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赤い指
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赤い指の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全66件 21~40 2/4ページ
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現代の核家族には、充分起こりうる事を描いていると 思います。そういう意味では、自分に置き換えて色々と 考えさせられましたが、どうしてもあのトンデモナイ亭主 と、やはりどうしようもない妻の2人の行動は理解する ことができず、全く共感できなかったので、星は3つ。 ただ、最後の方は救いようがない悲しさで、涙がボロボロ 出てきたので、読んで良かったとは思っています。 読後感は良くはないですが・・・。 | ||||
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私は、東野圭吾ファンのはしくれでありながら、なぜか加賀刑事シリーズが苦手で、どうしてだろうとずっと考えてきたのだが、この作品を読んでようやくわかった。 初期の一部の作品は別かもしれないが、ほとんどの加賀刑事シリーズの作品では、物語の主人公は別にいる。犯人の場合もあるし、事件の関係者の場合もあるけれど。 小説として読む以上、私はその主人公に感情移入するわけである。そして、その主人公は、物語の中の犯罪が暴かれることを恐れている。 つまり、主人公の目から見れば、加賀刑事は「邪魔者」なわけで、基本的には、主人公に感情移入している私にとってもそれは同じ、ということになる。 そういう前提の下で、加賀刑事シリーズが評価すべき小説として成立するには、まず魅力的な主人公がいて(犯人かどうかは別として)、その主人公が犯罪を暴かれたくない理由に同情すべき点があり、そのことを加賀刑事が十分に理解した上で(自分が主人公にとって「邪魔者」であることを承知で)、しかし刑事として真実を明らかにしなければならない、という悲しい役回りを演じ切った時(作者としては描き切った時)、ということになる。 しかし、この『赤い指』という作品は、主人公が魅力的でなく、犯罪を隠そうとする動機にも同情の余地がない。だいたい、ハッキリ言って、事件自体がつまらない(何が起きたのか、犯人の動機は何か、細部は不明のままだ)。だから、加賀刑事の存在は妙に浮き上がり、読者である私は、彼を持て余すことになるのだ。 もちろん、決して駄作ではない。作者の話術のうまさにも感嘆する。だからこそ、もっと魅力的な主人公、もっと緻密な事件で、加賀刑事と主人公の火花が散る「知恵比べ」の中に、人間の悲しさが浮かび上がるような作品を求めたい。 | ||||
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一気に読みました。そしてなんだか胸の中に厭な物が広がりました。 私は特に老いた母親(理由を書くとネタばれになりますので書けませんが)とその娘の春美がせこいと感じました。 そこまでして息子の自分への愛の確認と嫁への復讐をしたいかな、という感じです。嫁も事なかれ主義の旦那に頼らず、何故自分で自分と息子の生活を守るため息子がいじめにあっている時、浮気をしていた夫と即、離婚しなかったのかなと思います。 すごく作者の男目線の書き方ですね。この嫁が甘やかして育てた息子、そしてその息子を育てた嫁がすべて悪いという書き方ですが、すべての元凶である夫をそだてた母のことは老人という存在にシュガーコーテイングされて一段上に書かれている所が日本人男のマザコンをついていると思います。 本当はこの夫を甘やかし育てたこの母親がすべての元凶でしょう。今回は辛口でしたが私は東野圭吾さんの作品が好きでほとんど持っています。でもここまで熱くなりレビューまで書いたのですから、きっと面白い作品なのだと思います。ただ今回は主人公達に感情移入できません。 歳をとったら絶対子供とは住みたくないです。少なくとも私は子供とは住みたくない。老人ホームに絶対行きます。(家を売っても)最後に子供とは良好な関係で死にたいです。それを子供に、しかも血縁関係のない、気の合わない息子の嫁と同居するこの無謀な母親にいらっとします。家があるならそれを売って老人ホームに行けばよかったのに。(もしくは気の合う実の娘に頼んで同居するとか、春美も毎日来る苦労を考えたらそっちの方が楽なのに。。。長男だから親の面倒を見なければという考え自体が時代錯誤的でそこらへんからこの物語の主人公達の気持ちが空回りしていると思います) 推理小説を読んで頭をパズルモードにして遊ぼうと思っていましたが、どろどろの橋田すが子劇場を見た感じでした。 最後に一番可哀想なのは、殺された女の子です。どうして親は小1の女の子の送り迎えしないのかな?と思いましたが。 | ||||
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閑静な住宅街で起きた幼女殺人遺体遺棄事件。痴呆老人を抱えた家族の懊悩と、事件の顛末、これを追う刑事の私生活が錯綜し物語がすすむ。 周囲の知人が最近さかんに読んでいる"旬な作家"のようなので、始めて手にしてみました。 結果、物語に深みがあり、最後まで飽きずに読めたのは「さすが」という感じでした。 しかし、情景描写や事件の謎解きが説明口調で、作り上げた匂いが鼻につき、少々しらじらしい感じがします。 もっとさらっと流した筆致でいいとおもうのですが。 東野圭吾、入門1冊目としては不適切な選択だったのでしょうか…。 もう少し読みこんでみます。 | ||||
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まあ、悪くはなかったですね。 本編の合間に描かれる、加賀さんの家族の話が、とても印象的でした。 一方気になるのは、その本編。 少年犯罪や引きこもり、幼児愛好趣味などを焦点にしたいのか、 老人問題にスポットを当てたかったのか…。 最後、罪を着せられそうになった痴呆気味の老婆が 実はボケてなかったという下りは、個人的に頂けなかったです。 ボケてなかったなら、同じ家で犯罪が起きてたのに気づかなかったの!? まどろっこしい犯罪に示し方も、ボケてたからだこそと思ってたけど ボケてなかったなら、息子が更なる過ちを犯す前に 警察に通報すべきだったのでは? いっそ本当に痴呆だった方が、ぐっと胸に響いたような気がします。 点数は加賀さんに免じて3点にしました。 | ||||
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東野作品としては、自分は楽しめなかったです。 まず、実の母親が認知症である「ふり」を続け、毎日暮らしながら全く息子は気付かない。これはなんぼ何でも 無理があるのでは?と思いました。 また、実際の犯人にあたる息子「直巳」の薄っぺらさ。なぜ犯罪を犯したのかとか、そういった深層心理に 言及する部分は一切なし。かつての「白夜行」等での犯罪者の苦悩を見てきた身としては、余りにもステレオ タイプ的な犯人像に拍子抜けしました。 とは言え一級のサスペンスにもなっているし、うーん、困りました。 | ||||
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いわゆる謎解きというより、教育問題、老人介護、家族関係などの 現代の病巣を描写している社会派ミステリー。 しかしその主人公家族の置かれている状況があまりに悲惨すぎる。 主人公の男性が息子として、夫として、父として多くの部分で優柔不断で 問題と向き合わず逃げを繰り返した結果といえばそれまでだが、誰にでもおこりうる問題の上、 この男性はそれほど悪人として描写されているわけではないので、正直同情を覚え、 その境遇には、読んでいて不快感を感じた。 当然と言えば当然だがこの本は小説なのでこれらの社会問題にソリューションを提案しているわけではない。 結果として読んでる最中も不快だったし読了後もスッキリしなかった。 念のために付け加えるが決して面白くなかったわけではない。 | ||||
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プロットがわりとストレートですので、さくさくっと読めます。逆に言うと深みはいまひとつない。取り上げている題材がディープなので構成は単純にしたのでしょうか。子どもを持つ親として、他人事ではない恐怖感がありました。 | ||||
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話の流れは実にスムーズで読みやすく、展開も途切れることなく進む。加賀刑事側から見るか、当事者の家族側で見るか、追い詰める者と追い詰められるもの達のバランスが上手く描かれている。秀逸なのは導入部だろう。以降の事件がいかに日常的な中で起こったかという主題にもっていく為の描写は決して長過ぎず、後半の加賀刑事の切り込みの鋭さよりむしろ引き込まれた。 ただ、やはり最後の落とし所はどうだろう。「流星の絆」のように、展開の山場で”どんでん返し”ではないが、急ハンドルを切るような必要があるのかどうか、その点が読後感としては不満が残る。 | ||||
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破滅的な子供と認知症の親という組み合わせは, 今の時代なら身近にありそうな設定と壮絶なストーリー. こういう時代感を取り入れた作風は東野氏ならではといえる. 自業自得の部分もあるとはいえ 家庭が抱え込んだ問題の大きさとこんな救いのない方法を 選択する父親の苦悩がうまく表現されていて なんともいえないいたたまれない気持ちになる. 短い作品だがそれが逆に視野狭窄に陥る極限状態を描く結果になっている. 計算ずくだとすればすさまじい構成力である. しかしながら,私は仕事柄,認知症の人をよく目にするため フィクションと割り切って読んでも少々無理のある真相だと感じた. また,この真相なら秘密を守り抜く選択をするという展開もあり得たのではないか. そうするとまったく完全に救いのない話になるが むしろその方が東野作品らしいとも言える. ま,“秘密”でその方法を使ってしまったから 今回は別のラストにもっていったのかもしれないが. | ||||
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東野圭吾はこれが初めてです。自分の普段の読書量はそれほど多くは無いのですが、この方の文章には吸引力とテンポの良さがあり、一夜かけて一気に読む事が出来ました。特に前半は息子の犯罪をどうするかで苦悩する父母の姿にかなりの緊迫感があって良かったです。最後の意外な謎解きの部分もシンプルながら「あっ」と思わせるものがありました。しかしながら読みやすさの一方で個々の心理描写が今ひとつ不足しており、全体的に内容が薄いように思われました。特に種明かしの部分で父親が告白する所は、父親の心が臨界点に達する瞬間の場面作りと描写が弱い気がします。母親も全てが明るみに出た後一気にしおらしくなりすぎでは。犯人たる息子や肝心の祖母の方も、もう少し突っ込んで書いて欲しかったです。それから謎解き役として松宮という若い刑事と、氏の著作ではおなじみらしい加賀刑事という人物がでてきますが、はじめ加賀刑事に対して反感を持っていた松宮が、その敏腕ぶりに感服するまでの過程が今ひとつつかめませんでした。ファンならそういう部分は脳内補完できると思いますが、初めての自分は少し違和感を感じました。文章は読みやすいので、他の代表作を読んでみようと思います。 | ||||
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加賀刑事シリーズには、これまで加賀の仲間が彼を褒める場面はなかった(多分)と思うのですが、この作品では、周囲の口からちょっとしつこいくらい賞賛の言葉が出てきます。 「少し見ない間に、加賀刑事、随分偉くなったもんだ。」なんて意地悪な感想を抱いてしまいました。 死にゆく父親とのエピソードも、収まりが良すぎて格好良すぎて・・。 認知症を装う老母の心境の説明には少し無理があると感じましたし、「ここまで手前勝手で愚かな一家があるだろうか」と、腹を立てるのを通り越して首をひねりながら読みました(私の人生経験の浅さ故かもしれませんが)。 殺された女の子へのすまない気持ちを、誰も抱いていないところがすごい。 通勤電車だけでも、一日で読めてしまう軽めの小説ですが、著者の文章が上達したような?気がします。本当にあっという間に読めますが、宮部みゆきの「RPG」の時感じたのと同じ感想(一度読めば十分)を抱きました。 | ||||
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東野圭吾らしい「人間愛」に溢れたミステリーです。 ただ、この小説を読む前に、設定がほぽ同じである連城三紀彦氏の とある推理小説を読んでいたので、最初からオチに気づいて しまった・・・・。つまり、トリックが同じということになる んだけど、トリックが被るって珍しいですね。 (テーマは違いますが) ラストの怒涛の展開には心を揺さぶられましたが、どちらかというと 短編小説っぽい雰囲気を感じました。無駄な描写を省いた実に読み やすい文章で、良くも悪くも万人受けする小説です。 それにしても、幼女趣味なオタク息子は気持ち悪かった。 あの母親にも、イライラしました。まさに、あの親にしてこの子あり って感じでしょうか。だからこそ、あのお婆ちゃんが不憫で不憫で…。 泣かせるツボをしっかり心得た東野圭吾の本が多くの人に読まれて いる理由がよくわかるというものです。 | ||||
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介護、痴呆、引きこもりなど現代家庭の問題が盛りだくさんであり、もし登場人物と似たような立場の知り合いがいたらいやな気分になるだろう。私は真犯人に近い意識の人間が近くにおり、読んでいてブルーになった。 東野さん得意のヒューマンドラマであり、最後に救いがあるのは助かる。読んだ後、離れ住む親に電話をしたくなった。 | ||||
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今まで東野作品が好きで多数読んできましたが、この作品だけは、高齢者を世話する立場の人間として理解できないオチでした。東野さんはもしかして、お年寄りと暮らした経験がないのでしょうか。高齢者が100人いれば100人全員が認知症にだけはなりたくない、人に迷惑をかけたくない、と思っているはずです。好んで老いる人はいません。かつて浅田次郎氏の作品にも同じ話がありましたが、全体が架空でユーモアを含んでおり、それもアリかと思われました。今回東野さんの作品ではミステリーの核となる部分であり、どうしてもあり得ないと思ってしまいました。ミステリーと割り切って読めば良い作品ですが、人間ドラマとして見れば高齢者の現実にそぐわず、どこが『もう1つの愛』なのか苦しむ作品です。高齢者の家族でなくては見えない事もあるのです。 | ||||
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アマゾンで中古を500円で買いました。 期待はずれ。 東野圭吾さんって、はずれと当りの格差が激しいなぁ。 なんていうか、火曜サスペンス劇場(笑 軽くて、ステレオタイプで、わかりやすいっていうか。 まあ、読んで損したってほどではないですが、 定価で買っていたら怒るかも。 | ||||
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アマゾンで中古を500円で買いました。 期待はずれ。 東野圭吾さんって、はずれと当りの格差が激しいなぁ。 なんていうか、火曜サスペンス劇場(笑 軽くて、ステレオタイプで、わかりやすいっていうか。 まあ、読んで損したってほどではないですが、 定価で買っていたら怒るかも。 | ||||
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テーマは家族。文章が上手いのでスラスラ読める。読んだ後もいろいろと考えさせられる。でも東野先生の作品の中では及第点かな。この頃の作品はテクニックが洗練され過ぎて心に訴えてくる度合が以前より弱い気がする。読んでも損は無いけどね。 | ||||
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東野作品はほとんど読破しているけれど新刊を買ったのはこれが初めて。 加賀恭一郎シリーズという誘惑には勝てませんでした。 俗に言うところの犯人探しの作品ではなくて家族とは何か、親子とは、夫婦とは… そういうことを考えさせられた作品。 これで終わり…と思ったあとにさすが東野作品、と思わせられる展開が待ち構えていて このへんは「秘密」に通じるところがあったかな、と。 最後の最後でタイトルの意味がわかったみたいな。 ってこれ以上書くとネタバレになるのどやめとくけど。 ラストでは二度泣かされました。 子を思う親の気持は偉大だな、と。 うん、やっぱり東野圭吾はすごい☆ | ||||
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東野圭吾という作家が大好きだが、彼の作品全てが好きというわけではない。 読後、読んで良かった!と思える作品と好きになれない作品があるが これは後者。どうしても好きにはなれない作品。 老人介護、少年犯罪、インターネット、嫁姑、痴呆などなど。 現代人が直面する問題が数多く盛り込まれていて、興味深いとは思うが 奪われてしまった少女の命があまりにも軽く扱われているような気がする。 悪いことは全て他人、ひいては親の責任にする馬鹿息子、その息子に 腫れ物に扱うように接する母、面倒だからと全てを妻任せにする父親。 登場人物が身勝手すぎて感情移入出来ない。 ラストは意外性もあったが、情に訴える。。。みたいなところがイマイチ。 加賀刑事の新たな魅力を発見できたのが唯一の収穫かな | ||||
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