■スポンサードリンク
容疑者Xの献身
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
容疑者Xの献身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全90件 61~80 4/5ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
直木賞受賞作ということで、読んでみました。 簡潔にいうと、 ・トリックはすごい 読んでいて、物語の展開もたしかにうまい。 ただし、作品の登場人物に感情移入できませんでした。 推理小説という枠組みで見れば登場人物に感情移入はあまり必要ないのかもしれません。 ただ、この作品は、最後に読者を感動させたいという作者の意図みたいなものも 感じたので、そういう意味ではもっと感情移入できる人物描写があるといいんじゃないかと おもいました。 うーん、期待したわりにはそれほどでもなかったというのが残念ながら正直な感想でした。 次作に期待です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
スルスルと読め、伏線の張り方もお見事で 流石だなーと言った感じでしたが 登場人物、献身を捧げられる肝心の女性に魅力を感じられず どうしても感情移入して読むことができなかった。。。 白夜行が賞を取れず、なぜこの作品が直木賞を取ったのか? 選考委員の爺さん達はヘボですよ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
高校の数学教師である石神は、さえない中年男。彼は、隣に住む女性、花岡靖子に恋愛感情を抱いていた。石神は、彼女を守ろうとするのだが... 面白いけれど、登場人物に対して違和感が残る。ヒロイン?靖子は果たして魅力的な女性なのか、そうじゃないのか、いまいちわからないし、石神も、ストーカーじゃないのか?といえば、完全にストーカーでしょう。対象に接触しないからといって、常に様子を伺っているというのは、どうかと...というわけで、登場人物たちがいまいち好きになれないけれども、読みやすいので、あっという間に読み終わってしまいました。物理学者「湯川」のシリーズらしいので、前の本を読んでみようかな、という気になりました。ということは、そこそこいけるのかしら??ただ、最後に「うわぁー」という気になります。そのへんは、さすがです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「献身」を捧げられるキャラクターにまったく魅力を感じることができなくて 読み進めながら小さな苛々がどんどん積み重なっていき ラストシーンは読んでる自分も違う意味で泣きました。 お前、そこは黙っとけよ!と(笑) どこといって取り柄があるわけでもなく 弱くて愚かな平々凡々な人間に捧げられるからこそ この「献身」に意味がある、それはわかるんですが それにしてもここまでするほどの価値あるかあ?と思わずにいられない。 感情を抑えたクールで簡潔な描写はいつもながら抜群のリーダビリティを誇り メイントリックも構成もいいだけに、ラストのカタルシス台無し感は破壊力大です。 これでいいんだろうけど、正しいのかもしれないけど、でも…!というもどかしさ。 一途な純愛物語として、美しい小説だと思う。 ミステリーとしても一級品なことは間違いない。 でも、どうにも釈然としないものが残る。私にとってはそんな小説でした。 たぶん東野圭吾にとっちゃそういう反応も計算のうちなんだろうなー、それも悔しい(笑) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
おもしろい。読み出したら止まらない。けど、石神という男が、現実に存在し得るか?ちょっとありえないような人物に感じました。 勿論、小説だからこそ可能なのでしょうが。変体すれすれのキャラクターはチョット不気味。けど、それが面白いんです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宮部みゆき「火車」中での登場人物の関西弁の使い方にアドバイスをしていたのが東野圭吾氏であることから、 なんとなく「火車」にヒントを得て書かれたのかな、と勘繰りたくなってしまった。 全く接点のなかった他人の運命を殺人によって弄ぶような点では似通っていると思った。 「火車」で直木賞確実とされた宮部氏が惜しくも逃し、この本で直木賞受賞された点に皮肉を感じたのは当方の穿った見方か。 その後、宮部氏は「理由」で受賞された。勿論、双方とも負けず劣らずの文才の持ち主だと思う。 東野氏の著書を幾つか拝読したが、「白夜行」「赤い指」そしてこの「容疑者Xの献身」も、 いわゆる「動機」がどうも私的には薄いと思われる。 あのような大事をやってのけるそれだけの深い理由がどうも感じられなかった。 「白夜行」「容疑者Xの献身」も、それだけの好意からそこまでするだろうか、 という疑問が沸き起こり、結果辻褄が合わない感が否めない。すっきりしないのである。 いずれもラストまでぐいぐいと引き込まれる疾走感があるだけに、この点が残念でならない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文学作品ではないけれど、ミステリーとしてはよくできていると思います。 個人的には、最後の種明かしが気に入らないのですが、それは作者の自由なので、あまり言及することはありません。 文章力に関しては、文系の作家と比べると劣りますが、プロットとトリックでカバーできていると思います。 暇な時に気軽に読んだり、通勤・通学の電車の中で読むのに、ちょうどよい作品ではないでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
恋愛とミステリーをあわせた内容。 面白く、読みやすく、2日間で一気に読破してしまいました。 私は「白夜行」キッカケで著者の作品を読み始めたのですが、 それとは経路が違う感じで、これはこれで楽しめました。 「白夜行」ほど重くなく、サラリと読めてしまう感じです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2日で読んでしまいました。 直木賞をとっていなくても、 傑作だと思います。 ただ、ラストが・・・。 賛否分かれると思います。わたしは納得できないな〜。 殺人は本当に悪ですか? 殺したくなるほど何かに追い詰められても、 全く役に立たない法律しかなく、 事件にならなければ絶対に動かない公務員(警察)しかいない世界で。 逃れたければ、自分を殺すしかないのでしょうか? 救われない気持ちでいっぱいです。 この後、あの二人はどうなるんだろう。 少なくても、誰も救われない。 おそらく何人か自殺するでしょう。 ただ、”法律様”の自己満足が残るだけ。 罪と罰というなら、等しく誰しも裁かれる、または評価される世の中であるという前提がなければ意味が無いのではないだろうか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は、東野圭吾作品は3作しか読んだことないのでなんともいえませんが、この作品を読んだとき、真っ先に『白夜行』を思い出しました。やっぱり、同じ作者だなあというか、結末までの進み方、主人公と、その思い相手との関係のあり方が似てるなあと思いました。東野圭吾の作品が全部、またほとんど好きだと感じる人には、きっと読み応えのある作品になっているだろうと思いますが、私自身は『白夜行』でインパクトを受けすぎたので、あんまり・・・ただ、それでも読んだ当初は、刺激を受けましたし、東野圭吾作品が愛される理由は分かる気がしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他人のために犯罪を犯せるだけの大人の愛が伝わる結末を期待したが叶わなかった。主人公の微妙な心理が理解しにくく、犯行トリックも不必要な複雑さを感じた。読後の感動や満足感を評価すると星3つ。賞はこれまでの仕事ぶりに与えられるものなのでしょうね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
直木賞をとっているが、作者のものとしては水準(並の作品)。 人物描写が甘く、そのために犯行が、『動機』として説得力をもたないのが致命的。その点、課題を残す作品でもある。 推理小説としてはよくできているが、作者のものならもっとすぐれた作品がいくつもある。 純粋な推理小説としても、『仮面山荘殺人事件』などのほうがすぐれていると思える。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白く一気に読めた。 しかし読後感があまりよくない。 まず最初から中学生の娘の描写が不自然に思えた。 前半は主人公に対して魅力を感じ読めたが 結局主人公はあまりにも思い込みが激しく 人を愛するということから遠い人として描かれていて 残念だ。 現実社会で救いのない殺人事件が連続で起こっている今 東野氏にはもっと深く人の心の闇を描いてほしいと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
題名と装丁の地味さはいただけない。しかし読みやすい文体であるし、よくできたトリックだと思う。私は前半と後半に一度ずつびっくりした。前半は物語の導入部、主人公が隣家の事件に介入してくるところ、後半は驚愕の真実の部分だ。どんでん返しがあること自体読者は予想できないという凝った造りになっている。 しかし不満は残る。人間が描けていないという点で。男性の読者は主人公と同じようにヒロインに惚れることができるだろうか。まずヒロインが魅力的とは思えない。ヒロインの娘も造花のようだ。生花という感じがない。そして主人公と対決するヒーローにいたってはステレオタイプで明智小五郎から進歩していない。主人公もリアルではない。これほど献身的に人を愛する(愛する理由自体おとぎ話だが)ことのできる人が作り出したのがこのトリックだというのは私の数式ではあり得ない解なのだ。それがあり得るためには現実感というものを犠牲にせざるを得ないのであろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読者それぞれの、自己犠牲を愛と呼ぶか否かにより、この本の感想が変わると思う。私は、自己犠牲が愛だなんて思わない。しかも、動機が軽すぎる。なので、石神に感情移入できなかった……トリックはシンプルながら鮮やか。ただ、ちょっとご都合主義すぎたか。推理小説としてなら★は4つ。だが、どうしても恋愛描写にリアリティを感じなかったので、★3つ。『秘密』でも思ったのだが、案外東野さんは恋愛や家族愛などを描くのが不得手なのかもしれない……他の描写が素晴らしくても、愛情が絡むと、いまいちピンと来ないのである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
東野氏の作風は以前からかなり好きで、今までに出版された大半の作品は読んでいると思います。 ですから、各社のミステリー賞ベスト1を総なめにし、 直木賞受賞作にもなった今作品にはかなりの期待をしていました。 しかし正直言って、その期待は裏切られたと言わざるを得ません。理由は大きく言うと二つあります。 まず、人物描写があまりに薄っぺらい。もともと東野氏のミステリはトリックそのものよりも、 事件を契機にした様々な人間模様を巧みに描くところにその魅力があったわけですが、 この作品ではトリックばかりに重点を置いていて、人物描写がすっかりおざなりになってしまっています。 たとえばヒロイン役の花岡さんは作中で美人美人としきりに持ち上げられますが、 具体的にどう美人なのかがさっぱり分からず、そのため、主人公の石神が 熱烈に入れあげる事にも感情移入できない。これでは物語が成り立ちません。 花岡さんの前夫・富樫の描写に関しても、まるきりステレオタイプな悪役ぶりです。 もうひとつ不満だったのは肝心のトリック部分です。確かに最初はどんでん返しに驚かされましたが、 冷静に考えると強引で力業なトリックという感が否めない。 本の帯にも「人間はこれほど他人を愛せるものなのか」という台詞がありましたが、私としてはむしろ、 「トリック作りのためにここまでやれるものなのか?」 と言って欲しかったところです。 東野氏の作品にはこれよりももっと創意に満ちたユニークな作品、泣ける作品などがたくさんあります。 直木賞作品ではありますが、これを氏の代表作に位置づけるには、ファンからしても、 東野氏自身からしても不本意なのではないでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
善意のストーカーの話です。相手の罪まで追いかけるという行為は新しいのかもしれませんが。登場人物は頭が良いという設定ですが、結末を予想できないほど愛は人を盲目にすると言いたいのでしょうか?頭が良いという設定の登場人物の頭の良さが表現できていないように思います。少なくとも優れたストーリーでは無いように思います。これを純愛と言う人の倫理観が理解できません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
はたして石神の創り上げた過程と結果は、純愛と言う名で片付けて良いものなのだろうか。 どんどんと読み進めるという感覚よりも、ゆらゆらと漂うように読んでいた記憶である。 しかし石神のキャラクターは魅力的で、だからこそ終焉に向けて、言いようのない不安に襲われる。ゆらゆらと漂っていたのに、気が付けばその流れは速くなり、手足をばたつかせ、流れに逆らいたくなったが、それも無意味であった。そして行き着いた先で見た、結末。 どう感じて本を閉じるかは、受け手に委ねられているのだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白いですねぇ。一気に読んでしまいました。 しかし、今までの東野圭吾作品を読んで来た者の立場としては、これで直木賞というのはどうもしっくりしませんでした。好みの問題かもしれませんが、他にもっと奥の深い読ませる作品はあるように思います。 あっでもこの作品は好きです。今までと比べてしまうと少しひねりがない気もしましたが、やっぱり面白かったです。さすがですね!!次回作がとても楽しみです★ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この前に『さまよう刃』を読んでおり、その作品の出来栄えの素晴らしさに感動を覚えていました。そして、直木賞受賞ということで、さらに期待したことは事実です。 しかしながら、この作品は・・・。 単独の作品として読めば、なかなか面白いでし。ただ、数学教師の想いについていまひとるです。彼が自殺をしようと思っていたときに隣に引越してきてその挨拶に来た母娘の清純な瞳に命が救われたということですが、彼がなぜ自殺を考えるまでに至ったのか、それを描くのにページを割いても良かったと思います。その方が、この「献身」について、もっと説得力を持たせられたと感じます。そこが物足りなかった。 数学教師の考え出したトリックには驚かされましたが、物語の結末は読んでいれば予想がつく範囲でしたし、これが直木賞なら、『さまよう刃』はいったい何なのかと思えてしまいました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!