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容疑者Xの献身
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容疑者Xの献身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全90件 81~90 5/5ページ
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直木賞受賞作。 「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」「週刊文春ミステリーベスト10」で三冠を獲得。 これだけ聞くと、どんなに面白い本かと思うし、僕もそれでこの本を買ったんですが…。 この作品の重要な登場人物、石神に共感できるかできないか、 それによって読後感が大きく分かれる作品だと思います。 正直、僕はダメでした。 意外と、読者を選ぶ作品だと思います。 作者はあるインタビューに答えて、「この作品を「シラノ・ド・ベルジュラック」みたいにしたかった」と答えています。 確かにその狙い通りの作品だと思います。 感動する人はそこにグッと来るんでしょう。 でも、そこがダメと思う人も多いと思います。 「純愛」って一歩間違うと難しいですよね。 | ||||
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東野さんの文章は、すらすら読めます。文章力が確かなのだと思います。 献身がテーマの本作品、最後のほうまで存在に気がつかない巧妙なトリックが仕掛けられ、最後には重いエンディングが待っています。 くれぐれも何ページあるのかなと最後のほうをめくらないほうが良いです。 作品の評価のほうは、主人公の献身を違和感なく受け入れられるかで評価がわかれると思います。そこまで愛していたのかと共感できれば、 とても感動できるのではないかと思いますが、ストーカーみたいで気持ち悪いと感じてしまえば、 感動も薄れてしまうと思います。私は、トリックには感心しましたが献身のありかたにすこし怖いものを感じてしまったので星は三つです。 | ||||
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直木賞を取る直前に読んでいました。 いい設定だと思いますが、もう少し面白い展開もあるのではないかと思いました。 数学者が偶発的に知ってしまった殺人事件を隠すのですが、それを暴くのが同じレベルの数学者でした。 最後に暴かれるトリックは斬新だと思います。 でもこれほど天才的な数学者同士の闘いという設定が、とても非現実的なように思えました。 主人公の純愛度も私には今ひとつ伝わらず、あまり感情移入が出来ませんでした。決められたボリュームに無理やり入れ込んだような作り方だと思いました。 著者の力量ならもう少し面白く出来たのではないかという気がします。 | ||||
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おすすめできません。 お決まりのどんでん返し的なものはありますが、読み終えて、それはないだろうというのが率直な感想です。 倫理上の欠陥や(人物)描写の浅薄を論難するのは無い物ねだりだとしても、喧伝されている「天才数学者と天才物理学者」の両者ともが、 せいぜい数万人に一人ぐらいの秀才にしか思えないのは、当方の理解力不足はさておき、いただけません。 不遜な物言いと受け取られるかもしれませんが、これを読んで素直に感動できる方々の弥栄を祈らずにはおられません。 文章は読みやすく、期待を先送りにする一定の力はあるので、暇つぶしにもならないということはありません。 | ||||
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そんなに傑作でしょうか。まして泣けるなんて。数学の世界のはなしを絡めるるのは多少面白みがありますが、謎解きもそんなに難解ではありませんし。まあ、直木賞は功労賞的な意味合いが強いので対象作品そのものの純粋な評価でないといつも私は思いますが、このミスのベスト1がこれといわれると小粒だなあというのが実感です。ほかの作品もいくつか読みましたが、登場人物の造形が薄いように感じます。ひいてはそれが作品の全体に薄っぺらさを感じてしまいます。今回の湯川さんなど特に・・もちろん読みやすいのは歓迎ですが、筋がおもしろい作品が多いだけに惜しいです。 | ||||
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これは果たして「献身」なのだろうか。世に言う“純愛”なのだろうか。 数学教師石神。 石神は常に観察する。 その対象は、通勤途中でみかけるホームレスたちであり 教え子たちであり、そして誰よりも隣に住む母親と娘である。 ある事件をきっかけに、石神は大学時代の同窓であり、 今は大学教授の湯川と再会を果たすことになる。 そして湯川と刑事に「観察される」立場になるのだ。 石神が見守ってきた人物は、人を殺した。石神はそれを隠そうとした。 献身? 純愛? どんな美辞麗句で飾ろうと、 石神(たち)がしていることは、許されることじゃない。 披露されているトリックはたしかに、なるほど、と思うものだったけれど 石神の行為を献身あるいは純愛と言ってしまうのは、小説とはいえどうなのだろうか。 登場人物の中で一番かわいそうな娘にしてみたら、 たんなる迷惑じゃん! とどうしてもつっこまずにはいられない。 石神がどこまでも守ろうとした人が、最後に彼の方を向いたとしても それを「純愛」の成就だなんて、ちょっとどうかと思ってしまう。 そういう意味では、かなりほころびのある作品なのではないか、 と思うのだが・・・ | ||||
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東野圭吾としては初の「このミス1位」だが、 これが彼の代表作とはとうてい思えない。 「秘密」や「白夜行」のほうがはるかに傑作だし、 「宿命」や「どちらかが彼女を殺した」にすら劣っていると思う。 ストーリーは相変わらず面白い。 読み始めたら一気に読んでしまう。 ただ、それはこれまでの東野作品すべてにいえることで、 その点でとりたてて本作が特別優れているわけではない。 メイントリックも確かに鮮やかに決まっているが、驚愕するほどでもない。 いちばんの問題点は、動機の薄さだろう。 容疑者が献身する「心の動き」がどうしても伝わってこなかった。 こういう形の愛があることもないとはいえないが、 いくら小説とはいえ現実離れしているし、 それが異常者の行動というならまだ納得もいくが、 天才数学者の発想とはどうしても思えないのだ。 ただ誤解しないでほしいのは、本作が決して駄作というわけではなく、 そもそも東野圭吾の小説はどれもこれもレベルが高く、 その中では中程度の出来であるというだけで、 他の作家の作品と比べればやはり完成度はかなり高い。 評価も、東野圭吾としては☆3つという意味である。 | ||||
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1位になったというので久々に東野作品を読んでみた。 ☆を4つ、まさか5つもあげるワケには行かないと思った。 それが素直な感想だ。 (ということは他のミステリーはもっと下だったということなのか?) ☆が3つなのは「トキオ」や「秘密」や「幻夜」や「白夜行」などに比べて劣ると思ったからだ。 東野作品が好きでたくさん読んで来たが、本作品は上記4作品に及ぶものではなかったので☆は3つにした。 | ||||
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見事なトリックです。 一気に読めます。 そして、なんとも切ないラストです。 悲しすぎます。 著者渾身のトリックをより現実的な、リアルな、感動的な物語に仕立てるために、 このラブストーリーが存在したのでしょうか。 そして、このラブストーリーの度が過ぎて受け入れがたく感じるのは、 私だけでしょうか。 | ||||
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至上の美しさをともなった「解(もしくは問い)」はどのように構築され、そしてどのように解体(解き明か)されるのか。その「解」の姿はなぜ美しいのか、なぜ完璧だったはずの数式が解き明かされてしまうのか。東野圭吾はその読者の疑問に軽やかな筆致で応えます。小説の構造上に幾つかの不備が認められるものの、良質なドラマに仕上がっていると思います。最後にひと言。天才を描くことができるのは天才だけであるというのが正しいとすれば、東野圭吾は天才ということになる。 | ||||
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