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容疑者Xの献身
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容疑者Xの献身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全89件 81~89 5/5ページ
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『容疑者Xの献身』このタイトルだけで、ストーリーの全貌が・・・。 過去のレビューを見て分析してみると、本格的なミステリーを期待して、大どんでん返しにワクワクしていた人ほど、評価が低いようだ。 確かにアリバイのトリックは見事だが、途中からばれてしまう。 また、物語の出だしは、あれよあれよとスピーディだが、中盤だれてしまった。 本来、この部分が文学チックな要素で、ラストを盛り上げるためには必要不可欠なのだろうが、私のような偏屈なミステリーファンにとっては、非常にかったるい。 物理学者湯川のキャラクターも、アクが強そうでいながら、健全な常識人だった。 | ||||
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数学者だから感情をあまり出さないように設定したのでしょうか?そこまでして庇う必要性を感じさせるほどの石神の愛を感じる事ができませんでした。東野圭吾さんの作品は大好きですが、「白夜行」の読後のような、心を揺さぶられるような感じにはなれませんでした。小説ジャンルは違いますが、同じ数学者を題材にした「博士の愛した数式」の博士の方が素直に感情移入できて読後の感動が大きかった気がします。「直木賞受賞作品」ですが、あまり期待せずに読むのがいいのかもしれません。最終、好みの問題になるのかもしれませんが…。 | ||||
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今年度のミステリー代表作であり、本格物で人間も描けていると評判の作品だが、私には、合わなかった。ミステリーとしては、途中で全体像が判ってしまった。もともと東野氏の作品は、本格系フアンの評価はそれほど高くはないが、この作品も「本格度」は低い。 直木賞受賞作品を読んでみようとか、ミステリは宮部みゆきや恩田陸に興味があるとか、いわゆる「本好き」の方にはお薦めするが、いわゆる「本格好き」にはお薦め出来ない作品である。 | ||||
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東野圭吾作品は昔から何冊か読んでいてその話しの運びと、くどくないのに、鋭い洞察力に面白さを感じていました。今回、直木賞を受賞ということで、ひさびさにてにとってうーん。目の付け所は東野圭吾らしく相変わらずすばらしいと思いつつ、これではあまりにもという内容。 やはり、まえ評判があまりにも良すぎて、期待しすぎて読んだせいかな。 | ||||
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高校の数学教師・石神はアパートの隣人・花岡靖子に思いを寄せていた。ある日、靖子の前夫が現れ、事件は起こる。石神は花岡母娘を救うため一計を案じるのだが…。 本来あるべき捜査手続きを都合よく省いてミステリーをこしらえた、そんな荒さばかりが目立つ小説です。未読の人の興を削がぬように、かといって読了者には私が言わんとしていることが明確に伝わるように、努めて書くと以下のようになります。 他殺体には警察の検死解剖が行なわれるはず。直接の死因以外に外傷の有無の確認は必須ですし、過去の病歴や死亡直前の健康状態・栄養状態・衛生状態が身元確認につながる可能性もあります。被害者がレンタルルームに暮らしていた可能性がある人物ならおそらく外食をしていたでしょう。現場周辺で胃の内容物に合致する料理を出す飲食店へ聞き込みに行くのは捜査のイロハ。ひょっとしたら飲食店主が被害者を目撃しているかもしれないのですから。 したがって本書で警察が検死解剖をしていないのは奇妙です。作者は登場人物たちにわざとその手順を省略させて、トリックが露見するのを不自然に先延ばししたと思われます。この不自然さに行き当たった途端、つまり57頁のところで、私はこの事件のカラクリがあらかた見えてしまいました。 また様々な登場人物が「電話をかけた/かかってきた」と証言しますが、警察は通話記録を入手しようとしません。通話記録から、いつ誰がどこから何分間電話をかけたりかけられたりしているかが判明し、いくつかの証言の虚実を明らかにできるはずです。それをしないがために物語は様々な証言のウソがいつまでたっても暴かれぬまま展開してしまいます。 私のような一介のサラリーマン読者ですらこの程度のことに思いが至るのですから、職業作家たるものもっと警察捜査の現状を取材した上で本を書いてほしいものです。 | ||||
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何やらやたら評判がよく、期待半分、不安半分で読んでみましたが、言葉も出ません。脇役はともかく、主役の二人は作者の練り上げたプロットに沿って踊らされる繰り人形のようで、とてもまともな人間とは思えません。いくら思い入れているからといって、そこまでするか? 正直、怖さを通り過ぎて不気味です。これを小説と呼びたくない。直木賞も地に堕ちたものだ、と言いたくなります(というか言います)。 | ||||
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トリックの組み立て方は確かに面白いですし、読みやすいというのはエンターテインメントとして最大の長所だと云えるでしょう。しかし、人物配置やキャラクター造形、ストーリー展開までもが、あまりにも安っぽいTVドラマのように型にはまり過ぎており、これにはうんざりさせられました。人間描写にも深みがありません。被害者はいかにも「殺されますよ」といわんばかりの単純キャラだし……。 第一、これ「純愛」ですか? あなたが靖子の立場だったら、石神のやったことに対して、本当に深い愛や感謝の念を抱くことができますか? 僕が靖子だったら、絶対石神という人間に対して強い恐怖心を抱くだろうと思うのです。「そこまでやってしまうのか、この人は。おかしいんじゃないか」と。 | ||||
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「警部、解剖からの報告ではガイシャはひどくやせていたそうです。 まるで何日もモノを食べていない栄養失調状態だったそうです。 あ、そうそうそれとガイシャの靴のサイズなんですが、奥さんからの話では・・・」 「ば、ば、ばかやろう!小説の中では俺たちはそんなことにも気づかない ボンクラ刑事ってことになってんだ。でなきゃミステリにならないだろうが!」 以前、桐野夏生の「OUT」の世評を読んで手に取ったが、最後は火サスと同じ現実離れしたドタバタ劇になってしまってがっかりした。 最近の推理小説はこの程度かと、それ以来「このミス」推薦は読んでなかったが、正月休み用にと久しぶりに読んだミステリー1位にまた裏切られた。 文章が無意味に長くて、緊張感ない展開がダラダラ続くし、その割には最後の娘の唐突な行動など描写不足、意味不明な部分がある。 登場人物たちを天才、天才と書いてもさっぱり天才が感じられない。 例えばF・フォーサイス「戦士たちの挽歌」の緊張感あふれるストーリーテリング、鮮やかなエンディングを日本の作家に見習ってほしい(無理?) | ||||
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世評を見ると、何だか叱られそうな雰囲気なんですが、・・・。 正直に言って、この作品のどこが傑作なのか、とんとわかりません。トリックは全て作品の相当早い段階から見えていますから、ラストのどんでん返し、と言うほどのことでもないですし、人物造形は型にはまった作り方で全然内面に深まって行かない。だから決して物語が読者の胸を打つことも無い。スリリングにハラハラ、ドキドキという展開も、皆無です。 「かつて、これほど純粋な、深い愛情があっただろうか」という宣伝文句なんですが、・・・。「悲しい」と何十回書いても読者にはその悲しさは伝わらないように、「これほどの深い愛情」とどれほど繰り返してもそれは伝わりません。そんな言い回しを多用するんじゃなくて、ちゃんと伝えて欲しいなあ。 第一、僕にはそれが深い愛情になんか思えなかった。ただ思い込みの激しい人ならこういうこともするんだろうけど。それを純粋だと言って喜ぶのが本当かなあ。そうじゃないんじゃないの?。そう思いました。 そしてまた、決定的なのが、何よりも大切な「石神の絶望」という前提が、単純な設定のみで、まるであらすじだけ書いておしまい、みたいな書かれ方でしかないこと。そこが説得力を持てば、この物語はもう少し読み手の心に迫って来たろうに・・・。 凡庸なトリックに、深まらない人物描写、説得力を持たない登場人物の深い内面的苦しみというもの。 すいません。僕は全然感心しないです。 | ||||
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