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容疑者Xの献身
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容疑者Xの献身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全90件 41~60 3/5ページ
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内海刑事がでないのは、ガリレオの苦悩より前の話だからなんだね。 時間軸が頭の中でしっかりしていなくて多少混乱した。 数学にしか興味を持てなかった天才数学者が一人の女性に恋を愛し、 その一直線な純愛が生んでしまった犯罪。計算しつくされた犯罪。 しかし、その完璧な計算を少しずつだが確実に壊してしまう天才物理学者。 ラストは悲しい恋愛小説みたいだと思った。 天才すぎるのも、生きていくには苦労するのかもね。 | ||||
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天才的な数学者でありながら不遇な日々を過ごしていた高校教師は、一人娘と暮らす隣人に想いを寄せていた。彼女たちが起こした事件を知った彼は、二人を救うための完全犯罪を企てる…。目的が手段を形作るのか、もしくは手段が目的を形作るのか。社会という歯車に成り下がることも献身と呼ぶべきであるのか…。 「この世に無駄な歯車なんかないし、その使い道を決められるのは歯車自身だけだ、ということをいいたかったんだ」 | ||||
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東野圭吾作品には、あまりなじみがなかったんですが、本当に読みやすかったです。 内容がわかりやすいし、文章が簡潔ですので、集中して読むことができます。 ただ、内容としては、ふーん、なるほど。。。といった感じで、可もなく、不可もなく・・・ トリックは、ガリレオ先生の動き方で、中盤くらいからなんとなくネタが分かってしまったり。 登場人物の魅力的という観点からも、石神と花岡母と花岡娘、三者のそれぞれに対する感情が、もう少し絡み合ってくれれば、感情移入できたのになぁと感じました。 | ||||
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少ない登場人物、ある程度限られた場所で起きる、ミクロがマクロを包含したような作品。序盤を過ぎたら話は割と淡々と進む中、何か引っかかる感じをちゃんと与え、最後までの牽引力にしている作品。そして収束に入り出してからは、私は一気に読みました。会話のやりとりも、大仰な見え透いたものではなく腹の読み合いや本人同士にだけチクッとくるイメージのものが強く、一読だと淡々としていたこのあたりは再読すると楽しめるかも。それにしてもラスト、詰めに入って盛り上がった後に挿入される「動機の動機(献身の本当の動機)」については……こればかりは数学もへったくれもないよね、と(苦笑)このポイントがかなり残念でした。後付けのようで、もう少し石神の深い絶望を掘り下げてほしかったです。しかしまあ、重いとか思い込み激しすぎとかいわれてしまえば確かにそうかもしれませんが、究極な無償の愛の一形態を垣間見た気がします。 | ||||
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東野ファンの友人が貸してくれたので読んでみた。じつはこれを読む前にアマゾンの レビューをいくつか見てなんとなくトリックがわかってしまっていたので面白さが 半減してしまっていたのが残念だ。あまりレビューは見ない方がいいかもしれない。 全体的になかなかおもしろかったが、最後に中学生の娘が自殺未遂をおこしたのが興醒めした。 どう考えてもあの展開で娘が自殺未遂をしようとするはずがない。作者はどうも子供の心理がわかっていないようだ。 | ||||
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タイトルがうまい。読み終わってそれを確認。 純愛ものとしてはどうかなあ、と思うところもあるけれど ミステリーとしてはとてもおもしろかったし 数学のおもしろさも感じられた。 | ||||
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読みながら「これって、なーんか『赤いニシン』っぽいよなぁ・・・」と思いつつ読みすすめ、終盤にいたり、「あの」回答が出て、思わず「うわっ、やられた」と前に戻り、詳しくもう一度読み直すことに。ええ、だまされましたとも。注意深くごまかされてましたよ。 楽しかったのですが、ほんのちょっとだけフェア感を感じられなかったので(私的には)★3つです。 | ||||
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直木賞受賞作で「天才物理学者ガリレオvs天才数学者」と言う触れ込みから、高度な頭脳合戦を期待していたのだが、意外な程に地味な創り。 高校教師の天才数学者石神はガリレオの大学時代での同期で、アパートの隣室の靖子に想いを寄せている。靖子(と娘)が元夫を絞殺したのに気付き、その隠蔽工作を始めた所から石神の"献身"は始まる。しかし、幾ら天才でも他人が大の男を殺して、その死体が転がっているのに即興の隠蔽が成功する筈はない。アリバイ等の偽装はお寒い限りだが、石神はそれも計算に入れているようだ。しかし、元夫が数日前に靖子の行方を捜していたのは警察も突き止めている。たとえ石神の指示があろうとも、普通の警察小説なら、執拗な追求によって靖子がボロを出す展開になってしまうだろう。ここまでは、頭脳合戦と言うよりは苦い友情ものである。ガリレオも憂いの色が濃い。犯行後、靖子がホステス時代の馴染み客と男と女の関係になろうとしているのも常軌を逸している。娘の方が余程しっかりしている。靖子は殺人と言うものをどう考えていたのだろうか ? 石神が究極の"献身"行動に出るのも予定調和的。石神の言う"思い込みのトリック"も含めて。このトリックは作者の書き方次第でどうにでもなるので、フェアとは言えないだろう。ガリレオが石神の"想い"に気付いたキッカケも凡庸過ぎる。また、石神の何処が天才なのか最後まで分からなかったのも不満。純粋さは感じたが。 「天才vs天才」の頭脳合戦にするなら、犯人側にもっと緻密な計画が欲しかった。本作は単なる"お涙頂戴もの"で、期待を大きく下回る出来。 | ||||
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東野氏の作品はまだ5作品ほどしか読んでいませんが、いずれも根底に報われない純愛というべきものが存在するように感じました。その意味ではワンパターンとも言えます。いずれも、いわゆる不器用な純愛ですが、筆者は心理描写が基本的に不得手ではないかと思います。そのため、読者の想像にまかせる部分が少なくないのですが、それがいい方向に作用する場合とそうでない場合があるように感じます。それで、今回は稚拙さの方を強く感じてしまいました。この物語で一番どこに驚かされるかというと、それは献身の仕方です。トリック自体はたいしたものではないのですが、ある意味、これは献身といえるべきことなのか、私的には理解できません。なんとなくディケンズの「二都物語」を連想したりもしましたが、献身か自己満足か、一見あまりに自分勝手な行動のようにも思えます。ここの心理描写が、つまり献身と読者が納得できるかどうかの説明にはやはり筆力が不足しているように思います。「あっ」とは思うけど軽い、心の底から揺さぶられるような衝撃はありません。もちろん、そのようなものを期待して読む作品ではないのかもしれませんが。読んだあとに余韻が残るものでもないように思います。しかし、「トリックスター」としての才能にはやはり驚嘆してしまいます。 | ||||
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面白い事は面白い。だけど何かおしいんだよなぁ…。他の方も言ってる通り、純愛とは思えないし、ラストの辺りなんて納得がいかなかった。 途中までと、謎は面白かった! | ||||
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サクサク読めます。 先へ先へと急がせるテクニックには非常に長けていると思います。他の方のレビューでは、容疑者の献身の示し方、そこまで相手に心を寄せる理由など、不可解&不明瞭に感じられる方が多くいらっしゃったようですが、わたしは容疑者へのシンパシーを感じました。あくまで小説の中の出来事として……ただ、トリックの秀逸さがいまひとつよく伝わってこず、容疑者がわざわざあの手法をとることによってもたらされるメリットがピンと来ませんでした。警察がもっと右往左往する様が描かれていたら、より合点がいったかも知れません。ただ、あの淡々とした感じが持ち味なのかなぁ。 | ||||
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純愛ものなのかは微妙ですが、自分にとっては恋愛ものでした。 そう感じたのは、主人公が容疑者を疑うきっかけになるエピソード、その一点です。 なんか恋の神髄を見た気がして良かったです。 ミステリーの展開自体は「そんなに都合良くいくかな?」と思ってしまう箇所が多く、いまいち入り込めなかったです。 | ||||
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まず読みやすさと、構成の上手さに脱帽します。さすが東野圭吾さんと。しかし、帯にある『これほどまでに深い愛情云々……』は正直納得いかない。このどこが深い愛だろうか?まず石神が娘がいる隣人に一目惚れしただけで、ここまでの一生棒に振るような鉄壁アリバイを組み立てるかな?それに靖子に惚れる理由が薄いっていうかない。どこが良いのだろうか?惚れる理由は?もしこのような設定で書くなら長編で、二人の間柄をもっと描いてからが前提じゃないかな?あと靖子の対応もおかしい。他人にしかも隣人にすべて任せるか?(笑)なんか常識ないっていうか……。すべてプロットの上で操られている感が否めない。最後の結末も予想通りだし……。あんな結末にしたからって涙は出ませんよ。でも完成度は高いと思います。 | ||||
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序盤で火サスのようなベタな部分があったので、読みすすめる手が止まりそうになりました。 読み終わった後、しっくりこない部分があったので、このレビューをみて納得しました。 確かに好き嫌いが分かれる作品なんだと思います。 東野氏の作品は数冊程度しか読んでいませんが、東野氏のファンの方でも 辛口のご意見があるので、かえって他の作品を読んでみたくなりました。 話題作ほど気をつけて読むべきだと痛感しました。 | ||||
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東野圭吾の作品には、もっとおもしろいものがたくさんあるのに、なぜこれが直木賞なのか、とても疑問である。出版社の力か。たしかに、トリックは秀逸であるし、石神と湯川の友情はよく描けていると思う。しかし、石神の人物造形がいまいちだし、隣の親子からしたら有り難さよりも不気味さを感じてしまうのが普通ではないだろうか。ホームレスなんて殺してもかまわないという石神の冷徹さにも共感できない。東野作品としてのレベルは低いと思う。もし、これを読んで東野圭吾なんてこの程度かと思ったら、ぜひ他の作品も読んでみてください。 | ||||
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稀代のストリートテラーによる作品なだけあって確かに面白い。 そして引きこまれる。 でも最後の数十ページで肩透かしをくらい、結局なんだったんだろう?という読了感が残る。 ここ最近の彼の作品にありがちのパターンのように感じるのだが、本作は正にそんな作品だと思う。 綺麗に話を進めるのが本来あるべき姿なのだろうけど、もう少しザラッとしたものを残すような作品を読みたいし、この人なら間違いなく書けるという次回作への期待をこめて星2つ減点。 | ||||
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東野圭吾、物理学者湯川シリーズパート3。 錦糸町、亀戸、篠崎、瑞江、新大橋通り等々、江東区近辺で超最寄りの東京のベットタウンが舞台となっているところも興味深かった。 シリーズ待望(といってもすでに3年前の作品)の長篇作品ということだけあってなかなかの読みごたえだった。なかでも湯川が敬意を表し才能を認めている数少ない数学者の友人との掛け合いも読者を引き込んでいく。ただこのシリーズらしく多くのページを捜査や推理にさいているため容疑者の心理描写を終盤に詰め込みすぎ、やっつけ感もあいかわらずだった。 | ||||
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果たしてここまで行き過ぎた献身を、単純に「深い愛情」と評していいものか。 ある意味、ストーカーよりも性質が悪い物を感じる。 そこは、解釈それぞれだろうけど。 ただ、もう一つの殺人を知らない美里が、自殺未遂をはかったというくだり。、 彼の献身は、真相が露見するにしろしないにしろ、破綻が約束されていたことになる。 それは、間違いなく彼の献身とやらの結果なのだから。 そして、彼に本当の気遣いがあれば、想定できたはずの結果でもある。 純粋というよりは、狭隘で狂愛的な人間の献身に、母子ともども流されるままに 悲劇にいたる。違和感と後味の悪さの残る話だった。 読みやすく面白かったけれど。 | ||||
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東野圭吾のネームバリューに期待しすぎて読むとちょっと肩透かしかもしれません。 でも現代社会の悲しみ・寂しさ・葛藤などがじわじわ伝わる作品です。 好きなことを追求して生きることのできない現実生活や絶望の中でみつけるささやかな希望の光がひとそれぞれであること、過去と決別したくても簡単にはできないこと、そして友達の大切さ。 通勤や就寝前の時間でサラリと読める本ですが、後からいろいろ考えさせられる本ではありました。 | ||||
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内容的には非常に面白い。練り上げられたプロットと作者の確かな筆力で、結末まで一気に読ませる。 しかし、私の疑問は別のところにある。 なぜこの小説は「探偵ガリレオシリーズ」なのか? このシリーズ初の長編なら、原点に帰って、一見超常現象のような事件(トリック)を、科学的に解明するストーリーにしてほしかった。逆に、この作品の内容なら、シリーズではなく、新しい登場人物で、完全に独立した作品として書かれるべきだったと思う。 「探偵ガリレオシリーズ」として考えると、3作目にして突然、主人公・湯川学に、草薙刑事と同等の親友が登場するのは、フィクションとしては、ルール違反ではないのか? 後から出てきた親友(容疑者)が、草薙と同じくらいつきあいが長いといっても、それは「後付け」の設定にすぎず、シリーズ最初からの読者としては戸惑うしかない。主人公が、後から出てきた親友のために、草薙刑事との友情を捨てる決意さえ示すに至っては(本気ではないにしても)、「フィクションとしてありえない」と思うけれど。 もし、シャーロック・ホームズのシリーズに、ワトスン博士と同等以上の、「ホームズの親友」が、後から登場したら… そしてホームズが、後から出てきた親友のために、ワトスンとの友情を捨てるような言葉を口にしたら… 「容疑者Xの献身」で東野圭吾が書いたことは、それと同じではないか? 私は、東野ファンのはしくれだが、この作品には納得できない。 | ||||
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