ、 わたしは、これが、今まで読んだ本になかで、 何よりも一番好きな小説なんだ。 | ||||
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この作品では前作にあったようなオカルト&ミステリ的な要素は感じられません。湯川の得意な物理学を応用した場面もないし、一見湯川を登場させる必要性が無いように感じられます。しかし、相手は天才数学者ということで、相当手強いです。天才数学者に対抗する為には、やはり天才物理学者の湯川に登場してもらう必要性があったのでしょう。 以前、東野氏の直木賞受賞時の会見模様を見た時に、「読んでいて飽きさせるような物は書きたくなかった、とにかく面白い物を書きたかったと」語っていたのですが、その言葉通り、読んでいて飽きることなく、ほとんど一気読みに近い感じで読めました。 まず天才数学者がどんなトリックを使ったか?ということになろうかと思いますが、その手口は一言で表現すると「シンプルにして大胆です」。わたしはラストの謎解きを読むまでは、全く想像がつきませんでした。 次にタイトルである「容疑者Xの献身」。この「献身」をどう捉えるかが読者によって分かれるところだと思います。いくら愛した女性を守る為とはいえ、確かにこの数学者の取った行動は常軌を逸しているかもしれません、でも私には「動機」としてはそれで十分だと感じました。本文中にはその辺の心理描写は少ないですが、石神の内面を想像することは出来ます。 人を愛するのに理由がいるでしょうか?人それぞれの愛し方があると思います。愛する人をどんな手段を使ってでも守る。それが天才数学者の精一杯の愛し方だったのではないでしょうか? それだけにラストは切ない気持ちになります… また、ところどころで数学に関する内容が出てきます。なぜ数学を学ばなければならないか?ということにも一つの回答が出されています。 | ||||
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冒頭の母と娘が殺人を犯してしまうところから、 石神が救世主のように現れ、 彼女たちを守ろうと必死に奔走する姿は何とも言えません。 これほど辛く切ない献身というのは今まで見たことが ありませんでした。 顔のない死体をどんなふうに使って、トリックに用いる のか、その結末にも驚かされました。 この本を読んで、神崎和幸のデシートを思い出しました。 デシートの主人公である誠一もろくに知らない女性のために、 命を賭け、危険な橋を渡ります。 まあ、石神のように犯罪に走るわけではありませんが。 それでも一人の女性のために、危険を承知で 突き進んでいく男性の姿には胸を締めつけられます。 容疑者Xの献身は本当に面白かったです。 | ||||
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「自分で考えて答えを出すのと、他人から聞いた答えが正しいかどうかを確かめるのとでは、どちらが簡単か」。 実は、最後の50ページまでは、 それほど特別な作品だとは思わなかった。 しかし。。。いやあ、これは傑作だ。 単に推理小説として優れているというのではなく、 それが純愛と結びついて相乗効果を生んでいる。 推理小説だから、中身についてあまり書けないのが残念だ。 いずれにせよ、面白かった。 直木賞受賞作。 | ||||
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数学ではあまり「初期値」は問題とならないが、物理学では重要なファクターである。逆に、「前提」が崩れると数学の論理は完全に破綻するが、物理学においてはあまり影響を及ぼさない。なぜなら、近似値としてそれまでの現象はほぼ説明できていたからだ。 この小説は、著者から読者への挑戦だ。終盤近くでヒントが出たところで勘の鋭い読者はトリックに気がつくかもしれない。しかしその後の展開がミステリ大賞の枠を超えて直木賞となった。 加賀恭一郎シリーズが明智小五郎を意識したものだとすれば、こちらはシャーロック・ホームズだ。そして本書はモリアーティ教授vs.ホームズをやりたかったのかもしれない。 著者は小学生の頃、創元社の少年用翻訳シリーズ(小学生に理解されやすく、阿片窟などの不適切な部分を改変)をきっと読んでいたに違いない。 | ||||
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今まで思いつかなかったトリックですし、容疑者のひたむきな愛に打ち震えてしまいます。ラストシーンはほんと身震いします。間違いなく東野圭吾作品の名作のひとつです。 | ||||
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まず映画を見ました。感激でした。そして原作はどうなっているのかと手に取り、最後の結末あたりから読み、少し前から読み、そして頭から読み始めました。最初は、映画ではあまり描かれていなかった石神の内面描写に面白さを感じました。あれほど緻密な計画を練り実行する彼が、自分の恋愛感情や、それによって起こる行動が、まったく客観視できていない。だからそこからほころびはじめていく。いい読み物を読む充実感でページをめくっていきながら、最後まで結末が明かされず、石神について述べられる箇所はラストのわずか8ページ前、そこで事件の全貌が見えてくる。すると、思ってもみなかった印象、感想が胸に湧きあがりました。それはなんともいえず、ざらざらとしたものでした。言葉でいうと、罪と・・罰。どんな背景があったとしても、犯されたものは罪であり、それには罰が伴う。その基本であり現実が、ざらざらとした後味として残りました。映画の方はさすがにハッピーエンドとはいえないのでしょうが、最後に大学のベンチに柴咲コウと福山雅治が座り、柴咲がひと言呟く。「石神は、花岡靖子に、生かされていたんですね」このひと言は原作にはない名台詞で、見事に映画を締めくくっていました。 | ||||
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序盤突発的に殺人を犯してしまう一組の母子。彼女らを助けるために、あるトリックを仕掛ける数学者。探偵役は、数学者の親友で、シリーズの主役でもある物理学者「ガリレオ」こと湯川学。ストーリーは倒叙形式で進むが、トリックの核心となる部分は最後まで明かされない。中盤警察の捜査により徐々に明らかになる事件の真相。しかし、一向に証拠が出てこない。どこかちぐはぐしている。何かがおかしいが、何がおかしいのかが分からないもどかしさ。そして終盤ついに真相にたどりついた湯川。しかしなぜか警察への協力をためらう。「僕がこの事件の真相を暴いたところで、誰も幸せにならない」シンプルかつ大胆不敵なトリック。多すぎず少なすぎない登場人物。読者に一気読みさせるゆがみのない文章。各所にちりばめられた伏線は、再読してはじめてそれと気づかされる。あえて議論の余地が残るとすれば、本格か否かということくらいでしょうか。実際、発売当時はずいぶん大きな論争になったようですが…しかし、私にとっては瑣末なことでした。ぶっちゃけ、ジャンルなんかどうでもいい。人によって好みは当然あるでしょうが、推理小説としても純愛小説としても一級品。著者の作品の中でも1,2を争う完成度の高さです。こういう本との出会いがあるから、読書はやめられない。 | ||||
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