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容疑者Xの献身
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容疑者Xの献身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全89件 41~60 3/5ページ
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既読の方向けのレビューですのでよろしくです。 一番ひっかかったのは、石神さんが思いを寄せる本当の 殺人犯である花岡母。この人、殺人を犯したのに、呑気に 他の男性とレストランとか行ってるし。指輪もらっちゃうし。 この殺人は正当防衛という形になるかもだし 普通の神経の人間なら「自首します」に当然なるはず。 それに普通の人間なら殺人を犯してしまった事にものすごく悩んで 頭がおかしくなりそうになるはずだ。 なのに、この女はまるで無実の罪を着せられそうになる被害者か何かのように書かれている。 読んでて「なんじゃこの女は」と思いました。 私はこの話は、石神がそうやって花岡親子をかばっていたのに、 花岡に思いを寄せる男登場で、愛が憎しみに変わる、という話なのか と思っていた。 緻密に計算していたのに、思いもよらない外部ファクター登場、って事で。 それと、この話、私には湯川さんがどう天才なのかさっぱりわからなかったし 草薙さんは無能な刑事にしか思えなかった。 湯川と石神が友人というのも?で せいぜい学校が同じ程度なんじゃないの?と。 読んでいてすごく仲が良かったとは思えないんだけど。 だから湯川がつらそう、というのも、え、そうなの?と…。 実感わかなかった。 最後の方で湯川君が謎解きするのはまあいいんですけど 「本当に殺したのは○○なんです」という文は戦慄が走った。 花岡が殺したんではなかったのか!!!! そこから始まる、石神と花岡元夫の隠された過去、 偶然を利用しての石神の復讐…なのか??? すごい!と思ったのに… ただの、日付が違うという読者ミスリードだった…。 トリックには釈然としませんでした。 「警察は科学捜査をする」と思い込んでいたので 「そういわれたらそうなの?」と自分を無理やり納得させるしかなかった…。 でも私は泣けましたよ。 なーんも人生いいことない石神の気持ちに感情移入しました。 まあ、結局湯川と石神が友達ってところに? 花岡母のあり方に? トリックに? 面白かったっていう人たちは本格推理を読んだ事がないのかなあ? 外国人作家の推理小説はいいですよ。 後、最後、湯川さんのセリフは ブラック・ジャックみたいだな、と思いました。 漫画ちっくでした。 | ||||
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直木賞をとった作品ですが、私はこの作品をオススメできるかというと、正直あまりオススメできません。 内容はあまり気にせず、単純に暇つぶしで推理小説をサクッと楽しみたい人には向いていると思います。 ※以下、既読者向けの内容となっています。ご容赦ください。 私はこの著者の作品は何冊か読みましたが、どうも相性が悪いようです。 この作品に関しては話の筋は面白いですし、トリックも推理小説に詳しくない私としてはよくできていると感じました。 しかしながら、話の筋書きに登場人物の心の動きを無理やり当てはめようとしているところがあり、 結果として違和感が残る内容になっています。 例えばこの作品では『献身』という言葉がタイトルにもあるように、 どうも著者は石神を「典型的なストーカーと見せかけておいて、実は純愛を貫いた人間でした」 という感じにしたかったように見受けられますが、 女性に恋愛感情を抱くくだりとか、アリバイを作るためにとった行動とかの描写を見る限り、 どう考えてもストーカーどころかそれ以上のあぶない人間だとしか思えません。 しかしこの作品だと、女性はそうした石神の行為に対して「自分にそこまでしてくれるなんて」と感激してしまいます。 「自分の為だからといってそこまでするとは、なんて恐ろしい人間なんだ」と思う方が自然じゃないでしょうか? しかも石神の行為が明かされる前の段階で、女性は石神に対し「ずっとこの先彼に縛られなければいけないのだろうか」 と言ったような恐怖感を抱いている描写まであるのでなおさらです。 つまるところ、おもしろい筋書きやトリックはあるのですが、 それに併せて都合よく人間を描いているため、なんだかいびつな人間描写になっているのです。 他のレビューを見ると、少数ながらも似たような意見があったのでホッとしました。 私はもう少し人間味のある小説が読みたいです。 | ||||
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石神が人を殺した理由がどうもわからない。 作品内では愛情とかで説明してるけど、僕には単なる自己満足にしか思えなかった。靖子たちを助けるなら、もっといい方法があったんじゃないのと疑問がわくばかりだ。 あと、この作品に限ったことではないけれど、東野氏の書く女性はどうもご自分の理想を書いてるからなのかリアリティを感じられない。それでも、他の作品ではそれが欠点には感じることはなかったけど、この作品に関しては靖子のリアリティの欠如というのも、石神に感情移入できない原因になっていて、最後まで違和感を払拭できなかった。 | ||||
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東野圭吾さんの作品は、「名探偵の掟」シリーズなど、とても好きです。 が、この作品はあまり感心しませんでした。 トリックは出てきた瞬間に、その一文でわかったし、それを確かめるために、長いこと読まされたなーという感じでした。 とはいえ、ストーリーの運びは緻密で、泣けるところもありました。 いびつな形の純愛小説としては面白いかもしれませんが、ミステリとしては、んーどうでしょう、と言わざるを得ません。 | ||||
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推理小説はたまに読むのですが、松本清張、宮部みゆき氏などが面白かったので 人気の東野圭吾氏も読んでみようと読んでみましたが、、 タイトルと帯に書いてあることから、自分なりに(単純に)想像する結論を いつ裏切ってくれるのかなと思いながら読んでいましたが裏切られないまま 終わってしまいました。最後のトリックには気づきませんでしたが、 「黒革の手帳」ほど激しいラストでもなく、皆さんのレビューはいかがかと みてみると高評価が多いので、ましてや直木賞というので、コメントせずにはいられませんでした。 | ||||
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小心者の母子が殺人事件を捜査する警察の取り調べに耐えられるはずがないのに、そんな肝心の記述はどこにもない。読者をミスリーディングする著者のやり方があまりに卑怯だ。このくだらないトリックを除いたら東野の小説には何も残らない。哀れなものだ。 江戸川乱歩は耽美的小説世界を、横溝正史は土俗的因習に縛られた日本の社会を、そして松本清張は金と権力に塗れた日本の政治家と官僚の世界を著作で残した。 東野圭吾はただ、後世に恥を晒した。 | ||||
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以下、自分のブログからの抜粋になります。 犯人である数学教師自身が被害者の指紋に関して述べた台詞として、交通違反等を起こして警察に指紋を採取されているかもしれないというものがある。そのことの真偽はともかく、犯人はそのように認識していたのはこの一文から間違いないところだ。つまり、一般人であっても警察に指紋を採取されている可能性は決して低いものではないとの認識だ。 そのような認識を持った犯人が、身代わりに使うホームレスが警察に指紋を採取されている可能性に思いが至らないことがあるだろうか。しかも、おそらく統計的に見ればホームレスが警察に指紋を採取されている可能性は、国民全体の平均より高いとみることができるだろう。にもかかわらず、彼が、自転車や元夫のいたレンタルルームににホームレスの指紋を残すことで、この指紋を焼かれた死体が元夫に結びつくと考えたのは初歩的でかつ致命的なミスと言わざるをえない。 現実にはホームレスの指紋情報を警察は保有していないかもしれない。しかし、数学教師の認識からすれば、非常に確率の悪い掛けになるはずで、そうだとすればこのような判断は合理的とは到底いえないだろう。 さらに、本来はこちらが先なのだが、警察は元夫の指紋情報を保有しているかもしれないと認識している。それなのになぜ元夫のレンタルルームに別の人間の指紋を残せば、警察はその別の人間の指紋を元夫の指紋だと判断するのだろうか。むしろ、別人の指紋があって元夫の指紋を消そうとした形跡がある。これは何かあると思われるのが関の山だろう。ついでに言えば、警察の鑑識の能力は極めて高い。素人の数学教師が人目をはばかりながら痕跡を消そうとしても、元夫の指紋が発見される可能性は高いし、仮に指紋をうまく消せたとしても、消そうとした痕跡は必ず発見されるだろうね。 従って、仮に警察が元夫、ホームレス両者の指紋情報を保有していなかったとしても、部屋の中の不自然な痕跡を見つけて疑念を抱く可能性は高いだろうといえる。 結局、本件では、数学教師の認識からしてもこのような犯行はしないはずだし、客観的に見ても犯行が成立する可能性はかなり低いと言わざるを得ない。 | ||||
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高評価でしたので期待して読みましたが、つまらなかったです(^^ 推理や謎解きに興味ない人間にはダメでした。 おバカな私には天才と天才のやりとりが全然つまんなかった。。。 あ、でも石神の不器用な愛情表現にはジーンときました。 | ||||
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こういうどんでん返し物の一番厄介なのは結局トリックを初期段階で読めてしまうとその先全然面白くないところだと思う。 重要なのは、物語の核を一つに絞らないこと(今回の場合、アリバイのトリックだけに絞られていたので、そうではない部分にも問題提起すべきだった)。トリックを全て見破れたわけではないんだけど、予想はついてしまったのが残念。 あとは人物描写が薄弱でゲーム感覚ですね。東野作品はあと「放課後」しか読んでませんが、文章がへたくそであまり面白くないです。 | ||||
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物語としては面白いと思うのですが、トリックが最低です。これを愛とか、献身とか言ってしまう作者は、小説家として、人として、非常にうすっぺらいと思います。理系の作者のコンプレックスを昇華させた姿がガリレオであり、自分の歪みを全部、登場人物に生きさせている気がして、暗闇しか見えない作品です。 | ||||
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知識もない。これで献身とか小学生レベルの発想であるし。トリックを見たときは3秒ぐらいびっくりするが、それだけ。その数秒後にはこれはひどいという感想に変わる。トリックも書いてある方法では全く不可能だし。設定も駄目だし、文章や人物描写が下手。石神も天才どころか恩着せがましいかまってちゃんにしか見えない。 | ||||
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盛り上がってる人には悪いですがそんな印象です。 せめて作中でそんな愛情歪んでるって誰かに一言でも言ってもらえれば大分印象変わったと思うんですがね。真相を知って松雪泰子が号泣するのもよく分かりません。あんな愛情表現、普通気持ち悪いだけでしょう。一番違和感があるのはこの作品を泣けるとか評してる人。もう少し冷静に評しましょうよ。 | ||||
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なぜならオイラの書いた小説の方が最高傑作だからだ。そして、それを証明する理論も知っている。だが、売れる要素がない!!1星評価のレビューは、5つ星よりも的を得た理論が多い。しかも、その理論の殆どは楽しめた人間の人間性と知的水準を疑うものである。しかも、説得力がある。となると沢山の5星レビューは参考にならないと考えても良い。 | ||||
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星をゼロにしたいほどです。本格か非本格かは問題ではありません。トリックにかかわるので、詳しくはかけませんが、読後に「不愉快」な気持ちが残ります。初期の作品にはそういったものを感じなかったので、どこかで東野氏が変わったのかもしれません。ほかの作家を出して申し訳ないですが、湊かなえ氏の『告白』にも同じような「不愉快」さを感じました。こういった「不愉快」さが平然と受け入れられるのが、現在の傾向なのでしょうか。なお、直木賞の受賞についてですが、しょせんは一出版社が自社の営業の観点を“無視”することができないでいる文学賞だと思っていますので、仕方のないことです(芥川賞も同様です)。 | ||||
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まずトリックありき。その後、都合のいいように登場人物を配置していった感じです。 湯川と石神以外はすべて「与えられた役割をこなしているだけ」って感じで、セリフにもなんの意外性もないし魅力もない。だから全然感情移入できません。 ラストの部分も、読んでいて「あれ、ここって感動すべきシーン?」と冷静に思ってしまったくらいです。 無理やり感動させるように書かなくても、トリックがすごい!だけでよかったのに・・・。 東野圭吾さんは好きな作家ですが、この作品よりもっともっと良い作品がたくさんあります。 | ||||
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外出先で時間を潰す為に購入。 以前、映画の予告を見て 面白そうだなぁ…と思っていたので「秘密」と迷った末に こちらを購入。 読みやすく、ぐんぐん読める。 なんとなく、福山雅治演じる湯川が頭に浮かぶ感じで まあ面白かったのですが 低評価の皆さんおっしゃるとおり、 「え、ラストこれ?」という感じはしました。 期待しすぎたのかなぁ。 謎ときというより、もう少し人間性とか踏み込みたかった。 泣くに泣けない。 悪くはないですが、残念なキモチ。 今度は手紙読んでみようっと。 | ||||
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ミステリー小説として読めば、ページをめくる手がとまらなくなる面白さ。 読みやすくわかりやすい文章によく練られたトリックはさすがという感じでした。 が、涙無しでは読めないと評価されるような「愛の物語」としては かなり疑問が残ります。 モテない男の一方的な片思いが高じた偏執的な愛は 「気持ち悪い」のひとこと。 さらに、そのストーカーのような押し付けがましい愛情によって 罪のない人を殺めるという時点で、こんな愛情が美化されることに 危惧さえ感じました。 いたるところに、心に残る秀逸なフレーズがある作品ですが、 感動というよりも、ホームレスなど弱者の命を軽んじ、 非常にイヤな気分になりました。 | ||||
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全く関係のない人間を巻き込んで殺しておいて、純愛も献身もないでしょ。 ただの自己満。なにか勘違いしてるとしか思えない。 殺人とはいかなる場合も肯定されるものではないと思います。 被害者や遺族はかわいそうで、加害者(殺人者)はあくまでも「悪」として描く、 同じミステリーなら宮部みゆきの小説の方が心に響く。 | ||||
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これが究極の愛などとは噴飯物。 究極のストーカーと女の身勝手な犯罪に過ぎないが、 「セカチュー」に熱狂したような“愛されたい女性”には非常に心地のよいのだろう。 身勝手な者たちのエゴに犠牲になられた浮浪者さんのご冥福を心よりお祈りします。 | ||||
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今のりにのっている東野圭吾。 でも僕はやっぱり彼の作品を「文学」として認めない。 以前も「手紙」のレビューで書いたような気がするが、彼の文章は「小説」の真髄である「比喩」がほとんどない。 あったとしてもそれは決してレベルの高いものではない。つまり文章が直接的なのだ。 だから読みやすい。 小説の真髄である「比喩」がないってことは、その分、読み手である僕らの想像力は喚起されない。 だって表現が直接的だから、間接的である比喩表現が施された文章を読むよりもはるかに脳みそを回転させずに読むことが出来る。 僕はそんな小説を「小説」だと思えないし、思いたくない。 そういう直接的な小説って言うのは得てして映像化(ドラマ化・映画化)されやすい。 ガリレオシリーズや百夜光、流星の絆が良い例だ。 それよりも何よりも、この作品でよーく出てくる「論理的」という言葉。 ところがどっこい全然論理的じゃない。 なぜ石神(堤真一)が狂気ともいえる愛を貫けるほどの感情を靖子(松雪やすこ)に持ちえたのか。 そんな超重要ポイントが全く描写されていない。 背景もクソもない。 恐らく村上春樹ならば最も文字数を裂くであろうキーポイントに全く触れていない。 それを不思議に思わない読者が日本中に散らばっていることを悲しく思う。 僕が思う文学っていうのは、読者に想像力を喚起させ、何かの「きっかけ」を与えるものだ。 この小説は何も残らない。 それは何度もいうように表現が直接的だからだ。 ただ文字を読んでいるという感覚に限りなく近い。 色んな人がレビューにも書いているが、ミステリーとしてのトリックもつめが非常に甘い。 まぁ僕的にはそういう点で東野氏を批判するつもりは毛頭にないので書かないが。 ドラマは結構面白かったし、直木賞も取って、映画もヒットしてるって事で読んでみたけど、やっぱり僕は彼を認めることが出来ない。 でもストリーテラーとしての観点で見るならば非凡だとは思う。 でも登場人物の心理描写を直接的に書いてしまうような作家をやっぱり僕は認めない。 僕が「小説家」だと思っている村上龍や阿部和重や村上春樹や舞城王太郎らは、少なくとも読者に登場人物の心理を読み取らせる。 それが僕が思う「小説」だ。 | ||||
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